出典:GreenArtPhotography / ゲッティイメージズ
スキレットのおすすめ26選!選ぶポイントやお手入れ方法も解説!
熱伝導と蓄熱性に優れ、熱々のまま料理を味わえることで話題の鋳鉄製フライパン、スキレット。どれを買ったらいいのかわからない、商品を使いこなせる自信がない、という方に向けて、おすすめのスキレットや魅力、選び方、お手入れ方法について徹底解説します。まさに、スキレット大全!お気に入りを見つけて、料理の幅を広げてみましょう。
スキレットの魅力
鋳鉄でできた厚手のフライパン、スキレット。最近では、アウトドアのみならず、食器売場やニトリなどの生活用品店、おしゃれなレストラン、家庭でも見かけるようになりました。素材が鋳鉄で厚みがあることを除けば、普通のフライパンと変わりないスキレット。もちろんここまで人気なのには理由があります。
スキレットでつくると料理がおいしくなる!?
スキレット料理の美味しさの秘訣は、なんといっても鋳鉄の性能にあります。鋳鉄の表面には無数の小さな穴が開いているため、普通のフライパンよりも油が馴染みやすいです。熱伝導性も高く、炎の熱がスキレットに均一に伝わるため、食材に焼きムラが出ないのもポイント。
その厚さと鋳鉄の高い蓄熱性のおかげで、スキレットを使用した料理はお店にも劣らない味を実現。具材への火の入り方や熱ムラなどを勝手に調整し、手軽に高クオリティーな料理が作れます。
余熱調理ができるほど保温性が高い
スキレットの魅力は、なんといっても鋳鉄の蓄熱性の高さ。一度温まると冷めにくい性質を持っていることから、火を止めたあとも余熱で熱々のまま食べられます。食材にじんわり火が通るため、余熱調理も可能!食べるまで少し時間があいてもアツアツのご飯が食べられる点は、キャンプでうれしいポイントです!
”育てる”フライパンで愛着がわく
スキレットは普通のフライパンと違い、使用前後にシーズニングと呼ばれる、ワックスを落とし、錆止めとして油膜をつくる作業が必要です。新品には錆止め防止のワックスや油が塗ってあるため、シーズニングを行うことで料理ににおいがつきません。
調理するたびに少しずつ油が馴染んでいき、自分だけのスキレットになっていくのも楽しみのひとつ。使っていくうちに味が出てくるスキレットは、使うたびに楽しみが増えること間違いなし!
オーブンに入れて調理できる
スキレットはそのままオーブンに入れて加熱調理できるので、オーブン用に容器を移し変える必要はありません。食器を用意する手間がかからないため、キャンプにぴったり!ハンバーグやグラタンなど、上手にこんがりと焼き上がります。
そのまま食卓においても見栄えがいい
スキレットにはフライパンのように持ち手がついており、黒色の見た目が印象的。無骨なデザインではありますが、この雰囲気こそが食材を引き立たせ見栄えがいい理由です。最近では、スキレットのまま出てくる飲食店も増えてきたほど人気があります。
スキレットを選ぶポイントは?
魅力満載なスキレット。そのラインナップは目を見張るほどに多種多彩です。あまりの多さゆえに、どれにしようか迷ってしまう人も少なくないはず。ここからは、そんなスキレットの選ぶポイントを解説します。
IHに対応しているか
近年、続々と増えているIHクッキングヒーター。ガスコンロとIHとでは温める構造が全く異なるため、IHでスキレットは使えないのではないかと思いますが、IH対応のスキレットもあるのでご安心を!自宅のキッチンがIHの場合には、お目当てのスキレットがIHに対応しているのかをチェックしましょう。
サイズ
スキレットは、直径10cmに満たないものから直径30cm近いものまで、そのサイズは実にさまざま。シチュエーションや人数によって、使うサイズも異なります。1人用なら直径15cm程度、2〜3人用なら直径22cm程度、大人数用なら直径30cm以上のスキレットがおすすめです!
また、サイズが大きければ大きいほど重量感があるため、重さに注目するのもポイント。キッチンとキャンプ、両方で使いたい場合は、内径16cm前後のものをひとつ常備しておきましょう。
素材
スキレットは鋳鉄・耐熱陶器・ホーローの3種類。ここではそれぞれの素材の特徴を紹介していきます!
