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テントのお手入れをしている画像

雨キャンプ最大の壁、テントの「おかたづけ」はプロにおまかせ!

2022.06.28ノウハウ

雨には雨なりのキャンプの楽しみ方があります。思う存分雨キャンプを満喫した後に待つのは、濡れたり、泥で汚れたりしたキャンプギアのお手入れ。特に手入れが大変なテントは、プロに任せたほうが手間も省けて、仕上がりもキレイです。気になる料金や利用方法をはじめ、自宅でのお手入れのコツを、数々のアウトドアブランドとパートナーシップを結ぶ「テントクリーニング.com」に聞きました。

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テントクリーニング.com プロフィール

アウトドアテント専門のクリーニング店。クリーニング歴は、1996年にサービスを開始してから2022年で26年目。今までに100メーカー、2000種類のテント・タープ・シュラフなどのメンテナンス実績あり。サービスの登録会員数は3万人以上。社内には、熟練の職人が在中し、テントの状態を正確に判断してユーザーに伝える「カウンセリング」から高い技術を用いた「クリーニング」まで一貫して行う。3つのテントクリーニング工場を駆使することで、短納期の要望にも応えている。

雨キャンプ最大のハードル「あとかたづけ」

雨の日のキャンプの画像

出典:PIXTA

タープの下や屋根がある場所でテントをたためるのであれば、テントについた水滴を拭きとることも可能なので片付けもまだ楽です。しかし、雨を遮るものがないのなら、びしょびしょのままたたむことに。 とくに地面が土むきだしのテントサイトに設営していた場合、撤収の際に泥が付着してテントがドロドロ...なんて悲劇を招くことも。 苦労の末、撤収したと思ったら、帰宅後は荷ほどきが待っています。使用したのが2ルームテントなどの面積が大きいものであれば、水分や汚れを拭きとるにも範囲が広くて大変。それに、自宅スペースを圧迫しがちなのもいただけません。 疲れている時にやる作業としては、なかなかハードルが高いのがテントの「あとかたづけ」なのです。

濡れたテントをそのまま送れば、キレイになって自宅に届く。そんな神サービス「テントクリーニング」を知っていますか?

キャンプ場から発送可能!

テントクリーニング.comからテントの発送が可能な画像
提供:テントクリーニング.com
「誰かテントの後片付けを手伝ってくれたら...」。そんなキャンパーのニーズに応えるべく、テントクリーニング.comでは、濡れたままのテントを積極的に受け入れています。 利用は簡単。ネットで受付を済ませたら、テント(※1)をビニール袋や段ボールで梱包。キャンプ場(※2)や近くのコンビニから、同店が運営する工場に送るだけです。自分でメンテナンスする手間がはぶけるうえに、道中の荷物にならないのは最高。もちろん、自宅に帰ってから発送してもOKです。 ※1:テントの付属品(煙突、ポール(ポール一体型テントを除く)、ペグなど)はあらかじめ取り外し、本体のみを郵送。 ※2:テントクリーニング.comが提携しているキャンプ場のみ

受付もクリーニングもプロが対応。後日自宅に届く

テントクリーニング.comのオペレーションスタッフが検品している画像
カルテを使ってテントの状態を確認(提供:テントクリーニング.com)
また、サービスに申し込む前に、費用の相談やテントの状態をくわしく説明したい人もいるでしょう。そんな人のためにスタッフたちは、日頃から商品知識を蓄え、スムーズな受け答えを心がけているそう。キャンパーなら当たり前とも思える会話を不自由なくできるのは信頼にも繋がりますよね。 次にテントは専門のクリーニング職人の手に。職人たちには、同店が26年間かけて培ってきたノウハウが共有されています。洗う前には、クリーニングによって生じるリスクを判断して、利用者に伝えてくれるから安心。
テントクリーニング.comのクリーニング専門の職人たちが作業している画像
国家資格を有するクリーニング職人たちの手によって行われています(提供:テントクリーニング.com)
そして、テントの状態に合わせたクリーニングを施します。汚れがない場合は乾燥サービスで終わることも。いずれにしても、きれいな状態で自宅まで郵送してくれます。急ぎの場合は、工場到着最短2日後の出荷が可能。次のキャンプまで日にちがない場合にも便利です。

テントクリーニング.com代表、岩本さんに聞いた「プロに任せたほうが良い3つの理由」

1、生活スペースの確保と時間の節約が叶う

スペースが広い部屋の画像

出典:PIXTA

大型幕やコットンテントなど、面積が大きいものを自宅に帰ってからメンテナンスしようとするとどうなるか...。 「テントを干している間は他の物が干せなくなる」とか、自立式テントであれば「生活スペースが圧迫される」といったお悩みが発生します。早く乾かしてたたみたいと思っている時に限って雨続き、なんてことも。 そんな時こそプロに任せてしまえば、生活スペースを確保できるうえ、メンテナンスにかかる時間も節約できます。

