hinata編集部員が実際にシングルバーナーを利用して徹底検証
本記事では人気定番シングルバーナーをhinata編集部員が使ってみて比較しました。使ってみてわかった定番商品の特徴とおすすめしたい26種類の商品を紹介するので、シングルバーナー選びの参考にしてください。
シングルバーナーの選び方
シングルバーナーを選ぶ際に注目すべきポイントは次の4つです。
- シングルバーナーの形状
- 燃料のガス缶のタイプ
- エネルギーの発熱量
- 使い勝手のよさ
シングルバーナーを利用する目的や環境に合わせて、適した製品を選びましょう。
形状:登山にはコンパクトな一体型、調理の安定性なら分離型
シングルバーナーは、燃料となるガス缶などとのつなぎ方から形状が一体型と分離型の2つに分かれます。バーナーを使う環境・使う目的・使う人数によって選ぶバーナーが異なるので、それぞれの特性を理解しましょう。
登山やソロキャンプなど、持ち運べる荷物に制限があり、シングルバーナーを一人で使用するようなシーンには一体型が適しています。一体型は、バーナー本体とガスカートリッジを直接接続するタイプ。直結型とも呼ばれ、シンプルな構造のため軽量でコンパクトな点が大きな特徴です。
湯沸かし用の小さなポットやソロ用のクッカーを用いた調理に扱いやすいサイズで、一緒に持ち運ぶコッヘルやメスティンなどの中にも収納できるため、持ち運びもしやすいです。
一方で、コンパクトな形状ゆえ五徳が小さい製品が多く、背の高いポットや大きなフライパンは向いていません。安定感に欠け、転倒によるやけどや火災の恐れがあります。同じ一体型の場合でも、CB缶を使用するものは重心が低いため、OD缶の一体型と比較して安定感が高い傾向にあります。
また、五徳より大きなフライパンなどを置くと、フライパンに反射した炎の熱(輻射熱)でガス缶が熱され、爆発する危険性も。使用する調理器具の大きさが買おうとしているガスバーナーで対応できるサイズ以下なのかはしっかり確認しましょう。
家族や友人などのグループで、複数人分の調理をする場合には、安定感の優れた分離型がおすすめです。分離型はバーナー本体とガスカートリッジが被覆ホースでつながったタイプ。バーナー本体を地面に置いて使用するため重心が低く、大きめのフライパンや鍋を使用しての快適な調理が可能。
また、一体型のように火元と燃料が近くないので、輻射熱を気にせずに強火で調理ができるのもメリットのひとつ。調理時間も短縮できますし、風が強い日や気温が低い日でも環境に左右されず長時間、煮込むような料理も楽しめます。
ただし、一体型と比較するとサイズが大きく重量も増える点はデメリット。最近ではソロ向けでコンパクトになるモデルも増えており、携行性の高さも向上してはいるものの、燃料とバーナーをつなぐホースがあるため、一体型と比べるとどうしても大きくなります。
コンパクトさよりも、たくさん料理をしたい人、火力を重視している人は分離型がおすすめです。
燃料:入手しやすさ・汎用性ならCB缶、火力重視ならOD缶
シングルバーナーの燃料には、CB缶・OD缶などのガスカートリッジ、ホワイトガソリンが使用されるのが一般的です。それぞれ扱いやすさや使用に適した環境が異なるため、性質を抑えておきましょう。
汎用性の高さを重視するなら、CB缶をチョイスしましょう。CB缶はカセットコンロでお鍋をするときに使うカセットボンベのことを指します。そのため、スーパーやコンビニ、100円ショップなどで手軽に入手できるのが大きなメリット。価格も1本100円程度で安いので、キャンプやハイキングで使用する際、万が一忘れてしまったり、ガスが空になったりしても、近くにコンビニやスーパーがあれば簡単に手配できます。
ただし、使用する環境には注意が必要です。CB缶はグリーンシーズンのキャンプや低山ハイキングなど、通常の気温下では問題なく使用できますが、低温に弱く、気温が10℃を下回る環境下では火力が極端に低下しやすいです。厳しい寒さの中でバーナーが使用できないと、温かい食事で体を温めることができず、事態が悪化すると低体温症にもつながりかねません。
CB缶の燃料にした機種は、外気温が10℃を下回ることがないと予想される環境での使用が望ましいです。ただし、一部メーカーには寒冷地での使用を想定したパワー型のCB缶、寒さに耐性のあるCB缶用のシングルバーナーもあります。CB缶用バーナーを冬でも使いたい方は、寒さに強いパワフルな商品を選ぶようにしましょう。
