【ハッカ油スプレー】つくり方&使い方を解説!虫除け効果やデメリットも
ハッカ油は、虫除けや掃除などさまざまなシーンで活躍する万能アイテム。今回はそんなハッカ油を使う、「ハッカ油スプレー」のつくり方を紹介します。エタノールなしで簡単につくる方法に加えて、正しい使い方や効能、デメリットも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
ハッカ油の効能と特徴
「ハッカ油」の効能と特徴を解説します。虫除けや掃除などに役立つ、万能な理由をチェックしてみましょう!
「虫除け」に強力な効果を発揮
夏のキャンプで虫に困ったことはありませんか?ハッカ油でつくれるハッカ油スプレーは、虫除けとして人気で蚊やブユ(ブヨ)、アブなどを遠ざけてくれる効果があります。アウトドアだけでなく家の中や外出先でも使えるため、常に用意しておいて損はありません。
天然素材で「肌に優しい」
ハッカ油スプレーは一般的な虫除けスプレーとは異なり、余計な成分が入っていません。肌へのダメージが心配な人も使いやすいのが魅力です。
ハッカ油スプレーのつくり方
ハッカ油の効能を手軽に活用できるのが「ハッカ油スプレー」です。ここからは基本のつくり方と、肌に優しいエタノールなしでのつくり方、使用期限などを紹介!いずれも簡単&手軽なので、キャンプの備えにつくってみてください。
基本のつくり方
ハッカ油スプレー100mLをつくるのに必要な材料は、下記の4つです。
【材料】
- ハッカ油…5~6滴
- 無水エタノール…10mL
- 水…90mL
- スプレー容器…1本
【つくり方】
ハッカ油と無水エタノールを容器に入れ、よく混ぜ合わせた後、水を入れてさらに混ぜるだけで完成です。ハッカ油は「油分」で水とはあまり混ざらないため、先にエタノールと混ぜ合わせることがポイント!使用前にはよく振るようにしましょう。100mLあたり約300円と、費用もかなりお得です。
エタノールなしのつくり方
続いて無水エタノールを使わずに、ハッカ油スプレーをつくる方法を紹介します。必要な材料は下記の3つです。
【材料】
- ハッカ油…5~6滴
- 水(精製水・水道水)…50mL
- スプレー容器…1本
【つくり方】
ハッカ油と水を容器に入れて、混ぜるだけで完成です。
無水エタノールが入っていないため、水と油は分離してしまいます。よく振ってしっかり混ぜ合わせましょう。また使用前にもよく振るのがポイントです。
ハッカ油スプレーの注意点とデメリット
万能ともいえるハッカ油スプレーですが、ハッカ油ならではの注意点がいくつかあります。デメリットを理解して、正しく安全に使用しましょう。
目や粘膜周辺は避けて使おう!
成分が非常に強力なため、目や粘膜の近くにハッカ油が付着すると強い痛みを感じることもあります。万が一、ハッカ油が目に入ってしまったときは、流水でしっかりと洗い流してください。
赤ちゃんへの使用は慎重に
ハッカ油はもともと医療や食用として使用されている天然素材のため、基本的には安心して使用できます。しかし赤ちゃんや肌の弱い人が触れると、肌荒れなどを引き起こす恐れも。自身や周囲の人の体に問題がないかをしっかり確認し、少しでも異変がある場合は使用を控え、病院で診てもらうようにしてください。
動物への使用は要注意!
猫などの小動物は精油を体内で分解できないため、中毒症状を引き起こすことがあります。ハッカ油を使用するのは控えましょう。
ポリエチレン製のスプレー容器はNG!
ハッカ油には、ポリスチレン素材を溶かしてしまう性質があります。ガラス製や陶器などは問題ないので、スプレー容器を選ぶ際は素材の確認をしっかりするようにしましょう!スプレー容器は、安いものであれば100円ショップなどで購入できます。
ハッカ油は虫除けであって殺虫剤ではない
ハッカ油スプレーには虫が嫌がり避けていく効果がありますが、殺虫性はありません。そのため室内から外へ虫を追い払うには、効き目が薄い場合もあります。あくまでも、ミントの香りで虫を遠ざけるためのスプレーであることを覚えておきましょう!
持続効果は約1~2時間
ハッカ油の虫除け効果は強力ですが、効き目があるのは1〜2時間と短め。こまめにハッカ油スプレーを吹きかけるようにしましょう。
使用期限は1週間〜10日
ハッカ油スプレーは時間がたつにつれて香りが変化して、虫除けとしての効果が低くなっていきます。つくったハッカ油スプレーは、1週間から10日くらいで使い切るようにしましょう。せっかくつくったスプレーを余らせないために、直近で使用する分量をあらかじめ想定してつくったり、小さめのスプレー容器を使うのがおすすめです!
