火おこしの方法を解説!これを知れば絶対火はおこせる!
キャンプでは焚き火も楽しみのひとつ。調理はもちろん、冷える夜には身も心も温めてくれます。でも火をおこすのに苦労をした経験はありませんか?今回はキャンプでの火おこし術と準備物、注意する点などを詳しく解説します!これであなたも火おこしマスターに!
火おこしは準備8割道具2割
キャンプで火おこしに苦労している人の多くは、薪に直接火を着けようとしている場合がほとんどです。着火剤やガスバーナーなどの道具を駆使することもありますが、それらの道具を持っていなかったり、忘れてきたら途方に暮れてしまいます…。だからこそ火おこしの方法をしっかり理解しておくことが必要なのです!
そのためには燃やす材料の準備が最も重要!火を点ける前にこの準備がしっかりできていれば、火おこしの8割は完了しているといっても過言でありません。
火おこしのやり方4ステージ
効率的に火をおこすことで、その後の料理や焚き火などの時間をたっぷり取れます!そこで、効率的に火をおこす方法を紹介!まだ、火おこしが不安な初心者キャンパーは必見です!
【第1ステージ】燃えやすいものをそろえる
火は乾燥した細い物ほど点きやすい性質があります。そこで最初に火種を作るための材料を用意します。
まずは、下記のように燃えやすい素材を集めましょう。燃えやすい素材にも段階があり、燃えやすい順に火をつけていくとどんどん火が大きくなって安定していきます。
一番燃えやすいものから、少しずつ大きなものに火をつけていくのがポイントです!
【最初に準備する燃えやすい物】
- 枯草
- 乾いた樹皮
- 麻紐をほぐしたもの
- 使ったティッシュのゴミや牛乳パック
一回の火おこしで
片手でつかめるほどの量を用意しておくと安心です。これらの材料は燃えやすく、すぐに燃え切ってしまいます。少なすぎると次の材料に火がつかないことがあるので要注意です!さらに寒かったり湿度が高い時には量を増やしましょう。
枯れ葉や麻紐に火がついたら、すぐに次に燃えやすい素材に火をつけていきます。次に燃えやすい素材を準備しておきましょう。
自然に落ちている物も多いので、キャンプ場で探してみましょう。
フェザースティックとは、針葉樹(杉、ヒノキ、カラマツ)の薪を細く切り、角を削ったもの。薪を毛羽立たせることで、火がつくきっかけをつくり、早く薪に火をつけるためのものです。松ぼっくりなどが落ちていない場合は、フェザースティックを作っておきましょう。
ここまで準備ができていれば、マッチやライターなどの着火に必要なものと、薪を準備しておけばOKです!
【第2ステージ】火を持続させる
細かい物に火が着いたら、その火を絶やさないようにするのが第2ステージです。ここで必要になるのはナタで細く割った薪です。特に油分や空気を含んでいる、針葉樹(杉、ヒノキ、カラマツ)がおすすめです。両手で持てるぐらいの量を準備しましょう。
第1ステージでつくった火種の上に乗せていくのですが、そこがポイントです!薪は隙間なく並べていくのではなく、やぐらを組むように隙間を開けて火の中に入れましょう。隙間を開けることで、酸素が行き渡り、より燃えやすくなります。
すぐに大きな薪を入れたくなりますが、しっかり火が大きくなるまでは我慢!うちわなどであおぐのは、火の付きが悪い時だけで大丈夫です!
【第3ステージ】火力をあげる
第2ステージである程度炎が安定してきたら、次にその炎を強いものにしていきましょう
火が安定してきたら、小〜中くらいサイズの薪を投入していきます。ここでも平に並べるのではなく、酸素が行き渡るように隙間を開けて重ねていきましょう。
一気にたくさん薪をくべてしまうと、火が小さくなってしまったり、扱いにくくなってしまうので、1〜2本ずつ入れていきます。火が付きにくくなったり、小さくなってしまった際は、第2ステージで使った細かい薪を入れて安定させましょう。
火が安定してきたら、うちわなどでたくさん空気を送って薪に火がつくようにしていきます。
【第4ステージ】薪で火力を安定させる
腕の太さ以上の薪があればこの時点で投入します。木炭もこの時点から使うと性能がより発揮されます。
ここまでくると薪の位置で火力をコントロールすることが可能です。
強い炎が欲しい場合は、薪を重ねて火を集めます。クッカーや鍋までの距離が近いほど、強火で調理することが可能に!弱火にしたい時は、薪の位置を広げるだけです。調理場が広ければ、弱火と強火の場所をつくっておくと、調理が便利になります!
