最短10秒!結びやすくて解きやすいアウトドアロープワーク10選

 ノウハウ

ロープワーク

アウトドアでは必ずと言っていいほどロープを結ぶシーンに遭遇しますよね。でもロープの結び方は何百通りもあって、どんな結び方が良いのか分からないことも多いのではないでしょうか。とりあえず結んでみたものの、すぐに緩んでしまったりなかなか解けなかったりした経験はありませんか。そこで今回は特にアウトドアで必ずと言ってよいほどよく使われる最適ロープワークをご紹介します。そしてロープに慣れるためのアイデアもご提案します。


 目次


簡単! キャンプで困らないアウトドアロープワーク

結びやすさと解きやすさ

アウトドアロープワーク    

ロープの結び方についての情報は大変多く、その中でキャンプに適したものを選び出すのは難しいことでしょう。ロープの結び方には建築や工業で使われる、重量物や大きなものを縛るのに適したものから、釣りのテグスのように使用後は切って解いてしまうようなものまで様々。

一方キャンプなどで必要になるロープワークのほとんどが簡易的なものですが、しっかりと役目を果たさなければならないのと同時に、簡単に撤収できることも求められます。ですから誰でも簡単に結べて、役目をしっかりと果し、簡単に撤収できるロープワークが必要になるのです。

最適なロープを使う

様々なロープワーク    

結び方同様、ロープ自体にも様々な種類があり、それぞれに適した用途があります。その中でキャンプなどアウトドアに最適なロープがパラコードです。また、用途によっては麻紐なども大変便利です。更に自然の中では植物の蔓や樹皮からロープを作れますが、ほとんどのことがパラコード1つで行えます。

ロープの色を選ぶ

様々な色のロープワーク    

キャンプに最適なパラコードですが、カラーバリエーションがとても多く目移りしてしまいますね。初めて購入する場合は気に入った色を選ぶことになりがちですが、ここでアウトドアで使うロープの色についての基本を押さえておきましょう。

パラコードの色は大きく分けて目立つ色と目立たない色に分かれます。

   

ハイシーズンの込み合った管理キャンプ場などでは、お隣との距離が近いことや、お子様やペットなども自由に走り回っていたりすることがあります。また、空いている場合でも同行者がいる場合などは、テントやタープを設置した人以外にはガイラインなどの位置に対する認識があまり無く、歩行中に足を引っかけたりすることが良くあります。こうした状況ではできるだけ目を引く明るい色のパラコードを使用して、周りにもロープの存在を分かりやすく伝えることをおすすめします。

オフシーズンで同行者のいない完全ソロキャンプやバードウォッチングなど、できるだけ自然の中に溶け込みたい場合は、オリ-ブドラブやコヨーテブラウンなどの目立たない色を使います。雪中キャンプなどではこれらの色は逆に目を引く色になるので、周囲に溶け込みたい場合は白色のロープも用意しておくと良いですね。

メジャーを使わずロープの長さを知る

アウトドアでは適切な長さのロープが必要になります。でも毎回メジャーで測りながらロープを切り出すわけにはいきませんよね。そこで自分の体を使っておおよその長さが測れるようにしておくことをおすすめします。

メジャーを使わずにロープの長さを知る方法    

例えば身長168cmの筆者は、ロープの端を摘まんで片手を伸ばし、そこから肘までが約30cm、伸ばした手の肩までが約60cm、そして反対の肩までがおよそ90cmです。これはそのままフィートに言い換えるとそれぞれ1フィート、2フィート、3フィートになります。また、直立して地面から鼻の高さまでが約150cm、手を広げて親指と人差し指の間が約12cm、親指と中指の間が15cm、親指と小指の間が20cmというように、自分の体の寸法を覚えておけば、アウトドアでロープの長さを測る時にとても便利です。

