登山におすすめの寝袋(シュラフ)12選!最強3シーズンモデルを紹介
登山におすすめの3シーズン用の寝袋(シュラフ)を紹介します。超軽量でコンパクトなタイプや、暖かくてコスパ最強のものなど、主要メーカーの人気モデルを徹底比較。登山用寝袋の特徴や選び方も詳しく解説するので、これから登山をはじめたい人は必見です。
登山におすすめの寝袋とは
キャンプや車中泊などアウトドアシーンに欠かせない寝袋。登山でのテント泊にももちろん、寝袋は必要不可欠です。登山用の寝袋におすすめなのは、軽量でコンパクトなもの!たくさんの荷物を背負って長時間歩く登山では、とにかく軽さが求められます。
また、保温性や防水性などシーンに合わせた機能も重要。自分に合った寝袋を見つけることが、登山を快適に楽しむカギになります。
登山用寝袋の選び方
登山のテント泊でぐっすり眠るためには寝袋選びが重要。登山用の寝袋を選ぶポイントを紹介します。
登山ではマミー型を選ぶ
寝袋には、体をすっぽり覆える「マミー型」と、四角い布団のような形状の「封筒型」があります。封筒型は、掛け布団やブランケットとしても使える汎用性の高さからキャンプで人気がありますが、登山ではしっかり防寒できるマミー型がおすすめです。
マミー型は身体にフィットするようにつくられているため冷気が侵入しにくく、保温効果が高いのが魅力。また、封筒型に比べて軽量なモデルが多いため、できるだけ荷物を軽くしたい登山シーンにぴったりです。
温かさ重視する場合はダウン、コスパ重視は化繊を選ぶ
寝袋の中綿の主な素材は「化学繊維」と「ダウン」の2種類。化学繊維の寝袋は水に強く、雨に濡れても乾きやすいのが特徴です。また、自宅で洗濯ができるモデルも多いため、お手入れが楽な点もメリット。ダウンほどコンパクトになりにくく重さもありますが、比較的にリーズナブルな価格で購入できます。
ダウンの寝袋は保温性の高さが何よりの魅力!加えて、軽量でコンパクトに持ち運べるのでのが登山にもってこいの素材といえるでしょう。しかし水や湿気に弱いため、天候によっては性能を発揮できないことも。雨や雪の心配がある登山では、撥水加工を施したアイテムがおすすめです。
ダウンと化繊選べない人はハイブリッド型を選ぶ
機能性もコスパも重視したい、という人は「ハイブリッド型」も選択肢に入れてみましょう。ハイブリッド型はダウンと中綿の両方のメリットを兼ねそろえたモデル。表地は水に強い化学繊維、内側には保温性の高いダウンと素材をわけたものや、化学繊維とダウンをブレンドして性能を高めたものなど、メーカー独自の工夫が盛り込まれています。
製品数はまだ少なめですが、コスパの良いアイテムがそろっているため、ぜひチェックしてみてください。
収納サイズが30×20cm程度のものを選ぶ
たくさんの荷物を背負って長時間歩く登山では、コンパクトな寝袋が求められます。寝袋を選ぶ際は、使用サイズだけでなく、収納サイズもチェックしましょう。収納バッグに入れて30×20cmほどのサイズに収まるものが理想的!大きさで迷ったら2Lのペットボトルのサイズを目安にすると良いでしょう。
軽量なもの(1kg以下)のものを選ぶ
寝袋に限らず、登山に使うアイテムは重さがとても重要です。登山はとにかく体力勝負。荷物が軽いほど、体力の消耗を抑えられます。軽い寝袋ほど値段が高くなってくるためバランスを考慮する必要はありますが、予算の許す限り軽い寝袋を選ぶことをおすすめします。1kg以下のものなら持ち運びの負担をぐっと抑えられますよ。
寝返りが打ちやすいのものを選ぶ
寝心地の良さにこだわりたいなら、寝袋のサイズ感も確認しましょう。身体にしっかりフィットするもののほうが保温効果は高めですが、窮屈さが苦手な人もいるでしょう。