鋳鉄製
鋳鉄製は熱伝導率と保温性に優れいるので、中まで火が通りにくい鶏肉やハンバーグも中までしっかり火を通せます。また、表面に小さな穴が無数にあるので、油が全体に馴染めやすく焦げにくいのも特徴。料理を少しでも上手く仕上げたい方におすすめです。
耐熱陶器製
耐熱陶器製のスキレットは鋳鉄製に比べ、メンテナンスをしなくても良いので扱いやすいです。直火と電子両方で使えるのでキャンプだけでなく、自宅でも使いたい方やキャンプ初心者におすすめ!
ホーロー製
ツルツルした表面と鮮やかなカラーが特徴。ホーロー製は食材がつきにくく油馴染みが良いです。また、表面がツルツルしているので洗いやすいのもポイント!他の素材に比べて焦げやすく、割れやすい欠点があります。
形状
スキレットの形状は丸型と四角の2種類。一般的に使われているのは丸型で、卵焼きなどを作るのに適しているのが四角い形状のスキレットです。
底の厚み
底の厚さによって、食材へ火が通りやすさが異なります。底が厚くなればなるほど、熱が均一に伝わるのがポイント!分厚い肉など火が通りにくい食材を使う場合は、底に厚みがあるタイプを選びましょう。
ふたの有無
スキレットにふたがあれば蒸し料理が作れます。スキレット本体にふたが付いていなくても別で購入すれば解決!料理の幅を広げたい方におすすめです。
取っ手の長さ
加熱したスキレットは高温で火傷をしやすいため、スキレットを持つ際はミトンや厚めのふきんを使用しましょう。ミトンで掴みやすいよう、取っ手は15cm以上あるものがおすすめです!
手入れのしやすさ
スキレットを選ぶ上では、手入れのしやすさも重要です。鉄製、ホーロー製、耐熱陶器製によってお手入れ方法が異なります。
- 鉄製…シーズニングを行いスキレットに油を馴染ませていきます。洗剤を使ってしまうと馴染ませた油がが取れてしまうため、洗剤を使えないスキレットが多いです。
- ホーロー製や耐熱陶器製…洗剤が使えたり、食器用洗浄機にかけられ、後片付けが楽なスキレットがあります。
手入れのしやすさで選ぶならホーロー製や耐熱陶器製のスキレットがおすすめ!
お手頃かどうかで選ぶのもアリ
スキレットは、1,000円に満たないものもあれば、10,000円を超えるものまで、価格帯はさまざま。特に、老舗メーカの製品は軒並みけして安いとは言い難い価格です。一生ものになる可能性が高いですが、初心者は手を出しにくいかもしれません。
初めて購入する場合は、お試しとしてコスパの良いスキレットから始めてみましょう。
LODGE(ロッジ)おすすめのスキレット4選
スキレットの人気ブランドといえば、LODGE(ロッジ)!アメリカ生まれのLODGE(ロッジ)の歴史はなんと120年以上。「よい道具を選ぶことが、おいしい料理をつくる第一歩」という信念のもと、キャストアイアン(鋳鉄)にこだわり抜き、これまでに生み出された製品の数はなんと150種類以上にのぼります。
特徴は、熱伝導の高さ。鉄というよりも石に近い肉厚な構造で、安定した温度を保ち、素材の旨みを引き出します。加えて、工場出荷時に大豆油で慣らし作業が行われているため、シーズニングは不要!お湯でサッと洗えば、すぐに使用できます。
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)おすすめのスキレット6選
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)はバーベキューコンロをはじめ、テント、シェラフなどのアウトドア用品を広く取り扱うブランド。1976年、家庭用品を扱う企業・パール金属が、「アメリカで見かけたバーベキューのスタイルを日本で再現したい」という思いのもと、自社のアウトドア部門としてスタートさせました。
モットーとしているのは、使いやすさと購入しやすさ。スキレットもお手頃なお値段で、スキレット入門におすすめです。
LOGOS(ロゴス)おすすめのスキレット3選
LOGOS(ロゴス)は、家族で楽しめるキャンプやバーベキュー製品、ウェアなどを展開する総合アウトドアブランド。取っ手が取れたり合体できたり、変貌自在なスキレットがそろいます。特筆すべきポイントは、シーズニングレス加工が施されていること。シーズニングせずにそのまま使えるのが便利!