安定した火力を求める場合や、外気温が10℃を下回ることが予想される環境で使う場合はOD缶を使用した機種がベター。OD缶はアウトドア缶の略称であり、アウトドアでの使用を想定してつくられた燃料です。比較的寒さに強いプロパンガスの配合率がCB缶よりも高く、火力が強いものが多い傾向にあります。
行動時間の限られる登山などで、素早くお湯を沸かしたい場合などに活躍し、110g・250g・500gなど用途に応じて適した内容量のものが選択可能。余分な量の燃料を持たずに済むため、荷物の軽量化にも貢献します。
低温に強い特徴を持つOD缶ですが、その中でも春・夏用とオールシーズン用に区別されていることに注意しましょう。氷点下を下回るような厳寒地や高所では、春・夏用は使用できません。オールシーズン用や寒冷地対応と記載があるかチェックし、不安な場合は店員さんに聞いてから購入しましょう。
なお、OD缶は入手しにくいのが難点。コンビニやスーパーでも手に入るCB缶と違って、キャンプ用品店やホームセンターでしかOD缶は直接買うことができません。価格もCB缶より高くなるので、コスパよりも火力を重視する方におすすめです。
発熱量:快適に調理するなら2,500kcal/hが理想
ストレスなく快適に調理するなら、シングルバーナーの発熱量も確認しましょう。シングルバーナーの発熱量は「kcal/h」や「W」の単位で表され、数字の大きいものほど高火力です。アウトドアで使用するなら、発熱量は2,500kcal/h(約3000W)以上を目安にしましょう。1Lの水を5分程度で沸騰させられるパワーがあり、湯沸かしはもちろんスピーディに調理できます。
使い勝手:点火方式・耐風性・火力調節方法にも注目
より使い勝手にこだわるなら、細かい性能にも注目しましょう。利便性を高める工夫として挙げられるのは以下のポイント。
点火方式
耐風性
火力調節方法
使う場面をイメージして、必要な機能を持つものを選びましょう。
点火方式は、シングルバーナー本体に点火装置(イグナイタ)がついているものなら、ライターなどの発火源がなくても点火できます。スイッチを押すだけで簡単に点火できるのが特徴です。
火力の調節方法はレバータイプとつまみタイプの2種類。細かく火力を微調整したい場合には、つまみタイプがおすすめです。指先でつまみの開閉具合を感じ取りながら微調整ができるため、ガスの使い過ぎを防いだり、おいしい料理に仕上げたりするのに便利です。
風が吹いていても安定した火力を維持できる「耐風性」もチェックしたいポイント。バーナーの周りを取り囲むように、風防が付いているモデルなら、多少の風が吹いていても影響を受けにくいです。ほかにも、バーナーヘッドがすり鉢状に窪んでいるモデルも安定した火力を維持できるのでおすすめ。
ただし、どんなに耐風性がある商品でも強風の下で火力を安定させるのには限界があります。風の心配が強い環境で使うなら別途、風防を用意するのが得策でしょう。
おすすめのシングルバーナーのメーカー
シングルバーナーは各アウトドアメーカーから発売されているので、どれにするか悩みますよね。そこで、中でもおすすめのメーカーを4つに絞って紹介していきます。各メーカーの製品の特長について解説しているので、バーナー選びの参考にしてみてくださいね。
SOTO
SOTO(ソト)は、愛知県豊川市にある新富士バーナーのアウトドアブランドです。新富士バーナーは業務用バーナー、アウトドア用バーナーやガストーチなどを数多く製作しています。オリンピックの聖火リレートーチの燃焼部の開発にも携わっていて、炎に関する高い技術力を持っている、いわば「炎のパイオニア」です。
SOTOの商品は、一体型、分離型、OD缶用、CB缶用などバランスよくラインナップされているのが特徴。中でも、低温域でも強い火力を維持できる「マイクロレギュレータ」搭載のモデルが根強い人気を持っています。
同じくSOTOの低温域用のガスカートリッジ「パワーガス」を併用すれば、氷点下でもすぐにお湯を沸騰させられます。冬キャンプ好きなら1台欲しいアイテムですね。
イワタニ
イワタニ(Iwatani)は大阪府大阪市に本社を構える「岩谷産業株式会社」のブランド。アウトドア用のバーナーはもちろん、家庭用のカセットガスコンロを多く開発しており、カセットガスコンロ市場でも高いシェアを維持しているメーカーです。
イワタニのシングルバーナーはカセットボンベのみを使うモデルなのが特徴。燃料にかかるランニングコストも低く、ガスボンベを横向きにセットするため重心が低く安定性も優れています。
