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テント設営

雨キャンプを快適に過ごす方法とは?テント設営、撤去の注意点や必需品をチェック!

2023.02.01ノウハウ

※本記事には一部プロモーションが含まれます

キャンプ場に着いたら雨が降ってきた!そんな時でもキャンプを安全に楽しめるように、雨キャンプで快適に過ごす方法や、必需品、服装など、幅広く紹介します。雨が降っている際のテント設営撤去の方法も解説しているので、事前に知っておけばスムーズに行動できること間違いなし!雨キャンプの注意点も理解し、天候を味方につけてキャンプを楽しみましょう。

雨キャンプのメリット

気分が落ち込みがちな雨キャンプ。しかし雨キャンプでしかできない楽しみ方やメリットがあるので、一つずつ解説していきます。

プライベートを満喫できる

雨に濡れているテントとタープ

出典:PIXTA

雨キャンプは人が少ないからこそ、雨の音で人の声や耳障りな音をかき消し、静かな空間でキャンプが可能です。さらに雨の音にはリラックス効果があり、洗い流されていくイメージから、日々の鬱憤や心の疲れなどが流れ、スッキリする効果も期待できます!そんな雨音を聞きながら、ゆったりと自分がやりたいことをやったりするのもおすすめ。 天気がいい日にキャンプするのもいいですが、雨の日にしか体験できない静かで自分たちだけのプライベート空間を満喫しましょう!

テントで濃密な時間を過ごせる

キャンプ

出典:PIXTA

雨キャンプは基本的にテント内で過ごすことが多いので、友人と思わぬ共通点で盛り上がったり、普段話さなかった悩みを話したりと過ごす時間が増えます。だからこそ雨の日のおこもりキャンプは、友達や家族と普段できないお喋りを楽しむのにピッタリ。 他には、ボードゲームやカードゲームなどで、盛り上がるのも楽しい過ごし方!じっくり語り合える時間や、ゲームで楽しい時間を過ごせるのも雨だからできることです。

虫が少ない

虫除けスプレーをする子ども

出典:PIXTA

雨の日は天気がいい日と比べると、比較的蚊などの虫が発生しにくいです。虫が苦手な方や、虫を気にしてゆっくりくつろげない方でも快適に過ごせます。

経験が増える

テント設営

出典:PIXTA

雨が降っている際にテントを設営、撤収すると、効率を意識して進めるのでいつもより経験値が上がります!雨天時はどのように動けば効率がいいのかが分かるので、どんどんキャンプ慣れしていき、経験値がアップすること間違いなしです。

雨キャンプの設営と撤収ポイント!

雨キャンプで、まず対策しておくべきなのが、テントとタープの設営や撤収!雨キャンプの時はより一層対策するべきポイントがあります。

【設営】設営場所をチェック

雨キャンプ

出典:PIXTA

川岸サイトは増水する恐れがあるので、天気が悪い日は、川の近くにテントを立てないようにしましょう。さらには、水はけが悪い土などの場所を選ぶとテントの床から水が染み込み、浸水する可能性があります。雨が降りそうな日は、砂利や芝生など水はけの良い場所にテントを立てるのがおすすめです。

【設営】テントやタープの設営方法

キャンプ設営

出典:PIXTA

雨が激しい場合やゲリラ豪雨の時は、雨が弱くなってから設営しましょう。雨が落ち着いてきたら、テントより先にタープから設営していきます。雨をしのげる広い空間を最初に確保することで、作業がスムーズに進むのでおすすめです。そしてテントの出入り口とタープのリビングスペースを連結させる「小川張り」にしていきます。テントとタープを行き来する際も濡れずに済み、快適さが増すこと間違いなし! タープを設営する際は、雨の逃げ道を作ることが大切です!ポール1カ所を短くして斜めに設営することで雨の通り道ができ、タープ上に雨水が溜まりにくくなります。雨の通り道の下には荷物を置かないように注意! 雨が降ると地盤が緩んでペグが抜けやすくなるので、ペグは30cm以上の長いものを使用し、上に重い石を置くなどして抜けないようにします。地面が雨で緩んでしまっているため、少し強い風が吹いた時に抜けてしまうこともあるので、しっかり固定しましょう。

