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火おこし

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バーベキュー炭の徹底ガイド!種類別のおすすめ・量・置き方など紹介

2024.03.17ノウハウ

※本記事には一部プロモーションが含まれます

キャンプでの焚き火やバーベキューなど、アウトドアシーンの必需品である炭。種類や量を用途に合わせて、使い分けることで、より充実したアウトドア時間を楽しめるでしょう。本記事では、バーベキューでおすすめの炭や火おこしを助けるアイテムを紹介します。

バーベキューに炭は何キロ必要?気になる値段は?

炭火

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ホームセンターやネット通販でまとめ売りされている炭。箱ごと持ち運べる点は利点ですが、一体バーベキューに適した炭の量はどれくらいなのでしょうか? ここからは、時間や人数に合わせて準備する炭の量について解説します。

バーベキューの炭は1人1kg、1時間1kgが目安

一般的なバーベキューでは、炭の量は1人1kgが基本。時間でバーベキューをするかで炭の量を決める場合は、1時間1kgが目安です。子どもの分は1時間×0.5kgを用意しておきましょう。 また、種類によって燃焼時間に違いはありますが、一般的に国産よりも外国産の方が短時間で燃焼が終わります。長く使用したい人は、燃焼時間の長い国産黒炭を選びましょう。さらに、コンロを2台使う場合は、倍の炭を準備してくださいね。
【例】
  • 1台2人で3時間の場合→2〜3kg
  • 1台4人で5時間の場合→4〜5kg
  • 2台6人で5時間の場合→10〜12kg

炭は多めに用意するのがベター

バーベキューの人数や時間に応じて炭を用意しても、季節や風の強さによって燃焼量や使用量は変わります。炭が不足すると、せっかくの楽しいバーベキューが途中で終わってしまうことも。そのため、目安量より少し多めの炭を用意しておくのがおすすめです。使わない分は保管しておけるので、余裕をもって準備しておきましょう。

バーベキューに使う炭はどこで買える?値段は?

炭

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最も安価で購入できるマングローブ炭は、3kg500円前後で手に入ります。対して、高品質で燃焼時間の長い備長炭は、2.5kgで3000円を超える製品も。 一般的なバーベキューで使用する炭は、ホームセンターで年間を通して購入できます。飲食店や居酒屋で使われるクオリティの高い炭を求める人は、ネット通販での購入がおすすめです。

バーベキュー用炭の種類&おすすめを紹介

木炭

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バーベキューで使用される頻度の高い黒炭・白炭。そのほかに、外国産のマングローブ炭や人工的に作ったオガ炭、着火加工成形炭など、種類が豊富なのをご存知ですか? ここでは、種類別に特徴やおすすめ製品を紹介します。
炭の種類原料特徴燃焼時間
黒炭ナラ、クヌギ、カシ比較的安価で火つきが良い約2時間
白炭ウバメガシ、アラカシ織き火になるまで時間はかかるが、約6〜8時間燃焼をつづける約6〜8時間
マングローブ炭マングローブ燃焼時間は短いが、安価で購入でき少人数・短時間の使用におすすめ約2時間
オガ炭オガライト煙が出にくく、自宅庭やテラスでの使用におすすめ約2〜3時間
着火加工成形炭ヤシガラ、オガクズ値段は少し高いが、火つけ時間が短く着火剤が不要約30〜45分

コスパのいい「黒炭」

着火作業の手間がかからず、初心者向けの黒炭。国内産のナラやクヌギ、カシなどが原料で、中央から放射線状に割れた見た目をしています。燃焼時間は約2時間程度で、比較的安価で購入可能。ホームセンターなどで多く売られる、最もメジャーなバーベキュー炭です。 また、大きな爆跳(着火時に勢いよく爆発するような現象)も起こりにくく、火の粉が飛散するリスクも少なめ。火力のコントロールもしやすいので、小さな子どもがいるファミリー層も安心して使用できます。

