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もやい結びとは?写真で解説、簡単にできる!キャンプで役立つ結び方と解き方

2023.03.23ノウハウ

※本記事には一部プロモーションが含まれます

もやい結びという言葉自体は知っているという人も多いはず。もやい結びは、結び目の王と呼ばれるほど使い勝手も強度も高いロープワークです。この記事では、分かりやすい写真と動画とともに、もやい結びの基本編と応用篇を徹底解説します。ぜひ参考にしてみてください。

もやい結びとは?キャンプで重宝する基本ロープワーク

船をつなぎ止めるときによく使われる、もやい結び。漢字で書くと「舫い」となり、船を係留するときにつなぐことを指しています。今から数万年前の石器時代、船の係留や漁をする際の網などに使われていた形跡があり、歴史が長くこれまで多くの人に重宝されてきました。 素早く結べて負荷がかかっても解けにくい結びになっているため、「結び目の王」と呼ばれることも。強度があり汎用性も非常に高く、高所作業を必要とする林業やビル清掃など仕事で使われるケースも多く、また、釣り針を取り付けるケースや小型船舶の免許を取得するときにも必要になります。 アウトドアでも、テントやタープを張る時や、重いものを吊るす時など、さまざまなシーンで活躍する結び方です。

もやい結びはこんなときに大活躍!

アウトドアに限らず日常のシーンでも大活躍するもやい結び。具体的にどのような場面で活用できるのか見ていきましょう。

強度が必要なテントやタープを張るとき

ロープの基本的な結び方です。
風が強い時、求められるのはテントのロープの強度。もやい結びでテントを張れば、途中で風が吹いても解けにくいためテントが崩れにくくなります。さらに引っ張られても輪の大きさが一定でループを締め付けないのもうれしい点。 結ぶときも素早く結べるため手間がかかりにくい上に、使用後ロープが濡れている状態でも、結びが複雑ではないため簡単に解けやすいことも特徴の一つです。

重いものを吊るすとき

もやい結びでハンモックを吊るしている写真

出典: skyNext/ゲッティイメージズ

水の入ったバケツなど何か重いものを吊るすときにも、もやい結びはおすすめです。たとえ大きな負荷がかかっても、解けにくい作りになっているため途中で落下する心配もありません。さらに解くときは簡単なので使い勝手も良いです。

ペットをつなぎとめておきたいとき

笑っている犬の写真

出典:Nataba/ゲッティイメージズ

愛犬と一緒にキャンプに行ったようなとき、犬をつないで大人しくさせておきたいとき、柱などに中途半端に結ぶとちょっと暴れただけで解けてしまう可能性も。もやい結びでしっかりつないでおくと、多少暴れても解けないため安心です。

【基本編】もやい結びの結び方・解き方をマスターしよう

ここからは実際にもやい結びの結び方とほどき方を写真と動画の両方と使って解説していきます。ぜひ参考にして、さまざまな場面で役立ててみてください。

もやい結びの結び方

①上に伸びる紐が上に重なるよう輪をつくります。
もやいむすびをしている様子
②ロープの先端をつくった輪の中へ下から上に通します。
もやいむすびをしている様子
③輪に通したら、そのまま左手の方へ進みます。
もやいむすびをしている様子
④手前の紐の下を通ります。
もやいむすびをしている様子
⑤手前の紐の下を通ったら、来た道を戻ります。
もやいむすびをしている様子
⑥再び輪の中を通ります。
もやいむすびをしている様子
⑦上の3本連なったロープと、下の1本のロープを同時に引っ張りましょう。
もやいむすびをしている様子
⑧引っ張ったら、もやい結びの完成です。
もやいむすびをしている様子

「引き解け」にして、ほどきやすくする方法も!

もやいむすびをしている様子
もやいむすびをしている様子
手順⑥の後に、紐の先端をU字状に折り返して輪に通すという方法もあります。
もやいむすびをしている様子
「引き解け」という結び方で、末端を引っ張るだけで簡単にほどくことができる、結びを解く際に便利な結び方です。

動画でも確認してみよう!

写真だと分かりづらいという場合は、動画で確認してみるのがおすすめです。

もやい結びの解き方

「引き解け」結びを使わなかった時の、もやい結びの上手なほどき方を紹介します。
  1. まずは、突起した部分を表面にして指を引っ掛けてみてください。
  2. 指を引っ掛けたら、表面を折ってみましょう。
  3. あとは結び目を緩めれば、簡単に解けるはずです。

【応用編】もやい結びをさらに深める

基本の結び方と解き方をマスターしたら、次は応用編にステップアップ。結び方を使いこなしてキャンプ上級者の仲間入りしましょう!

片手もやい結び

片手しか使えない時のために、もやい結びを片手でやるやり方もチェックしておきましょう!

逆もやい結び

もやい結びには「逆」というバリエーションもあります。通常のもやい結びから向きが反対になったときに使うと便利です。こちらも手順を確認しましょう!
逆もやい結び手順
  1. 紐の先端が上になるように右手で持ちます。
  2. 左側の紐の上に手首を乗せ、左手で手首の下の紐を持ちます。
  3. 右手首に紐を一周回します。
  4. 右手で持っている紐の先端を上に伸びている紐の裏側を通します。
  5. 再度右手で先端を持ちます。
  6. 先端を持ったまま右手首の紐を抜きます。
逆もやい結び手順
7.手首の紐が抜けたら左側の輪を押さえながら、上下の紐を引っ張ります。 8.緩みなく引き締めたら完成です! ▼動画で確認したい方はこちら!

強化もやい結び

強化もやい結びは、通常のもやい結びの欠点を補うために末端処理をくわえたものになります。その名の通り、強度を高めたいときに使ってみてください。こちらも動画でチェックしていきましょう!

もやい結びにおすすめのロープはパラコード!

高い強度を生み出すためには、使うロープの強度も高くなければなりません。そこでもやい結びにおすすめのパラコードを紹介します。
▼パラコードについて詳しくはこちらをチェック!

もやい結びをより早く行うには

もやい結びを早くできると非常に便利!時間がないときも焦らず結べるようになるには、やはり数をこなすのが一番です。

普段から練習を欠かさない

もやいむすびをしている様子
キャンプでいきなりもやい結びをしようと思っても、なかなかスムーズにいかないことも。普段から繰り返し練習しておくことで、いざというときでもストレスなく結べるはずです。 覚えたいときは1日数分程度でもいいため、画像や動画を見ながら手を動かしてみてください。継続すれば、2〜3日で覚えられるでしょう。

レジ袋は、もやい結びの練習に最適!

ちなみに練習のときにおすすめしたいのが、コンビニやスーパーでもらえる小さなレジ袋。家にあるレジ袋を細長く折りたたんで使ってみてください。練習でマスターしたら、あとは実践あるのみ。キャンプ場に行ったときは、どんどん積極的に結んで完璧にしてみましょう。

もやい結びは色々な場面で活躍!

もやい結びをすることで、素早く結べたり強度が強かったり、たくさんのメリットを得られます。スムーズにもやい結びをしたいのならば、日頃からもやい結びをして慣れておくことが大切です。ぜひ紹介した結び方を参考にして、もやい結びをキャンプに役立ててみてください。 ▼アウトドアで覚えていると便利なロープワークをチェック!

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