寝袋ごとの適応身長を確認して、自分に合ったサイズを選べば寝返りも打ちやすくなり、快適に過ごせます。また、ストレッチ性の高いものなら圧迫感も軽減されます。
※一般的なサイズ表示のため、メーカーごとに数値は異なります。
シーズンに合った快適温度のものを選ぶ
多くの登山用寝袋には快適使用温度と下限使用温度が記載されています。快適使用温度とは、その名のとおり快適に眠れる温度のこと。下限使用温度は、寒さに耐えられるギリギリの温度を指します。
温度の感じ方は人によって違いますので、少し余裕をもって選ぶようにしましょう。初心者の場合は快適温度プラス3~5度ほどのものが安心です。
また、登山用の寝袋は対応シーズンによって夏用・冬用・3シーズン用の3種類にわけられます。自分が登山をする季節や場所を考慮し、一番適したシュラフを選びましょう。
600FP(フィルパワー)以上のものを選ぶ
FP(フィルパワー)はダウンのかさ高を表す単位。FPの数値が高いほど、空気を含みやすく保温性が高い、ことを示しています。暖かさの目安になるのでダウン製の寝袋を選ぶときはこのFPの数値も忘れずにチェックしておきましょう。500FP以下はやや品質が劣るため、600FP以上のものがおすすめ。FPが高いものほど価格も上がる傾向にあります。
登山用におすすめの寝袋【mont-bell(モンベル)】
日本発祥の有名アウトドアブランドである「モンベル」。高機能ウェアやテントやシュラフなど、さまざまなアウトドアグッズを展開しています。高品質とコストパフォーマンスの高さを兼ねそろえており、初心者からベテランまでさまざまな人に愛される人気メーカーです。
モンベルのダウンシュラフの定番シリーズ「ダウンハガー」の3シーズンモデルです。モンベル独自の「スーパースパイラルストレッチシステム」を採用し、
伸縮性に優れているのがポイント。シュラフの中で体を動かしやすく、
保温性もありながら窮屈さを感じません。650フィルパワーの高品質ダウンを贅沢に使ったモデルでありながら、価格はリーズナブル。
初めての登山用シュラフを買う人におすすめです。
【基本情報】
- サイズ:R/ZIP(右ジッパー)、L/ZIP(左ジッパー)
- 収納サイズ:15×30cm
- 重さ:720g(スタッフバック込み)
- 快適温度:3℃
- 下限温度:-2℃
- 対応シーズン:3シーズン
ダウンの片寄りを防ぐための隔壁を無くした、新しい構造の「シームレスダウンハガー」シリーズ。
隔壁を縫う針穴がないためその分高い気密性を実現。撥水加工された超軽量シェル素材と気密性の高い高品質ダウンの組み合わせで、
優しく包み込まれるような快適な眠りを体感できます。
【基本情報】
- サイズ:R/ZIP(右ジッパー)、L/ZIP(左ジッパー)
- 収納サイズ:13×26cm
- 重さ:555g(スタッフバッグ込み)
- 快適温度:4℃
- 下限温度:-1℃
- 対応シーズン:3シーズン
ダウンの片寄りを防ぐための隔壁を廃した「シームレス ダウンハガー」シリーズの中で、
優れた防水機能を兼ね備えたモデルです。縫い目の少ない構造を生かし、水に強いゴアテックス素材を採用。
シュラフカバーが不要なので、荷物を軽くしたい人に最適です。
【基本情報】
- 適応身長:〜183cmまで
- 収納サイズ:14×28cm
- 重さ:565g(スタッフバッグ込み)
- 快適温度:4℃
- 下限温度:-1℃
- 対応シーズン:3シーズン
登山用におすすめの寝袋【ISUKA(イスカ)】
