バーベキューグリルとお肉

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バーベキューの網は素材・サイズで選ぶ!洗い方や保管方法も教えます

2022.10.25ノウハウ

バーベキューで見落としがちな「網」の存在。使い方一つでバーベキューをより楽しく、お手入れを簡単に済ませることが可能に!網の選び方や、こげつかせない裏技、保管方法など「網」に関する基礎知識を紹介します。これらを知って、普段のバーベキューをより手軽に行いましょう!

バーベキューの網の選び方

バーベキューコンロと食材

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バーベキューで大活躍する網は、キャンプやアウトドアの必需品です。実はバーベキューをもっと楽しく、おいしくする網選びのポイントが3つあります!ここから持っているバーベキューコンロや七輪、焚き火台などにピッタリ合い、使いやすい網の選び方を紹介します。

網の素材は、ステンレスor鉄?

バーベキューの網の種類は素材で分けると、「ステンレス」と「鉄」の2種類があります。それぞれにメリット、デメリットがありますので、それらを考慮して選ぶと良いでしょう。
  • ステンレス:熱伝導率が低いですが、さびにくいのでお手入れがラク!お手軽派はこちら!
  • 鉄:熱伝導率が高く冷めにくいので、食材を美味しく焼くことができます。ただし、お手入れをきちんとしないとすぐにさびてしまいます。こだわり派におすすめ!

網のサイズ選び

バーベキューコンロと食材

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すでにコンロを持っている場合、焼き網が古くなり交換が必要になったときには、コンロの大きさに合った網を使うのが一番です。もし、コンロのサイズとぴったりの網がない場合には、オーダーメイドで網を作ってもらうという手もあります。 これから新たに用意する場合は、使用する人数に合ったコンロと網のサイズを選びましょう。サイズの目安としては、2~3人なら直径30cm程度の丸網や、30×20cm程度の長方形の網が良いでしょう。3~4人なら40×30cm程度の長方形の網。4~5人なら70×30cm以上の大きさがおすすめです。

バーベキュー網、100均なら使い捨てでも!

100円均一店内

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網を洗うのが面倒でできない…、そんなに頻繁にバーベキューはしない、という方は100均の網でもバーベキューを十分楽しめます!100均の網なら使い捨てでも、そこまでコスト面での負担を感じません。ただし、値段がしっかりした網と比べるとデメリットもあります。 値段がある程度するバーベーキューの網は、スキレットなどの重たい鍋を載せても頑丈ですが、100均の網は線が細いため、重いものを載せると安定せず危険です。 また、各100均メーカーがさまざまなサイズの網を発売しているとはいえ、ピッタリなサイズの網に出会えない可能性も!工夫して小さいサイズのものを使うか、オーバーサイズの網を使うかなど妥協も必要かもしれません。 100円均一でなくても、アウトドアメーカーからも使い捨てできる網も販売されているのでこちらもチェックしましょう!

バーベキューの後片付けをラクにする!網の上手な扱い方

食材をおいしく焼きながら、お手入れを簡単にする方法があります。食材を焼く前に一手間加えるだけで、億劫な片付けが楽になるポイント3つを紹介!
シーフードバーベキュー

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食材を焼く前に酢か食用油を塗る

焦げ付きを防ぐポイントの1つ目は、焼く前に網に酢か食用油を塗っておくこと!こうすることで食材がくっつきにくくなり、網から食材が取りやすいのはもちろん、網に肉などの食材が焦げ付くのを防ぐ効果があります。

網は10~15分ほど加熱してから食材をのせよう!

炭をおこして火がついたら、すぐにでも焼き始めたくなってしまいますが、はやる気持ちを一度抑えましょう!十分に網が熱くなるように、10分以上は温めてから焼き始めるのもポイント。 こうすることで、くっつきやすい肉や魚も取れやすくなり、バーベキュー中のストレスも軽減!しっかり網を加熱したいので、網が赤くなるくらいまで温めてからスタートしても大丈夫です。

バーベキューの炭火は炎が出なくなってからがスタート!

上手に焼くポイントは、炭をおこした後、炭から出る炎がおさまって熱だけが上がってくる状態になってから食材を焼き始めることです。 炎が勢いよく燃え盛っているうちにお肉などを網に乗せると、表面だけ焦げて中は生焼けになってしまったり、野菜が丸焦げになってしまったりします。炭は初めはよく燃やし、その後炎が納まり炭の中が赤く、周りが白っぽくなる熾火(おきび)の状態で焼きはじめるのがおすすめ! 熾火になれば火力も安定し、食材がじっくりと焼けるので、焦げや生焼けを防げます!

バーベキュー網の洗い方と保管方法

楽しいバーベキューの時間を過ごした後、残っているのは洗い物...。バーベキューは楽しかったけど、洗い物がイヤ…という人は多いはず。ここでは洗い方と保管時のコツ、システ次のバーベキューの準備が楽になるポイントを紹介します!

