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意外と知らない寝袋(シュラフ)の正しい洗濯方法って?汚れても心配不要!
キャンプや登山で大活躍する寝袋(シュラフ)は、長く使っていると汗や土が付着して汚れてしまいます。洗いたいけど、寝袋って洗濯できるの?自宅では洗えないの?と悩む人が多い問題です。そこで今回は、寝袋の洗濯に関するこれらの疑問を解決すべく、正しい寝袋の洗濯方法をレクチャーします!
寝袋って洗濯できるの?
そもそも寝袋は洗濯できるものなのでしょうか?結論からいうと、寝袋は洗濯できます!寝袋は洗濯したことがない、という人もいるかもしれませんが、もちろん洗濯をした方が良いです。お手持ちの寝袋が、ダウンなのか化繊なのかによってお手入れ方法が変わるので、しっかり確認していきましょう。
寝袋を洗濯する頻度は?
使用した時に付着する皮脂汚れは、嫌な匂いの原因となってしまうだけでなく、保温性の低下にもつながります!一般的に30~50回程度使用した時に洗濯をするのが目安と言われていますが、寝袋に直接肌が触れる夏場などはもう少し頻繁に洗濯するようにしましょう!
中綿の素材によって洗濯方法が異なるので注意!
通常の洋服の洗濯と同様、寝袋も素材が違えば、洗濯の方法も変わります。寝袋の洗い方は大きく分けると、
洗濯機での洗濯と、
手洗い。できることなら洗濯機で済ませてしまいたいところですが、まずは素材をチェック!寝袋の素材は主に、2つ。
- リーズナブルで比較的扱いやすい化繊素材
- コンパクト性と保温性に優れたダウン素材
後述しますが、ダウン素材はとても繊細な素材なので、不用意に洗濯機で洗濯してしまうと、中綿が偏ってよれたり、必要な油分なで落としてしまったりしまうことがあります。そうならないために、
ダウン素材では手洗いが必須!多少手間はかかりますが、丁寧に洗濯してあげましょう。
洗濯表示は必ず確認しましょう
中綿が同じ素材でも、メーカーやアイテムによって洗濯方法はさまざま。ほとんどの場合、寝袋についているタグに洗濯表示が記載してあるので、全く同じアイテムでない限りは洗濯表示をしっかり確認しておきましょう!
【ダウンシュラフ編】寝袋の洗い方
ダウン素材のものは洗い方を間違えると、薄くなってしまうことも。なので洗い方は重要です!クリーニングに出すのが一番いい方法かもしれませんが、お金がかかってしまいます。そこで、自分でできるダウン寝袋の洗い方を紹介!
ダウンシュラフは洗濯機NG!手洗いがおすすめ
ダウン寝袋の多くは、撥水加工された生地を使っているため、充分にすすぎたい場合は手洗いがオススメです。なぜかというと、洗濯機などによる激しい洗い方では、寝袋の中の小さな羽はと抜け落ちてしまう可能性があるためです。なので寝袋への負担が少ない手洗いは、羽抜けを少なくできます!
手順
- 全てのジッパーを閉じる
- バスタブやたらいなどに5cmほどぬるま湯を張って洗剤を適量いれる
- 足で優しく踏み洗いする
- 水が全く濁らなくなるまですすぐ
- 水をバスタブなどから抜いて、寝袋を押さえつけて水を切る(絞るとダウンが傷んでしまうので注意)
- 乾燥機を使用する場合:低温に設定して十分に乾燥させる
- 自然乾燥の場合:中まで完全に乾かすために風通しの良い日陰で1週間程度干しっぱなしにする
- 中まで完全に乾いたら、全体を優しく叩くようにして寝袋をダウンの偏りをほぐす
洗剤はダウン専用のものか、中性洗剤がおすすめです!なぜかというと、合成洗剤を使うと重要な羽毛の油分が無くなってしまうからです。また、中性洗剤を使う場合は、柔軟剤などの余分なものが入っていないかしっかりと確認しましょう。なぜ柔軟剤などがダメなのかというと、余分なものが入ることで洗剤がなかなか抜けきらず、すすぎに時間がかかってしまうからです。オススメの洗剤はNIKWAX(ニクワックス)のダウン用洗剤です!