中でも「ジュニアコンパクトバーナー」はシングルバーナーの定番商品として長年愛され続けています。折りたためば10cm程度にコンパクトなり、1Lの水を4分で沸騰させる火力の強さも人気の理由。ソロキャンプはもちろん、2、3人の複数人キャンプでも活躍してくれます。
プリムス
プリムス(PRIMUS)はスウェーデンで1982年に誕生し、その後も100年以上続く老舗の燃焼器具ブランド。一体型・分離型で6種類のラインナップがあり、軽量でコンパクトなモデルが多いのが特徴です。
中でも入門用としても、ベテランからも支持を受けているのが「153ウルトラバーナー」。手のひらに収まる小さなサイズにもかかわらず、火力は3600kcal/hもあるパワフルなモデルです。登山、ツーリングなど積載に制限がある場面でも大きく活躍する1台です。
スノーピーク
スノーピーク(snowpeak)は、テントやシュラフ、クッカーなどさまざまなキャンプ用品に加えて、アパレルやキャンプ場など幅広くアウトドア事業を展開している企業です。
スノーピークのシングルバーナーはバラエティ性に富んだラインナップが特徴。
例えば、火元をぐるっと囲む頑丈な風防と一体になったモデルや輻射熱を抑えた専用の極厚鉄板が設置されているバーナーなどほかのメーカーにはない、特殊なモデルが多いです。登山、ソロ、ファミリーキャンプなどあらゆるシーンに対応した品ぞろえが魅力です。
【CB缶・OD缶】定番人気のシングルバーナー
選び方やおすすめのメーカーだけでなく、ずばりおすすめの商品を教えてほしい!そんな声に応えて、おすすめのシングルバーナーの中でも多くのキャンパーから長年愛されている定番商品を紹介します。CB缶とOD缶それぞれなにを買えばよいかわからないという人は、ここで紹介する人気の高いモデルを選んでみるのもひとつの手です。
イワタニ ジュニアコンパクトバーナー
風防と五徳が一体になった、使いやすさが魅力のシングルバーナー。シンプルな構造で着火ボタン、ガス調整のつまみも操作しやすい大きさです。五徳は鍋底が16cm以下(2〜3人用)の鍋なら、安定して置けます。破損することなく持ち運べる専用ハードケースが付属し、点火装置の保護も可能。コスパが良いので初心者も購入しやすいです。
【基本情報】
- 使用サイズ:15.5×15.5×12.7cm
- 収納サイズ:8.2×6.8×10.9cm
- 重さ:274g
- 火力:2.7kW (2,300kcal/h)
イワタニジュニアコンパクトバーナーは持ち運びが楽!防災にも役立つ!
イワタニジュニアコンパクトバーナーは、カセットのガス燃料を使用するので携帯しやすく、キャンプにもってこいのアイテムです。アウトドアだけではなく、防災の時の備品としても役立ちます。コンパクトでありながら高い加熱能力があり、アウトドアバーナーとして各方面から高い評価を得ています。
SOTO アミカス
登山用におすすめしたい軽量コンパクトなシングルバーナー。重さはわずか81gで、手のひらサイズに収納できるので持ち運びやすさも魅力です。炎口は窪んでいるため横風にも強く、安定した火力を保てます。五徳は小さめで、メスティン料理や湯沸かしに適したサイズ。ワンタッチで点火できる圧電点火方式を採用し、初めてでも簡単に扱えます。
【基本情報】
- 使用サイズ:7.6×10.0×8.6cm
- 収納サイズ:4×4.3×7.5cm
- 重さ:81g
- 火力:3.0kW (2,600kcal/h)
【CB缶】おすすめシングルバーナー
ここからは、おすすめのシングルバーナーをCB缶、OD缶の種類別に紹介していきます。hinata編集部員が実際に使ってみた定番商品の魅力にも迫っているので、バーナー選びに迷っている方は必見です。
まずは、CB缶対応のシングルバーナー9種類をピックアップ。キャンプでの利用がメインで登山に持っていく予定がないのであれば、燃料が手軽に入手できるCB缶タイプのバーナーがおすすめです。
SOTO レギュレーターストーブ ST-310
マイクロレギュレーターというガス調節機能により、気温が低くても安定した火力を発揮するのが最大の魅力。注意点は、耐風機能がなく横から風を当てると画像右下のように、一部炎が消えてしまうことです。しかし別売りのウインドスクリーンを使えば風を遮られ、安定した調理が可能になります。
