【10秒でできる】キャンプで役立つ「ロープワーク」10選!おすすめロープも紹介
ロープワークは、キャンプのテントやタープ設営や登山といったアウトドアシーンに役立つ技術です。今回は、アウトドアでよく使われるロープワークを紹介します!ロープの結び方は何百通りもあるので、どの結び方をすればいいか迷ってしまう人も多いでしょう。今回はキャンプで役立つ簡単&便利な結び方10選を紹介します。
キャンプで役立つ基本的なロープの結び方4種
テントの設営や荷物の運搬などに役立つ基本的なロープの結び方を4種を紹介します。慣れないうちは難しいと感じるかもしれませんが、動画や手順を見ながら覚えていきましょう。慣れれば10秒程度で結べます。
スクエアノット(本結び)
【概要】
難易度 :★☆☆
解き易さ :★★★
所用時間 :10秒程度
使用シーン:ロープ同士をつなぐ、靴紐、荷物を縛る、そのほか多用途
スクエアノット(本結び)はロープの結び方の最も基本的な原型です。靴紐を結んだりゴミ袋の口を縛ったり、生活の中で常に使われる結び方です。しかし、意外にこの結び方を間違えている人は多く、結んでもすぐに解けてしまったり、結び目が団子状になってしまって解けなくなってしまったりすることがあります。
このスクエアノットは正確に結べるととても美しく強い結び目で、解くのもスムーズで便利です。動画を参考にぜひ正確に覚えておきましょう。
▼結び方の手順を確認しましょう!
[1] 右の紐を上に重ねて、バッテンをつくります。
[2] そのまま一度結びます。
[3] 次は左の紐を上に重ねて、バッテンをつくります。
[4] そのままもう一度結びます。
[5] 左右の紐をひっぱたら完成です!
【上手く結ぶポイント】
上に重ねる紐を最初は右、その後は左と覚えてやってみましょう!
▼動画で確認したい人はこちら!
ボウラインノット(もやい結び)
【概要】
難易度 :★★☆
解き易さ :★★☆
所用時間:10秒程度
使用シーン:固定した輪、リッジライン、ガイライン、人命救助他
テントをしっかりと設営する際は、フライシートなどのループとロープが解けないことが重要です。そんなときは「ボウラインノット(もやい結び)」がおすすめ!応用範囲が広く、覚えておいて損はない基本の結び方です。
ボウラインノットは船のもやいをつなぐときや、弓の弦を張るとき、クライミングの際に使われます。ループ(輪っか)がしっかり固定されており、簡単に解けてしまわないので強度の高い結び方です。
ボウラインノットはロープの端につくったり、ロープを木に結ぶときに使われる結ぶのにも重宝します。動画を参考に、正確に覚えましょう。
▼結び方の手順を確認しましょう!
[1] 結びたいところに左から右へ紐を通します。
[2] 右側で輪っかをつくります。この時輪っかをつくる紐の重なりが、上に伸びている紐が上に重なるように気をつけましょう。
[3] 右の紐を輪っかに下から上に通す。
[4] 通した紐を、下の紐の下を通します。
[5] さらに輪っかの中を上から通ります。
[6] そのまま上に引っ張り引き締めたら完成です!
【上手く結ぶポイント】
左の紐の動きが下→下→上と覚えましょう!
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トートラインヒッチ(自在結び)
【概要】
難易度 :★★☆
解き易さ :★★☆
所用時間 :10秒程度
使用シーン:テントやタープの設営、リッジライン
トートラインヒッチは自在結びとも言われており、ロープの長さを自在に変えられるのが魅力。主にペグにテントやタープの設営時に使われることが多い結び方です。トートラインヒッチを使えば自在金具が必要ないので、できるだけ装備を軽量にしたい人にもおすすめ。
▼結び方の手順を確認しましょう!
[1] 写真のように右下に紐の先端、左側に長い方の紐がくるように置きます。
[2] 右側の紐を左の紐の下を通り置き、輪っかをつくります。さらに先端を輪っかの中に通します。
[3] 結び目が写真のようにできます。
[4] [3]の結び目の少し下で、同じようにもう一度結びます。右側の紐を左側の紐の下を通り、できた輪の中へ通します。
[5] [3]の結び目の下に、もう一つ結び目ができます。
[6] [5]で右手でつかんでいる先端を左から一周巻き付けます。
[7] 一周巻き付けたら、先端は下に持っていきます。
[8] 巻き付けた結び目の下で、もう一度同じ結び方をします。
[9] 左の紐の下を通り、できた輪っかの中へ通します。
[10] 形を整えたら完成!下の大きな結び目を抑えながら、下や上に引っ張り長さの調整をします。
【上手く結ぶポイント】
実は巻き付ける以外は、同じ結び方を3回しているだけ!基本の結び方さえわかってしまえばとても簡単です!
