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必見火起こし術!これを知っていれば絶対火は起こせる!

必見火起こし術!これを知っていれば絶対火は起こせる!

 ノウハウ

池で釣りをする人と焚き火

出典:Pixabay

キャンプではたき火も楽しみのひとつです。調理はもちろん、冷える夜には身も心も温めてくれます。でもこの火を起こすのに苦労をしたことはありませんか?今回はキャンプでの火起こし術の基礎と、濡れても火を起こせる究極の技をご紹介します。


 目次


火起こしは準備8割道具2割

焚き火に使う木々    

キャンプで火起こしに苦労している方の多くは、薪に直接火を着けようとしている場合がほとんどです。着火剤やガスバーナーなどの道具を駆使することもありますが、それらの道具を持っていなかったり、忘れてきたら途方に暮れてしまいます。でも焚火の原理が分かり、何らかの火の基があれば、必ず火は起こせます。

そのためには燃やす材料の準備が最も重要になります。火を点ける前にこの準備がしっかりできていれば、火起こしの8割は完了してしまうのです。

火起こしのやり方4ステージ

【第1ステージ】燃えやすいものを揃える

火は乾燥した細い物ほど点きやすい性質があります。そこで最初に火種を作るための材料を用意します。

火炎草    

出典:Pixabay

素材は枯草、乾いた樹皮や麻紐をほぐしたもの、細かい綿繊維束などが良いでしょう。変ったものではスチールウールも電気が通ると着火します。これらを少なくとも両手でつかめるほどの量以上を用意しておく必要があります。少なすぎると次のステージに進めず炎が消えてしまいます。寒かったり湿度が高い時にはさらに量を増やしましょう。

乾燥した条件の良い時であれば、フェザースティック(シェービングウッドとも言います)をこの第1ステージに利用することもできます。

この準備ができていれば、着火はマッチ1本で点きます。ライターでもファイヤースチールの火花でも十分着火します。

【第2ステージ】火を持続させる

細かい物に火が着いたら、その火を絶やさないようにするのが第2ステージです。ここで必要になるのは小枝や割り箸程度の細さの材料で、杉やヒノキのような針葉樹がおすすめです。

割り箸程度の細さの小枝    

この材料は燃えた後、熾き(おき)と言う炭の基になりますので、できるだけ多く用意した方がこの後の工程が楽になります。最低でも両手で1つかみほどは必要でしょう。できれば両手で2つかみ用意できれば安心です。

このステージでの燃料は、第1ステージで作った火種への乗せ方にポイントがあります。片手で1つかみ程を平らに乗せたら、そこからは山形か井桁に組むようにくべて行きます。これは燃焼に必要な酸素と燃料の下の炎を確保するためで、空間をわずかに作ることで、炎は持続的に燃焼して安定してきます。

【第3ステージ】火力を上げる

第2ステージである程度炎が安定してきたら、次にその炎を強いものにしていく必要があります。第2ステージまでは少し気を抜くと、せっかく安定した炎が弱くなり消えてしまうことがあるからです。

薪の中でも細めの木    

ここでは親指ぐらいの太さの木か、薪の中でも細めの物でナラや樫のような広葉樹がおすすめです。杉やヒノキの場合は少し太めでも良いでしょう。ここでも材料は山形か井桁にくべます。
この材料がしっかり燃焼し始めれば、たき火はほぼ完成です。

【第4ステージ】薪で火力を安定させる

親指程の木は乾燥していればおよそ5分ほどで炎が落ちてきます。この炎を安定して長く保つためには、さらに太い薪が必要になります。腕の太さ以上の薪があればこの時点で投入します。木炭もこの時点から使うと性能がより発揮されます。

薪    

この時の薪は投入の仕方で火力や燃焼時間をコントロールする事ができます。強い炎が欲しい場合は中央に、炎は小さめでも長く持たせたい場合はたき火の中心からずらして置くと良いでしょう。ただし針葉樹のように、薪の種類によっては置き場所に関わらず炎が大きくなるものもあります。

燃える薪    

火が十分成長して落ち着くと熾き(おき)ができます。この熾きの層が厚ければ厚いほど長時間たき火が楽しめます。また、この熾きは直火よりも調理をするのに適していて、食材を美味しく仕上げてくれます。熾きがある間は炎が無くても、また薪を置くことで炎が蘇りますので、調理のためにいったん炎を落し、食事が済んだらまた薪をくべて炎を楽しむということもできますね。

火起こしの基礎について、詳しくは動画をご覧ください▽

たき火と燃料のレイアウト

以上のようにステージをクリアするためには、準備した物のレイアウトが重要になります。材料をそれぞれ準備したら、たき火の炉に近い所から手の届く範囲に順番にまとめて置いて行きます。このレイアウトをするだけで、たき火はとてもスムーズに完成するのです。

