どの寝袋を買おうか迷ったら、人気メーカーから選んでみましょう。機能性や品質に定評のあるアウトドア系ブランドを9つピックアップしました。それぞれ特徴が異なるので、自分が最も重視したいことは何か、考えながら読んでみてくださいね。
mont-bell(モンベル)
モンベルは登山用品、キャンプ用品などを扱う国内のアウトドアメーカーです。モンベルのシュラフはバラエティ豊かなラインナップが特徴。
-15℃といった本格的な雪山登山でも通用する高品質なダウンシュラフや徒歩キャンプ、ツーリングキャンプでうれしい超コンパクトになるマミー型シュラフなどがあります。真冬の厳しい寒さの中でも車中泊がしたい人はモンベルの高品質なダウンが詰まった「ダウンハガーシリーズ」がおすすめ。
冬キャンプだけでなく、3シーズンに対応したシュラフも豊富。寝心地がゆったりとした封筒型シュラフの場合、同一モデルの封筒型シュラフなら2枚をつなげて、親子で寝るのに使うことも可能です。
NANGA(ナンガ)
ナンガはダウンの質に根強い人気を持つアウトドアメーカー。ナンガ自ら高品質なダウンを厳選して、洗浄から縫製まで全て国内生産にこだわっています。
ナンガの寝袋の中綿はほとんどがダウン。もともと布団メーカーだったナンガ独自のノウハウをもとにキャンプや車中泊で快適に眠れる寝袋を開発しています。
永久保証がついてくるのもポイント。使用中に破れてしまったり、ダウンが劣化したりしても無料で修理をしてくれる太っ腹なサービスです。ナンガの自社製品への自信の表れでもあります。値段は張りますが、高品質な寝袋を探している人におすすめのメーカーです。
ISUKA(イスカ)
イスカは寝袋だけをつくり続けて45年以上の歴史ある寝袋専門メーカー。キャンプ用品メーカーはたくさんありますが、寝袋だけをつくっているメーカーは非常に珍しいです。
品質へのこだわりは非常に強く、たとえば、厳しい縫製基準を設けていたり、寝袋が設計通りの性能を発揮できるかのテストや実際の雪山で行うフィールドテストなど多くの試験を通過した製品だけを世に送り出しているのもこだわりのひとつ。
自社の寝袋を10年、20年と長く愛用してほしいという気持ちから、高品質な寝袋づくりをしているメーカー。長く使えるシュラフを探している人におすすめです。
Snow Peak(スノーピーク)
新潟県三条市に本社を構えるスノーピーク。高価格帯ながらも品質の高さ、デザイン性の良さが人気で長年多くのファンから愛され続けているアウトドアメーカーです。
スノーピークの寝袋で特筆すべきなのが「オフトンシリーズ」。発売から20年以上愛されているロングヒット製品。オフトンシリーズは名前の通り、敷き布団とかけ布団が組み合わさったような自宅の布団を彷彿とさせるシュラフです。自宅の布団で寝ているかのようなふかふかの寝心地の良さが人気の理由。
両サイドのジッパーで敷き布団とかけ布団を分離できるので夏ならお腹だけにかけ布団をかけたり、足を出して寝たりと寝袋特有の窮屈感がありません。
車中泊であっても、ゆったりと自宅の寝室と同じような寝心地を求めている人におすすめです。
Coleman(コールマン)
続いては、創業120年超えの老舗のアウトドアメーカーとして知られるコールマンです。キャンプをしたことが無い人でも名前を耳にしたことがあるという人は多いでしょう。
コールマンのシュラフは比較的リーズナブルな価格で購入できるのがポイント。家族で車中泊となると全員分のシュラフを購入するとなると痛い出費に…。その点、コールマンのシュラフなら家族全員分をそろえたいときの強い味方になってくれますよ。