長時間燃える「白炭」

木材を1200℃の高温で焼き上げ、「土・灰・水」で一気に冷却・消火させてつくられる白炭。ウバメガシやアラカシなどが使われており、ずっしりと重く丈夫な点が特徴です。中でも、備長炭は最も品質が良いとされ、高級料亭などでも愛用されるほど。 少々値段は高めですが、一度火がつけば約6〜8時間ほど使用でき、長時間かけてじっくりバーベキューしたい人におすすめです。ただし、熾き火(炎が出ずに燃えている状態)になるまでに時間がかかるため、根気よく作業する必要があります。

ホームセンターでスタンダードな「マングローブ炭」

比較的安く購入できるマングローブ炭。ホームセンターやネット通販などで豊富に展開されています。ほかの種類と比べ、燃焼時間が短くサクッとバーベキューしたい人におすすめ。ただし、煙やにおいが出やすいため、使用場所に注意が必要です。

煙が出にくい「オガ炭」

木材の加工時の細かいおがくずを成形し、人工的につくられたオガ炭。黒炭・白炭の両方があり、用途に応じて使い分けられます。煙が出にくく、自宅の庭やテラスでの使用に最適。白炭と比べても安価で、頻繁にバーベキューしている人におすすめです。

火おこししやすい「着火加工成形炭」

着火作業に手間がかからない着火加工成形炭。ヤシガラやオガクズのほかに着火剤成分を染み込ませ、初心者でも簡単に取り扱えます。着火作業に時間をかけたくない人や、慣れていない人にぴったりのバーベキュー炭です。

バーベキュー用の炭を着火する前に押さえておくべきポイント

バーベキューの炭の点火に使う手袋とトング

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ここからは、着火作業にかかるコストをおさえるポイントを紹介します。

炭の着火時に使用するものをチェック

炭火への着火時は、安全に作業するため複数のアイテムを用意しておきましょう。下記で一例を紹介します。
耐火グローブ皮が分厚く、熱が伝わりにくいグローブ。火の粉が飛んでも穴が開きにくい。
アルミホイル炭の下に敷くことで、片づけ時の負担を減らす便利グッズ。
チャッカマン、ライター、マッチ炭や薪の着火源。初心者はより安全なチャッカマンがおすすめ。
着火剤炭や薪への着火を補助するアイテム。固形や液状などがある。
うちわ、火吹棒火つけ作業時、効率的に送風できるアイテム。
トング炭や薪の継ぎ足し、片づけを安全に行えるアイテム。

炭の下にはアルミホイルを敷く

炭を並べる前段階として、グリルの上にアルミホイルを敷きましょう。アルミホイルを敷くことで、グリルに油や焦げがつきにくくなり、後片づけが楽になります。ポイントは、厚手のタイプを使用し、通気穴を確保すること。薄手タイプは、着火後にすぐボロボロになり長持ちしません。そのため、バーベキュー用の厚手タイプか、一般のアルミホイルを二重にしての使用がおすすめです。

空気の通りを考えて炭の組み方を決める

炭を組む

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炭を組む際は、着火剤を中心に、周囲を細かい炭で囲うように設置しましょう。かまどのような状態をつくることで、空気の通り道ができ、上昇気流により火力が一気に上がります。また、サイズの大きい炭は着火時に立てておきましょう。炭の中は空洞状なので、煙突効果により効率的に燃焼が拡大します。

炭のゾーンを分けた置き方で火力を調節

バーベキューの炭

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バーベキューをする上で覚えておくと便利な3つのゾーン。強火・中火・弱火になるように炭を分けて設置することで、食材ごとに火加減を調節できます。
強火ゾーン炭を重ねて配置し、肉や厚めの食材を焼くため火力が高い
中火ゾーン炭を少なめにして火力を落とし、野菜やサイドメニューをじっくり焼き上げる
弱火ゾーン炭を敷かずにアルミホイルやアルミ皿を置き、焼けた食材を保温しておくスペース
炭の量を変えた3つのゾーンをレイアウトすることで、食材にあった焼き具合に調整できます。また、弱火ゾーンを保温スペースにすると、食材の焦げつき防止にも。お肉以外に焼きそばや魚介類など、ほかの食材を調理したい場合は、レイアウトを調整してくださいね。

炭と網の距離も確認

一般的に炭と網の距離は10cm程度が良いとされていますが、グリルの大きさによって多少異なります。中火程度の火力に調整する際は、使用するグリルの半分が炭で埋まるようにしましょう。均等に焼きたい場合はフラットになるように並べるのがおすすめです。

いよいよ着火!道具も上手く使いこなそう

着火剤

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ここからは、初心者でもスムーズに着火できるポイントやおすすめ製品を解説します。

基本的な火の取り扱い方とは?