地面に薪を並べた様子    

たき火を地面や雪上でする場合、わずかな熱で地面から水分が蒸発し、そのためになかなか炎が成長しないと言うことがよくあります。この場合は腕の太さほどの薪を数本地面に並べ、その上で着火をすると良いでしょう。ただし、近くに立木の根があったり、地面が落ち葉で厚く覆われている場合は直火は避けるべきです。この場合はたき火台を使うか、石でたき火の舞台を作るようにしてください。

また、樹木の枝の下や周りに燃えやすいものが多い場所では、台があってもたき火はできないと思ってください。こうした場所ではコンパクトたき火ストーブ(ファイヤーボックス)程度の火以上は危険で起こせません。

雨が降ったら火は点かない?

せっかくのキャンプも雨に降られたり、濃い霧で周りが濡れてしまったりすることがよくあります。また連泊では外出をしている間に夕立が降ったりして、キャンプサイトに帰ると薪も何もかもびしょ濡れということも。

雨が屋根から滴る様子    

出典:Pixabay

こういう時にたき火はできないのでしょうか?衣服を乾かしたり濡れて冷えてしまった体に暖を取ったり、むしろたき火が必要なくらいですよね。
ご安心ください。既に火起こしの原理はご理解いただけたと思いますので、濡れても火を起こしてみましょう。

濡れても火を点ける技

たき火は4ステージに沿わせた材料の準備と火種があれば良いわけです。そのためには木の性質を知ることと、水に強い道具が1つあればたき火が可能になります。

薪を切り裂く様子    

木は水に長期間浸けない限り芯まで濡れてしまうことはありません。ですから1日雨に濡れた程度の木や薪は、割り裂いて中の濡れていない所を利用すれば良いのです。
雨が降り続いている場合は屋根の下やタープの中で、バトニングなどで薪を割り裂きましょう。

濡れても発火する魔法の金属

一般的に火種となるものは、マッチやライターになりますね。しかしこれらは濡れてしまうと機能しなくなります。防水マッチという物もありますが、これも一度表皮を乾かす必要があります。

発火させるための道具    

ここで頼りになるのがファイヤースチール。フェロロッドとも呼ばれている金属の棒です。これを鋭く硬いもので擦ると大きな火花が飛び、燃えやすいものがあればすぐに炎が立ちます。しかもファイヤースチールは濡れても拭けばすぐに機能が回復します。
アウトドアに限らず、災害時のためにも1本常備しておくと大変役に立つ道具です。

濡れても着火する魔法の木

そして第1ステージに必要な燃えやすい材料。枯草も麻紐も濡れてしまうと火は点きませんね。フェザースティックも濡れた中で作ったものはほとんど着火しません。

防水性能を持った着火剤    

そこで防水性能を持った着火剤が欲しくなります。ワセリンを浸み込ませた綿も防水性のある着火剤になります。これらを持参していれば問題無しですが、もしそれが無い場合はどうしたら良いのでしょうか。

ファットウッド    

実は魔法のような自然の着火剤があります。それがファットウッドです。
ファットウッドとは木の中で樹脂が固まったもので、代表的な物は木の中に蓄積された松脂(まつやに)です。

生木の幹から垂れている樹脂も使用可能ですが、ファットウッドは枯れて倒れた松の切り株や根に多く含まれています。また、枯れた立木でも細い枝の付け根から採取できます。手で横から叩いてみて、簡単にパキッと折れず硬い感じがしたら有望です。

一見枯れて腐った切り株や倒木でも、叩いて硬い音がする場合はファットウッドがある可能性があります。辺りに松の木があったら是非チェックしてみてください。でもくれぐれも生きている木は傷つけないように。
また、あまり多くは出回っていませんが、一部市販の物も入手できますので試してみてはいかがでしょうか。

ファットウッドで着火する

ファットウッド自体とても火が点きやすいのですが、マッチやライターが使えずファイヤースチールだけが使用可能と言う状況では、ファットウッドを更に火の点きやすい状態にします。

ファットウッドを削り細かい木屑を作る様子    

色がオレンジや赤っぽく濃い所をナイフのスパイン(背)などで削り、細かい木屑を作ります。またはナイフの刃で薄く小さいフェザースティックのような物を作ってもOKです。大さじ1杯ぐらいでも1分ほどは炎が出ますので、割り箸程度の第2ステージ燃料に火を移すことができます。