ほかの一体型より多少サイズは小さいですが、2、3人用の鍋も安定して乗せられる五徳が特徴です。そして何より、使いやすいシンプルなデザインも魅力。コスパに優れているため、初心者におすすめです。
【基本情報】
- 使用サイズ:16.6×14.2×11cm
- 収納サイズ:14×7×11cm
- 重さ:330g
- 火力:2.9kW(2,500kcal/h)
SOTO レギュレーターストーブ FUSION(フュージョン)ST-330
人気のレギュレーターストーブが分離型に進化して登場。レギュレーターストーブよりも五徳の直径が広いため、シングルバーナーよりも大きな容器を乗せても倒れることなく調理できます。また、分離型で熱源がガス缶から離れるので、大きなメスティンはもちろん、大きな鍋やフライパンを乗せても安全に調理ができるのが魅力です。
炎口がすり鉢状になっているため、横から来る風を遮断してくれます。天候の悪いシーンでも安定した火力で調理できるので、山岳での使用にぴったりです。
【基本情報】
- 使用サイズ:35×12×9cm
- 収納サイズ:15×7.5×9cm
- 重さ:245g
- 火力:2.6kW(2,200kcal/h)
SOTO レギュレーターストーブRange ST-340
ST-340は、SOTOの不朽の名品「レギュレータストーブST-310」のヘッド部分が大きく広がっているのが特徴。ヘッド部分はST-310 の1.46倍の大きさなので、複数人用の大きなクッカーでも均一に加熱ができます。さらにST-310ではオプション品である「点火アシストレバー」が標準装備になっているのもうれしいポイントです。
【基本情報】
- 使用サイズ:166×142×110mm
- 収納サイズ:140×70×110mm
- 重さ:360g
- 火力:3.3kW(2,800kcal/h)
スノーピーク HOME & CAMP バーナー
家でもコンロとして使用できるシングルバーナー。食卓でのメインコンロとしても申し分ない安定した炎が特徴です。
五徳のサイズ感も大きく安定感があるので、重量感のある大きめの鍋を置いても倒れにくいのがうれしいポイント!シンプルかつすっきりとした見た目はおしゃれで人気があります。五徳をガス缶設置部分に収納できるのが本製品の最大の特徴。一般的な家庭用コンロ並みの使い勝手の良さがありながらも、収納の場所を取らず気軽に持ち運びやすいですよ。
【基本情報】
- 使用サイズ:30×34×12cm
- 収納サイズ:9×12×25.5cm
- 重さ:1.4kg
- 火力:2.4kw(2100kcal/h)
ユニフレーム テーブルトップバーナー
ゴトクの安定感が抜群で、大型クッカーやダッチオーブンでも楽に調理ができるシングルバーナー。20cmの汁受けが付いているので、輻射熱と吹きこぼれを軽減してくれます。また、耐荷重が15kgもあるので、卓上でも安心して使え、キャンプだけでなく自宅でも活躍する1台です。
【基本情報】
- 使用サイズ:20×20×9cm
- 重さ:880g
- 火力:プレミアムガス:3,900kcal/h、レギュラーガス:3,000kcal/h
ユニフレーム セパレートバーナーUS-S
4本の大きな五徳が付いているのが特徴で、小さなシェラカップから大きな鍋まで幅広く対応できる分離型のシングルバーナーです。ソロキャンプからグループキャンプまで活躍できる1台です。ユニフレームのプレミアムガスを使えば最大3,000kcal/hの高火力を出せるのも魅力です。
【基本情報】
- 収納サイズ:12.5×13×7.5cm
- 重さ:450g
- 火力:プレミアムガス:3,000kcal/h・レギュラーガス:2,400kcal/h
フォアウィンズ フォールディングキャンプストーブ
鏡面仕上げのステンレス加工が美しく、デザイン性にも優れたカセットコンロ。輻射熱によるテーブルへのダメージを軽減してくれる構造が特徴です。屋外はもちろん、屋内使用もできます。折りたたみ式で持ち運びしやすく、誰でも簡単に組み立てられます。ハンドルが付いているので、持ち運びも楽です。
【基本情報】
- 使用サイズ:31.7×28.8×12cm
- 収納サイズ:11.1×28.5×11.4cm
- 重さ:1.6kg
- 火力:2.2Kw(1,900kcal/h)
フォアウィンズ マイクロキャンプストーブFW-MS01