【hinataのおすすめポイント】
【基本情報】
- 容量:300ML
- 用途:羽毛ジャケット、シュラフ用
ダウンシュラフは乾燥機で十分に乾燥を!コインランドリーもおすすめ
乾燥は念入りにしてください!ダウン素材のものは中まで時間をかけて乾燥させないと、しっかりと乾きません。また直射日光はダウンを劣化させるので、日陰に干すことも大切です。風通しの良い場所で長時間しっかりと乾燥させましょう。コインランドリーの乾燥機を使うのもアリです。
【化繊の寝袋編】寝袋の洗い方
ここでは、中綿に化繊を使用した寝袋の洗濯方法を紹介します。洗濯はダウンの寝袋より簡単ですが、乾燥の部分でダウンの場合と大きく異なるのでよくチェックしておきましょう!
メーカーにもよりますが、最近は化繊素材の寝袋なら、自宅やコインランドリーの洗濯機で丸洗いOKなタイプが多数発売されています。圧倒的に手間が少ないので、初心者にはこちらがおすすめ!
洗濯ネットに入れて洗濯機で洗濯可能!
最近発売されている多くの化繊素材の寝袋は、洗濯機で丸洗い可能!洗濯機を回すだけなので手間いらずですよね。先を見越して、購入時に丸洗い可能かどうかをチェックするのもいいですよ!
以下の手順にしたがって、洗濯機で丁寧に丸洗いしてください。
ポイントは、寝袋が傷んでしまわないように洗濯ネットに入れることと、家庭用の中性洗剤が使用可能な点です!
手順
- 全てのジッパーを閉じる
- 洗濯ネットに入れた寝袋を洗濯機に入れて、規定量の水が溜まったら洗剤を入れる
- 洗濯表示に従って、洗濯からすすぎ、脱水をする
- ジッパーを全て開けて、風通しの良い日陰で1週間程度十分に乾燥させる
- 中まで完全に乾いたら、全体を優しくたたくようにして寝袋をほぐす
化繊の寝袋は乾燥機NGなのでご注意を!
丸洗い可能で手軽な化繊素材の寝袋ですが、一方で乾燥機は使用できないのでご注意を!これは、乾燥機を使用してしまうと化繊素材の綿にダメージを与えてしまうため。手間はかかりますが、ベランダや庭の広い日陰があるところで十分に陰干ししましょう。
丸洗い可能なおすすめ寝袋6選!
中綿に化繊を使用していて、洗濯機で丸洗いできる寝袋を6つ紹介します。気軽にお手入れができて、常に清潔に保ちたい方は要チェックです!
モンベルのバロウバッグ #0は、化学繊維を使用したマミー型の寝袋。濡れに強く、丸洗いも可能!コストパフォーマンスも抜群と、初心者から上級者までおすすめの寝袋です。生地にはスーパースパイラルストレッチシステムを採用しており、本体が良く伸びて快適な寝心地!
最後に#0とついたこちらのモデルはもっとも保温性が高く、標高3000mの雪山でも対応します!
【hinataのおすすめポイント】
【基本情報】
- サイズ:222.8×45cm
- カラー:サンライズレッド(SURD)
- 適応温度:-9℃
化繊素材は寝袋は低価格で初心者向けではあるものの、どうしても肌触りや保温性がネックになってしまいます。この寝袋は、フリースを使うことで通常の化繊素材のネックを解消し、快適な肌触りと優れた保温性を実現しました!実際に店舗で肌触りを確かめるのもおすすめ。
【hinataのおすすめポイント】
- 足元がフリース素材で肌触りがよく暖かい
- 封筒型でゆったり眠れる
【基本情報】
- サイズ:42×36×34.6cm
- カラー:ホワイトグレー
- 適応温度:0℃
低価格で初心者キャンパーにおすすめのパフォーマー/C15。快適温度は15℃と高めなので、夏場の使用に最適です。初めて寝袋を購入するという方も、夏キャンプで試すのにもオススメな低価格でコスパ抜群の寝袋!
【hinataのおすすめポイント】
- 初心者も手を出しやすい価格
- 夏のキャンプにぴったり
【基本情報】
- サイズ:80×190cm
- カラー:グリーン
- 適応温度:15℃
コールマンとMonro(モンロ)のコラボシリーズ、INDIGO LABELの寝袋!おしゃれなネイビーカラーで今キャンパーの間で大人気のシリーズです。締め付けがなく、ゆったりと睡眠できる封筒型の寝袋です。サイドのジップを開けて大きなブランケットにしたり、同サイズの寝袋を連結も可能!