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フィギュア・エイトノット(8の字結び)
【概要】
難易度 :★☆☆
解き易さ :★☆☆
所用時間 :20秒程度
使用シーン:ポールヘッドの固定
名前の通り結び目が8の形に見えるシンプルなロープワークです。ロープの途中に「コブ」ができるのが特徴。基本的なコブの結びとして用いられることの多い「止め結び」と比べ、大きなコブをつくれます。タープのグロメットに通してストッパーにしたり、ポールの先端に引っ掛ける輪っかを作るときに用いられます。
▼結び方の手順を確認しましょう!
[1] 写真のように紐の先端が下、曲がり目が右側になるように置きます。
[2] 上下2本の紐をセットにして持ち、曲がり目を上に重ねて輪っかをつくります。
このとき、2本の紐がずれないようにしっかりと持ちましょう。
[3] そのまま曲り目を折り曲げ、先ほどつくった輪っかの中へ下から通します。
[4] 輪っかに通せたら、上下2本の紐のがズレないよう注意しながら締め上げ、形を整えます。
[5] キレイな8の字型になったら完成です。
【上手く結ぶポイント】
結んでいる最中に、重ねた2本の紐がずれてしまうとキレイな8の字にならないので、しっかり押さえて結びましょう!
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知っておきたいロープの結び方の基本!便利な結び方6選も!
キャンプに行くと必ず行う作業の一つがロープを結ぶこと。テントやタープのラインを張ったり、寝袋や濡れた物を干すためのロープや車のキャリアに荷物を結び付けたり荷物をまとめたり。ところが、結び目がほどけてしまったり、なかなかしっかりとロープが張れなかったりすることはありませんか?そこでキャンプで必ずと言っていいほど使う、簡単で役に立つロープの結び方やロープの必要量を紹介します。
覚えると便利なロープの結び方5種
ここからは基本形を基に、フィールドで実際によく使われる結び方を紹介します。これらを結べるようになれば、キャンプの幅が広がること間違いなし!
ファリモンドヒッチ
【概要】
難易度 :★★☆
解き易さ :★★★
所用時間 :20秒程度
使用シーン:ガイライン、リッジライン、ランドリーライン、他
これは先ほど紹介したトートラインヒッチと同じ役割を果たす結び方で、タープやテントのガイラインやリッジライン、物干し用に張るロープなどに使われます。トートラインヒッチよりも優れた点が多くあるんです。
ガイラインやリッジラインを張るときに、ロープの長さが余ってしまうことがあります。トートラインヒッチではその余りを含めた大量のロ-プも一緒に回したりループに通したりしなければなりませんが、このファリモンドヒッチはその必要がありません。解くときもワンタッチで簡単に解けます。
▼結び方の手順を確認してみましょう!
[1] 右側に紐の先端を持ってきます。そして写真のように右側で輪っかをつくります。その時、上に伸びる紐が上に重なるように輪っかをつくります。
[2] つくった輪っかを左の紐の上に重ね、輪っかを下の紐に下から巻き付けます。
[3] 巻き付ける際には紐が動いてしまわないようにしっかりと押さえながら行うといいでしょう。
[4] 一度巻き付けたら写真のように少し先端を出しておきます。
[5] [4]で出した先端をもう一度巻き付けます。
[6] 巻き付けたら先端を左に出しておきます。この時、巻き付けた紐の幅をコンパクトにしておくとできあがりがキレイです。
[7] 右側に垂れていた先端を折り曲げ輪っかをつくり、[6]で巻き付けて出しておいた輪っかに通します。
[8] ここで再度形を整えます。緩くないように巻き付けた部分などの調整を行います。
[9] 形が整ったら完成です。
【上手く結ぶポイント】
最初は緩くなってしまい、うまく結べないことがよくあります。巻き付けている手順([2]〜[6])で少しずつ引き締められるようになると、完成がとてもきれいになります。何度も練習してみましょう。
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トラッカーズヒッチ
【概要】
難易度 :★☆☆
解き易さ :★★☆
所用時間 :30秒程度
使用シーン:ガイライン、荷物のまとめ、荷物の固定、他
トラッカーズヒッチはトラックの荷台に荷物を固定するときなどに使われる結び方です。縛る物の重量や大きさ、使用するロープなどさまざまなシチュエーションに応用可能。今回はできるだけ簡単で解ける結び方を紹介します。
タープのリッジラインや長く強さが求められるガイラインのほか、薪を束ねて保管したり荷物をまとめるのに有効です。
▼結び方の手順を確認しましょう!