2021年にグッドデザイン賞を受賞している、無駄がない美しさが売りの一台。各部の設計を見直し、無駄をそぎ落としたシンプルな造りはデザイン性だけでなく、抜群の携帯性にもつながっています。重量186gで手のひら収まるコンパクトさで、加えて専用のケースがついてくるため、持ち運びやすさバツグンな点も魅力です。
【基本情報】
- 使用サイズ:109×109×122mm
- 収納サイズ:71×57×120mm
- 重さ:186g
- 火力:2.3kW(2,000kcal/h)
キャプテンスタッグ トレッカー カセットガスバーナーコンロ
がっしりとしたその見た目は、同メーカーのヒット商品「オーリック」を彷彿させるデザイン。使うクッカーのサイズに合わせて、五徳の大きさを調整できるのも特徴のひとつ。プッシュボタンで簡単に着火できる装置も付いているので、初めてのキャンプに持っていく1台にピッタリです。
【基本情報】
- 使用サイズ:115×115×115mm
- 収納サイズ:100×94×118mmmm
- 重さ:300g
- 火力:2400kcal/h
【OD缶】おすすめシングルバーナー
続いては、OD缶タイプのシングルバーナーを16種類ピックアップ。登山で使われることの多いOD缶タイプ。もちろんキャンプでも利用可能なため、幅広いシーンで利用したい人は要チェックです。
キャプテンスタッグ オーリック 小型ガスバーナーコンロ
炎の出る範囲がほかのシングルバナーよりも広いため、クッカー全体を均一に加熱できます。横から風が吹いても五徳が壁となってくれるので、炎が消えてしまうことはありません。
また、頑丈さにも定評がある商品。「おじいちゃんが長年使っていたのを譲り受けたけど、まだまだ使える」なんて言われるほど長持ちするのも魅力のひとつです。
五徳の広さも特徴です。その分重量や収納サイズは大きくなりますが、2〜3人用の鍋なら安定して置けます。コスパも良く、キャンプで料理をしたい人におすすめです。
【基本情報】
- 使用サイズ:12.5×12.5×8.5cm
- 収納サイズ:11.7×10.5×6.5cm
- 重さ:300g
- 火力:2,700kcal/h
コスパ抜群のキャプテンスタッグのバーナーを徹底紹介!
キャプテンスタッグは、使いやすさや手の届きやすさを第一に考えるユーザーに優しいブランド。そんなキャプテンスタッグのバーナーは、春夏のキャンプでもしっかりと支える機能性がありながら、コスパ抜群!詳しく紹介します。
プリムス エクスプレス・スパイダーストーブⅡ
炎口に沿うように配置したプレヒートパイプによって、燃焼熱でガスの気化を促進させ、安定して燃焼できるシングルバーナー。五徳を開いて固定するロック機構が付いているので、コンパクトに収納できます。
点火装置は付いていないので、火をつける際にはチャッカマンなどが必要です。余計な機能が付いていないシンプルさと安定した燃焼、鍋の置きやすさでキャンパーに人気があります。
【基本情報】
- 収納サイズ:8.7×4.0×8.3cm
- 重さ:195g
- 火力:2.8kW(2,400kcal/h)
プリムスのバーナーおすすめ6選!人気商品を比較してみた!
プリムスのバーナーを使用したことはありますか?バーナーの王道とも呼ばれる「プリムス」ですが、どんな点に優れていて、どの商品が良いのかまでわかっている方は少ないかもしれません。今回はおすすめバーナーと、そのバーナーの優れた点をまとめました。使う目的に合わせて、自分が一番気に入るバーナーをゲットしましょう!
プリムス ウルトラ・スパイダーストーブⅢ
プレヒートパイプを採用しており、連続使用や低温時などでも安定して火力を得られるシングルバーナー。炎口を五徳で4分割することで、どこか1側面が風で消えてもほかの側面をカバーでき、耐風性に優れています。
4本の五徳はさらにを伸ばすことができ、大きめの鍋でも無理なく使用できる広さに!点火装置が付いていないため火をつける際はチッカマンなどが必要な点には注意が必要です。
【基本情報】
- 収納サイズ: 9.3×10.0×4.0cm
- 重さ:192g
- 火力:3.5kW/3,000kcal/h
プリムス 153ウルトラバーナー
五徳が広いため2、3人用の鍋であれば安定して乗せられるシングルバーナー。五徳が壁となっている耐風構造が特徴です。横から風を当てた場合、1側面のみ炎は消えましたがほかの3側面の炎は出ている状態でした。風が強い状況でも安定した火力でお湯を沸かせる証拠です!
点火装置も押しやすく、簡単に着火できるので初心者におすすめ!