2、カビや加水分解のリスクを軽減、テントを長持ちさせる

テントクリーニング.comの職人たちがテントのクリーニングをしている画像
提供:テントクリーニング.com
「雨で濡れているだけで、汚れていないからプロに頼むほどではない」。そう思って、メンテナンスを怠っていると、テントにカビや加水分解が発生して使えなくなってしまうことも。 カビは、テントに水分が含まれた状態でしばらく放置すると発生します。たとえば、雨に濡れたまま撤収し帰宅、テントをたたんだ状態で室温が高いような場所に置いておけば、早ければ3〜4日でカビテントの出来上がり。コットンテントだけでなく、化繊のテントも例外なくカビます。
カビが生えてしまったテントの画像
カビが生えてしまったテント(提供:テントクリーニング.com)
また、化繊の場合はテント裏側に貼ってある防水加工用のPU(ポリウレタン)シートと水が反応し、加水分解が起こります。加水分解が進むと、表面がべたついたり、コーティングがはがれたりして、最終的には浸水をまねくことも。
加水分解が進んだテントの画像
加水分解が進んだシート(提供:テントクリーニング.com)
カビ、加水分解が進んだテントとそうでないテントを比べると、3〜4倍ぐらい寿命が違いますので、無視できません。 加水分解は一度起きてしまったら基本的には元の状態には戻せません。同店のオプションサービス「ベタつき軽減加工」を利用すれば、加水分解してしまった生地部分を削って、これ以上進行しないようにコーティングすることが可能。ただ、完全に元の状態に戻るわけではないので、カビ同様に起こさないために、早めの対処が大事です。 次のテントを使うまでに何日間か空いてしまう、すぐに自己メンテナンスの時間が取れないなどが事前に分かっているのなら、プロに頼んでしまうのも手です。

3、自分でやるのは難しい撥水加工やUVカット加工、防カビ加工などを施せる

テントクリーニング.comの職人が作業している画像
クリーニング以外にも、テントを長持ちさせるオプションサービスが充実しています。撥水加工やUVカット加工、防カビ加工を施して、セルフメンテナンスしやすい状態にするという選択肢もあり。
撥水加工が施されたテントシートの画像
提供:テントクリーニング.com
自分で施工しようとすると、調べる手間も作業時間もかかるうえ、シミを作ってしまうリスクもあります。特殊な加工についてはプロに任せた方が断然コスパ良し。仕上がりも、市販品とは比べ物にならないほど上質です。

「でも、お高いんでしょう…?」気になる費用感

クリーニングされたテントの画像
提供:テントクリーニング.com
ここでは、多くのキャンパーが利用するであろう2種類の料金をご紹介します。 1つ目は、汚れを落とすためのクリーニング料金。クリーニング料金は、テントの面積やブランドによって決められています。たとえば、ツールームテントでみていくと、Colemanの「コクーン」なら21,890円。Snow peakの「ランドロック」なら20,680円です。ドーム型テントでは、Hilleberg(ヒルバーグ)の「アトラス」で18,700円。ワンポール式コットンテントでは、Nordisk(ノルディスク)の「アスガルド 12.6」で16,170円。タープでは、Snow peakの「HDタープ シールド ヘキサエヴォ Pro(4〜6人用)」で9,020円。「HDタープ “シールド”・レクタM(2〜4人用)」で6,380円です。 2つ目は、乾燥料金。汚れてないけど、乾燥はしてほしいという場合におすすめです。こちらは、クリーニング代の70%の料金で利用できます。 ちなみに、撥水加工やUV加工といったオプションを利用したい場合は、クリーニング料金に加算して注文する必要があります(乾燥サービスはオプション利用不可)。けして安いとはいえない金額ではありますが、テントをダメにして、再度買う羽目になるほうが高くつきます。

自宅で手入れする際のコツ、最低限おさえるべきポイント

とはいえ、雨が降るたびにクリーニングに出すのは、現実的ではないかもしれません。 岩本さんによれば、汚れや水分をなるべく早く落として、しっかりと乾燥させることができれば、基本的にセルフケアで十分なんだそう。ただし、テントを干す際は、日向にずっと干しっぱなしよりは、陰干しがベター。紫外線に当たりすぎると経年劣化を引き起こすので注意しましょう。
テントクリーニング.comの乾燥室の画像
テントクリーニング.comのクリーニング工場にて。乾燥室の様子(提供:テントクリーニング.com)
どうしても、すぐにはお手入れできそうもない場合は、なるべく外気温が低い場所で保管しましょう。そのほうが水と化学反応しにくく、加水分解やカビの進行を遅らせることができます。 濡れたまま数か月放置することだけは、絶対にやめましょう!

テントクリーニング.comからのメッセージ

テントクリーニング.comのオペレーションスタッフたちの画像
提供:テントクリーニング.com
「雨キャンプはテント内で過ごす機会も多いかと思います。家族や友人、恋人と同じ空間で過ごす時間や、雨ならではの静けさも楽しいものです。せっかくの雨キャンプを最後まで満喫していただくためにも、後片付けはプロにお任せください!」 予約はこちら:テントクリーニング.com

場所と時間に余裕がない時は、クリーニングのプロに頼もう!

愛用のテントを長持ちさせたいのなら、撤収からなるべく早くメンテナンスに取り掛かるべし。テントを拭いたり乾かしたりする場所や時間に余裕がないなど、セルフメンテナンスが厳しい場合は、思い切ってクリーニングのプロへ依頼を。賢く使って楽しいキャンプライフを!


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