足幅で間隔を調べる様子    

また、ロープがどれだけ必要かを知るために、木と木の間隔を知ることも必要になりますね。この場合は歩幅を使います。自分の歩幅を知るのには自宅などで3Mほどのメジャーを床に置き、かかとにメジャーのゼロを合わせてからまっすぐ前を見て普段通りに3歩歩きます。3歩目のかかとが目盛りのどこを指しているか記録し、それを5回ほど繰り返します。そうするとおよそ自分の歩幅がどれくらいの長さか分かりますので、フィールドで木と木の間を普通に歩いただけでおよその距離が把握できます。筆者の場合は検証の結果およそ70cmでした。

基本形をマスター

結ばれている靴紐の様子    

アウトドアでとても役に立つロープの結び方を知る前に、まず結び方の基本形をマスターしておきましょう。これらはロープが果たす役割を知るためにも必要で、基本形が身についていればほとんどどんな結び方でも、その原理が理解できるはずです。ほとんどのロープワークに共通する基本的な原理は、ロープの摩擦力を適度に生かすということです。ですから結ぶということはロープ同士を交差させることと認識しておいてください。

効果の高い結びと解きやすさのコツ

効果の高い靴紐の結び方    

ロープの結び方は間違っていないはずなんだけど、どうもしっかりと結べていないようなことってありませんか。それは結び目の成型(ドレッシング)ができていないからかもしれません。前項でも触れたようにロープが役目を果たすためには、ロープ同士の摩擦力を利用することが多いのです。この摩擦力を発揮させるには、結び目の形が綺麗に整っている必要があります。ですから以降の各結び方を練習する時には、出来上がった結び目が写真の通りの形になるように整えてください。

また、しっかり結べたのだけれども、結び目が固くてなかなか解けないということはありませんか。結び目の強力さと解きやすさはトレードオフなようにも思われがちですが、実はそれを解消する方法があります。それは結び目の最後をループにしておくということです。例えば次に登場するスクエアノットの場合、最後をループにしたものは靴紐を結ぶときの蝶結びとしてよく知られています。

スクエアノット(本結び)

スクエアノットの結び方    

【概要】
難易度  :★☆☆
解き易さ :★★★
所用時間 :10秒以内
使用シーン:ロープ同士をつなぐ、靴紐、荷物を縛る、そのほか多用途

スクエアノット(本結び)はロープの結び方の最も基本的な原型です。靴紐を結んだりゴミ袋の口を縛ったり、生活の中でも常に使われる結び方ですね。ところが意外にもこの結び方を間違えている方は多く、結んでもすぐに解けてしまったり、結び目が団子状になってしまって解けなくなってしまったりすることはありませんか。

このスクエアノットは正確に結べるととても美しく強い結び目で、解くのもとてもスムーズで便利ですから、動画を参考に是非正確に覚えておきましょう。

ハーフヒッチ

ハーフヒッチ    

【概要】
難易度  :★☆☆
解き易さ :★★★
所用時間 :10秒以内
使用シーン:ロープワークの仕上げなど

ハーフヒッチはそれだけでロープの結びが完了するものではなく、いくつかの結び方の最後の処理や補助的な役割を担うための結び方です。ですがこれを知っておくと実に多くの結び方に応用できますので、これも良く覚えておきましょう。

スリップノット(引き解け結び)

スリップノット    

【概要】
難易度  :★☆☆
解き易さ :★★★
所用時間 :10秒以内
使用シーン:他の結び方の補助、タープポール設置、物干しばさみの代用等

スリップノット(引き解け結び)は文字通りロープを引くと解ける簡易的で補助的な結び方ですが、これもとても多くの場面で良い仕事をしてくれる結び方です。

ボウラインノット(もやい結び)

ボウラインノット    

【概要】
難易度  :★★☆
解き易さ :★★☆
所用時間:10秒以内
使用シーン:固定した輪、リッジライン、ガイライン、人命救助他

ボウラインノット(もやい結び)も文字通り船のもやいを繋ぐ時に使われたり、弓の弦を張る時に使われるものですが、これはできたループがしっかり固定されているので、引き解け結びのようにループが簡単に解けてしまわないとても信頼性の高い結び方です。このボウラインノットはロープの端に作ったりロープを木に結ぶときに良く使われる結び方ですから、これも動画を参考に是非正確に覚えておきましょう。