収納時は手のひらにすっぽり収まるコンパクトなボディながらも、3600lcal/hもある火力の高さがあるため、初心者から上級者まで、多くの人が愛用している1台です。
【基本情報】
- 収納サイズ:7.5×8.8×3.0cm
- 重さ:116g
- 火力:4.2kW(3,600kcal/h)
SOTO マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター
安定感のある火力が特徴で、風や寒さにも強いシングルバーナー。すり鉢状に凹んでいる特殊構造のバーナーヘッドなので、風が強い場所でもバーナーの炎は流れにくく、風防を使う必要はありません。また、寒さにも強く、外気温が−5℃であっても2,800kcal/hもの火力を発揮!ソロキャンプや登山にぴったりです。
同じくSOTOの人気商品「アミカス」と比較すると炎口が少し広めで、ムラのない炎のため、クッカーを均一に加熱できます。五徳は脱着式となっており、別売りの4本五徳に差し替えれば、2、3人用の鍋も安定して乗せられるようになります。
【基本情報】
- 使用サイズ:9×11.7×10cm
- 収納サイズ:4.7×5.1×8.8cm
- 重さ:67g
- 火力:3.3kW(2,800kcal/h)
EPI(イーピーアイ) REVO-3700 STOVE
とにかくコンパクトで収納しやすいのが特徴のシングルバーナー。一体型シングルバーナーの先駆けで、多くの愛用者がいます。軽量かつコンパクトながら、バーなヘッドに独自素材「S.F.P.M」を採用することで、安定した火力と3,700kcalの高火力を持っています。ガスの噴出を適度に抑えつつ、極小のとろ火にもできるので、じっくり煮込む料理も楽しめますよ。
【基本情報】
- 使用サイズ:8.6×15.2cm
- 収納サイズ:8.9×5.2×5.4cm
- 重さ:111g
- 火力:3700kcal/h
コールマン ファイアーストーム
安定した火力を実現したシングルバーナー。最高火力は約3,300kcal/hもあり、本体に風防がついているため、海沿いなど風が強い場所でも安心して使えます。点火装置つきで、調整レバーで火力を簡単調整できるので、初心者も使いやすいです!折りたたむと手のひらサイズになるので収納にも困りません。
【基本情報】
- 使用サイズ:12×11cm
- 収納サイズ:6×11cm
- 重さ:150g
- 火力:3,300kcal/h
MSR ポケットロケット2
重さがったの73gと軽量で、コンパクトサイズながら高い火力を備えたシングルバーナー。最大火力は2,143kcal/hもあり、見た目のコンパクトさと裏腹に高性能です。バーナーヘッドには風を防ぐY字型のウィンドクリップが付いていて、多少の風が吹いていてもへっちゃら。約3分18秒で1Lの水を沸騰させるパワーも魅力のひとつです。
【基本情報】
- 使用サイズ:3.4×4.4×7.9cm
- 重さ:73g
- 火力:2,143kcal/h
プリムス 116 フェムトストーブ II
重さはたったの64gで、プリムスが展開するシングルバーナーの中では最軽量となるコンパクトサイズ。火力調整がしやすいワイヤ式のつまみがついていたり、バーナーヘッドを囲むように風防がついていたり、細かい機能性にも満足できるモデルです。小さいながらも2,100kcal/hの火力があるので、徒歩キャンプや登山など積載量が厳しく制限されるスタイルにぴったりですよ。
【基本情報】
- 収納サイズ:5.4×7.4×2.7cm
- 重さ:64g
- 火力:2.5kW (2,100kcal/h)
スノーピーク ヤエンストーブ ナギ
がっしりとした風防が一体になっている、どんな風でも影響を受けにくいバーナーです。2015年にグッドデザイン賞を受賞している、スノーピークならではの遊び心満載のデザインも魅力のひとつ。五徳は高さを2段階で調整できて、鍋や鉄板など好みの高さで火力調整できるのもポイント。見た目はごついですが、ひとつひとつの部品は小さく折りたためるので、携帯性も十分に高いですよ。
【基本情報】
- 使用サイズ:φ213×100(h)mm、ゴトク径:φ190mm
- 重さ:総重量408g
- 火力:2,800kcal/h
スノーピーク ギガパワーストーブ 地
1998年に発売して以来、20年以上多くのキャンパーに愛用され続けているシングルバーナー。重さは75gでLサイズのたまご1個分程度。携帯性が高いのが最大の魅力で、胸ポケットにも入るコンパクトさです。小さいながらも火力は、2,500kcal/hもあるのでキャンプで使うには十分高火力です。携帯性が高く、火力も強い。これだけ長く選ばれ続けている理由がわかる1台ですね。
