焚き火を最大限に楽しもう!押さえておきたい3つのポイント!
「焚き火」の不思議を科学で解き明かす!家族の楽しい火おこし体験をレポートにまとめてみよう
2022.08.26ノウハウ
分かってはいるけど、いざ始めようとすると、なかなか進まないのが夏休みの宿題。始業式が迫る中、何か楽しみながらできる研究テーマを探している親子に、キャンプの醍醐味の一つである、焚き火を巡る「ナゼ」を解き明かす企画をご紹介。キャンプ初級者でも大丈夫!キャンプで当たり前の光景を科学の視点で深掘りしてみましょう。
制作者
キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
見て楽しい、知って楽しい「火の秘密」。キャンプを科学で解剖しよう
今回は、キャンプ場で当たり前の光景である「焚き火」を科学的な視点からフォーカス。薪の種類や火がおこる仕組み、燃え続けるワケまで、詳細にわたって解説します。親子で一緒に、気軽に楽しくできる研究テーマを紹介します。
焚き火を構成する三要素「熱、燃料、酸素」
実験に必要なものは?
実験に使うものはいたってシンプルです。キャンプの経験がある人なら、一度は使ったことがあるはず。自分で持っていなくても、キャンプ場やオンラインのレンタルサービスを使えば、だいたい一式そろいます。
【用意するもの】
・焚き火台
・焚き火シート
・耐熱グローブ
・薪(針葉樹と広葉樹)
・着火剤
・火ばさみ ※トングなどでも可
燃えるための三要素「熱・燃料・空気」
炎がおこって燃えるのに必要な三要素が「熱、燃料、空気」。どれか一つの要素でも欠けてしまい、バランスが崩れると、うまく火をおこせません。薪は、約100度で可燃性ガスが発生、約250度で引火、約450度で木材が自然発火します。大きな熱エネルギーを必要とするので、特に気温が低い冬場は火がつきにくい傾向がみられます。
火がおこる連鎖反応
熱が燃料を加熱 → 発生した可燃性ガスと酸素と結びつく → 燃焼して熱が生まれる → その熱が燃料をまた加熱する
火がつきにくい理由とは?
簡単なようで、実は難しいのが火おこしです。薪を置いていざ火をつけようとしても、なかなか付かない経験をした人も少なくないはず。薪が乾燥しきっていない、サイズが大きくて燃焼効率が悪い場合などが考えられます。着火に苦労している人は、焚き付けの量が少ないケースも。薪にしっかりと火がつく前に動かしてしまったり、空気を送ったりして温度を下げてしまわないように注意しましょう。
勢いよく燃えている薪を1本だけ取り除いて、別の焚き火台に移すと、徐々に火力が弱まり、そのまま消えてしまいます。薪の燃えていない部分に熱が生まれず、可燃性ガスが発生しないためです。逆に焚き火台を片付ける際はこのテクニックを使い、火の後始末に使うのもワンポイントとして覚えておきたいところです。
【豆知識】意外と使える身近な着火剤
薪に火を移すために、最初に火をつける燃えやすいアイテムを「焚き付け」と呼びます。市販の着火剤があれば十分ですが、事前に買い忘れてしまうケースも。そんな場合は、自宅やキャンプ場にあるもので代用できます。
たとえば、牛乳パックはワックスコーティングが施され、燃えカスが少ないという利点も。手で破いて丸めると、空気の流れが良くなり、さらに燃えやすくなるので、焚き火やバーベキューで取り入れやすいです。キャンプ場や公園に落ちている松ぼっくりは、油分である「松脂」が含まれ、焚き付けにはぴったりです。
【身近な焚き付けアイテム】
・牛乳パック
・新聞紙
・松ぼっくり
・ミカンなど柑橘系の皮
・麻ひも
うまく燃やしたいなら「薪」を知ろう
火がつきやすい「針葉樹」、燃えにくい「広葉樹」
[左]針葉樹
[右]広葉樹
うまく火おこしするには、薪そのものをよく知っておくとよりスムーズです。キャンプ場などで手に入る薪は大きく2種類。火が付きやすい「針葉樹」と、火付けは悪いけど火持ちが良い「広葉樹」に分類されます。火の焚き付けとしては針葉樹、料理などじっくり火を長時間使いたい場合は広葉樹と、利用シーンによって使い分けましょう。
【薪の種類】
針葉樹(火付が良い)・・・スギ・ヒノキ・マツ
広葉樹(火持ちが良い)・・・ナラ・クヌギ・サクラ
大きな炎を楽しみたいなら「井桁型」
薪の置き方(組み方)によっても火のおこりかたや形が変わるもの。代表的な3つの組み方を紹介します。
薪を“井”の字に組むのが「井桁型」。薪を大量に使うので、大きく激しい炎を楽しみたい人向きで、キャンプファイヤーにもよく用いられます。煙突のような形状に薪を組むので、上昇気流が生まれて勢いのある炎が生まれます。暖かく、明るいのですが、炎が高くまで上がるので、調理向きとは言えません。
【薪の組み方】
①火口を中央に設け、焚き付けを山型にセット
②同じ太さの太い薪を、2本ずつ交互に乗せる
③3~4段ほど組み、火口の中に細い薪を差し込む