[1] 上に伸びる紐が下になるようにして輪っかをつくります。
[2] [1]の矢印のように輪っかの中から下の紐を引き出します。
[3] そのまま引っ張り結び目をつくります。
[4] 先端の紐に今回はカラビナを通します。通常であればくくりつけたい幹や枝などを通します。
[5] カラビナを通した先端を、[3]で結んでつくった輪っかに通します。
[6] 左側の紐を引っ張ることでテコの原理を使用して、強く結べます。
【上手く結ぶポイント】
この結び方はとても簡単なので一度結んだらできると思います!テコの原理が働くように紐を引っ張ることができれば大丈夫です!
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ダブルシートベンド
【概要】
難易度 :★★☆
解き易さ :★★★
所用時間 :20秒程度
使用シーン:ロープの延長
ロープとロープをつなぐ際に重宝し、簡単に解く工夫もしやすいのが特徴です。
物干し用ロープを木と木の間に張りたいけれど長さが足りない…そんなときに重宝するのがこの結び方なんです。
▼結び方の手順を確認してみましょう!
[1] 結びつけたい2つの紐を用意します。左側の紐は折り曲げて置いておきます。
[2] 左側の折り曲げてできた輪っかに、右側の紐の先端を下から通します。
[3] 通した紐を上から下に、ぐるっと回します。
[4] [5]そのまま上まで回し、もう一周ぐるっと回します。この時、右側から出ている同じ紐の下を通します。
[6] 写真のように2周巻き付けられたら、右側から出ている紐の下を通り上に引っ張ります。
[7] 左右ともに引き締めると2本の紐が硬く結ばれて完成です!
【上手く結ぶポイント】
右の紐は、[2]で輪っかに通した後は2周巻き付けて引っ張るだけなので、慣れたらとても簡単ですよ。
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カナディアン・ジャムノット
【概要】
難易度 :★☆☆
解き易さ :★★☆
所用時間 :10秒程度
使用シーン:物どうしの締結、荷物のまとめ、他
キャンプでは現場にある木をまとめたり、トラッカーズヒッチで結ぶほどではないが、簡単に結びたいときがよくあります。その際にこのカナディアン・ジャムノットが役に立ちます。日常でも役に立つのでぜひ覚えてみてください。
▼結び方の手順を確認しましょう!
[1] 紐の両サイドが抜けていかないように結び目などでストッパーをつくります。
[2] 片方の紐を軸として、その周りをもう一方の紐でぐるっと一周回します。
[3] 一周できたら、できた輪っかに先端を通します。このとき軸になっている紐の先端と同じ方向に先端がくるように結びます。
[4] 結ぶ位置は、ストッパーになっている結び目のできるだけ下につくります。
[5] 左右の紐を持ち引っ張りながら長さを調節します。
[6] まとめたいものの長さに合わせて使っていきます!
【上手く結ぶポイント】
使い方さえわかってしまえば、1回結ぶだけ。洋服のパッキングなど普段使いも可能です
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アルパインバタフライノット
【概要】
難易度 :★★★
解き易さ :★☆☆
所用時間 :20秒程度
使用シーン:ランドリーラインなどの中間に物をつる、ポールヘッドの固定、人命救助等
「アルパインバタフライノット」(「バタフライノット」と呼ぶ場合も)は、登山で各メンバーをつなぐためにできた結び方です。ループが固定されているので体に巻いても締め付けられないという特徴があります。
キャンプではループを小型にして、ランタンをつり下げたりタープのポールにかけたりする際によく使われます。この結び方はロープの中間でもつくれるのが大きな利点です。結び方が少し複雑ですが、練習して慣れておくと便利な結び方です。
▼結び方の手順を確認しましょう!
[1] 左手で紐の先端を掌側に持ち、手に紐を掛けます。長い方の紐は右手で持ちます。
[2] そこから2周手に紐を巻き付けます。写真のように手には3本の紐が掛かっている状態にします。
[3] 3本かかっているうちの真ん中の紐を[2]の矢印のように、一番左の紐の下を通して左へ移動させます。このとき掛かっている3本の紐が抜けてしまわないように押さえながら行います。
[4] 左に移動した紐をそのまま上から一番右へ持っていきます。
[5] 手に掛かっている2本の紐の下を通り右から左へ通します。
[6] [5]で移動させた部分を離さないように右手で持ち、左手も紐を崩さないように抜きます。
[7] 下の2本の紐を少し引っ張り、結び目をきつくします。
[8] 下の2本の紐を左右に引っ張って形を整えたら完成です。
【上手く結ぶポイント】
手を拭くときにループの部分を逃さないように注意。そして手に巻き付けた後の紐の動きさえ覚えてしまえば大丈夫です。何度も練習して一度覚えると結ぶのがとても楽しくなる結び方です。ぜひチャレンジしてみてください!