炭全体に火が回り、完全に燃焼を始めたのを確認して、うちわや火吹き棒で空気を送りましょう。ある程度火が回ったら、炭を平らに。その上に炭を乗せ、再び風を送り火を移していくと、効率良く燃焼が拡大します。 炭から出る赤い炎が落ち着き(着火後15分程度)、灰をかぶってうっすら白くなってきたら準備完了。新聞を使用すると、インクや燃えカスが食材に付着する恐れがあるため、自然素材の着火剤を使うのがおすすめです。

着火剤を使った火おこし方法

火おこしの手間をグッと削減できる着火剤。着火剤は固形や液状のタイプがあり、使い方が多少異なります。固形の着火剤は 1番下に置き、その周りに炭を置くように配置しましょう。液状タイプは組み上げた炭の上に塗ってください。 注意点は、使用以外は火の近くに置かず、着火剤の継ぎ足しもしないこと。液状タイプは火が着火剤から手に燃え広がる可能性があるため、十分に注意が必要です。

手軽に火おこしができるチャコスタを利用しよう!

火おこしの負担を減らしたい人におすすめの「チャコスタ」。チャコスタとは、手間をかけずに火おこしできる専用のアイテムです。筒状の内部に炭を入れ、上部に着火剤を置き着火すれば後は待つだけ。煙突効果により、10~20分程で炭全体に火が回ります

ガストーチを使用した炭への点火

炭に対して高い火力で着火できるガストーチ。火力の調整が簡単で、安全に操作できる製品がさまざまなブランドから展開されています。ガストーチでの着火作業の時間を減らしたい場合は、着火剤との併用がおすすめです。

炭の火が消えないようにするには?

火おこし

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ここからは、着火後の管理方法やポイントについて解説します。

炭は中心にまとめて燃やそう

炭がなかなか燃焼しない場合は、熱が分散している可能性があります。その際、炭を中心に寄せてみましょう。寄せた炭がお互いを保温し合い、火つきが良くなります。火が弱まった時も同様に、中央に寄せてしっかり燃えるように手助けしましょう

時にはうちわも使おう

安全に送風したい人におすすめのうちわ。火は酸素を送れば燃焼効率が上がるので、風を送って酸素を火に行き渡らせるのがポイントです。 コツは全力で30秒ほど扇ぐこと。数回繰り返せば、炭が再び燃え始めます。酸素を送っても燃焼しない場合は炭の追加や、取り替えをおこないましょう。

時間を見て炭を継ぎ足していこう

もう1つのポイントは、炭の継ぎ足し。炭おこしに馴れるまでは早めに炭を追加する習慣をつけておきましょう。追加する炭は、白くなった炭の上に置くのではなく、下に入れるのがおすすめ。下側に設置することで、次の炭に着火しつつ調理する火力を落としません。 また、追加する炭と白くなった炭は、面と面が密着するように設置すると早く火が移ります。すでに火力のある炭なので、うちわで扇ぐ手間も省けるでしょう。

バーベキューで使った炭の後始末方法

炭火

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バーベキューを楽しんだ後は炭の後片づけ。間違った捨て方をしてしまうと、周囲に迷惑がかかったり、火事になる可能性も。安全な処理方法をしっかりと把握しておきましょう。

火消し壺を使うと簡単&安心!

