
自在結びとは?キャンプで結び方を写真付きで解説
2022.08.30ノウハウ
ロープの長さ調整が簡単にできる自在結び。テント設営の張り綱の調整や、洗濯物干しロープをピンと張るなどさまざまな用途があります。やり方さえマスターしておけば簡単に結べるのでぜひ練習してみましょう。今回は結び方の手順や活用方法を紹介!自在結びやカラビナを使ってオリジナルサコッシュも作れます!
もくじ
ロープワークとは

ロープワークとは結び方の技法やロープの取り扱いのこと。もともとは、船をつなぎ止めておくために発展していった技法で、代々船乗りたちが伝承していったという歴史があります。
そんなロープワークをキャンプでは、テントやタープを張る時、荷物をまとめたりなど、さまざまなシーンで使用が可能です。技法を知っていると、物をつなぎ止めておくことはもちろん、いざとなった時に使えたり、キャンプがもっと便利になったりとメリットがたくさん!
簡単なロープワークから少しずつ覚えて、キャンプや日常でも取り入れていくことでロープワークのプロになることができます!
アウトドアで使える自在結びとは
自在結びとは、ロープの結び方の一つです。別名張り綱結びといい、テントの張り綱に使用し、長さを調節する結び方。2つの結び目を作り、結び目をスライドさせることで、ロープの長さを調整することができます。テントを設営する際の張り綱調整のほか、木の枝にロープを渡して物干しやランタンをつるすなど、さまざまなシーンで活躍する便利な結び方です。
わかりやすい!自在結びの結び方を解説

①写真のように右下に紐の先端、左側に長い方の紐がくるように置きます。
②右側の紐を左の紐の下を通り置き、輪っかをつくります。さらに先端を輪っかの中に通します。
③結び目が写真のようにできます。
④③の結び目の少し下で、同じようにもう一度結びます。右側の紐を左側の紐の下を通り、できた輪の中へ通します。
⑤③の結び目の下に、もう一つ結び目ができました。
⑥⑤で右手で掴んでいる先端を左から一周巻き付けます。

⑦一周巻き付けたら、先端は下に持っていきます。
⑧巻き付けた結び目の下で、もう一度同じ結び方をします。
⑨左の紐の下を通り、できた輪っかの中へ通します。
⑩形を整えたら完成!下の大きな結び目を抑えながら、下や上に引っ張り長さの調整をします。
【上手く結ぶポイント】
実は⑥で巻き付けるところ以外はおなじ結び方!基本の結び方さえマスターしてしまえばとても簡単です!
▼動画で確認したい方はこちら!自在結びのやり方を覚えると自在金具が無くても自由に調節できる!
一般的なテントではロープに自在金具が付属しており、これでロープの長さを調整します。自在金具を破損したときや、普通のロープしかない場合でも、自在結びができればロープの長さを調整することが可能です!
また、木と木の間にロープを張り物を干したい場合でも、自在結びをマスターしていればロープの長さを調整して、ピンと張ることができます。自在結びができることによって、ロープの使用方法が広がり、確実にキャンプスキルがワンランクアップするでしょう。
自在結びが活躍するシーン・用途を紹介
数あるロープワークの中でも簡単にマスターできる自在結び。一度覚えてしまえばアウトドアや自宅で活躍すること間違いなし!実際にやってみたくなる、自在結びが大活躍するシーンを紹介します。
キャンプ
自在結びはキャンプのさまざまなシーンで活躍します。ばらつきがちな荷物をロープで固定して車に積む、拾い集めた薪をロープで固定する、木にロープを結びレジャーシートなどで簡易タープを作るなど、自在結びの用途は沢山。
自在結びをマスターしておけば、キャンプの楽しみ方がきっと広がるでしょう!
登山
登山にも活かせるのが自在結び。岩がゴロゴロして、ペグを打ち込めない硬い地面のキャンプサイトでも、石にロープを巻いて自在結びをすればテントを固定できます。風が強い日でも、テントを飛ばされないようにしっかりと固定することができ、安心してテントを設置することが可能です。
家庭での洗濯干し
「自在結び」ができれば、自宅や旅行先での簡易的な物干しロープの設置も可能。おしゃれなロープや麻紐などを使えば、インテリアにも活用でき、アイデア次第でさまざまな使い方が楽しめます。
ポーチをサコッシュに
自在結びをマスターすると、ポーチとパラコードを使ってサコッシュを作ることもできます。左右にロープを通すためのループがあるポーチであれば、パラコードを通し、片側に自在結びをするだけでサコッシュの出来上がり!自在結びをすることで、長さが調節でき、ぴったりな長さのサコッシュを作ることができます。
簡易で持ち運び用の入れ物が欲しい時にとても便利!あまり重すぎる物を入れてしまうと、重さで長さが変わってしまうので注意です。
もやい結びと自在結びの使い別け

