封筒型シュラフ(寝袋)おすすめ20選!失敗しない選び方も解説
キャンプで使う寝袋というと、なんだか窮屈で寝づらいイメージがあるかもしれませんが、封筒型シュラフならその心配はありません。中が広々としていて、足を曲げて寝たい人にもぴったりです。この記事では封筒型シュラフの魅力やメリット、失敗しない選び方を解説します。
封筒型シュラフとマミー型シュラフの違い
キャンプで快眠するための必須アイテム、シュラフ(寝袋)には、封筒型とマミー型の2種類があります。
封筒型シュラフは、名前の通り封筒のような長方形の寝袋。暑い日ならジッパーを広げてかけ布団のようにも使えます。マミー型シュラフは、ミノムシのように人間の体にピタッと沿った密着感のある寝袋です。足先に向かって細くなったシルエットが特徴です。
それぞれのメリット・デメリットは以下の表のとおりです。
封筒型シュラフは、寝袋内にゆとりがあるので、足を動かしたり足を曲げたりできます。そのため、キャンプでも普段の寝心地に近い状態でゆっくり休めるのが魅力のひとつ。ただし、布面積が大きくなる分、収納サイズがかさばってしまうのがデメリットです。
マミー型シュラフは、体にピタッと沿うシルエットなので、封筒型シュラフに比べて保温性能が高いです。シュラフの中綿がダウン素材のものの保温力はさらにあがり、収納サイズもコンパクトに。ただし、シュラフ内は狭いので人によっては寝苦しく感じることもあります。
封筒型シュラフの選び方
寝心地が良く、肌寒い春・秋はもちろん、気温によっては布団代わりに使えて、さまざまなシーンで活躍するシュラフ。キャンプには必需品なので、あらゆるメーカーから発売されていて、どれを選べばいいのか悩む人も多いはず。そこで、数あるシュラフの中からあなたにぴったりの1本を見つけるために、選び方を5つのポイントにまとめました。
①求める寝心地に合わせて形を選ぶ
はじめに、自分にあっているシュラフの形を決めるのが大切。1つ前の項目で紹介したように、シュラフには封筒型、マミー型の2種類があります。
封筒型シュラフは頻繁に寝がえりをうったり、足を曲げた状態で寝たり、寝心地を一番に重視する人にぴったり。また、大きくかさばってしまいがちなので、荷物の積載に余裕がある車移動にもおすすめです。
マミー型シュラフは保温性能が高いので冬キャンプに挑戦したい人におすすめ。また、物によってはかなりコンパクトにもなるので、移動手段が徒歩だったりバイクだったりと荷物の積載に限りがある人にピッタリです。
②中綿の素材にも着目!
シュラフの中綿には「ダウン」と「化学繊維」の2種類の素材が主に使われています。それぞれのメリット・デメリットを以下の表にまとめてみました。
「ダウン」を使うシュラフは、軽くてコンパクトなのが最大の魅力。大きくかさばりがちな封筒型シュラフでも、ダウンが使われていると、手のひらサイズに小さくなるものもあります。ただし、ダウンは濡れてしまうと保温性が途端に落ちるので、キャンプ中の湿気や洗濯にも気を使います。
「化学繊維」は濡れや湿気に強いので、お手入れや管理がとても簡単。丸っとそのまま洗濯機で洗えるようなシュラフもあります。ただし、大きくかさばってしまい、保温力はダウンと比べて落ちるので、春~秋のキャンプで車移動の人におすすめです。
③使用できる快適温度が大切
シュラフは、その形、中綿の素材の違いによって保温性能が大きく違ってきます。キャンプをしたい季節、気温に合わせて、それぞれの
シュラフに設定されている「対応温度」をチェックするのが大切です。
各メーカーによって違いはありますが「対応温度」には、「快適使用温度」「限界使用温度」の2種類が記載されていることが多いです。
- 快適使用温度:この温度域までの使用なら、快適な状態で眠れる温度
- 限界使用温度:基本的におすすめしないが、工夫次第でなんとか使用できる温度
仮に快適使用温度が10℃のシュラフなら「10℃より上の気温で使うとぐっすり眠れる」という意味です。
基本的に限界使用温度で使うのは推奨されていないので、
快適使用温度で使えるシュラフを選ぶのが鉄則です。限界使用温度で選んでしまうと、特に冬キャンプでは「寒くて全く眠れなかった…」なんてことにもなるので要注意。
寒さの感じ方は人それぞれですが、
寒がりの場合は快適温度よりも+5℃の環境下で使うと、寒さを感じることなくゆっくりと休めます。
④丸洗いOKだとお手入れも簡単!