炭の処理方法としておすすめのアイテムが火消し壺。炭を入れて蓋をすることで、空気を遮断し安全に消火できます。また、捨て場まで持って行ったり、保管して次のバーベキューで活用したりと、そのまま炭を持ち運びできる点も魅力です。

バケツを使って火消しする方法

火消し壺が準備できない場合は、バケツの代用がおすすめ。バケツに水を張り、使用後の炭を1つずつ入れていきます。一気に炭を入れてしまうと、高温の水蒸気が発生する恐れがあるので、ゆっくり投入するのがポイント。 また、使用するバケツは、金属タイプを使用しましょう。芯まで火が消えるよう、20分程度浸水させてください。

炭を消火するときの注意点

炭 消火工程

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灰が舞い上がったり、水蒸気が発生したりと、二次災害に繋がるリスクがあるため、水での消火は控えましょう。また、バーベキューグリルに直接水をかけて消火すると、急激な温度変化でグリルが変形する可能性も。特に、七輪は本体の損傷する恐れもあります。 炭の処理時は、炭を別の容器に移し、水の中でしっかり消火しましょう。グリルは冷めてからゆっくり洗うのがおすすめです。

使った炭の捨て方

使用後の炭は、その場に捨てて帰ってはいけません。必ずキャンプ場指定の処理場に捨てるか、持ち帰って地域指定の処理方法で片付けましょう。

バーベキューの炭を再利用する方法

バーベキューの灰

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ここからは、使用後の炭を便利に再利用する方法を解説します。

再び炭として再利用する

燃え切った炭は、乾燥後に再利用が可能。1回目で使用する炭より燃えやすいので、火種としても利用しやすいでしょう。炭を持ち帰る場合は、火傷防止のため炭を一度濡らすなどして、温度を低下させるのがおすすめです。

土壌改良材や肥料に使う

炭や灰に含まれる炭酸カリウムやリン酸は、野菜や花を育てる土壌改良材や肥料におすすめ。粉にして土に混ぜると、中和されて保湿性能を高める効果も。適切な量を守り、再利用しましょう。
【アルカリ性土壌を好む植物】
  • クスノキ
  • エノキ
  • ブドウ
  • ヒイラギ

消臭剤や除湿剤にもなる

炭で脱臭

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そのほかに、使用後の炭は靴の消臭剤に最適。乾燥させた灰をキッチンペーパーに包み、冷蔵庫や玄関に置くだけで嫌なにおいが軽減します。また、炭は空気中の水分を吸収してくれるので、簡易的な除湿器におすすめです。

炭をマスターして楽しいバーベキューを!

炭の種類や扱い方、おすすめのバーベキュー製品を紹介しました。炭の正しい利用方法をマスターできれば、バーベキューをより楽しめること間違いなし。ルールを守り、楽しいバーベキューを行ってくださいね。

今回紹介したアイテム

商品画像ナエムラ株式会社 岩手なら木炭 カシ 一級品社団法人岩手県木炭協会 岩手切炭豊栄 土佐備長炭 中丸神鍋白炭工房 2.5kg 兵庫県産CAINZ(カインズ) BBQ木炭 6kg VISIONPEAKS(ビジョンピークス) 木炭3kg炭職人 オガ炭 10kg 炭魂 大黒オガ備長炭LOGOS(ロゴス) エコココロゴスミニラウンドストーブ6平城商事 エコロン炭ロゴス 防水ファイヤーライターニチネン チャッカネンUNIFLAME(ユニフレーム) チャコスタⅡCAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) 炭焼名人 FD火起し器イワタニ カセットガス トーチバーナー新富士バーナー パワートーチ RZ-730キャプテンスタッグ 火消しつぼ 火おこし器セットZEN Camps(ゼン キャンプス) アッシュキャリーユニフレーム ウェ~ブ炭スコップ
商品名ナエムラ株式会社 岩手なら木炭 カシ 一級品社団法人岩手県木炭協会 岩手切炭豊栄 土佐備長炭 中丸神鍋白炭工房 2.5kg 兵庫県産CAINZ(カインズ) BBQ木炭 6kg VISIONPEAKS(ビジョンピークス) 木炭3kg炭職人 オガ炭 10kg 炭魂 大黒オガ備長炭LOGOS(ロゴス) エコココロゴスミニラウンドストーブ6平城商事 エコロン炭ロゴス 防水ファイヤーライターニチネン チャッカネンUNIFLAME(ユニフレーム) チャコスタⅡCAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) 炭焼名人 FD火起し器イワタニ カセットガス トーチバーナー新富士バーナー パワートーチ RZ-730キャプテンスタッグ 火消しつぼ 火おこし器セットZEN Camps(ゼン キャンプス) アッシュキャリーユニフレーム ウェ~ブ炭スコップ
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