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100均の着火剤の商品の6種類の画像

ダイソー・セリア・ワッツの着火剤を徹底レビュー!100均着火剤は本当に使えるのか

ダイソーをはじめ、セリア・ワッツなどの100均で手軽に購入できる着火剤。固形状のものからジェル状のものまで幅広くそろっています。ジェルの使い方やおすすめの着火剤、固形とジェルの違いを解説し、ダイソーなどの100均で販売している着火剤を全て検証しました。

種類が豊富な100均(ダイソー・セリア・ワッツ)着火剤

ダイソー・セリア・ワッツなどの100均では、たくさんの種類の着火剤を取り扱っています。着火剤とは、炭や薪に火をつける際に、簡単に火おこしができるアイテムで、焚き火やバーベキューに役立ちます。 また、ダイソーなどの100均で取り扱っている着火剤には、固形とジェルの2種類があります。
固形長時間燃えやすい。取り扱いが簡単。
ジェル量の調整をしやすく火力が強い。継ぎ足し禁止など、取り扱いには注意が必要。
商品によって、においや燃え方燃焼時間が異なります。それぞれの商品に特徴があるので、用途に合わせて使い分けてみましょう

着火剤をいざ検証!

ダイソーやセリアで取り扱っている100(税込110)円の着火剤6種類を、以下5つのポイントで検証してみました。
  1. 着火のしやすさ
  2. 燃焼時間
  3. 燃え方、炎の大きさ
  4. 耐水性(霧吹きで水をかけた時、火が消えないかどうか)
  5. におい

100円の着火剤の検証結果!

商品名 ダイソー バーベキュー用 着火剤 12片×2枚=24片ダイソー 着火剤 FIRE STARTERダイソー着火剤 (バーベキュー用、ジェルタイプ)セリア・ワッツ 固形着火剤セリア・ワッツ バーベキュー用着火剤 FIRE LIGHTERSセリア・ワッツ 着火用パック燃料
画像
着火のしやすさ しにくいしやすいしにくい (火が見えにくいため)しやすいしにくいしやすい
燃焼時間8分16秒 (1片)9分15秒 (1片)15分35秒 (50g)13分45秒 (1個)9分30秒 (1個)10分22秒 (27g)
燃え方 (炎の大きさ)激しく燃える焚き火ような炎 激しく燃えるじんわり燃える 煙や炎は見えない薄いオレンジの炎 ゆるやかに燃える激しく燃えるゆるやかに燃える
煙の様子白煙と黒煙白煙と黒煙出ない白煙白煙と黒煙あまり出ない
耐水性 (霧吹きで水をかけた時、火が消えないか)低いかなり高い高い高い低い普通
におい灯油のようなにおいあり灯油のようなにおいありにおいなしにおいなし灯油のようなにおいあり少しにおいあり
表を見てみると、燃え方やにおいに違いや特徴があることがわかります。次にそれぞれの着火剤について、詳しく解説しています。

ダイソー バーベキュー用 着火剤 12片×2枚=24片【100円(税込110円)】

ダイソーのバーベキュー用着火剤
ダイソーから販売されている「バーベキュー用 着火剤 12片×2枚=24片」。固形タイプで、12片に分割できる状態のものが2枚入っており、使いたい量だけちぎって使うことができます。100(税込110)円で1袋に24片も入っているので、ダイソーの着火剤の中でも最も「コスパが良い」と言える商品です
ダイソーのバーベキュー用着火剤を焚き火台に置いた様子
1枚の大きさが15cm×10cmあり、大きいサイズのため、コスパ重視の方におすすめです。また、切れ目が入っているので、ちぎりやすく、焚き火台やバーベキュー台のサイズに合わせて量を調整できます。
ダイソーのバーベキュー用着火剤が燃えている様子
火をつけてみると、開始1分くらいで火が激しくなり20cm〜30cmの火をあげて燃え始めます。5分ほど激しく燃えたあと、徐々に火が弱まってきます。燃えている間は、白煙と黒煙が出て、灯油のようなにおいがします。火が消える際も、かなりの量の白煙が出ます。下記で紹介する、セリアとワッツで取り扱っている似た商品「FIRE LIGHTERS」よりも多く黒煙が出ました。
着火剤に霧吹きをかけている様子
そして、このダイソーの着火剤は、耐水性はあまり高くありません。検証では、5cmくらい離れた場所からの霧吹き2回で、火が消えてしまいました。耐水性は、セリアとワッツの「FIRE LIGHTERS」よりも少し弱いといえます。

ダイソー 着火剤 FIRE STARTER【100円(税込110円)】

ダイソーの着火剤
ダイソーで取り扱っている着火剤の中で、焚き火のように最も激しく燃え上がる商品が、この「着火剤 FIRE STARTER」です。カンナくずをまとめた木片のような見た目をしていて、おしゃれなのもポイント。キャンプの雰囲気を損なわない自然派の商品だと感じます。
着火剤を手に持っている様子
火をつけると、30cm〜40cmほどの高い煙が上がります。この焚き火のような炎が6分ほど、高く上がり続けます。そして、灯油のようなにおいがあり、燃えている間は、白煙と黒煙が出ます。火が消える直前には白煙が出ます。
着火剤が燃焼している様子
耐水性はかなり高く、霧吹きを20回ほど吹きかけても火が消えませんでした。また、若干ですが、白い灰の燃えかすが出ました。そのため、風が吹いたら灰が舞うこともあります。
燃焼中の着火剤に霧吹きをかけている様子
1袋に3個分入っており、最初に紹介した「12片×2枚=24片」の着火剤よりコスパは落ちますが、耐水性は高く、焚き火のような炎を楽しめるおすすめの商品です。