【設営】サイトはなるべくコンパクトに

タープの下に張ってあるテント

出典:PIXTA

雨の日は、なるべく必要最低限のものにとどめ、サイトをコンパクトにまとめましょう。あれこれたくさん出していると、片付けが大変になってしまいます。荷物を最低限に抑えることで、短時間で片付けることができ、雨に濡れてしまう時間を最低限に抑えることが可能です!

【撤収】濡れたテントやタープはドライバッグでお持ち帰り!

撤収時、濡れたテントやタープを持って帰るのに便利なのがドライバッグです。濡れたものをそのまま入れても、水が染み出しにくい素材でできているのでテントやタープを入れるのにもピッタリ。また、キャンパーの中には、大きなビニール袋や大きめのクーラーボックスに直接入れたりする方もいます。

【撤収】最後にタープを撤収

雨の日のタープ

出典:PIXTA

朝起きたら雨が降っていたとき、撤収は工夫をしないと大変です。作業は以下の手順で行うのがベスト! 1. テントやタープの中の荷物をゴミ袋などに入れて車へ 2. テントを素早く、大雑把にたたむ 3. 最後にタープを同様にたたみ、ブルーシートにくるむ 重要なのは、タープは最後に片付けることです!タープは雨よけの役割を担っているため、先に撤収してしまうと、濡れてしまい風邪をひいてしまいます。自分の身を守るためにも、雨を防げるスペースを考えた上で撤収作業を行いましょう。

【撤収後】テントやタープをしっかりメンテナンス

テントを乾かす様子
濡れたテントを放置すると、湿気によりカビが発生します。カビよりも大変なのが、加水分解です。テントは撥水性を高めるための加工が施されていますが、長時間水分にさらされると、その加工が落ちてしまいます。加工に使われていたコーティング剤が溶けて生地がベトベトになり、専門のクリーニング業者でも対応できない場合も! 帰宅後はすぐにテントやタープを取り出し、屋根がある場所などで干して乾燥させるのが重要。雨が降っていて外に干せない場合は、浴室乾燥機などもおすすめ。高価なテントを台無しにしてしまわないように、乾燥やメンテナンスはしっかり行いましょう!

雨キャンプで忘れたら困る必需品や服装をチェック!

普段のキャンプの持ち物に加えて、雨の日に必要になる持ち物をまとめました。備えあれば憂いなし!準備をしっかりと行い雨キャンプに備えましょう!

雨具(レインウェア)

レインコート

出典:PIXTA

レインコート、レインウェア、ゴアテックスなど、雨を塞ぐ上着を必ず持って来るようにしましょう。もちろん傘で雨は防げますが片手が塞がってしまうため、テントの設営などの作業をする際、傘はほとんど役に立ちません。 レインコートなどであればフードも付いているので、多少の雨なら頭や顔も守れます。合わせて防水性がある長ズボンなどがあると、より濡れずに作業が可能です。こういった上着は雨を防ぐだけではなく、雨による気温低下の際に、防寒具としても利用できるため必ず持っていく必要があります。

ゴミ袋(ビニール袋)

雨や泥で汚れてしまって車に詰め込めないものや、濡れたら困るものがある時に役に立つのがゴミ袋やビニール袋。泥で汚れたペグやガイロープ、洋服や靴など、そのまま車に入れてしまうと汚れたり濡れてしまうものを入れておけます。 大きいサイズのビニール袋を持っていけば折りたたみチェアやテーブルなども入れることが可能です。雨が降ることに備えて、大きいサイズと小さなサイズのゴミ袋を持っていくと安心

