アウトドアを楽しむなら覚えておきたいおすすめのロープワーク6選
さまざまなロープワークの知識があれば、テントの設営だけではなく、命綱や荷物の固定など、多彩な用途に活用することができます。安全なキャンプを楽しむためにも、シーンに応じたロープワークを使えるようになりましょう。今回は、覚えておきたい6種類のロープワークを詳しく解説します。
まずは基本的な4種類の結び方を覚えよう!
本格的なロープワークをご紹介する前に、基本的な4種類の結び方を学んでおきましょう。
1:スクエアーノット
靴ひもを結ぶときの蝶結びのような結び方で、「本結び」とも呼ばれます。間違って覚えていると縦結びになってしまうので注意してください。最後にループが互いに絡んだ形になっていれば正しく結べています。
2:スリップノット
輪を作ってロープを通すだけという簡単な結び方です。両端を引っ張るだけで簡単に解けるので、「引き解け結び」とも呼ばれます。
3:フィギュアーエイト
使用頻度の高い結び方で「8の字結び」とも呼ばれます。ループを作った後で元のロープに回し、再びループに戻します。結び目が8の字になればOKです。ほかにも、ループを作って2回ひねってから、先端をループに戻して引っ張る方法もあります。
応用範囲が広い結び方のひとつです。「ふた結び」とも呼ばれます。ロープの先端をループの内側に回してから、さらに外側へもう一度回します。そこから強く引っ張ると、ループがきつく締まります。
キャンプをするなら絶対に覚えておきたい結び方6つ
ここでご紹介するロープワークの知識があれば、テントやタープの設営や、ハンモックの固定など、快適なアウトドアを楽しむ手助けになりますよ。
自在結び
ロープの長さを自由に変えられるので「自在結び」と呼ばれています。いくつかの結び方がありますが、ここでは、もっとも簡単な方法を紹介します。
- 木などにロープを回す
- ループの内側に2回、回し巻きをする
- ループの外側に1回巻いた後で、しっかり締め上げる
結び方は決して難しくありませんし、解くのも簡単です。また、ロープにテンションをかけて張ることができるので、自在金具がないときにも活用できるでしょう。ただし、滑りやすい材質を使っているロープや、あまりにも細いロープでは、結び効果が出ないこともあるので注意が必要です。
ボーラインノット(もやい結び)
先端に任意の大きさの輪っかを作る結び方です。「もやい結び」とも呼ばれます。輪っかのサイズがしっかりと固定されるにもかかわらず、解くのが簡単という特徴があります。
- 輪っかを作る
- 輪っかの下からロープの先を通したあとで、輪っかの上から下へと戻し通す
- しっかりと締め上げる
素早く結べるので、いちど覚えてしまえば、さまざまなアウトドアシーンで使えます。ロープを木にくくりつけたり、重い物を吊るしたりするときにも役立ちますよ。
ダブルシートベンド(二重繋ぎ)
「二重繋ぎ」とも呼ばれます。結び方は難しくありませんが、大きさが違う2本のロープをしっかりと締めつけて繋げます。
- 一方のロープにループを作る
- もう一方のロープをループの下から通してループに2回巻く
- しっかり締め上げる
2本のロープの種類が異なる場合に「一重繋ぎ」との差が出ます。ロープを張るときに長さが足りないというようなケースでも役立ちますよ。
アルパイン・バタフライ・ノット
ループの位置や大きさが変わらないので、山歩きなどで中間者を繋ぐときに使います。結ぶときには、ある程度のたるみが必要になるため、ロープの片側を自在結びにしておくとよいでしょう。
- 指にロープを回す
- 後のループを引き出してひねり前にもってくる
- そのままループを下に持っていき、ループを交差したロープの下をくぐらせて上に出す
- 左右にしっかり引き締める
ループを小さくしてロープの途中に物を吊るすなどの応用も可能です。キャンプをするなら覚えておいて損はありませんよ。
トラッカーズヒッチ
トラックの荷台に置かれた荷物の固定などにも利用されるので「トラック結び」とも呼ばれます。結び方はひとつだけではありませんが、ここでは、もっとも簡単な方法を紹介します。
・ロープの一方の端にボーラインノットでループを作る
・まとめたい荷物の下にロープを回し、ボーラインノットを荷物の端にセットする
・真ん中あたりにスリップノットを作る
・ロープの先を「ボーラインノットのループに通したあとで、スリップノットに通す
・荷物が固定されるように、しっかり締め上げる
動滑車の原理を応用しているので、重たいものを引っ張るときにも役立ちます。キャンプだけではなく雑誌や新聞をまとめるときや、引っ越しの荷造りなどにも使えるので、ぜひ覚えておきたいところです。
ロープの収納結び
長いロープは便利ですが、収納場所に悩みますよね。そんなときに覚えておくと便利な結び方を紹介します。
・地面に適当な間隔で棒を立てる。なお、家庭でやる場合は椅子を逆さまにして脚を使ってもOK
・8の字を描くようにしながら、緩やかにロープを巻いていく
・最後に1メートルほどを残して巻いたロープを束ね、棒や椅子の脚から抜く
・残っていた1メートルのロープでまとめ巻きをする
・最後の1周は交差させるように絡めて締める
この方法を使えば、長いロープもコンパクトに収納できます。
ロープワークを学べる!本や講座をご紹介
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モンベル主催のため、登山で使う基本的なロープワークが中心になりますが、実践的にロープワークが学べる講座です。フィギアエイトノット、もやい結び、グローブヒッチ、ムンターヒッチ、ダブルフィッシャーマンズノットと、基本的なロープワークが練習でき、また、フィールドにて基本ロープワークを使用した補助ロープの張り方なども体験できます。
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モンベル 山歩き講習会<ロープワーク基礎編>まとめ
アウトドア人気が高まっているなかで、いろいろなロープワークを覚えておけば、ワンランク上のキャンプや登山を楽しむことができるでしょう。結び方が多すぎて、どれを覚えればいいのかわからないという方も、今回の記事で紹介した結び方を覚えておけば、一気に活用の幅が広がります!