火おこしで重要なポイントは燃料のレイアウト
以上のようにステージをクリアするためには、準備した物のレイアウトが重要になります。材料をそれぞれ準備したら、たき火の炉に近い所から手の届く範囲に順番にまとめて置いていきます。このレイアウトをするだけで、火おこしはとてもスムーズに完成するのです。
地面が湿っている場合、薪を地面に置くと湿ってしまい、火がつきにくくなってしまうので注意!新聞紙の上に置くか、薪ラックなどを活用すると良いでしょう。
火おこしの種類を解説!
ここまでは基本的に薪、焚き火の火おこしについて紹介してきましたが、火おこしとはいっても薪だけではありません。キャンプ料理やバーベキューでは炭での火おこしも主流です。また、マッチやライターを使わない原始的な火おこしや、初心者でも簡単に火がおこせる道具を使って行う火おこしなどたくさんあります。ぜひいろんな火おこしの方法を試してみてください!
サバイバルで火おこし!
火おこしにはさまざまな方法がありますが、時には昔ながらの方法「きりもみ式」で火おこしにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?ナイフさえあれば、あとは自然にあるものを活用してきりもみ式火おこしを行うことができます!ただし一人で火をおこすのは至難の技。一緒にキャンプを楽しむ仲間とチャレンジしてみてください。
【手順】
1. 「火きりぎね」と「火きりうす」をつくる
まずは火をおこすメインアイテム、杵(棒)と臼(板)を作ります。火きりぎねはヨモギの仲間やアジサイの仲間などの、長さが約1m、直径が1cmほどのまっすぐな枝を使用。ナイフで小枝を落とします。火きりうすは針葉樹が最適。太めの枝を切り出し、厚さ1cmほどの板をつくります。共に乾いたものを選ぶようにしましょう。
2. 「火きりうす」に切り欠きをつくる
火きりうすの橋から1.5cm〜2cm程度の箇所に皿状のくぼみを作ります。そしてそのくぼみに向けて三角の切り欠きを作成。
3. 火種を作る
厚手の葉っぱを敷き、その上で火きりうすと火きりぎねで摩擦をはじめます。両手を前後させて火きりぎねを回転!続けると切り欠きから煙の出ている茶色の削り粉が出てきて火種の完成です。
4. 火口に火種を入れる
細い枯葉を集めて鳥の巣のような火口を作ります。先ほどの火種をくぼみに投入して軽くもみ、温かくなったら息を吹き込み発火させましょう!
この4ステップできりもみ式の火おこし完了です!あとは小枝に火を移し、焚き火に移行して行きます。なかなか大変な作業ですが、大変さを乗り越えて火が起きた時はいつも以上に楽しい焚き火ができます!
炭の火おこし!
着火剤をバーベキューコンロの中心に置き、その周りをピラミッド型に炭を組んでいきます。なるべく高く積むことで着火剤の火にあたりやすく、スムーズに炭に火を移すことが可能です。燃焼効率をあげるために炭と炭の間に、空気が入る空間を確保しながら組んでいきましょう。
着火剤に火をつけてある程度炭に火が移ったら、組んだ炭を崩して平にすれば炭の火おこし終了です!
初心者におすすめ!火おこし器を使った火おこし
火おこし器とは、着火剤などと炭を入れて一気に火をつけるアイテム。火おこし器の下段に着火剤や燃えやすい素材を入れ、上段に空気の通りを意識しながら炭や薪を入れます。火をつけて数分放置するだけで、あっという間に火がつく超便利アイテムです!
空気は熱すると上昇するという性質を生かして作られた火おこし器。難しい手順はなく、材料を詰めて置いておくだけなので、とても簡単です。火おこしに自信がない初心者や、時短で火をおこしたい人におすすめ!