【hinataのおすすめポイント】
- ネイビーカラーの総柄がかわいい
- 同サイズの寝袋と連結可能なので家族で広々使用できる
【基本情報】
- サイズ::25×43cm
- カラー:ネイビー
- 適応温度:5℃
キャプテンスタッグから出ている、丸洗いできる寝袋。名前の通り、収納時はクッションとしても使用できるのでリラックスタイムにも活躍できます!なんと5,000円を下回り、初心者でも手を出しやすい価格です。
【hinataのおすすめポイント】
- クッションとしても使用できる
- キルティング加工で中綿の偏りを防ぐ
【基本情報】
- サイズ:43×43×18cm
- カラー:カーキ、グレー、ネイビー
- 適応温度:12℃
多くの寝袋は地味な単色が多く、女性やおしゃれキャンパーにとっては物足りない部分。マリンカラーでかわいいカラーリングが特徴のROSYはカラフルでおしゃれなキャンプサイトにもよく合います。
【hinataのおすすめポイント】
- 水分を排出するモイスチャーマネジメント機能で快適
- 同モデルであれば連結可能
【基本情報】
- サイズ:75×185cm
- カラー:ブルー
- 適応温度:15℃
寝袋を洗濯した後の保管にも注意!
きれいに洗って乾燥させた後は保管です!保管する際、ダウンのものは注意することがあります!
ダウンの湿りは寝袋の劣化につながるので、湿気に気をつけなければいけません。収納する時は普通の収納袋よりも、ストリージバックや巾着袋がオススメ!通気性の高いストリージバックで保管することで、ダウンの膨らむ力の低下を防ぐことができます。
もし寝袋を保管する押入れが湿気でこもりやすい場合は、大きなゴミ袋に寝袋と乾燥剤を入れて、しっかりと縛って保管しましょう。ダウンは湿気によるカビなどで傷んでしまいます。なので通気性のない袋に乾燥剤を入れて、ドライな状態での保管をすることで性能の低下を抑えます!
シーズンオフの保管に役立つ、大きなサイズのストリージバックです!寝袋をしっかりと乾燥させた後にストリージバックに入れて、湿気の少ない冷暗所に保管してください。
【hinataのおすすめポイント】
- 大きめサイズなのでさまざまな寝袋に対応
- 通気性がよくオフシーズンの収納に最適
自分で洗濯がめんどくさい方、心配な方はクリーニング!
自分で洗濯するもの良いですが、自分でやるとなると、専用洗剤の購入から洗濯、乾燥までかなりの時間を要します。面倒だな…、と思ってしまうこともありますよね。また、大切なキャンプ用品だからこそ、専門家に任せたい!という場合もあるでしょう。そんな時はクリーニングへ!専門のクリーニングサービスであれば、面倒な作業は全てお任せ、仕上がりの品質も間違いなしです!
▼シュラフのクリーニングサービスを比較した記事はこちら
寝袋を洗濯して長くきれいに使おう
出典:catalin_grigoriu / ゲッティイメージズ
今回はキャンプや登山に欠かせない寝袋の洗い方を紹介しました!洗剤や乾燥の仕方に気をつけないと、寝袋を痛めてしまことになってしまいます。寝袋を長く快適に使うためには、正しい洗い方と保管をを徹底するのがポイント。きれいに洗った寝袋を使ってキャンプや登山に出かけましょう!
▼寝袋について知りたい方はこちらをチェック!
【2023年】寝袋(シュラフ)の選び方&人気のおすすめ寝袋25選!
「寝袋(シュラフ)」とひとくちに言っても、マミー型・封筒型・ダウンに化繊と、種類もさまざま。寝袋が欲しいけど、結局どの寝袋を選べばいいのか悩んだことはありませんか?この記事では寝袋の種類や選び方について徹底解説!シチュエーションごとにおすすめしたい寝袋も厳選して紹介します。ナンガやイスカ、モンベルなど有名な寝袋ブランドの特徴についても解説。自分に合った寝袋を見つけましょう!