日本の老舗シュラフメーカー、イスカ。ブランドコンセプトでもある「心あるモノづくり」で、最高品質の寝袋をつくり続けています。確かな縫製技術と厳選素材でつくられた、安心の日本製。ラインナップが豊富なことも魅力です。
1,000mから2,000mまでの中級山岳のテント泊や登山の避難小屋で使用するのに最適。上部に余裕をもたせた構造で、足元も窮屈感がなく、ゆったりとした寝心地を得られます。春〜秋にかけての温かい季節でも使えるよう、温度調整が可能です。
【基本情報】
- サイズ:74.5×205cm
- 収納サイズ:12×21cm
- 重さ:415g
- 下限温度:8℃
- 対応シーズン:3シーズン
熱を逃さないよう「台形ボックス構造」を採用し、冬登山のテント泊も快適。首元はマフラーのように包み込むデザインのため、シュラフの暖まった空気を逃しません。長時間、保温性を高めるための機能が多く採用されています。
【基本情報】
- サイズ:80×213cm
- 収納サイズ:20×34cm
- 重さ:1.03kg
- 下限温度:-15℃
- 対応シーズン:3シーズン
丈夫でしなやかなポリエステル生地と、高品質なダウンをたっぷり含んだ「ダウンプラス」シリーズの3シーズンモデルです。
イスカ独自の狭すぎず広すぎない3D構造で、保温性と軽量性を両立。保温低下となる無駄な隙間を抑え、快適な眠りを実現します。高品質でありながら、価格は比較的リーズナブル。
コスパ最強の3シーズン用シュラフです。
【基本情報】
- サイズ:78×208cm(最大)
- 収納サイズ:17×34cm
- 重さ:1060g
- 対応シーズン:3シーズン
イスカを代表する高品質シュラフ「エアプラス」。
高品質なグースダウンを贅沢に使い、
軽量ながら保温性に優れた最高級モデルです。引き裂きに強く、耐久性に優れた
コーデュラナイロン生地採用。超撥水性能で、テント内の結露からシュラフが濡れるのを防ぎます。
【基本情報】
- サイズ:78×213cm(最大)
- 収納サイズ:16×32cm
- 重さ:840g
- 下限温度:-6℃
- 対応シーズン:3シーズン
ダウンの弱点である濡れを克服したシュラフ。イスカ初、
ダックダウンに撥水加工した「撥水ダウン」を贅沢に使用したモデルです。濡れや湿気に強く、優れた速乾性。胸部の両サイドに縦のボックスを配置した「セパレートボックス」構造が、
ダウンの偏りを防ぎ保温性を高めています。
【基本情報】
- サイズ:78×213cm(最大)
- 収納サイズ:16×32cm
- 重さ:870g
- 対応シーズン:3シーズン
登山用におすすめの寝袋【NANGA(ナンガ)】
創業1941年、羽毛の町である滋賀県から誕生した、国産羽毛商品メーカー「ナンガ」。羽毛の選定から縫製まで、全ての工程を自社工場で行い、安全性と高い品質を誇ります。ナンガのこだわりは、もちろん羽毛。長年培ってきた羽毛のノウハウが、高品質なシュラフづくりを支えています。
860フィルパワーの高品質ダウンを採用したことで軽量ながら保温性も抜群!防水性にも優れています。下限使用温度が-6℃なので、5月から10月までの使用におすすめ!本体は結露しにくいため、濡れから体を守ります。
【基本情報】
- サイズ:210×80cm
- 収納サイズ:13×25cm
- 重さ:730g
- 快適温度::-
- 下限温度:-6℃
- 対応シーズン:3シーズン
オーロラライト450DXは、ナンガシュラフのフラグシップモデル「オーロラライト」の3シーズン用モデルです。
「AURORA-TEX」と呼ばれる防水コーティング加工を施したナイロン生地を採用。