火おこしに必要な道具を紹介!
ここまで火おこしのやり方を紹介してきました。
火おこしを行う時に必要な道具、そして火消しに使用する道具を紹介します!持っていない物、必要な物は購入して準備万端で火おこしを楽しみましょう!
【火おこしに必要な道具】
- バーベキューコンロまたは焚き火台
キャンプ場は直火がNGな場所が多いです。地面から浮かせて火が使えるようにコンロまたは焚き火台を準備しましょう。また、バーベキューや焚き火が楽しみたいなど、使用用途によっても変わります。
- 火ばさみ
炭や火がついた薪などを移動させるために使います。
- 革手袋または耐熱グローブ
熱を感じにくい素材でできたグローブがおすすめです。コンロ自体を移動したり、薪を持ってそのまま火にくべる際に使用します。
- 火がつくもの(マッチ、ライター、バーナー、ファイアースターター)
火をつけるために使いやすいものを選びましょう。ファイアースターターとはマグネシウムの塊を金属の棒で擦ることで起きる火花で火をつける道具です。
- うちわまたは火吹き棒
空気を送り火を強くするために使います。うちわで一気に風を送るか、火吹き棒でピンポイントに空気を送り効率よく火を強くするか、好きな方を選びましょう。
- 火おこし器
火おこしが心配な方は準備しましょう。また、効率よく火をつけることができるので朝などの、時間がない時にもおすすめです。
- アルミホイル
バーベキューコンロや焚き火台の底に敷いておくと、汚れがつきにくくお手入れがしやすいのでおすすめです!
【火消しに必要な道具】
- 火消し壺
火がついた炭を壺に入れ、無酸素状態にすることで火を消すアイテム。しっかりと鎮火させることができ、炭や灰を持ち帰るのにも便利です!
- バケツ
火事が起きないよう、水を入れられるアイテムを持っていきましょう。
火おこしにおすすめの道具!
ファイア―スターター、火吹き棒、カラビナケース、ホイッスルが付いているセット。火吹き棒はステンレス性なので丈夫で壊れにくいです。また口元が丸く加工されていて空気を送りやすいのもポイント!
【基本情報】
- 内容物:ファイア―スターター、火吹き棒、カラビナケース、ホイッスル
- 火吹き棒の長さ:61cm(最大)
10秒ほどで簡単に火を付けられる火打石が付いたファイヤースターター 。マッチとは異なり、濡れても拭けば火をおこせます!また軽量で何度も使えるのでアウトドアシーンで常に持っておきたいアイテムです!
【基本情報】
- セット内容:ファイヤースターター、火吹き筒、麻の火口、防火防水鉄ボックス
- 火吹き棒の長さ:7cm
自然の松の木から切り出されたファットウッド(樹脂を多く含む火がつきやすい木のこと)です。ウッドストーブなど大量に使用する方からキャンプ用までサイズが選べます。
【基本情報】
- 燃焼時間 : 10〜20分
- 重量:300g
- 素材:松の木
炭や薪の火おこしを簡単にしてくれる火おこし器。着火剤を使っても火をおこせるし、コンロの上に置いて直火で火をつけることも可能です。大きいサイズなので、大人数でのバーベキューやファミリーキャンプにおすすめ!
【基本情報】
- サイズ:26×29×28cm
- 収納サイズ:26×28×5cm
- 重量:1.5kg
うちわなんて必要ない!「チャコスタ」を使って簡単火おこし!
仲間や家族とのBBQでの炭熾し。なかなか火おこしがうまく出来ず、顔を真っ赤にしてうちわを仰ぎ新聞紙や手持ちの紙くずを投入したりと悪戦苦闘する人は多いはず。夏本番前に少しでも手際よく炭おこしを出来るかどうかで、仲間や家族からのあなたを見る目が変わるはず。便利なキャンプグッズを活用して、さっそうと楽しくBBQ楽しみましょう。
さびにくい亜鉛めっき鋼板を使用しているので、傷みにくく長く使えます。収納サイズが15×20.5×5.5cmと非常にコンパクトで持ち運びやすいです。またCAPTAIN STAGの文字が彫ってあるあるのもうれしいポイント!