網についた焦げ付きはバーナーで焼ききってから洗う!

バーナーを持っている方は、バーベキューの後片付けに活用しましょう!網についた焦げ付きや付着物を真っ黒な炭状態になるまでバーナーで炙ります。または、バーベキューの焼き物が終わってまだ炭が燃えているうちに、アルミホイルを網全体に被せて蒸し焼きにします。 こうすると、付着物が炭になり、擦ると簡単に落とすことが可能に!ただし、バーナーで付着物のない場所を炙ってしまうと、網が歪む可能性があるので注意が必要です。

アルミホイルをたわし代わりに使う

網を洗う時は金網だわしや、ワイヤブラシを使うのが一般的ですが、アルミホイルを丸めて水をつけ、たわし代わりに使うのもおすすめです。丸めたアルミホイルで擦ると、汚れが落としやすいという利点の他に、アルミホイルと水で発生する金属イオンの力で、殺菌や抗菌の効果も期待できます重曹やクレンザーと併用すると汚れ落ちの効果がアップ!アルミホイルは、食材を包んでホイル焼きにしたり、後片付けに使ったりと何かと重宝するので、バーベキューでは必ず持参したいアイテムです!

保管するときは油、新聞紙、ビニール袋が三種の神器!

汚れを落としたら、しっかり乾燥させてから保管することでさびを予防できます。乾かしたらそのままにせず、網に食用油を塗りましょう。油が保護膜となって、さびの原因となる空気中の酸素や水分をシャットアウトしてくれます。 油が塗れたら、新聞紙でくるんでからビニール袋に入れて保管!新聞紙に不要な油を吸い込ませ、油が他のものにつかないようにするため必要な手順です。ビニール袋は密封できるもので、しっかりと口を閉じることで、嫌な虫も寄せつけません! 網の保管場所は、分かりやすいようバーベキュー道具のそばに置いて保管しておきましょう。これで次のバーベキューも気軽に始められます。

バーベキューの網をすぐに洗えないときに使える裏技

使い終わったらすぐに洗えば雑菌の繁殖を防げるし、後で洗うよりも面倒がありません。でも場所によっては、環境保護のために洗剤を使えなかったり、水をたくさん使って洗ったりできないこともあります。そんなときに覚えておくと役立つ裏技を紹介!

砂利の上で網をこすって汚れを落とす!

砂利のある場所で有効な方法です。まず、バーナーがあるなら付着物を炙って焼ききっておきます。バーナーがなければ、そのままでもOK!その後汚れた面を砂利の上に置いて、こすりつけるように前後左右にゆすります。 網と砂利がこすれる摩擦によって汚れが落ちていきます。これだけでもかなりきれいになりますので、砂利を軽く水で流すか、濡らした布巾でふき取ってから、油を塗って、新聞紙でくるみ、ビニール袋に入れて保管してください。砂利の上で強くこすりすぎると網が変形してしまうので、力加減に気をつけましょう

すぐに洗えないときやひどい汚れには“つけ置き洗い”!

キャンプのチェアとクーラーボックス
バーナーで付着物を焼いたり、砂利の上でこすったりすればかなりの汚れが落とせます。それでも落ちないガンコな汚れには、つけ置き洗いがおすすめです! 網全体が入るクーラーボックスや大きめな入れ物などに水を満たし、重曹を入れて溶かします。その中に網を入れてしばらく(半日以上)つけ置きしましょう。つけ置き後は、中性洗剤とスポンジでこすり洗いするだけでピカピカになります! 重曹には汚れだけでなく消臭効果もあるので、バーベキューで使ったトングなどの調理器具も一緒に入れると一石二鳥です。

バーベキュー網を捨てるときの注意点

安い網を買って、バーベキューのたびに使い捨てるのではもったいないし、環境面でも良くありません。とはいえ網は消耗品なので、繰り返し使用するうちにやがて寿命が来てしまいます。 表面のメッキがはがれてきた、さびがひどくなった、凸凹や歪みが出てきた、網が切れてしまった…。こうなると網は限界です。さびたり切れたりした網は持ち運ぶときに怪我をしてしまう可能性があり危険。限界を迎えた網も、怪我をしないように新聞紙などで包んで持ち帰り、自治体が定めるゴミの日に燃えないゴミとして出しましょう!

網の正しい使用方法を理解し、バーベキューを楽しもう!

バーベキューでは肉や野菜などの食材にばかり目がいって、肝心の焼き網のことまで考えたこともなかったという人は多いはず。これを機に、焼き網の正しい扱い方や洗い方、保管方法を行って、網を長く大切に使いましょう!きちんとお手入れした網で焼くと、バーベキューの味もより一層美味しく感じられるはずです。


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