【基本情報】
- 使用サイズ:φ106×67.5mm
- 収納サイズ:44×35×82mm
- 重さ:75g
- 火力:2,500kcal/h
スノーピーク フラットバーナー
テーブルの上に置いて使うのはもちろん、同じスノーピークの「アイアングリルテーブル」にセットして使うこともできます。バーナーヘッドが外に露出していない形状なので、耐風性に優れているのもポイント。また、その名の通り、フラットなのでフライパンなどの調理器具がぐらつく心配がなく、ストレスなく調理が楽しめます。ただしダッチオーブンや鉄板などの使用はNGなので気を付けてくださいね。
【基本情報】
- 使用サイズ:270×410×110mm
- 重さ:1.9kg
- 火力:3,000kcal/h
SOTO マイクロレギュレーターストーブ FUSION Trek SOD-331
かさばることの多い分離型のバーナーながらも重量182gでコンパクトに折りたためるのが特徴。すり鉢状に凹んだバーナーヘッドで約300個もある炎口から炎が噴出するので、耐風性も非常に高いです。ソロキャンプはもちろん、大きな鍋を囲んで複数人で宴を楽しむのにも向いています。点火装置がついていないので、別途ライターなどが必要な点には注意してください。
【基本情報】
- 使用サイズ:430×140×100mm
- 収納サイズ:110×60×100mm
- 重さ:182g
- 火力:3.5kW(3,000kcal/h)
SOTO ストームブレイカー SOD-372
OD缶だけでなく、ホワイトガソリンが使える珍しいモデル。寒さに強いOD缶といえども、氷点下の環境では点火できないこともあります。でも本商品ならホワイトガソリン対応だから、真冬の厳しい環境でも頼れる相棒に。また、すり鉢状のバーナーヘッドの形状と独自のテクノロジーにより、名前の通り「ストーム=嵐」を気にしないほど、強風にも強いのが特徴です。
【基本情報】
- 使用サイズ:150×130×90mm
- 収納サイズ:65×65×90mm
- 重さ:225g
- 火力:3.5kW(3,000kcal/h)
JETBOIL スタッシュ
クッカーとバーナーが一体化しているのが特徴の「JETBOIL」。お湯が瞬間で沸くといわれるほど、驚きの熱効率により少ない燃料でお湯を沸かせるその実力はそのままに、JETBOIL史上、最も軽量なタイプがこの「スタッシュ」です。ガス缶、バーナー、三脚をクッカー本体に一度に収納して持ち運べるので、スタッキング性にも優れています。
【基本情報】
- 収納サイズ:直径13cm×高さ11.2cm
- 重さ:200g
- 火力:1,134kcal/h
シングルバーナーの比較
今回紹介したシングルバーナーの中でも人気の定番アイテムを、五徳の広さ、着火方法、耐風性能で比較してみました。気になる項目をチェックして、購入前の参考にしてみてください。
五徳の広さで比較
五徳の広さは料理において重要なポイント。分離型(①②③)、またはCB缶を使用する一体型のタイプ(④⑤)で比較すると、どれも広いことがわかります。④のSOTOレギュレーターストーブのみ、ほかのものと比べると多少狭い印象を受けます。
OD缶を使用する一体型バーナーの場合には、広さに差があります。左から広い順に並べてみました。④のウインドマスターは五徳を別売りの4本足のものに変更すると広さが約1.5倍となります。
着火方法で比較
上記のプリムスのアイテムに関しては点火装置が付いていないため、チャッカマンやライターが必要です。
そのほかの製品には基本的に点火装置は付いていますが、風が強いキャンプ場は着火しにくいことも。どちらにしても点火するためのライターやガストーチなどの道具は持っておきましょう。
耐風性能で比較
上図のバーナーに関しては炎の出元に直接風が当たらない構造となっています。
上記のプリムスは、五徳によって風を遮断するよう工夫されています。
SOTOレギュレーターストーブは、そのままだと風を受けやすい形状ですが、別売りで風よけが販売されています。
バーナー使用上の注意点
手軽に調理ができてアウトドアの楽しみを広げてくれるシングルバーナーですが、火を使う危険な道具であることも認識しなければなりません。誤った使い方をすると思わぬケガや事故につながるばかりでなく、命にかかわる事態に発展することもあります。基本の使い方や、やってしまいがちな危険行為を紹介するので、初めて使う方もそうじゃない方も今一度、注意すべきポイントをチェックしてみてください。