CHUMS(チャムス)おすすめのスキレット2選
CHUMS(チャムス)は「ブービーバード」というマスコットが目印のアメリカ発ブランド。ちなみに「ブービーバード」は一見ペンギンのようですが、カツオ鳥という鳥がモチーフ。スキレットにも、ブービーバードのマークがばっちり刻印されていて、見た目もかわいらしさ満点です。
UNIFLAME(ユニフレーム)おすすめのスキレット2選
UNIFLAME(ユニフレーム)は、ユニークな炎(フレーム)を創造するという理念のもと、1985年に誕生したアウトドアブランド。ユニフレームのスキレットの大きな特徴は、鋳鉄製ではないこと。さびにくい黒皮鉄板を採用しているので、お手入れが簡単です!
そのほかのブランドおすすめのスキレット9選
ここまでスキレットの主要ブランド別に紹介しましたが、スキレットを製造販売しているメーカーは盛り沢山!ここからは、日用品、アウトドア、調理用品など、さまざまな領域を取り扱う各社による、多種多様なスキレットを紹介します。
100円ショップ「ダイソー」にもスキレットあり!
おなじみの100円ショップ「ダイソー」のスキレットも今、人気を集めています。お値段は200円で販売されており、「200スキ」とも言われていてかなりお手頃!1〜2人での使用におすすめです。複数買っても大きな出費になりません。
スキレットを使う前に行う「シーズニング」とは?
スキレット購入して使い始める前、必ず行うべき作業「シーズニング」。
シーズニングとは、端的にいうと、鍋を油にならすこと。使用前のスキレットには、さび止めのワックスが施されているため、それを取り除くために必要な工程でもあります。
【作業工程】
- 全体を洗剤でよく洗い、水分をすぐに拭き取る
- 即火にかけて水分を飛ばし、煙がおさまるまで加熱
- 油を垂らして全体に広げ、再び加熱をし、香りの強い野菜などを炒めたのち、しっかり冷ます
こちらがおおよその流れです。なお、なかには梱包前にシーズニングを行っているメーカーもあるため、その場合に限ってはシーズニングは必要ありません。
▼詳しい方法については、下記の動画をチェック!
スキレットを使ったあとのお手入れは?
スキレットの多くは鋳鉄製。使い続けているうちに、表面をコーティングする油が取れるため、さびやすくなってしまいます。大切なマイスキレットを長生きさせられるかは自分次第。ここからは、スキレットのお手入れについて紹介!
なるべく洗剤は使わず、洗ったらすぐ乾かす
洗剤を使うと、スキレットに馴染んだ油が取れてしまいます。汚れを落とす際は、お湯や水を使いながら、たわしでこするのがベターです。こびりついたしつこい汚れはスクレーパーで刮げ落としたあと、水を入れて火にかけ、油を浮かせましょう。
また、さびさせないように、洗ったスキレットを即しっかり乾かすのも大切!なんとなくではなく、全面をしっかり乾かし切るのもポイントです。
長期間使わないときは、新聞紙などにくるんで保管
保管の際は、なるべく水分のない場所に置いておくのが重要。しばらく使わない場合には、新聞紙に包んでおくと、かわりに湿気を吸い取ってくれます。
スキレットでいつもの料理に魔法を!
今回はおすすめのスキレットや選び方、お手入れ方法まで詳しく紹介しました。スキレットを使えば、普段何気なく作っている料理も特別感がアップ!スキレットに興味はあるけど購入に迷っている、という方は、この機会にぜひ購入してみてください。スキレットの魅力にハマってしまうこと間違いなし!
シーズニング済みですぐ使える!手入れ簡単な人気のスキレット8選
スキレットは、アツアツの状態を保てるのでキャンプにもおすすめなのですが、シーズニングを面倒に感じている方も少なくないのではないでしょうか?そんな方におすすめなのがシーズニング不要のスキレット。準備も楽なのでおすすめです。今回は、シーズニング不要のスキレットを紹介します。