ほとんどの寝袋が丸洗い可能なこともうれしいポイント。夏場に限らず、冬でも寝ているときの汗の量が意外と多いもの。洗いにくい寝袋だとお手入れも大変ですが、コールマンの寝袋なら常に清潔に保てます。うっかりジュースをこぼしてしまっても大丈夫。小さなお子さんがいるご家庭におすすめのメーカーです。
LOGOS(ロゴス)
ロゴスは、1985年設立の日本のアウトドアメーカー。寝袋もコールマン同様に、リーズナブルなか価格設定が魅力です。そのためファミリーから根強い人気を得ています。
これもコールマンと同じく丸洗いできる寝袋シリーズが人気。コインランドリーや自宅の洗濯機にポンッと入れてそのまま洗えるのでお手入れしやすく、面倒なメンテナンスもありません。価格もお手頃なので、初めて寝袋を購入する人にもぴったりです。
ロゴスの寝袋はかわいらしいデザインが多いのも特徴。例えば、キッズ向けでは「スヌーピー」や「はらぺこあおむし」など、子どもが喜びそうなデザインのモデルがあります。大人向けでもナバホ柄といったキャンプならではのデザインの寝袋もありますよ。
【車中泊も快適に!】ロゴスの車中泊おすすめグッズ8選!マットや寝袋で快眠
キャンプやイベントなどでの車中泊は、テントも必要なくお手軽な寝泊まりの方法です。リーズナブルかつおしゃれなアイテムで人気のロゴスでは、車中泊を快適にするギアを多数販売しています。寝袋やマット、枕といった休憩や就寝時の手助けアイテムから、空間を広くするタープまで、魅力的なロゴスのアイテムを紹介します。
DOD(ディーオーディー)
「DOD」は、大阪に本拠地を置くキャンプギアブランド。目印は、ウサギのマーク。キャンプで快適に過ごす機能がありながらも、ユニークなアイテムが豊富にそろっているのが特徴です。
たとえば、「ジャケシュラ」という寝袋は、名前の通り、ジャケットとシュラフが組み合わさった個性的な製品。防寒着としても、寝袋としても使える個性的なアイテムです。ゆったりとしたつくりで寝ているときも寝苦しさを感じません。難燃素材のコットンが使われているので焚き火ジャケットとしても使用可能。
このように、工夫を凝らしたアイテムづくりが得意なメーカーです。
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)
新潟県三条市に本社を構えるのがキャプテンスタッグ。リーズナブルな価格でコストパフォーマンスが高いアイテムが数多く展開されています。価格は1万円前後ともとめやすいものが多いので、家族での車中泊にもおすすめです。
キャプテンスタッグのシュラフは値段は抑えながらも、そこそこの質を求めたい人にぴったり。手のひらに乗ってしまうほどコンパクトな封筒型シュラフ、丸っと洗えるウォッシャブルタイプ、クッションにもなる便利なモデルなど製品のバリエーションも豊富です。
WORKMAN(ワークマン)
もともと作業着など職人向けの製品を開発していたメーカーですが、2022年から一気にキャンプ業界にも参入。コストパフォーマンスの高さから多くのアウトドア好きの支持を得ています。
新規参入してまだ新しいメーカーではありますが、ワークマンの寝袋のラインナップは8種類。春から秋にかけての3シーズン向けの寝袋が多い中、-31℃まで対応している真冬用の寝袋もあります。ほかのメーカーでは値段が張りやすい真冬用のダウンの寝袋でも1万円台で購入す可能です。
リーズナブルなダウンシュラフを探している人はぜひチェックしてみてください。
ワークマンで買いたい!冬の車中泊キャンプの冷え対策アイテム!