簡単で便利な結び方6種

さてここからは基本形を基に、フィールドで実際によく使われる結び方です。この6種類を結べるようになれば、キャンプではほとんど困ることは無いでしょう。

ファリモンドヒッチ

ファリモンドヒッチ    

【概要】
難易度  :★★☆
解き易さ :★★★
所用時間 :20秒以内
使用シーン:ガイライン、リッジライン、ランドリーライン、他

これは過去にご紹介したトートラインヒッチと同じ役割を果たす結び方で、タープやテントのガイラインやリッジライン、物干し用に張るロープなどにも使われますが、トートラインヒッチよりも優れた点が多くあります。ガイラインやリッジラインを張る時に、良くロープがたくさん余ってしまうことがあります。トートラインヒッチではその余りを含めた大量のロ-プも一緒に回したりループに通したりしなければなりませんが、このファリモンドヒッチはその必要がありません。また、解くときもワンタッチで簡単に解けます。

トラッカーズヒッチ

トラッカーズヒッチ    

【概要】
難易度  :★★☆
解き易さ :★★★
所用時間 :30秒以内
使用シーン:ガイライン、荷物のまとめ、荷物の固定、他

トラッカーズヒッチはトラックの荷台に荷物を固定する時に使われる結び方で、業種や縛る物の重量や大きさ、また使用するロープなどで様々なテクニックがあります。キャンプで必要になるトラッカーズヒッチはできるだけ簡単で、解くのも簡単である必要がありますので、動画を参考に是非覚えてください。この結び方は基本形を2つ~3つ使いますので、基本形を良く覚えておいてください。このトラッカーズヒッチはタープのリッジラインや長く強さが求められるガイラインの他、薪を束ねて保管したり荷物をまとめるのにとても有効です。

プルーシク

ブルーシク    

【概要】
難易度  :★☆☆
解き易さ :★★★
所用時間 :10秒以内
使用シーン:リッジラインへの吊り下げ

これはリッジラインにタープや軽量な荷物を吊る時に使います。荷重がかからなければ楽に移動できますが、荷重が横方向に掛かると動かなくなります。これはとても簡単な結び方ですが、写真のように綺麗に形を整えなければ効果が発揮できないので、動画を参考にキーポイントを押さえておきましょう。

ダブルシートベンド

ダブルシートベンド    

【概要】
難易度  :★★☆
解き易さ :★★★
所用時間 :20秒以内
使用シーン:ロープの延長

これも過去にご紹介した結び方ですが、ロープとロープを繋ぐ際には最も信頼性が高く、また簡単に解くための工夫もとても簡単なので是非覚えておきたい結び方です。キャンプでタープのリッジラインを張る時や、寝袋などを乾かすための物干し用ロープを張りたい時に、木と木の間隔が広すぎて1本のロープでは届かないという時があります。そんな時はこの結び方でロープを簡単に延長できます。

カナディアン・ジャムノット

カナディアン・ジャムノット    

【概要】
難易度  :★☆☆
解き易さ :★★☆
所用時間 :10秒以内
使用シーン:物同士の締結、構造物作成(トライポッド等)、荷物のまとめ、他

キャンプでは現場にある木を利用して何かを造ったり、トラッカーズヒッチで結ぶほどではないが、しっかりと結びあげたいということは良くあります。その時にこのカナディアン・ジャムノットがとても役に立ちます。結び目は方結びを2つ作るだけですが、ロープを通す方向が間違っていると全く効果がありません。これも動画を参考に是非覚えておきましょう。