ダイソー 着火剤(バーベキュー用、ジェルタイプ)【100円(税込110円)】

ダイソーのジェルタイプの着火剤
ダイソーで唯一のジェルタイプの着火剤です。容量は100g。ジェルタイプは、使う量だけジェルを出せば良いので、固形タイプよりも量を調節しやすく、使い勝手がとても良いです。
ジェルタイプの着火剤
ジェルタイプのこの着火剤は、燃えている間に、炎や煙が大変見えにくいのが特徴です。炎は見えにくいものの、燃えればジェルはどんどん小さくなっていきます。火がついているかどうかの判定が難しいので、安易にジェルに手を近づけたり継ぎ足したりするのは危険です。一度着火し始めたら、最後まで使い切りましょう。
ジェルタイプの着火剤が燃えている様子
そして、耐水性はかなり高いです。霧吹きを14回ほど吹きかけないと、火が消えませんでした。火が消える際は、徐々に火力が弱まっていき、消える際もあまり煙は出ませんでした。 また、セリア・ワッツで販売されているジェルタイプのパック燃料に比べて、じんわりと燃え広がっていくので、燃えるスピードが遅いという特徴があります。燃焼時間も長いので、ジェルタイプの着火剤を使ってみたいという方は、まずこの商品を試してみるのがおすすめです。

セリア・ワッツ 固形着火剤【100円(税込110円)】

着火剤
セリア・ワッツから展開されている固形タイプの着火剤です。旅館などの夕食で一人用の鍋を温める際に使う、水色の着火剤と同じような見た目をしています。
セリア・ワッツの固形着火剤
火をつけるとすぐに燃えて、20cmくらいの炎が上がります。燃え方は激しくなく、縦長にオレンジ色の炎が上がりました。10分くらいたつと火柱が5cmくらいに弱くなりました。また、燃えている間のにおいは、特に気になりませんでした。
固形着火剤が燃えている様子
耐水性は高く、霧吹きを吹きかけてもなかなか火は弱まりません。風が吹いても炎は小さくならないので、強風の日でも使用することができます。また、この固形着火剤は、燃焼時間が長いというのもポイントです。火もつきやすく、適度に高い炎を上げ続けてくれるので、着火剤初心者の方から、キャンプ経験者まで幅広くおすすめできる商品です。

セリア・ワッツ バーベキュー用着火剤 FIRE LIGHTERS【100円(税込110円)】

着火剤
セリア・ワッツから発売されている着火剤の中で、最も激しく燃えるのがこちらの「FIRE LIGHTERS」です。見た目は、ダイソーから販売されている「バーベキュー用着火剤 12片×2枚=24片」に似ています。この「FIRE LIGHTERS」は、ダイソーの商品より、1枚のサイズが一回り小さく、9片で構成されています。
セリア・ワッツのバーベキュー用着火剤の様子
1枚を9片にちぎって、必要な量に合わせて調整して使うことができます。切れ目が入っているのでちぎりやすいです。
バーベキュー用着火剤の一片の様子
火をつけると1分くらいで、激しく燃え始めます。燃焼している時には最大で30cmほど炎が上がりますが、3分後には10cmほどの炎の高さになり、火が弱くなります。また、火が消えた後も、裏返すともう一度火をつけることができました。一度の燃焼で、着火剤が全て燃え切らないことがあるため、一度火が消えても、もう一度着火することで最後まで使うことができそうです。
燃焼中のバーベキュー用着火剤
また、燃えている間は、ずっと白煙が出ており、時々黒煙も出ます。特につけ始めの最初の時に、黒煙が出ていました。火が消える際は白煙がかなり出ます。そして、燃えている間は、灯油のようなにおいがします。
着火剤に霧吹きをかけている様子
耐水性は低めでした。水を吹きかけると、一瞬で火が消えるくらいに炎がかなり弱まります。5cmくらいの距離から霧吹きを吹きかけると、3回目で消えてしまいました。セリア・ワッツで売られている固形着火剤よりも耐水性は低いです。 9片×2枚で、合計18片入っている商品なので、100均の着火剤の中でも容量は多めの商品です。コスパ重視の方におすすめです。

セリア・ワッツ 着火用パック燃料【100円(税込110円)】

パック燃料
セリア・ワッツから販売されている、ジェルタイプの着火剤「着火用パック燃料」です。ジェルを自分で出すのではなく、パックの中にジェルが入っており、パックごと火をつけて燃やすという商品です。1パック27gあり、3パック入りで販売されています。
パック燃料を手で持っている様子
パックの端に火をつけることができれば、そこからどんどん広がっていくので、火はつけやすいです。バーベキュー用着火剤とは異なり、20cmほどのゆるやかな炎が上がります。煙はあまり出ませんが、炎は目視で確認することができます
パック燃料を燃やしている様子
また、耐水性としては、今回検証した中では平均的な記録でした。5cmの距離からの霧吹き7回で消火し、霧吹きをかけるたびに、だんだんと火が小さくなっていきました。燃焼時のにおいもあまりなく、気になりませんでした。バーベキューや料理まで、幅広いシーンで活躍が期待できるアイテムです。

100均の着火剤を火おこしに活用しよう!

ダイソーをはじめとした100均には、たくさんの種類の着火剤があります。コスパを重視するなら、バーベキュー用着火剤の、ダイソー「12片×2枚=24片」やセリア・ワッツ「FIRE LIGHTERS」がおすすめです。また、長い燃焼時間を求めるなら、>セリア・ワッツの「固形着火剤」が優秀でした。 100均の着火剤は、用途に合わせて使い分けることができます。安価なため、いろんな種類を試すことができるのもメリットの一つ。着火剤を100均でそろえて、火おこしを楽にして、楽しいアウトドアをお過ごしください!

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