ワークマン公式オンラインストアでは、冬の車中泊で使えるアイテムを豊富に取り揃えています。店舗取り置きサービスも可能です。今回は、冬の車中泊で使えるおすすめのアイテムを紹介します!ワークマンのアウトドアウェアが、朝晩の冷えに強い理由や評判も解説!今の売れ筋をチェックしてみましょう。
車中泊には寝袋の方が適していることがわかったところで、車中泊で使う寝袋選びのポイントを解説していきます。わかりやすく3つのポイントにまとめました。これから車中泊に挑戦しようとしている人も車中泊の寝心地に満足していない人も是非チェックして、自分に合った寝袋を見つけてみてくださいね。
素材
寝袋の中綿の素材は「ダウン」と「化学繊維」の2種類。
ダウンは多くの空気を含んで軽くふかふか感があり、暖かく保温性に優れています。放湿性も高いので蒸れも感じにくく快適です。軽量かつコンパクトに収納できるので、防寒具などの荷物の多い冬の車中泊に最適。そのため寒い冬で車中泊する場合は、ダウン製の寝袋を選ぶことがおすすめです。
春~秋にかけて暖かい季節の車中泊なら、化学繊維の寝袋でも十分。ただし、少しでも荷物を少なくコンパクトにしたいならやはりダウンの寝袋がベターです。
形や大きさ
寝袋は大きく分けて2種類の形状があります。身体全体を包み込み、頭もすっぽり入るマミー型、そして長方形で頭の出る部分にゆとりがある封筒型です。
首元までしっかりとカバーしてくれるマミー型は、隙間がなく身体へ密着するので保温性が高く、冬の車中泊の寝袋として最適です。封筒型に比べると軽くてコンパクトにまとまるため、収納性を重視して選びたい人におすすめ。
ただし、密着度が高いため、寝返りがしにくいところがあります。伸縮性のある素材の寝袋もあるので気になる人はこちらを選ぶと良いでしょう。
一方、春~秋の比較的過ごしやすい季節の車中泊なら封筒型がおすすめ。足を伸ばしてゆったりと眠れるので、寝心地を重視したい人にもぴったりです。ただし大きくかさばるアイテムが多いので、家族数人での車中泊など荷物が増えやすい場合は要注意!
寝袋のサイズは車内の広さや自分の身長に応じて、ちょうど良いものを選ぶと良いでしょう。マミー型の寝袋の場合、大きすぎて隙間が多いと保温性が生かされないため、自分の身長よりも5〜10cm程度大きいものを選びましょう。
車中泊初心者にオススメのシュラフは封筒型!その理由とは?
「車中泊にチャレンジしてみようかな。」と思ったら、まずは寝具周りをしっかり準備しておきたいところ。しかし寝具には色々な種類があって、どれを選ぶべきか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、車内泊初心者におすすめなシュラフをご紹介します!実際に使ってみた使用感と合わせて、おすすめな理由も解説しますよ♪
使用温度
寝袋には使用する温度の目安というものが定められています。メーカーによって違いはありますが、「
快適使用温度」「
使用下限温度」「
限界使用温度」などと書かれていることが多いです。
- 快適使用温度:この温度域までの使用なら、快適に眠れる温度
- 使用下限温度:男性が丸まって朝まで眠れる温度
- 限界使用温度:基本的におすすめしないが、工夫次第でなんとか使用できる温度
例えば、「快適使用温度 5℃」と記載されていれば、5℃以上のところなら何も心配なく朝までぐっすり眠れますよ、という意味。限界使用温度での利用は基本的に厳禁!
寒さが苦手な人は快適使用温度を参考に選ぶと良いでしょう。
なお、メーカーによってもこの温度表記は異なるので、購入時には表記されている温度が何を意味するのかも確認しておきましょう。
どんなに高品質で保温性の高いシュラフがあっても、想定以上に気温が下がったり、そもそも寒さが苦手だったりすると、うまく寝つけず翌朝を迎えることも。疲れがとれないと、帰りの運転に支障がでてしまい非常に危険です。ここでは、シュラフだけに頼らない車中泊の寒さ対策を紹介します。中にはやってはいけない危険な行為もあるので、これから車中泊に挑戦する人は要チェックです!