▼動画で確認したい人はこちら!
ロープ2本を連結できる結び方「テグス結び」
【概要】
難易度 :★☆☆
解き易さ :★★★
所用時間 :20秒程度
使用シーン:張り紐の長さが足りないとき、スリング作成
テントやタープの設営時、張り綱の長さが足りないことがあります。そんなときは、2本のロープを連結できるのがテグス結びで対応可能です。ロープを輪状に繋げた「スリング」をつくる際もテグス結びが用いられます。キャンプ以外に活かせる場合が多いので、覚えておいて損はありません。
▼結び方の手順を確認しましょう!
[1] 右から伸びる紐は下の段へ、左から伸びる紐は下の段へ置きます。
[2] 左の紐を右の上の紐に重ねます。
[3] 右の紐を中心にぐるっと一周し、矢印のように通します。
[4] 先端を引っ張り結んでいきます。
[5] 一つ結び目ができました。
[6] 次に右の紐を左の紐の上に重ねます。
[7] 左の紐を中心にぐるっと一周し、矢印のように通します。
[8] 先端を引っ張り、結び目を作っていきます。
[9] この時2つの結び目は離れた位置にあって大丈夫です。
[10] 最後に左右の紐を引っ張ると2つの結び目がぶつかります。結び目同士が上手くハマるように結べていたら完成です。
【上手く結ぶポイント】
紐の上下を間違えてしまうと、結び目同士が上手くハマらなくなってしまいます。慣れるまでは、紐の上下を意識して間違わないように結ぶといいでしょう。
▼動画で確認したい人はこちら!
ロープワークに慣れる
ロープワークは覚えてしまえば簡単ですが、慣れるまではフィールドですぐに実践するのは難しいでしょう。実ロープを結ぶのに慣れるため、日々少しずつ練習しておきましょう。そうすると指が結び方を覚えてくれるので、必要なときに素早く結べるようになります。
ロープ結びの練習には60cmから90cm程度の長さのパラコードがおすすめ。トラッカーズヒッチの練習や、ちょっとした荷物をまとめる実用的な目的であれば、1.8mあると便利です。
手元を見なくても結べるようになると実際にテントやタープの設営時間を節約できます。パラコードをきれいにまとめるテクニックも動画にあるので参考にしてみましょう。
キャンプで使いやすいガイロープおすすめ5選
キャンプで使いやすいガイロープを紹介します。多くのガイロープには、コードスライダーが付いていない場合が多いです。購入する前に、セットか単品か確認しておきましょう。
強度と耐久性を高めるため、壊れにくく強化されたポリプロピレンワイヤで編み込まれています。コードスライダーは別売りですが、強風の中でテントやタープ、シェルター、ハンモックがしっかりと固定できます。
このガイロープは、2本の反射材入りワイヤが編み込まれています。暗闇でわずかな光があれば反射材が反応し、夜に足を引っ掛けることがありません。コードスライダー付きで、250kgまでの荷重に耐えられます。
テントやタープの固定に最適で、さまざまな使い方ができるガイロープ。目的によって結び方を変えられます。テントやタープに使用する際は、ラクに調節ができる自在結びがおすすめです。パッケージに結び方がイラスト付きで説明されています。
リフレクティブ(反射)素材を織り込んでおり、夜に足を引っ掛けるようなことがありません。コードスライダーは付属していないので必要であれば購入しましょう!4.5mmで焚き火タープに使用可能な太さです。
丈夫で耐久性のあるポリプロピレン製のポリプロロープ。ポリプロピレン製ロープは軽量であり、自在金具の食いつきも抜群です。コードスライダー付きで使い勝手が良いです。写真は2本セットになっていますが、実際は1本売りなので注意!
タープロープはアウトドア必携の便利アイテム!おすすめ商品5選
タープロープとは、タープを固定する際に使うロープです。タープにロープは付属していますが、消耗品として常備しておくと便利。また、タープロープはタープを固定する以外にもさまざまな用途で使用可能です。この記事ではタープロープの使い方やおすすめ商品を紹介します。
練習におすすめなパラコード
練習におすすめなパラコードを紹介します。練習しながら、実際にキャンプで使えるため複数購入せずにすむので、おすすめです。
米軍や警察、消防で使われているほど信頼の厚いパラコードです。カラーバリエーションも多く、必要に合わせて好きなカラーが選べます。ロープ専門メーカーが作ったロープなだけあり、品質は最高峰!