暖かい季節はもちろん、冬であっても寝ている間は思った以上に汗をかきます。そのため、寝袋はしっかりとお手入れしないと汗や汚れが溜まって傷んでしまうことも。自宅の洗濯機で丸っとそのまま洗えるタイプのシュラフなら、常に清潔な状態が保てて、いつでも気持ちよく眠れます。
なお、洗うのが難しいダウンのシュラフであっても、気を付ければ洗濯は可能です。ダウン専用の洗剤を使って、手洗いで優しくていねいに洗えば清潔に保てます。ただし、どうしても手間と時間はかかるので、簡単に洗濯したいなら、丸洗いOKをうたっているシュラフを選ぶのがおすすめです。
⑤迷ったら信頼できるメーカーで選ぼう
選び方のポイントをおさえても、どれにすればいいか迷ってしまうという人は、寝袋に強い有名メーカーの中から選ぶのも一つの手です。主要な寝袋のおすすめメーカーは、モンベル、ナンガ、コールマンです。
モンベルは登山、キャンプ用品を豊富に扱うアウトドアメーカーです。モンベルの封筒型シュラフは種類が豊富で、快適使用温度が-3~13℃までと幅広いラインナップが魅力。
また、同一モデルの封筒型シュラフなら2枚をつなげて、親子で寝るのにちょうど良い大きなシュラフとして使うことも。子どもが小さいときは一緒のシュラフで、大きくなったら別々のシュラフとして使えるのでコスパも良いです。さらに、L字型ジッパーを開ければ1枚の大きな布団へと早変わり。肌寒い季節からちょっと汗ばむ季節まで、あらゆるシーンで使えるシュラフが見つかります。
ナンガはダウン製品に強いこだわりを持ち、良質なダウンを厳選・洗浄・縫製まで全て国内で仕上げる技術力がある、信頼のおけるメーカーです。
ダウンにこだわりがあるナンガの封筒型シュラフは、ダウンの保温力を発揮させるために、ボックスキルト構造という特殊な縫製を取り、寒い時期でも快眠できるように工夫されています。寒い季節に使う封筒型シュラフを探している人におすすめのメーカーです。
また、L字型ファスナー付きなので布団代わりにしたり、真冬ならマミー型シュラフを中に入れて保温性能をアップさせたり、工夫によってはオールシーズン使える優れものばかりです。さらにナンガの寝袋は全製品永久保証付き。万が一穴が空いても無料で修理してもらえます。
コールマンは多くの人に親しまれている創業120年超えの老舗のアウトドアメーカーです。
コールマンの封筒型シュラフは、とにかく種類豊富な点がポイント。たとえば、子ども向けの小さいサイズや、親子3人で寝られる大判サイズなどサイズ感の選択肢も幅が広いです。
また、気温に合わせてカスタムできるシュラフがあるのも人気の理由のひとつ。頭のフードの有無で冷え込みの厳しい真冬から春のポカポカ陽気まで対応できるモデル。さらに、複数のレイヤーを組み合わせたり分割したりと1本で1年中対応できるモデルもあります。豊富なシュラフから選びたい人におすすめのメーカーです。
冬キャンプにおすすめの封筒型シュラフ6選
ここからはおすすめの封筒型シュラフをジャンル別に紹介していきます。まずは、冬でも使える暖かいシュラフをピックアップ。保温力がマミー型より劣ることの多い封筒型ですが、ここで厳選したシュラフは最大-10℃まで快適に眠れるので、冷え込みが厳しい冬キャンプでも、ゆったりとした寝心地を楽しみたい人におすすめです。
夏もOK!3シーズンで使える封筒型シュラフ5選
続いて、春から秋まで3シーズンで長く使える封筒型シュラフを紹介します。洗濯機にそのまま入れて丸ごと洗えるタイプや雨やテント内の結露など水に強いシュラフをピックアップしました。キャンプオンシーズンの暖かい季節に使えて、お手入れもカンタンな1本を探している人は必見です!
2人用封筒型シュラフ5選
ダブルサイズの大きなシュラフや、1本のシュラフを連結させて2人で寝れる封筒型シュラフをピックアップ。中には親子4人で一緒に眠れる、ビッグサイズのシュラフも!小さな子どもの初めてのキャンプデビューでも、お父さん・お母さんのぬくもりを感じてぐっすり眠れること間違いなしです。
持ち運び安いコンパクトな封筒型シュラフ5選
最後に紹介するのは収納サイズがコンパクトなタイプの封筒型シュラフです。どうしても大きくかさばりやすい封筒型シュラフ。積載に限りがある徒歩・自転車キャンパーは諦めざるを得ませんでした。でも、最近は、付属のコンプレッションバッグでギュギュっと小さくでき、手のひらサイズの封筒型シュラフも登場。封筒型シュラフでゆったりと眠りたい徒歩・自転車キャンパーは特に必見です。
封筒型シュラフでのびのびと快適な睡眠を
封筒型シュラフは、ゆとりのあるサイズ感が魅力。自宅で寝ているときと同じようなスタイルで、キャンプ中もゆったりと眠りたい方におすすめの1本。
シュラフを選ぶときは行きたいキャンプ場、キャンプをしたい季節の気温に合わせて、シュラフの「快適使用温度」をしっかりチェックするのもポイントです。迷ってしまったら、信頼のおける3つのメーカー、モンベル、ナンガ、コールマンからお気に入りの1本を探してみるのもおすすめ。この記事で紹介したおすすめシュラフを参考に、あなたにぴったりの封筒型シュラフを見つけられるとうれしいです。