ガスヒーターや車の暖房の使用は注意が必要
基本的に車中泊で車の暖房を付けっぱなしにするのはマナー違反&危険な行為です。暖房をつける=エンジンをかけっぱなしにすることなので、ほかの車中泊者やテントに寝泊まりしている人にとっては騒音になってしまいます。
また、エンジンをかけっぱなしで寝てしまうと、一酸化炭素中毒になる危険性もあります。特に雪が降っている地域では危険性大!何らかの原因で雪がマフラーを覆ってしまい、排気ガスが車内に逆流してしまうことがあるためです。
なお、車内用の暖房器具として、ガスヒーターを使う方法もあります。カセットボンベが燃料になり、電源不要で持ち運びやすく車内用に最適です。しかし車内で使用する際は、寝袋や毛布に火が移って大きなトラブルを招くことも。寝袋や毛布からは離して使用してください。
一酸化炭素中毒や酸欠の危険もあるので、寝ている間につける場合は、窓を数mm開けて換気をするようにしましょう。
断熱シートを窓に貼る
車内の冷えの一番の原因は窓から入ってきてしまう冷気です。車内の温度を下げないためにも、窓から入る冷気を遮断することが大切なポイント。
窓からの冷気は断熱シートやカーテンを取り付けることがおすすめです。隙間なく窓に貼れば冷気をシャットダウンしてくれるほか、冷気を防ぐだけでなく、外からの視線を遮りプライベート空間も確保できます。
防水仕様のフロントカバーを外から窓にかけておけば、寒さ対策と合わせて霜・雪で窓が凍ってしまうことを予防可能です。
寝袋の下にはマットを使用
車のシートの多くは、完全に倒しても表面はでこぼことしていて、寝袋を敷いただけでは身体が痛くなってしまい寝られません。車内で快適に眠るには、
寝袋の下にマットを敷いて、
寝床を整えることが重要。また、少しでも床からの冷気を防ぐためにもマットを活用するのがおすすめです。なお、薄いマットだと車のシートの凸凹の影響を受けやすく、あまり意味がありません。
8cm以上の厚さがあるマットを使いましょう。
車中泊に使われるマットは、エアマットとウレタンマットの大きく2種類に分かれます。
- エアマット:コンパクトに収納できるが設営に手間がかかる
- ウレタンマット:設営が楽で寝心地は良いが、値段が高くかさばりやすい
それぞれのメリット・デメリットを押さえたうえで選びましょう。
寝袋の中にインナーブランケットやインナーシュラフを
寝袋だけでは寒い時は、インナーブランケットやインナーシュラフがあれば暖かく眠れます。
寝袋の中に入れても、そのまま寝袋の上にかけてもOK。首元にかけるだけでも、暖かさが増します。フリース素材やシルク、保温素材が使用されたものなどさまざまな種類があるので、自分好みのものを選びましょう。
冬用のシュラフは高額なものが多いので、3シーズン用シュラフにインナーシュラフを入れて、冬の車中泊に挑戦してみるのも、キャンプギアを節約しながら楽しむ方法のひとつです。
カイロや湯たんぽで
カイロを、太い血管が流れている腰や首の後ろ、足裏に貼るのもおすすめ。カイロで温められた血液が全身をめぐり、体温を上げてくれます。
湯たんぽも冬の寒さをしのぐ効果は抜群です。わざわざ、湯たんぽを用意するのは面倒という人は、お湯を入れたペットボトルを、即席の湯たんぽとして利用するのもおすすめ。熱湯は火傷につながるので、人肌くらいの温かさのお湯を入れるようにしましょう。
ホッカイロ(使い捨てカイロ)のおすすめ14選!寒い季節の必需品
寒い季節の冷えがつらいと感じる人は少なくないはず。寒くて手がかじかんでしまうと、何かと不自由です。そんなときに役立つのがホッカイロ(使い捨てカイロ)。今回は、使い捨てカイロの選び方とおすすめ商品を紹介します。貼るタイプ、貼らないタイプ、どちらもありますのでぜひチェックしてください!
ポータブル電源と電気毛布
一晩中、車の暖房をつけたままにすると、一酸化炭素中毒になる危険があります。ポータブル電源があれば、エンジンを切った車内でも電気の使用が可能です。
電源さえあれば、電気毛布が活躍します。消費電力が少ないので小型のポータブル電源でもOK。電気毛布ならコンパクトで収納場所に困りません。