美しい炎を眺めたいなら「合唱型・閉じ傘」
井桁型と同じく、勢いが良い炎を楽しめるのが「合掌型・閉じ傘」。頂点で支え合うように薪を組み、傘を閉じたような形になり、炎は中央に集中します。炎を眺めたいシーンには向いていますが、燃焼時間が短くて、炎がコントロールをしづらいので調理には向いていません。
【薪の組み方】
①火口を中央に設け、焚き付けを山型にセット
②細い薪を数本用意し、お互いが支え合う形で立てかける
③太い薪を支え合うように立てかける
すぐに火おこししたいなら「差し掛け型」
「差し掛け型」は1本の薪に、枝や薪を立てかけて並べるスタイル。とりあえず火を起¥kこしたい際に便利です。下に敷く薪と、差し掛ける枝や薪の間に空気が通る空間をつくるのがコツ。薪を絶やさないように補充していくのもポイントで、燃やす薪や枝の量が少なくても、即座にスタートできるので、ソロキャンプにも向いています。
「青い炎」は強いエネルギーの証拠
焚き火をはじめ、家庭やキャンプに持参したガスコンロでときおり見える青い炎。通常はオレンジや赤みを帯びた色をしている炎ですが、炎が高温になると、より高いエネルギーを持った光が放出されるので、青色の光が発生すると言われています。
たっぷりの空気があり、ガスと空気の混合状態も良い証拠。薪の燃焼に必要な熱が適度のサイクルで発生し、継続して燃え、高温でもなく低温でもない“ちょうど良い”温度で燃焼が継続。じんわり火が燃え続けるので、燃焼時間が長いのが特徴です。火の「色」にフォーカスしてレポートにまとめるのも、おもしろいかもしれません。
静かにじんわり燃える「織火」という存在
炎が立って燃えているイメージがある焚き火ですが、実は色々な燃え方があります。その一つ、炎が落ち着き、エネルギーを維持したまま安定して燃えている状態が「織火(おきび)」。薪の芯が一定の温度を保って燃え続け、煙も少なく、料理向きです。織火をおこすのに特別な方法は不要なので、ぜひチャレンジしてみましょう。
【織火のおこし方】
①いつも通り焚き火を始める
②炎の勢いが収まるまで可能な限り薪を動かさないようにする
③薪の芯が黒くなったら、薪同士を離して火力を調整する
研究ついでに楽しみたい焚き火レシピ
キャンプの定番といえば「マシュマロ」
焚き火を使ったスイーツといえば、マシュマロ。串に刺して、少し焼き目をつければ、とろーりとした食感がたまりません。子どもが楽しみながら火に触れられる機会でもあり、火を理解して、使いこなす「火育」にもうってつけです。
おしゃれで簡単、本格料理「アヒージョ」
入れる具材によってさまざまな味が楽しめるスペイン料理「アヒージョ」もおすすめレシピの一つ。エビやタコなどの魚介類から、鶏肉など好みの食材を合わせられ、調理方法は具材を切って、合わせて、火にかけるだけというシンプルさも魅力です。
机を離れて焚き火をもっと楽しむためのアイテムをピックアップ
キャンプで火の鑑賞や料理に活躍する焚き火台。一言ではまとめられないほど、そのデザインや機能性はさまざまで、薪のくべ方や炎の燃え方も違います。そんな不思議に触れると、ついつい新しい一台が欲しくなってしまうもの。気になる一台をそろえて、キャンプ場へ出かければ、研究もはかどること間違いなしです。
「ちょこっと借りる」を実現してくれるサービスも
「研究に利用できるキャンプ場は見つけたけど、肝心なアイテムがない!」とうい人も少なくないはず。研究を通じて外遊びの楽しさを感じれば、本格的にキャンプを始めたくなるかもしれません。そんな人には、キャンプ用品のレンタルサービスがぴったりです。
「手ぶらで行くだけ」で楽しめるキャンプ場
キャンプを手軽に、気軽に楽しんでもらえるよう、焚き火のアイテムはもちろん、テントやタープ、バーベキューのセットなどをレンタルしているキャンプ場のサービスが拡大中。キャンプ初級者で、ほとんど何も持っていないファミリーも、予約をしてキャンプ場に行くだけで、自由研究やキャンプを思う存分に楽しめます。
【施設詳細ページ】
これであなたも火おこし名人。親子一緒に「火」の不思議に触れてみよう
キャンプ場で当たり前の光景である焚き火ですが、知れば知るほど奥深い世界が広がっています。火を起こすための仕組みをキャンプの視点から解き明かしていけば、とっつきにくい夏休みの自由研究もはかどるはず。親子で一緒にキャンプを楽しみながら、「火」の不思議に触れてみてはいかがでしょうか。
この記事で紹介したスポット
キャンプ場画像 | ||
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キャンプ場名 | 黒坂オートキャンプ場 | FACTLAND |
リンク | キャンプ場の情報を見る | キャンプ場の情報を見る |
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