レジャーシート

ブルーシート

出典:PIXTA

テントが古くて生地が劣化していたり、生地のつなぎ目の防水テープが取れていたり、テントの耐水圧を超えるような大雨が降った時は、テントから雨漏りしてくることがあります。そんな時は応急処置としてレジャーシートをテントの上にかけ、雨漏りをしのぎます。 レジャーシートは雨漏りの時だけでなく、設営撤収時に荷物を運ぶとき、キャンプ道具が濡れないように上にかけたり、車内の床に敷いて、その上に汚れた荷物を置いたりなど何かと役に立ちます。ホームセンターなどで販売しているブルーシートで十分なので、常に車の中に1枚入れておくといいでしょう。

雨に濡れたサイトには長靴が必須

たとえ雨が止んでいても雨や朝露に濡れた芝生の上を歩くと靴やサンダル、ズボンの裾が跳ね返りで濡れてしまいます。足元が濡れるのはとても不快なので、梅雨時期にキャンプをするならば長靴を用意するのをおすすめ

雨キャンプの必需品「タープ」の選び方

雨キャンプで使えるタープの選び方を紹介します。優れた耐水圧と耐久性を備えた丈夫なタープを選んで、快適に楽しみましょう!

「焚き火タープ」で焚き火を楽しむ!

焚き火はタープの下であれば雨の日にも十分楽しめます。一般的なタープは燃えやすいポリエステルやナイロンでできているので、タープの下での焚き火は危険です。難燃性と呼ばれる素材でできた焚き火タープを使用して必ず行うようにしましょう。タープの下でも焚き火ができる素材は下記の2種類です。
  • コットン素材(綿)
  • 吸湿性や通気性が高く、火の粉に強い素材。重量があり、雨を吸収してしまうため、豪雨の際は雨漏りの可能性あり。
  • TC素材(テクニカルコットン)
  • コットンとポリエステルの混合素材。コットンの火の粉に強いという特性と、ポリエステルの耐水性と速乾性を兼ね備えている。

タープの下でバーベキューを楽しめる!?

焚き火タープを使えば、タープの下でバーベキューコンロや焚き火台を使ってバーベキューを楽しめます。しかし食材を焼くことで、炭がはぜたりするので注意が必要です。焚き火タープがなくても、ガス式のBBQグリルがあれば、安心してバーベキューが楽しめるのでおすすめ

タープを忘れてしまったら?

突然雨が降ってきた場合、身近にあるものをタープに代用して使用しましょう。おすすめはブルーシート!タープとさほど変わらないような耐水圧を備えており、長時間使用しても雨漏りしにくいです。 ロープやポール、長めの枝などを駆使し、簡易的にタープを作ることもできます。ブルーシートでどうやって雨宿りする空間を作るか、ロープの固定の仕方などアウトドア知識を必要とするため上級者向けのチャレンジです。

子どもも喜ぶ!雨キャンプの遊び道具・遊び方5選

ソロキャンプであれば、読書、スマホやタブレットを使った映画鑑賞といったひとりでも楽しめるものがおすすめ。家でもできますが、他に何もないテントの中だからこそ落ち着いてのんびり過ごせるはずです。 家族や友達と遊ぶのであれば、盛り上がるカードゲームやボードゲーム、工作などがおすすめ!みんなでワイワイしながら楽しみたい遊びを紹介します。

マクラメ編み

マクラメ編みで吊り下げた小物
マクラメ編みは、結んだり組んだりして作る道具がいらない編み方。紐を準備し、一つ編み方を覚えてしまえば、あとは繰り返しの作業がほとんどです。スピードを競ったり、見た目のきれいさを競うようにすると、子どもたちも集中して取り組んでくれます。 ミサンガやコースター、上級者になるとタペストリーなどが作れるようになり、おしゃれなキャンプグッズや自宅でも使えるのもうれしいポイント!

