もやい結びとは?結び方を学んでキャンプに役立てよう!
最終更新日:2020/01/27
ノウハウ
ロープの結び方によって、ほどけやすさも大きく変わってくるもの。せっかくなら、なるべく解けない結び方を知っておきたい!そんなあなたにおすすめしたいのが「もやい結び」。この記事では、もやい結びのメリットや結び方について解説します。
目次
キャンプで重宝する!もやい結びとは

出典:photo AC
船をつなぎ止めるときによく使われる、もやい結び。漢字で書くと「舫い」となり、船を係留するときにつなぐことを指しています。今から数万年前の石器時代、船の係留や漁をする際の網などに使われていた形跡があり、歴史が長くこれまで多くの人に重宝されてきました。
素早く結べて負荷がかかっても解けにくい結びになっているので、「結び目の王」と呼ばれることも。強度があるので汎用性も非常に高く、高所作業を必要とする林業やビル清掃など仕事で使われるケースも多く、また、釣り針を取り付けるケースや小型船舶の免許を取得するときにも必要になります。
アウトドアでも、テントやタープを張る時や、重いものを吊るす時など、様々なシーンで活躍する結び方です。
素早く結べて負荷がかかっても解けにくい結びになっているので、「結び目の王」と呼ばれることも。強度があるので汎用性も非常に高く、高所作業を必要とする林業やビル清掃など仕事で使われるケースも多く、また、釣り針を取り付けるケースや小型船舶の免許を取得するときにも必要になります。
アウトドアでも、テントやタープを張る時や、重いものを吊るす時など、様々なシーンで活躍する結び方です。
もやい結びはどんなときに使える?
強度が必要なテントやタープを張る時にも

風が強い時、テントのロープには強度が求められます。もやい結びでテントを張れば、途中で風が吹いても解けにくいのでテントが崩れにくいでしょう。さらに、引っ張られても輪の大きさが一定なので、ループを締め付けないのも嬉しい点。
使用したあとにロープが濡れているような状態でも、結びが複雑ではないので簡単に解けやすいです。結ぶときも素早く結べるので手間がかかりにくいのも、もやい結びならでは。
使用したあとにロープが濡れているような状態でも、結びが複雑ではないので簡単に解けやすいです。結ぶときも素早く結べるので手間がかかりにくいのも、もやい結びならでは。
重いものを吊るす時にも

出典: skyNext/ゲッティイメージズ
水の入ったバケツなど何か重いものを吊るすときにも、もやい結びはおすすめです。たとえ大きな負荷がかかっても、解けにくいつくりになっているので途中で落下する心配もありません。さらに解くときは簡単なので、使い勝手も良いです。
ペットをつなぎとめておきたい時にも

出典:Nataba/ゲッティイメージズ
愛犬と一緒にキャンプに行ったようなとき、犬をつないで大人しくさせておきたいときもあるはず。そんな時、柱などに中途半端に結ぶとちょっと暴れただけで解けてしまう可能性も。もやい結びでしっかりつないでおくと、多少暴れても解けないので安心です。
もやい結びの結び方・解き方をマスターしよう
ここからは、実際にもやい結びの結び方とほどき方を、写真と動画の両方と使って解説していきます。ぜひ参考にして、さまざまな場面で役立ててみてくださいね。
もやい結びの結び方
①まずは、ロープをループに通してみましょう。

②通したあとは、輪っかを作るようにしてください。このとき、手前に伸びているロープは、地面を向くようにしておくと良いでしょう。

③ロープの先端を、輪っかに入れてください。このとき作った輪っかは、固定しておくと通りやすいです。

④輪っかに通したら、そのまま進みましょう。

⑤輪っかから出てきたあと、そのまま手前に伸びているロープも一緒にくぐりましょう。

⑥くぐったあとは、もう一度輪っか方向に戻ってください。このときも、輪っかを固定させておくと安定しやすいです。

⑦再び輪っかを通り抜けて、そのまま地面方向に通り抜けてください。

⑧上の3本連なったロープと、下の1本のロープを同時に引っ張りましょう。

⑨引っ張ったら、もやい結びの完成です。
「引き解け」にして、ほどきやすくする方法も!


手順⑦の後に、紐の先端をU字状に折り返して輪に通すという方法もあります。

「引き解け」という結び方で、末端を引っ張るだけで簡単にほどけてくれる、結びを解く際に便利な結び方です。
動画でも確認してみよう!
写真だとわかりづらいという場合は、動画で確認してみるのがおすすめです。
もやい結びの解き方
「引き解け」結びを使わなかった時の、もやい結びの上手なほどき方をご紹介します。
①まずは、突起した箇所を表面にして指を引っ掛けてみてください。
②指を引っ掛けたら、表面を折ってみましょう。
③あとは結び目を緩めれば、簡単に解けるはずです。
②指を引っ掛けたら、表面を折ってみましょう。
③あとは結び目を緩めれば、簡単に解けるはずです。
片手でもやい結び
片手しか使えない時のために、もやい結びを片手でやるやり方もチェックしておきましょう!
逆もやい結び
もやい結びには「逆」というバリエーションもあります。通常のもやい結びから向きが反対になったときに使うと便利ですよ♪こちらも動画で見てみましょう!
強化もやい結び
強化もやい結びは、通常のもやい結びの欠点を補うために末端処理を加えたものになります。その名の通り、強度を高めたいときに使ってみて下さい。こちらも動画でチェックしていきましょう!
もやい結びをより早く行うには
普段から練習を欠かさない

普段生活していると、もやい結びをする機会はなかなかありませんよね。キャンプでいきなりもやい結びをしようと思っても、なかなかスムーズにいかないことも。普段から繰り返し練習しておくことで、いざというときでもストレスなく結べるはずです。
覚えたいときは1日数分程度でもいいので、画像や動画を見ながら手を動かしてみてください。継続すれば、2〜3日で覚えられるはずですよ。
覚えたいときは1日数分程度でもいいので、画像や動画を見ながら手を動かしてみてください。継続すれば、2〜3日で覚えられるはずですよ。
レジ袋は、もやい結びの練習に最適!
ちなみに練習のときにおすすめしたいのが、コンビニやスーパーでもらえる小さなレジ袋。家にあるレジ袋を細長く折りたたんで使ってみてくださいね。練習でマスターしたら、あとは実戦あるのみ。キャンプ場に行ったときは、どんどん積極的に結んで完璧にしてみましょう。
もやい結びにおすすめのロープはパラコード!
パラコードについて詳しくはこちらをチェック!
もやい結びは色々な場面で活躍!
もやい結びをすることで、素早く結べたり強度が強かったり、たくさんのメリットが受け取れます。汎用性も高く、テントもしくはタープを張るときはもちろん、バケツなど重いものを吊るすときにもうってつけ。
スムーズにもやい結びをしたいときは、日頃からもやい結びをして慣れておくことが大切です。ぜひ結び方を参考にして、もやい結びをキャンプに役立ててみてくださいね。
▼アウトドアで覚えていると便利なロープワークをチェック!
スムーズにもやい結びをしたいときは、日頃からもやい結びをして慣れておくことが大切です。ぜひ結び方を参考にして、もやい結びをキャンプに役立ててみてくださいね。
▼アウトドアで覚えていると便利なロープワークをチェック!