【基本情報】
- サイズ:18.5×19×20.5cm
- 収納サイズ:15×20.5×5.5cm
- 重量:1kg
持ち運びに便利なコールマンのチャコールスターター。コンパクトに折りたためて、1.2kgと軽量!持ち運びに便利な収納ケースも付いているため、駐車場からサイトまで離れているキャンプ場でも、ストレスなく使えます。
【基本情報】
- サイズ:17×16×29cm
- 収納サイズ:31×3.5×20cm
- 重量:1.2kg
薪を割る際や、ファイヤースティックつくりなど、火おこしのさまざまなシーンで活躍するナイフ。その他ハードな作業をこなすキャンプシーンでは、自然の中で使うことを考えてつくられたブッシュクラフトナイフがおすすめです。
【基本情報】
- サイズ:2.5×5.1×5.1cm
- 重量:175g
トーチバーナーを使えば、直接薪や炭を燃やし、短時間で火おこしできます!炭の火おこしはもちろんのこと、料理でも活躍するので、あるととても役に立つアイテムです。
【基本情報】
- サイズ:17.3×3.9×7.7cm
- 重量:160g
- 連続燃焼時間:1時間50分
トーチバーナーおすすめ15選!使い方から炙り料理まで詳しく紹介!
バーベキュー・焚き火の火おこしや炙り料理に便利な「トーチバーナー」。本記事ではトーチバーナーの選び方から注意すべき使い方までを徹底解説。料理、キャンプなどシーン別におすすめの商品も10個ピックアップしています。パーティーや特別な日にぴったりの炙り料理レシピも紹介!「プロのような料理を手軽に楽しみたい」「アウトドアでの特別なひとときを演出したい」人は必見です。
なかなか材料を集めるのが大変で、チャレンジするまでのハードルが高い。そんな方は、火おこしセットでかんたんにチャレンジできます!レクリエーション感覚で、いつもとは違うサバイバルな火おこしを体験してみてはいかがですか??
【基本情報】
- 重量:500g
- セット内容:火きり板 、火きり棒(替え芯付き)、麻布1枚 、かんなくず1袋
火おこしをする際の注意点
焚き火をする際はその土地の状況や周囲への影響を考える必要があります。ここでは焚き火をする上で抑えておきたい注意点を解説します!
【焚き火をするときに注意をすること】
たき火は正しく火を扱うわけなので、ちょっとした不注意で火傷を負ったり、山火事などの大惨事を引き起こす危険性があることを良くご理解しましょう。
火をおこす場所と風向きや強さなどの気象条件にも十分配慮する必要があります。また、火が点いている間は必ず火の番人を立てるようにして、火から目を離さないようにすることも大変重要です。同時に意図しないような燃え方をしたり、炉以外に延焼した際にすぐ消せるように必ず水を準備しましょう!
【雨の降った日にする焚き火で注意をすること】
雨が降った時の焚き火にも要注意。小雨程度の雨であれば火は簡単には消えませんが、降雨時にはタープの下などで火をおこす場合はとても注意が必要です。
どうしてもたき火をする場合は、火の規模を最小限にし、タープは可能な限り高く張り直します。立ち上がる炎の3〜4倍以上の高さが理想的です。タープや火の近くにあるテントが燃えにくい素材でつくられてるかどうかも確認してから行います。
まだ火の扱いに慣れていない初心者は、雨の日にタープやテントの近くで焚き火をするのは控えた方がいいでしょう。
火おこしでサバイバルなキャンプを楽しもう!
火おこしの手順や必要なことを紹介しました。キャンプやバーベキューといえば火おこしはとても重要で楽しいもの。そんな火おこしを安全に、そして簡単に楽しめるようにしっかり準備をして挑みましょう!ここまでの知識と準備があれば、あなたも火おこしのプロになれること間違いなしです!
火起こしキャンプ道具おすすめ13選!これであなたも火おこし名人!
バーベキューをしようと思ったけれど、なかなか火をおこせない!そんな経験はありませんか?実はバーベキューの中で、一番難しいのが火おこしなんです。それでも、せっかくなら自力で火をおこして、楽しみたいですよね!今回は初心者や女性でも、簡単に火おこしができる道具を紹介します!