キャンドル作り

コロナの瓶で作ったキャンドル
コロナの瓶を割ってろうを流すだけの簡単キャンドル作り。子どもでも簡単に作れて、暗くなりがちな雨の日に活躍すること間違いなし!流し込むロウにアロマなどを数滴照らすと、アロマキャンドルに早変わりするのでおすすめです! <作り方>
  1. ヒモに油を染み込ませ、コロナ瓶中ほどに巻きつける。
  2. ヒモに火を付けて、10分ほど待つ。
  3. 一気に冷水に入れて、温度変化できれいにまっぷたつに。
  4. 口の部分をヤスリでなめらかにする。
  5. 溶かしたロウを流し込み、芯になるヒモを割り箸を使って固定して30分以上置けば完成。

雨キャンプでも楽しめるアウトドアアクティビティ3選

せっかくのキャンプだからアクティビティも楽しみたい!雨が降っていても遊べる、雨が降っているからこそ楽しめる、そんなアクティビティを紹介します。

釣り

魚がかかるのを待つ2本の釣り竿

出典:constantinopris / ゲッティイメージズ

雨の日こそ楽しみたいアクティビティといえば釣り。実は、雨の日の方が釣果が良くなるのです。というのも、周りに人がおらず、静かで、雨音と濁りにより、魚の警戒心が和らぐためです。釣りを行う場合は、しっかりレインコートを着て、風邪を引かないように注意!

SUP

SUPをする男性

出典:oneinchpunch / ゲッティイメージズ

SUPも、雨だろうが楽しめるアクティビティの1つ。濡れることが大前提のアクティビティなので、雨が多少降っていても気になりません。雨の日の場合、水面が荒れやすいですが、それもサーフィンと比べるとSUPはあまり影響ないので、思いっきり遊べます! 上流で豪雨が降っていると、突然水量が上昇したりする場合があるので、小雨程度など状況を見ながら行いましょう。無理は禁物です!

ラフティング

ラフティングを楽しむ人々

出典:StrahilDimitrov / ゲッティイメージズ

こちらも濡れることが大前提のアクティビティ。雨の日は水量が増すので、ラフティングボートの動きもエキサイティングになります!もちろん安全第一なので、ガイドさんの指示を聞いて決して無理をしてはいけません。

雨が降ったらキャンプは中止すべき?

キャンプ場のキャンセル料や雨が降った際の地面の状態について解説します。場合によってはキャンセルしたほうがいいため、雨キャンプでの注意点を知りたい方はチェックしてみましょう。

キャンプ場のキャンセル料

台風や雷雨といった天候が悪い場合は、キャンプを中止することも考えましょう。キャンプ場の予約をキャンセルするとキャンセル料が発生します(15日前10%、7日前30%、前日50%、当日100%など)。安く済ませたい場合は、早めにキャンセルしておくのがおすすめです。 雨キャンプは無理はせず、自分の経験や知識、キャンプの目的と照らし合わせてジャッジしましょう。台風でなくとも、大荒れの中のテントやタープの設営は危険が伴いますので、天気予報を確認して日程を調整するのも一つの手です。

キャンセルすべきキャンプ場

キャンプ場

出典:PIXTA

キャンプ場によっては、雨の日のキャンプを禁止している場合があります。特に、車を横付けできないキャンプ場は荷物を運ぶ際などとても大変なので、中止も検討したほうが良いでしょう。 また、キャンプサイトの地面にも注目!土や砂のサイトの場合は水捌けが悪いため、浸水する危険性があります。芝や砂利のサイトは水捌けが良いので、決行するのもありです。

雨でもキャンプは楽しめる!

今回は、雨でも楽しめるキャンプについて紹介しました。雨の日に使えるアイテムやおすすめのキャンプ場を把握しておけば、雨の日も慌てることなく楽しめます!キャンプに行くときは常に雨対策を万全にしておくと安心です。雨が降ったら、落ち込むのではなくいつもと違った過ごし方でキャンプを楽しみましょう!

今回紹介したアイテム

商品画像コールマン アウトドアドライバッグ日本野鳥の会 バードウォッチング長靴マテル UNOAMIGO社 ハリガリタカラトミー モノポリー
商品名コールマン アウトドアドライバッグ日本野鳥の会 バードウォッチング長靴マテル UNOAMIGO社 ハリガリタカラトミー モノポリー
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