アルパインバタフライノット

アルパインバタフライノット    

【概要】
難易度  :★★★
解き易さ :★☆☆
所用時間 :20秒以内
使用シーン:ランドリーライン等の中間に物を吊る、ポールヘッドの固定、人命救助等

アルパインバタフライノット(単にバタフライノットとも言います)は、登山で各メンバーを繋ぐためにできた結び方で、ループが固定されて絞まることが無いので体に巻いても苦しくならない結び方です。キャンプではこの小型のものを利用して、何かを吊り下げたりタープのポールにかけたりする時によく使われます。この結び方はロープの中間でもどこでも作れるのが大きな利点です。結び方が少し複雑そうですが、練習して慣れておくととても便利な結び方です。

ロープの使用実例

ロープの使用例の解説    

これまでご紹介した結び方を基に、実際にフィールドでいろいろな物を作ってみましょう。

木を十字に縛る

気に結んでいる様子    

木と木を組み合わせて簡易的な椅子やテーブルの脚を作ったり、大きなものではナチュラルシェルターづくりにも挑戦できます。木を十字に縛るためにはロープと木の摩擦力を最大限生かすことが有効です。そのためにはまずカナディアン・ジャムノットでしっかりと木同士を合わせ、その後規則的にロープを交差させていきます。ロープを木に回す際にロープを持つ手を何回も持ち替えることになりますが、この時に前ステップで巻いたロープが緩まないようにすることが重要です。最後はハーフヒッチで押さえて仕上げます。

リッジラインを張る

リッジラインを貼っている様子    

リッジラインとはタープを張る時の屋根の頂点にあたるラインのことですが、これはタープばかりでなく物干し用のラインを張る時も同じ要領です。リッジラインに最適な結び方は、片側をボウラインノットで固定し、もう一方をテンションをかけるのに最適なファリモンドヒッチかトラッカーズヒッチにします。ロープが大量に余ってしまい取り回しがし辛ければファリモンドヒッチを。テンションを最大限かけたければトラッカーズヒッチを利用すると良いでしょう。

荷物をまとめる

荷物をまとめていてロープで縛っている様子    

キャンプでは特に撤収時にいろいろな物が雑多になりやすく、そのままでは車まで何回も往復したり、車の荷台やバックパックに収まりきらなかったりという状況がありますね。そんな時は荷物をできるだけひとまとめにして、運ぶ回数を減らしたり、収納力を確保したりします。ここで役に立つのがトラッカーズヒッチやカナディアン・ジャムノットです。

ロープワークに慣れる

以上のようなロープワークは「簡単」と言ってもいきなり現場ですぐにできるわけではありません。実際に自分の手で何回も結んでみて初めてフィールドで役に立つ作業が完了するのです。と言っても毎日自宅でキャンプをするわけではないので、このロープワークの練習法をご提案します。

ロープをいつも身近に

ロープとカラビナ    

ロープ結びの練習には60cmから90cm程度の長さのパラコードが良いでしょう。トラッカーズヒッチの練習や、ちょっと荷物をまとめたりといった実用的な目的も持たせるのであれば、1.8mほどあるととても便利です。色はお好きな色で良いでしょう。このパラコードを綺麗にまとめてバッグの中に入れておいたり、カラビナなどでバッグのハンドルから下げておいてもオシャレなアウトドアーズ愛好家のようで良いですね。パラコードを綺麗にまとめるテクニックも動画にありますので参考にしてください。

ロプを結んでいる様子    

この短いパラコードを使って、電車やバスの移動中やちょっとした休憩時間などでも結び方の練習が行えます。ある程度結び方に慣れてきたら手元を見ないで結べるかチャレンジしてみてください。手元を見なくても結べるようになると実際のキャンプではとても時間が節約できますし、キャンプ場への到着時間が遅くなり暗くなってからの設営でも困ることは無くなります。

まとめ

ロープを結んでいる様子    

キャンプでは刃物を扱ったり火を起こしたりといった技術と並んで、ロープを結ぶ技術も大変重要なファクターです。でもキャンプで必要になるロープの結び方は限られていることと、誰にでもできる簡単なものばかりですから、この機会にぜひ身につけてください。ロープを手間取らずスマートに結べると、キャンプの達人になったようで楽しくなります。


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