出典:PIXTA
自在結び以外に有名な結び方といえば、もやい結び。よく耳にする2つの結び方ですが、結び方の性質上使い道が全く違います。もやい結びは全く結び目が動かない丈夫な結び方。自在結びは長さを調節するための結び方です。使い方や用途をしっかり理解して、キャンプや日常に取り入れてより便利にしましょう。
結び方 | もやい結び | 自在結び |
---|---|---|
特徴 | ・船を繋ぎ止めておくための結び方 ・強い力がかかっても解けにくい | ・長さを調節するための結び方 |
使用用途 | ・ロープとテントやタープをを繋ぐ ・重い物を吊す ・ハンモックを木にくくりつける など | ・テント設営の張り綱の長さ調整 ・洗濯物干しロープを張る など |
▼もやい結びをマスターしたい方はこちらをチェック!
キャンプで役に立つおすすめパラコード!
自在結びをするために必要なパラコード。持っていない方はぜひ手に入れて欲しい!キャンプで役に立つパラコードを紹介します!
出典:Amazon
さまざまな紐が編み込まれていて、個性的な色が特徴のパラコードです。紐の中には、蓄光素材が入っているものや、反射素材が入っており暗闇でも反射します。夜のキャンプ場でもどこにロープがあるか見えるので安全!
【hinataのおすすめポイント】
- 個性的な色がおしゃれ!
- 夜でも見える素材使用!
【基本情報】
- サイズ:7m
- ロープ径:3.5mm
- 重さ:56g
出典:Amazon
耐荷重250kgと重いものを扱う時でも安心!丈夫なパラロープなのでテントやタープを張る時はもちろん使えます。16色のカラーバリエーションもあるので、パラロープクラフトでオリジナルアイテムを作る時にもおすすめ!
【hinataのおすすめポイント】
- 耐荷重250kgととても丈夫!
- カラーバリエーションが16色と豊富!
【基本情報】
- サイズ:30m
- ロープ径:3〜4mm
- 重さ:200g
自在結びのやり方を覚えてアウトドアをより快適に!
自在結びを使えるようになると、テント回りのレイアウトの幅が広がります。ロープを多めに持参すれば、洗濯干しやランタンを吊るす場所に困ることも少なくなるでしょう。自在結びをマスターして、ぜひ次のキャンプで試してみてください。
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テントを張る時に必ず使うロープですが、結びが弱くてテントがたるんだり、すぐ解けてしまってはいませんか?しっかり結ばないと、ロープが解けてテントが倒れてしまったり、風で飛ばされたりして怪我をします。今回は、安全に結べて簡単なロープの結び方、さらに撤収時に使えるロープの結びを動画をまじえて紹介!
今回紹介したアイテム
商品画像 | |||
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商品名 | 町田絲店 パラコード | ロスコ ナイロンパラコード | Lukinsen パラコード |
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ライター紹介

軽い手荷物のキャンプを目指して模索中。最近はロッジの快適さにはまっています♪