防水性を高めながらも中の蒸気を外に放出するので、蒸れを防いで快適に眠れます。ふわふわで弾力性のあるスペイン産のホワイトダックダウンを贅沢に使っており、
軽量でありながら高い保温性を実現しています。
【基本情報】
- サイズ:210×80cm(レギュラー)
- 収納サイズ:14×30cm
- 重さ:865g
- 快適温度:0℃
- 下限温度:-5℃
- 対応シーズン:3シーズン
羽毛に撥水加工を施し、ダウンの弱点である
水に対する弱さを克服したシュラフです。水に強く、高い保温性がありながら、
軽量でとてもコンパクトに畳めるのが特徴。ナンガシュラフ特有のボックスキルト構造でダウンの偏りを軽減し、どんな体制でも効率的に温かさを保ってくれます。
【基本情報】
- サイズ:210×80cm(レギュラー)
- 収納サイズ:13×25cm
- 重さ:約680g
- 快適温度:3℃
- 下限温度:-2℃
- 対応シーズン:3シーズン
かつてないコンパクトさと軽さを実現した「ミニマリズムシリーズ」の3シーズン用シュラフ。撥水機能に加え、極薄ながら耐久性に優れた生地、寝返りによるダウンの偏りを抑制した独自の構造など、
優れた機能性がありながらも、重量約415gと驚くべき軽量化が実現しました。初めて登山用シュラフを買う人はもちろん、山を知り尽くしたベテランにも最適。
幅広い季節で活躍する、ナンガの最高品質の3シーズン用シュラフです。
【基本情報】
- サイズ:210×80cm(レギュラー)
- 収納サイズ:13×25cm
- 重さ:約415g
- 下限温度:-5℃
- 対応シーズン:3シーズン
登山用の寝袋は3シーズン用が一番使える!
登山で注意しなければならないのは、山の気温は地上より低いということ。真夏だからと夏用の寝袋を持参したら、夜寒くて眠れなかったということも十分あり得ます。そんな登山で一番使えるのが3シーズン用寝袋。
暑いときはジッパーを下げれば涼しく眠れ、寒いときは毛布を中に入れたり寝袋を2枚重ねしたりすれば対応できます。冬山以外の登山であればたいていの場合は使えるため、季節ごとに寝袋を用意するより、まずは3シーズン用のものを一つを手に入れましょう。
登山用の寝袋でもっと山へ出かけよう
登山用の寝袋があれば、荷物の量や重さを気にせずもっと気軽に登山に出かけられます。優れた機能性の寝袋を持っていれば、山の気温の低さや急な天候の悪化などにもしっかり対応できますよ!素材や機能の違いをチェックして、自分にぴったりの登山用寝袋を見つけてみてください。
「ナンガ オーロラライト 450dx」登山・冬山も乗り切るシュラフ選び
キャンパーや登山者に使いやすく人気の高い「ナンガ オーロラライト 450dx」は「レビューを知りたい!」「3シーズン用だけど冬は?」等の疑問も多く、注目の高さが伺えます。そこで使用感や冬の使用方法、おすすめポイントやお手入れ方法まで細かく紹介。また「オーロラライトがいいけど、450dx以外も気になる!」そんな方も他のオーロラライトとよく比較して、自分だけの間違いない寝袋を見つけましょう!
守りのギア選びも重要!快眠必至のド定番寝袋「モンベル アルパインダウンハガー800 #3」
日々、そと遊びに関する情報を収集しているhinata編集部員のお気に入りのアイテムや、普段の生活でついオススメしたくなってしまったモノ・コトを紹介するこの企画。編集部浅野が今回紹介するのは、初のマイ寝袋として4年ほど前に購入した「モンベル アルパインダウンハガー800 #3」。「できるだけ他人と被らないギアを探したい」という人にもゴリ押ししてしまう、信頼のド定番ギアを紹介します。