屋内・車内・テント内では使わない
基本的にシングルバーナーは、屋外で利用することを前提に設計されています。使用中は周囲の酸素を大量に消費するため、屋内・車内・テント内などの密閉された場所で使用すると酸欠状態に。酸欠状態で炎が燃焼した場合、不完全燃焼を起こし有毒な一酸化炭素が発生します。
一酸化炭素を吸引すると、極めて危険な一酸化炭素中毒が生じ、最悪の場合死に至ることも。また、家庭用のガスコンロに比べると不安定になりやすいため、転倒してテントに燃え移るなど火災の危険もあるので、バーナーは必ず屋外で使用しましょう。
ガスカートリッジが加熱されないように注意する
ガスカートリッジが加熱されると、
中に充填されている液化ガスの圧力が急激に上昇し容器が爆発する恐れがあります。無意識のうちにガスカートリッジの加熱を招いてしまう、危険な使い方をしていないかチェックしましょう。
- 火のそばにガスカートリッジを置いていないか
加熱により内部の圧力が上昇し、爆発の危険性があります。たとえガスが空になったとしても、火のそばに置くのは厳禁です。焚き火などの熱源の影響を受けないように距離をおきましょう。
- 高温・直射日光が当たる場所に保管していないか
保管場所は、40℃以上の高温になる場所や直射日光の当たる場所を避けるようにしましょう。夏の車内・砂浜・アスファルトの上は容易に40℃に達することもあるので避けてください。保管の際は、40℃以下の場所にガスカートリッジからバーナーを外して保管するようにしましょう。
- 風防でバーナーを囲いすぎていないか
便利な風防の使い方にも注意が必要です。風防でバーナーを囲いすぎると熱が内側に滞留してしまいます。風下側にバーナーを置いて風を防ぐのが理想ですが、風防を利用する場合はバーナーとの距離感に注意して使いましょう。
バーナーとガスカートリッジは同一メーカーのものを使用する
ガスカートリッジとシングルバーナーを接合する部分のつくりは、メーカーによって微妙に異なります。同一の規格でつくられていないと、細部のわずかな採寸の違いによりガス漏れが発生したり、正常に燃焼しなかったりして事故につながる恐れがあります。安全のために、バーナーとガスカートリッジは同一メーカーを使用するようにしましょう。
Oリングはこまめに点検し、ゴムが劣化したガス器具は使わない
Oリングとは、ガスバーナーのバルブ内にある、ガスを止めるための重要な部品です。この部品は、使用状況によって劣化するだけでなく、年月の経過でも劣化する消耗品。切れ目・ひび割れ・縮みなどが起こった状態で使用し続けると、過剰な量のガスに引火して爆発する恐れもあります。こまめにチェックし、摩耗していた場合は新しいものと交換するようにしましょう。通常の場合、1~2年を目安に交換するのが理想的です。
大きい鉄板などの調理器具を置かない
シングルバーナーで熱すると鍋やフライパンの底面をガスから出た炎の熱(輻射熱と呼びます)が反射します。反射した熱はガス缶自体を温めてしまい、最悪の場合は爆発する危険性があります。
輻射熱による爆発を防ぐために、各シングルバーナーで決められた大きさ以上のクッカーや鍋を置かないことが大切です。また、炭の火おこしをする、大きな鉄板の下に2つのバーナーを並べて使うなどの行為は、いずれも輻射熱が滞留し、ガス缶の加熱を招くので絶対にやってはいけません。
さらに、蓄熱性のあるダッチオーブンやスキレット、鉄板などは分離型のバーナーを使うのが鉄則。ダッチオーブンなどは火を消した後も高温状態が続くため、知らず知らずのうちにガス缶が熱されてしまいます。
使いたい調理器具に合わせて、適したバーナーを選ぶことで火傷、ケガから身を守れますよ。
アウトドア初心者にも!バーナーの選び方・使い方はこれで完璧
バーナーは、キャンプのありとあらゆるシーンで大活躍!山頂でコーヒーを淹れたいとき、キャンプでごはんを炊きたいとき、チーズフォンデュやアヒージョをアウトドアの女子会に持ち寄りたいとき...。そんな素敵な時間を提供してくれるバーナーの選び方と使い方を一挙ご紹介!
シングルバーナーを正しく使ってキャンプ料理を楽しもう!
あらゆるメーカーから展開されていて、最初の1台をどれにするか迷いがちなシングルバーナー。一体型・分離型などの形状、ガス缶のタイプ、発熱量に着目し、あなたが使いたい調理器具や使う人数などに合わせて選ぶと失敗しにくいです。迷ってしまったら、SOTOやイワタニの定番商品を使ってみるのもおすすめです。
シングルバーナーがあれば、アウトドアの楽しみ方は広がり、より気軽にキャンプ料理にも挑戦が可能。正しい使い方をマスターして、素敵な思い出を増やしましょう。