
簡単な「ガイロープの結び方」5選 初めてのキャンプ&テント設営にも大活躍
2025.10.08ビギナー
特にテント設営時などに必要なガイロープ。シューズの紐を締めたりやゴミ袋の口を閉じたりと、“何かを結ぶこと”は日常生活の中にも多いはずですが、この“ロープの適切な結び方”をマスターしている人は少ないかもしれません。そこで今回は、「キャンプで大活躍するロープの結び方」を徹底解説。もやい結びや自在結びなど、いずれも簡単に覚えられるテクニックばかりなのでぜひチェックしてみてください。
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
キャンプでよく使う「ロープの結び方」を知っていますか?
“ロープを結ぶこと”は、キャンプでは必ず必要になるテクニックのひとつつです。テントをしっかり固定したり、道具をまとめたりなどなど、さまざまなシーンで求められるはず。
そこで今回は、ロープワークの基本とも言える「もやい結び」「ふた結び」「二重巻き結び」「自在結び」の方法を紹介します。動画付きなので参考にしやすいはずです。
簡単に結べて強度も大!定番の「もやい結び」
ロープの端に輪をつくる、もっとも定番ともされている結び方です。
簡単に結びやすく強度も抜群。それでいて解きやすいので、テントやタープのループにガイロープを接続する際や、ランタンや鍋などの重量物をつるしたりする際にも活躍するはずです。ロープの太さや材質を選ぶことなく使えるテクニックなのもポイントです。
特徴
- 簡単に結べて固定力も大
- 輪の大きさが変わらない
- 簡単に解ける
- 小さな輪をつくる
- 輪の下から先端を通す
- 長い方のロープの下を通す
- 再度、小さい輪の中に上から通す
- 反対方向に締めて完成。
▼もやい結びを詳しく知りたいキャンパーはこちらもチェック!
張り具合を任意で調整できる「自在結び」

結び目をスライドしてロープの張り具合を自由に変更できるのが「自在結び」です。
自在金具付きロープの代用にできるので、ロープでもテントやタープの設営時に大活躍すること間違いなし。こちらも簡単に結べて解く際も楽々です。
特徴
- 張力を調整できる
- 簡単に結ぶ解くが可能
- 摩擦力が低いロープでは効果が弱まる
- ペグやループなどにロープをひと巻きして、ひと結びする
- 30~40cm離して、もう一回ひと結びをかける
- そのまま、先端を元側のロープにひと巻きする
- 結びよりも元側の部分で、再度ひと結びをかける
- 結びの部分を強く締める
▼自在結びを詳しく知りたい方はこちらもチェック!
【写真つき解説】自在結びのわかりやすい結び方!ロープワークを覚えよう
ロープの長さ調整が簡単にできる自在結び。テントの張り綱に使えるほか、トラックに荷物を積んだり、ポーチをサコッシュにしたり、さまざまな用途に使えます。本記事ではわかりやすい結び方の手順や活用方法を紹介しますので、ぜひ実践してみてください。
対象物をまとめる場合はこれ!「二重巻き結び」

薪を束にまとめたり、立木にロープを渡して固定したりする際などの、対象物を締め付けたいときに活躍する「巻き結び」をベースに、さらに強く固定できる結び方が「二重巻き結び」です。
鉄製のペグなど滑りやすい物と結ぶ際にもおすすめ。水をつけならがゆっくり締めるとさらに強度が高まります。
特徴
- 対象物をしっかり締め付けられる
- 強固に固定できる
- 簡単に解けるが、水に濡れると解きにくくなる
- ロープの端を、対象物に巻きつける
- 先端を元の上で交差させる
- 再び対象物に巻き付け、元の上で交差させる
- さらに、もう一巻きする
- 先端を隙間に通して引くと完成
仮止めによく利用される結び方!「ふた結び」

手早く結べて固定力も大。解くのも簡単なので、仮止めにも活用されることが多いのが「ふた結び」です。
仮止めといってもロープを張っている状態では緩むことはないのも特徴です。で、安心して使えます。
特徴
- テンションがかかるほど強度が増す
- 輪の大きさを調整できる
- 解きやすい
- 立ち木などにロープをひとまわりさせる
- 下から元側のロープをひと巻きするして「ひと結び」する
- 再度「ひと結び」を加える
- 両端を強く引いて完成
絡まりも防げる収納時におすすめの「棒結び」
ロープを収納する際に活躍するのが「棒結び」です。
ロープの絡まりを防ぎつつをコンパクトにまとまるので、収納の際に活用するのがおすすめ。簡単に結べて解くのも楽なので、次のキャンプもストレスを感じることはないはずです。ただしロープがねじれてしまうという欠点があることも覚えておきましょう。
特徴
- 絡みにくくまとめられる
- 収納や持ち運びが楽になる
- 簡単に解ける
- 15〜20cmほどの長さでロープを束ねる
- 束ねたロープの一端側からロープを巻いていく
- 束ねたロープが輪にロープの先端を通す
- 反対側のロープの先端を引っ張る
ロープの結び方を覚えて安全で楽しいキャンプを!
今回は、覚えておけばキャンプがもっと快適で楽しくなる「ロープの結び方」を紹介しました。
テント設営時はもちろん、日常生活や災害時にも役立つはず。少しずつ結び方を覚えて、安全で楽しいキャンプライフを過ごしてください。











