悪夢を食べる空想上の動物「バク」から名付けられた、快適な睡眠を届けるスノーピークの「BACOOシリーズ」。登山キャンプでは、睡眠の質が悪いと重大な事故に繋がります。登山キャンプにおいて最も重要だと言えるシュラフの選択。ここでは、快適でストレスフリーな睡眠にこだわったBACOO 550 (バクー 550)の特徴・スペックについてご紹介します。
軽量かつ保温性抜群のダウン素材
ダウン素材の特徴は、軽量かつ保温性に優れている点です。羽毛と羽毛の間に暖かい空気の層を作るため、保温性が高くなります。また、中綿部分に空気を多く含むため、軽量で、収納もコンパクトになります。
また、低~中湿度の地域での使用の場合、ダウン素材が湿気を吸収するため、さらっとした状態で快適に睡眠することができます。逆に高湿度の地域や雨天時の利用の場合、湿気を吸収しすぎて、ダウンが塊になることで保温性が大幅に低下してしまうので注意しましょう。
身体にフィットし保温性の高いマミー型
マミー型シュラフは、身体のラインにフィットし保温性が高い点が特徴です。無駄な隙間が少ないため、外気の侵入を最小限に抑えることができ、冬季の利用に適しています。
また、封筒型に比べて余分な生地部分がなくコンパクトで軽量なため、本格的な登山キャンプやツーリングキャンプに最適です。
結露からダウンを守る防水透湿素材の採用
ダウン素材は、濡れることによって大幅に機能が低下してしまいます。なので、テントやツェルトに発生する結露は、まさにダウンシュラフの大敵!「結露から守るためにわざわざシュラフカバーを持っていくのも、荷物が増えて面倒くさい」
そんな悩みを解決するために、底・側部には防水透湿素材が採用されています。
大胆にも全体の2/3を防水透湿素材にすることで、結露からの機能低下を防いでいます。さらに、残り1/3の天面は、身体からの発熱や発汗などの湿気を逃す通気パネルになっています。外からの結露、中からの湿気、それぞれからダウン素材を守ることで、快適な睡眠環境を整えています。
ストレスフリーな着脱と睡眠
ジッパーラインを通常よりも上部に設置したことにより、中に入った状態からでもジッパーの開閉がスムーズに行えるように設計されています。シュラフに入る際はもちろん、ちょっとした温度調整の際にもストレスなく開閉できます。また、サイドにジッパーがないので、睡眠中も身体にジッパー部分が当たりづらく、肩までしっかり包み込むことで保温性を高めています。
空気の出入り口をシャットダウンするダウンチューブ
BACOO 550には、ショルダーウォーマーとドラフトチューブが装備されています。
ショルダーウォーマーとは、首元や肩口を絞り込むことで、空気の出入り口を小さくするシステムです。フードのドローコードをどれだけ絞っても、寝返りなどで動いてしまうと、どうしても首元からシュラフ内に空気が流入してしまいます。そのような時に、ショルダーウォーマーで首元や肩口を絞り込んでおけば、空気の流入を最小限に抑えることができます。
またドラフトチューブとは、ジッパーの側面に取り付けられている中綿のことです。ジッパー部分は中綿がないため、外気に触れてシュラフ内の温度を下げるコールドポイントになりやすくなってしまいます。ドラフトチューブを装備することで、ジッパー部分のコールドポイントを最小限にすることができます。
夜でも分かりやすいドローコード
ショルダーウォーマーとフードのドローコードを、平型と丸型で使い分けることで、夜でも手探りでどちらのドローコードか分かるように工夫されています。
ヘッドランプを保温する内部ポケット
ヘッドランプを入れることができるポケットが胸部に装備されています。低温下での電池の消耗を軽減することができるので、長期の登山でも安心です。