ハッカ油スプレーの使い方と活用術
キャンプで役立つハッカ油スプレーの使い方を紹介!肌だけでなく、テントにも使えるんです。
肌に直接スプレー!消臭や冷却効果も
ハッカ油スプレーは、基本的には肌に直接吹きかけても問題はありません。ハッカ油には消臭・冷却効果があるため、汗をかく夏場のアウトドアにはぴったり!首や腕・脇など涼しさを感じたい部分にシュッとひと噴きするだけで清涼感に包まれます。
マスクに数滴垂らせば、鼻詰まりもすっきり
花粉症や風邪で鼻が通らないときは、ハッカ油の香りを嗅ぎましょう。ハッカ油には、鼻づまりを緩和してくれる効果があります。またハッカ油の消臭効果でマスクにこもったニオイも、すっきり爽やかな香りに生まれ変わります。
テントや網戸の虫除け対策に
ハッカ油スプレーはテントに吹きかけても、その効果が期待できます。テント近くで遊ぶときや、夜寝るときなどに虫に悩まされている方はぜひ試してみてください。自宅でもハッカ油スプレーを網戸に吹きかけておくだけで、虫の侵入を抑制できます。
ただしポリスチレンを含む網戸は溶けてしまうため、網戸の材質は事前に確認しておくことが大切です。
グリセリンを混ぜればディフューザーに変身
ハッカ油スプレーをつくる材料にプラスしてリードスティックなどを用意すれば、リードディフューザーをつくることも!完成したハッカ油スプレーの液体に、香りを長持ちさせる効果のあるグリセリンを混ぜれば、よりアロマ効果を楽しめます。スプレー以外に楽しみ方があることもハッカ油の魅力です。
清涼感が病みつきに!ハッカ油風呂
夏でも冷房の効いた部屋にいると、気づかぬうちに体の芯まで冷えてしまっていることも。そんなときは、ハッカ油を湯船に数滴垂らして入浴するのがおすすめ。いつもと同じお湯の温度で、サッパリとした清涼感を感じられます。
シャンプーやボディーソープに数滴
入れすぎは注意ですが、シャンプーやボディソープに1滴のハッカ油を垂らして使用すると爽やかになります。ハッカ油は頭皮ケアの効果もあるため、シャンプーと一緒に使えば一石二鳥です。
咳止め代わりに
咳でなかなか寝付けない夜は、枕元にハッカ油を垂らしたディフューザーを置いておきましょう。ハッカ油の爽やかな香りで、喉の不快感が和らぎます。
+1アイテムで家中のお掃除に大活躍
ハッカ油は重曹やクエン酸などと一緒に使うことで、家のお掃除に活用できます。
【ハッカ油+重曹】
重曹は皮脂汚れや油汚れを落とすのに適しているので、お風呂掃除やキッチンまわりの掃除におすすめ。油のベタつきを落とすのに効果的です。また、ハッカ油の虫除け効果により、ゴキブリや小バエの対策にもなります。
【ハッカ油+クエン酸】
クエン酸は水垢や石鹸カス、尿石などの水まわりの汚れを落とすのに有効なので、シンクやトイレ掃除におすすめ。特に、尿石のできやすい便器のふち裏はハッカ油スプレーでお掃除する習慣をつけると、尿石の付着防止につながります。
炭酸水と混ぜてガラスクリーナーに!
炭酸水100mLにハッカ油を3滴たらして混ぜたら、自家製クリーナーの完成。炭酸がガラスの表面の汚れを浮かせてくれます。さらに、ハッカ油がカビの発生を抑えてくれるので、きれいな状態が長く保たれるのもうれしいポイント。
ハッカ油スプレーつくりにおすすめの「ハッカ油」6選
ここからは、ハッカ油スプレーをつくるのにおすすめのハッカ油を紹介します。ビンタイプがほとんどですがボトルタイプもあるので、それぞれの特徴を把握して購入の参考にしてください!
ハッカ油スプレーおすすめ3選
最後に、「つくる手間を省きたい」と考えている人におすすめの、買ってすぐに使える「ハッカ油スプレー」を紹介します。
ハッカ油スプレー
ハッカ油スプレーで快適に過ごそう!
今回は、ハッカ油スプレーのつくり方や使い方を紹介しました。ハッカ油スプレーは手軽につくれて、虫除けだけでなく消臭効果や清涼感を与えてくれるので、キャンパーにもうれしい魅力が満載。キャンプやハイキングを楽しむ方はぜひ自作して、快適なアウトドアライフを楽しんでください!