たき火にかけられたダッチオーブン

出典:Svetlanka777 / ゲッティイメージズ

【動画付き】シーズニングのやり方を解説!ダッチオーブンやスキレットの手入れ方法

2023.08.26ノウハウ

キャンプ料理で大活躍のダッチオーブンやスキレット。いろいろな料理ができて便利ですよね。便利なダッチオーブンやスキレットも購入してすぐ使えるわけではなく、実は手入れをしないと使えないんです!今回はその購入後の手入れである「シーズニング」と使用後の手入れの方法を紹介します。

シーズニングとは?

たき火にかけられたダッチオーブン

出典:Svetlanka777 / ゲッティイメージズ

シーズニングとは、鋳鉄製のスキレットやダッチオーブンなどにおこなう「油ならしのお手入れ方法」です。食用の油をつかいコーティングすることで、サビ防止のほかにスキレットが焦げつきづらくなり、食材が美味しく焼けるメリットもあります。使うたびに油がスキレットになじむので、料理するほど使いやすくなるのもシーズニングの魅力のひとつではないでしょうか。 ▼おすすめのダッチオーブンを知りたい方はこちらの記事をチェック!

シーズニングの必要性

シーズニングには主に3つの効果があります。
  1. 表面についているサビ防止のワックスや油の臭いを取る
  2. 油ならしをしてサビや焦げつきを防ぐ
  3. 使うたびにお手入れすることで長持ちさせる
1つめは、表面についているサビを防ぐためのワックスや油を取り除くことです。 そのまま使用すると食材に薬品の臭いがつくため、ワックスを洗い流すことで食材への臭い移りを防ぎます。 2つめに、油をならすことでサビや焦げつきを防ぐことです。 鋳鉄は乾燥させたつもりでも、空気中の酸素や水分でどうしてもサビてしまうことがあります。油をなじませることで、油の膜ができ、サビの原因である酸素や水分から守れます。また油膜があると、食材が焦げつぎづらくなるメリットもあります。 3つめは、使うたびにシーズニングすることで、長持ちさせられることです。 油ならしをしないと、サビや焦げつきにより料理しづらい状態になります。使うたびにシーズニングすることで、サビや焦げつきから防止できるため、必然的に長持ちさせられます。

シーズニングをしないとどうなる?

シーズニングしないと、おいしい料理がつくれません。きちんとお手入れしないことで、サビ防止に使われている薬品の臭いが食材についたり、焦げやすくなることで料理がマズくなります。またサビがつくことで洗う手間が増え、鋳鉄製の道具を使わなくなることも、考えられるのではないでしょうか。 せっかくスキレットやダッチオーブンを手に入れたなら、美味しく料理をつくりたいですよね。 鋳鉄製の道具を購入した際はシーズニングして、長くつかえるようにお手入れしていきましょう。

シーズニングのために準備するもの

【用意するもの】
  • 鋳鉄のダッチオーブンやスキレット
  • 食器洗い用の洗剤
  • スポンジ(たわし)
  • オリーブオイル
  • キッチンペーパー
  • 菜箸
  • トング(あれば)
準備できたらシーズニング開始です!

【動画付き】シーズニング方法を解説

ここからはシーズニングのやり方を解説。動画ではスキレットを使用していますが、シーズニングの手順はダッチオーブンでも同様です。それぞれ作業のポイントを解説しているので、参考にしてみてください。

1.前準備

本体とフタに水を張って加熱します。だいたいお風呂より少し熱いくらい(40~50度)になったら加熱をやめ、お湯は流します。

2.洗浄

食器洗い用の洗剤を使って、全体をゴシゴシ洗います。洗い終わったら、お湯で洗剤を流します。フタも本体と同様に行ってください。

3.素焼き

洗ったらそのまま本体もフタも加熱して素焼きします。白い煙が出てきますが、それはワックスが気化したものです。焼き続けると焦げてきて黒くなってきます。素焼きは全体的に満遍なく行うようにしてください。フタも表裏ともしっかりやりましょう。

4.油でコーティング

黒くなってきたら、キッチンペーパーにオリーブオイルにたらして、満遍なく塗ります。トングがあれば熱いフタも難なくひっくり返すことができるのであると便利です。油を塗ったら煙が出なくなるまで加熱します。

5.3と4の工程を3〜4回繰り返す

油を塗る→素焼きを3~4回繰り返し行います。終わったら冷まして終了です。

使用後の手入れのポイント

鋳鉄製のダッチオーブンやスキレットは使用後もしっかり手入れをしないとさびてしまいます。せっかく購入した鋳鉄製のダッチオーブンやスキレットをできるだけ長く使えるように、ここで使用後の手入れのポイントをおさえておきましょう!

1.水ではなくお湯で

ダッチオーブンは急激な温度変化に弱いので、お湯で洗いましょう。最悪の場合、ダッチオーブンが割れてしまうこともあります。すでにダッチオーブンが冷めていれば水で洗っても大丈夫ですが、お湯の方がよごれも取れやすいのでお湯で洗うことをお勧めします。

2.洗剤は使わない

洗剤で洗うとコーティングした油が取れてしまうので、洗剤は使わずにお湯のみで洗います。お湯だけでもスポンジを使えば簡単によごれは取れますよ!

3.自然乾燥はダメ

自然乾燥だとさびてしまいます。火にかけて一気に水分を飛ばしましょう。火にかけることで消毒の効果もありますよ!

4.シーズニングと同じように油を塗る

長持ちさせるために、オリーブオイルを塗ります。中だけでなく裏など満遍なく塗りましょう。

シーズニングの注意点

シーズニングするときに、5つの注意点があります。
  1. キッチンペーパーなどをつかい、油を薄くむらなくぬる
  2. 本体の側面や取っ手、フタなどに油を塗り忘れない
  3. ひび割れや破損の原因になるため、熱いうちに水をかけない
  4. 湿気が大敵なので、風通しが良い場所に置くか新聞紙に包んで保管する
  5. 使ったあとに洗う場合は、コーティングが取れないよう洗剤や金だわしは使わない
紹介したポイントを押さえてシーズニングすれば、大切な道具を長く愛用していけます。 スキレットなどで料理が美味しくつくれるよう、ぜひ参考にしてみてください。

シーズニングをしてダッチオーブンを長く使おう!

ダッチオーブンやスキレットなどの鋳鉄製の調理器具は便利ですけど、意外と手入れが大変です。知らなかったり面倒だからといってやらないと、さびたりしてすぐダメになってしまいます。そのため、お手入れはしっかりやって、長く使ってあげてください。


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