ミリタリーブランドであるROTHCOのパラコード。
7〜9本のインナーコードを束ねるようにして作られています。パラコードを切った際、先端を火であぶるとほつれにくいです。ナイロン製なため、耐水性と耐久性に優れています。
パラコード使いこなせてる?おすすめ14選と活用方法を紹介
パラコードを持っているだけで使いこなせていない人は必見!本記事では、パラコードの選び方から今からできるパラコードの編み方、おすすめのパラコードまでわかりやすく紹介します。日常でもパラコードを使いこなしてアウトドアをより充実させましょう。
キャンプで困らないアウトドアロープワーク
キャンプで困らないアウトドアロープワークを紹介。初心者でもわかりやすく扱えるように、どこを気をつければいいかのポイントです。
結びやすさと解きやすさ
ロープの結び方には建築や工業で使われる、重量物や大きなものを縛るのに適したものから、釣りのテグスのように使用後は切って解いてしまうようなものまでさまざま。
キャンプなどで必要になるロープワークのほとんどが簡易的なものですが、しっかりと役目を果たさなければならないのと同時に、簡単に撤収できることも求められます。誰でも簡単に結べて、役目をしっかりと果し、簡単に撤収できるロープワークが必要になります。
適したロープを使う
結び方同様、ロープ自体にさまざまな種類があり、それぞれに適した用途があります。その中でキャンプなどアウトドアに向いているロープがパラコードです。用途によっては麻紐なども有用です。
ロープの色を選ぶ
キャンプにぴったりなパラコードですが、カラーバリエーションが多いのも特徴。初めて購入する場合は気に入った色を選ぶことになりがちですが、ここでアウトドアで使うロープの色についての基本を押さえておきましょう。
パラコードの色は大きく分けて目立つ色と目立たない色にわかれます。
ハイシーズンの込み合ったキャンプ場では、人が多く、子どもやペットなども自由に走り回っていることがあります。そんなときにロープに足が引っかかったりしないようにできるだけ目を引く明るい色のパラコードを使用して、周りにロープの存在をわかりやすく伝えることをおすすめします。
オフシーズンで人の少ない場合やバードウォッチングなど、できるだけ自然の中に溶け込みたいときは、オリ-ブドラブやコヨーテブラウンなどの目立たない色を使うのが良いでしょう。
メジャーを使わずロープの長さを測る
アウトドアでは適切な長さのロープが必要になります。毎回メジャーで測りながらロープを切り出すわけにはいきません。自分の体を使っておおよその長さが測れるようにしておくことをおすすめします。
例えば身長168cmの筆者は、ロープの端を摘まんで片手を伸ばし、そこから肘までが約30cm、伸ばした手の肩までが約60cm、反対の肩までがおよそ90cmです。これはそのままフィートに言い換えるとそれぞれ1フィート、2フィート、3フィートになります。
直立して地面から鼻の高さまでが約150cm、手を広げて親指と人差し指の間が約12cm、親指と中指の間が15cm、親指と小指の間が20cmと、自分の体の寸法を覚えておけば、アウトドアでロープの長さを測るときに便利です。
ロープがどれだけ必要かを知るために、木と木の間隔を知ることも必要になります。この場合は歩幅を使います。自分の歩幅を知るには自宅などで3mほどのメジャーを床に置き、かかとにメジャーのゼロを合わせてからまっすぐ前を見て普段通りに3歩歩きます。
3歩目のかかとが目盛りのどこを指しているか記録し、それを5回ほど繰り返します。そうするとおよそ自分の歩幅がどれくらいの長さかわかるため、フィールドで木と木の間を普通に歩いただけでおよその距離が把握できます。筆者の場合は検証の結果およそ70cmでした。
ロープワークをマスターしよう!
キャンプでは刃物を扱ったり、火をおこす技術と並んで、ロープを結ぶ技術も重要です。誰にでもできる簡単なものばかりなので、この機会にぜひ身につけてみましょう。ロープを手間取らずスマートに結べると、キャンプの達人になったようで楽しくなります。
簡単な「ガイロープの結び方」5選 初めてのキャンプ&テント設営にも大活躍
特にテント設営時などに必要なガイロープ。シューズの紐を締めたりやゴミ袋の口を閉じたりと、“何かを結ぶこと”は日常生活の中にも多いはずですが、この“ロープの適切な結び方”をマスターしている人は少ないかもしれません。そこで今回は、「キャンプで大活躍するロープの結び方」を徹底解説。もやい結びや自在結びなど、いずれも簡単に覚えられるテクニックばかりなのでぜひチェックしてみてください。