ナイフとファイヤースチール    

ファイヤースチール+ナイフ+ファットウッドの組み合わせがあれば、どんな状況でも火は確実に起こせますね。アウトドアーズマンはほとんど必ずナイフとファイヤースチールをセットで持っています。

降雨時の火起こしについて、詳しくは動画をご覧ください▽

ファットウッドトーチ

ファットウッドを使ったトーチ    

余談になりますが、ファットウッドを使ってトーチを作る事ができます。ランタンの電池や燃料切れ、故障の際にこれを知っていれば暗闇に怯えることは無くなります。むしろこのトーチの灯りで夜を過ごすのも、とてもオシャレではないでしょうか。

たき火の注意点

たき火は正しく火を扱うわけですから、ちょっとした不注意で火傷を負ったり、山火事などの大惨事を引き起こす危険性があることを良くご理解ください。火を起こす場所と風向きや強さなどの気象条件にも十分配慮してください。また、火が点いている間は必ず火の番人を立てるようにして、火から目を離さないようにすることも大変重要です。同時に意図しないような燃え方をしたり、炉以外に延焼した際にすぐ消せるよう、水や土がそばにあることも確認してください。

雨が降った時の焚き火にも要注意。小雨程度の雨であればある程度火の勢いが出ているたき火は簡単には消えませんが、降雨時にはタープの下などで火を起こさなければならない可能性があります。この場合、たき火は最小限の規模にし、タープは可能な限り高く張り直しましょう。立ち上がる炎の3倍から4倍以上の距離が理想的です。
また、針葉樹の薪は爆ぜて火の粉が上がり、タープに穴をあける可能性もありますので、火からは絶対に目を離さないでください。

火起こしに役立つ道具!

もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!

ナイフについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!

トーチバーナーについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!

【番外編①】サバイバルで火起こし!

ナイフと木があればできる!きりもみ式火起こし

火起こしには様々な方法がありますが、時には昔ながらの方法「きりもみ式」で火起こしにチャレンジしてみてはいかがでしょうか??ナイフさえ準備していけば、あとは自然にあるものを活用してきりもみ式火起こしを行うことができます!ただし一人で火を起こすのは至難の技。一緒にキャンプを楽しむ仲間とチャレンジしてみてください♪

【手順】
1. 「火きりぎね」と「火きりうす」を作る
まずは火を起こすメインアイテム、杵(棒)と臼(板)を作ります。火きりぎねはヨモギの仲間やアジサイの仲間などの、長さが約1m、直径が1cmほどのまっすぐな枝を使います。ナイフで小枝を落とします。火きりうすは針葉樹が最適。太めの枝を切り出し、厚さ1cmほどの板を作ります。共に乾いたものを選ぶようにしましょう。

2. 「火きりうす」に切り欠きを作る
火きりうすの橋から1.5cm~2cm程度の箇所に皿状のくぼみを作ります。そしてそのくぼみに向けて三角の切り欠きを作ります。

3. 火種を作る
厚手の葉っぱを敷き、その上で火きりうすと火きりぎねで摩擦を始めます。両手を前後させて火きりぎねを回転させます。続けると切り欠きから煙の出ている茶色の削り粉が出てきて火種の完成です。

4. 火口に火種を入れる
細い枯葉を集めて鳥の巣のような火口を作ります。先ほどの火種をくぼみに投入して軽くもみ、温かくなったら息を吹き込み発火させましょう!

この4ステップできりもみ式の火起こし完了です!あとは小枝に火を移し、焚き火に移行して行きます。なかなか大変な作業ですが、大変さを乗り越えて火が起きた時はいつも以上に楽しい焚き火をすることができますよ♪

【番外編②】炭の火起こし!

ここまでは基本的に薪、焚き火の火起こしについてご紹介してきましたが、火起こしとはいっても、薪だけではありません。キャンプ料理やバーベキューで使う炭でも火起こしを行います。炭での火起こしは、着火剤を使用し徐々に炭に火がつく方法が基本です。
着火剤についてはこちらの記事をチェック!

また先に紹介した火起こし器やトーチバーナーを使えば、初心者でも簡単に炭の火起こしをすることができますよ♪そのほか炭の火起こしについてはこちらの記事を参考にしてください!!

まとめ

燃える焚き火    

出典:Pixabay

たき火はキャンプの醍醐味でもあり、時にはとても重要な役割も果たしてくれますね。便利な道具を使って苦も無く火を起こすのも良いですが、少しでも自然の法則に従って創り上げるたき火も格別な味わいがあります。また、たき火の原理を理解して確実に火を起こせる技術があれば、着火剤や便利グッズが無くても、また降雨時などの非常時でも安心ですね。
次のキャンプでは手間暇をかけた火起こしを楽しんでみてはいかがでしょうか。


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