冬キャンプ快眠の鍵は「R値」!インフレータブル・エアーマットおすすめ17選
冬キャンプでぐっすり眠るためには、保温性の高い寝袋(シュラフ)に加え、「断熱性の高いマット」が重要です。この記事では、おすすめのインフレータブル・エアーマット17選を紹介。選び方の鍵となる、断熱性を表す「R値」についても解説します。
冬キャンプのマット選びで大切な「R値」
冬のキャンプでは、しっかりと防寒対策が欠かせません。特に気温が低くなる就寝時の防寒対策を怠ると、ゆっくり眠れず何時間も寒さに震えたり、疲れが取れなかったりすることも。冬でも快適な眠りにつけるように、最適なマットを準備しましょう。
冬用のマットを選ぶときは、R値をチェックすることが大切!R値とは、マットの断熱性を表す表記のこと。冬キャンプに適切なR値と正しい選び方、R値の新規格・ASTM F3340-18規格についても解説します。
断熱性能を表す「R値」について
マットの断熱性はR値で表記され、R値が高いほど断熱性が高くなります。マットは重ねて断熱性を上げられるので、R値1とR値2のマットを重ねると、R値3のマットと同等の断熱性になります。そのため気温に合わせて1枚で使ったり、2枚で使ったりすることが可能。
各R値に対する利用しやすい季節の目安は以下の通りです。
断熱性とは、熱や冷たさを遮断する性能を表します。そのため、R値が高い=暖かいではないことを頭に入れておきましょう。冷気を遮断することで、寝袋の保温力が下がらないように手助けをするのがマットの役割りです。
R値の共通規格・ASTM F3340-18規格
R値は共通の規格である「ASTM F3340-18規格」(以下、新規格)が採用されている製品があります。2020年に世界最大規模の民間規格制定機関である、ASTMインターナショナル(米国試験材料協会)と、アウトドアメーカーの協力により新規格が採用されました。
2020年までは各メーカー独自の判断基準で表記されていたため、異なるメーカーでは比較が難しい部分がありましたが、現在は多くのメーカーが新規格を採用しており、最適なマットを選ぶのに活用されています。
新規格が採用されている製品は、公式サイトの商品説明や製品のパッケージなどにその旨が記載されています。2020年以前と以降の製品では、R値に対する基準が違う場合があるため、リサイクルショップやフリマサイトで古い製品を購入する際は注意しましょう。
出典:Amazon
右上に「ASTM」の表記あり/THERMAREST(サーマレスト) プロライトエイペックス レギュラー
またこの新規格は、アメリカのメーカーが主体で採用し始めたので、
国内メーカーは採用していないことが多く、代わりに適正対応温度や〇シーズン対応などと表記されているケースがあります。R値と表示されていても「ASTM」と記載がない場合は同じ基準ではない可能性があるため、目安として参考にしましょう。
サーマレスト編集部がセレクト!R値6以上のおすすめキャンプマット
まずはキャンパーに人気が高いインフレーターマットを紹介します。どれもR値が6以上のものなので、寒さが厳しい冬キャンプで大活躍間違いなしです!
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冬キャンプにおすすめのマットの種類
キャンプマットの種類は、インフレータブルマット・エアーマット・EVAフォームマットの3つが主流です。冬のキャンプに一番おすすめなのは、インフレータブルマット。空気+ウレタンで厚みと空気の層をしっかりとキープして断熱性が高く、弾力もあるので寝心地の良さもほかのマットより快適です。
エアーマットも厚みがありますが、内部の空気が冷える対流現象により、断熱性はインフレータブルマットに劣ります。EVAフォームマットは、2cm程度の厚さしかないため冬キャンプには不向きです。断熱性を補うアルミ蒸着モデルもありますが、それでもR値2程度。単体では冬キャンプでは頼りないですが、ほかのマットと併用しての利用はおすすめです。
一番のおすすめはインフレータブルマットですが、価格が高いのがデメリット。また、それほど寒い時期にキャンプをしない人や、暖房器具を利用する人にはオーバースペックになる場合もあります。エアーマットやEVAフォームマットでも十分なケースもあるため、それぞれのメリット・デメリットを把握して、環境に合ったマットを選びましょう。
インフレータブルマット
エアーマット
EVAフォームマット
キャンプマットを敷く順番
キャンプマットは敷布団として、寝袋の下に敷いて使います。さらに暖かくしたい場合は、マットとテントの間にラグやブランケット、銀マット、ダンボールなどを敷くのも効果的です。R値だけにこだわりすぎず、ほかのアイテムと併用して暖かくなる工夫をしてみましょう。
コットと併用で断熱性アップ!
コットとは、キャンプで寝るときの簡易ベッドのこと。高さが20~40cmほどあり、地面からの冷気や熱気を体に伝えにくくしたり、地面がぬれていても就寝スペースを確保できたりするなど、キャンプの快眠には欠かせないアイテムです。マットの厚みとコットの高さを併用することで断熱性がさらにアップし、冬のキャンプがより快適になります。
コットはタイプによっては場所を取りますが、チェアや物置としても使える便利なアイテム。より断熱効果を高めたい人はコットとマットの併用を検討しましょう。
「寒くて寝れない」を即解決!冬キャンプにはコットが必須
空気が澄んでいて夜空もきれいな冬!虫の心配もなく、冬キャンプは魅力がいっぱい!寒さ対策さえしっかりとすれば、冬はキャンプのベストシーズンと言っても過言ではありません。しかし冬の夜の寒さは想像以上で、シュラフやキャンプマットだけじゃ耐えきれないことも…そんなとき、役に立つのがコットです。キャンプアイテムとしてはあまりメジャーではありませんが、実は冬キャンプには欠かせないアイテム!今年の冬はコットで暖かく快適な眠りを手に入れましょう!
R値に注目して冬キャンプ用マットを選ぼう!
断熱性の高いマットを選べば、寒い冬キャンプでも快適な睡眠を得られます。寒い季節に長時間屋外で過ごすと想像以上に体温が低下し、防寒対策を怠るとせっかくのキャンプを満喫できません。R値のチェックはもちろん、利用環境や併用する寝袋、テントのスペックなど、多角的に見て自分にぴったりのマットを選びましょう。