【焚き火マイスター猪野正哉さん直伝】雨でも焚き火を150%楽しむ方法!
【焚き火】初めてキャンパー向け「火起こし」ガイド!秋キャンプでぜひ
2025.09.05ノウハウ
キャンプのハイライトといえば「焚き火」なんていうキャンパーも多いはずです。とはいえ、初めての人にはわからないことだらけ…。そこで今回は、これからキャンプを始める家族に向けて、覚えておきたい焚き火の知識をまとめました。この記事をチェックすれば、準備や手順などが網羅できるはずです。
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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キャンプといえば、焚き火!
キャンプといえば焚き火!そんなふうに憧れている人や家族も多いのではないでしょうか。とはいえ、初めてだと「道具は?方法は?手順は?」などなど、わからないことだらけかもしれません。
そこで今回は、これから焚き火にチャレンジしたい人に向けて、焚き火の基本を徹底紹介していきます。この記事さえチェックすれば、不安なく焚き火を楽しめるようになるはずです。
【直火・焚き火台】焚き火のスタイルを知ろう
焚き火は「直火で楽しむ」スタイルと、「焚き火台を使用する」スタイルに大別できます。
ここからはそれぞれの違いを紹介するのでチェックしてみてください。
直接地面の上で楽しむ「直火」スタイル
「直火」とは、地面に薪を組んで着火する焚き火スタイルのこと。マンガやアニメの焚き火シーンをイメージして思い浮かぶのが、このスタイルではないでしょうか。
地面で焚き火をするスタイルにワイルドさを感じるはず。川沿いなどの石がたくさんあるサイトでは、石を積み上げてかまどのようにして楽しむ方法もあります。
とはいえ、環境保護の観点からも直火を禁止している施設も多いので、直火で焚き火をしたい場合には確認する必要があることもお忘れなく。
環境保護と自分らしさも楽しみやすい「焚き火台」スタイル
焚き火での主流となっているのが「焚き火台」を使用するスタイルです。
熱による地面へのダメージを軽減したり、周りの草木への延焼をを防いだりと、その理由は多岐にわたります。また、これらのように安全に焚き火を楽しめるだけではなく、ブランドや商品ごとにさまざまな焚き火台が販売されているので、焚き火で自分らしさを演出できるのもメリットの一つです。
近年では焚き火台の使用が義務付けられているキャンプ場も多いので、そと遊びの際は焚き火台を必須アイテムとしておくのがおすすめです。
焚き火を始める前の準備
ここからは、焚き火に必要な道具とそれらの選び方を紹介していきます。
焚き火に必要なアイテム
【必須アイテム】
薪
焚き火台
火バサミ(柄の長いトングでも代用可)
耐熱グローブ
着火剤
【あると便利なアイテム】
薪置き台
ナタやオノなどの刃物
焚き火シート
火吹き棒(うちわなどでも代用可)
固形?ジェル?「着火剤」の選び方
着火剤としても使える松ぼっくり(左)と固形タイプの着火剤(右)
薪の着火に有効なのが「着火剤」です。
ライターやマッチで薪に着火を試みても、なかなかうまくいかないはず。そこで活用したいのが助燃剤ともいえる着火剤です。一定のあいだ燃え続けてくれるので、薪の燃焼を促してくれるというわけです。
【主な市販着火剤の種類と特徴】
固形タイプ:燃焼時間が長く、取り扱いも楽。一方で湿気に弱いものも少なくない
ジェルタイプ:火力が強く薪に塗ったりと、使い方の幅が広い
また、フィールドでも着火剤として使えるものを手軽に見つけることができます。
その代表格が自然の中にもあります。その代表格が松ぼっくり。含まれている油分が燃焼を促進してくれるので、着火剤代わりになってくれるというわけです。
針葉樹?紅葉樹?「薪」の選び方
広葉樹の薪(左)と針葉樹の薪(右)
薪は主にマツやスギなどの「針葉樹」と、主にナラやクヌギなどの「広葉樹」に大別でき、キャンプ場やホームセンターなどでも針葉樹 o r広葉樹として販売されていることがほとんどです。
針葉樹は油分が多いので火の付きがよく、燃え尽きるのもあっという間。また、紅葉樹に比べて柔らかくバトニングしやすいのも特徴です。
一方、広葉樹は着火に時間がかかるものの、火の持ちが良いのが特徴です。
これらの特性を踏まえて、針葉樹→広葉樹の順番で使用するのもおすすめです。
火起こしの手順
ここからは、焚き火台を使用する場合の一般的な「焚き火の手順」を紹介します。ぜひ参考にして次のキャンプを楽しんでみてください。
焚き火台に着火剤と薪をセット
着火剤などの上に薪を組みます。
薪の組み方にはさまざまな方法がありますが、初めての焚き火には写真のような「井桁組み」がおすすめです。薪の隙間から入った空気が熱せられ上昇気流を発生。その効果で炎が上がりやす区なるというわけです。
薪を組むのが簡単なうえダイナミックな燃え方が楽しめるのはずです。
意外とコツがある着火
薪を組んだらいよいよ着火です。
まずはバーナーやライターなどで着火剤に火をつけます。着火剤に火がついても焚き付けに炎が回るのを確認するまでは、バーナー類の火を止めずに当て続けるのがおすすめです。
火を育てる
着火したら炎を大きくしていきましょう。薪に空気を送り込むと燃焼が促進されるので、火吹き棒などを使うのも一つの手。
なかなか炎が大きくならない場合も、組んだ薪を動かさないようにしましょう。せっかくできた空気の通り道が崩れてしまうので、気長に見守ることも重要です、
炭の火起こしなら専用アイテムが便利
薪に比べて着火が難しいのが「炭」。そこで活用したいのが「チャコールスターター」です。
煙突効果によって、簡単かつ素早く安全に着火させられるはず。着火剤の上に炭を入れたチャコールスターターを置くだけ。着火剤に火をつけて待てば、炭の火おこしが完了するはずです。
ついに焚き火が完成
炎がある程度安定したら、薪を広葉樹に切り替えるのがおすすめです。広葉樹にもしっかりと火がつくことで、火持ちの良い焚き火になるはずです。これで初めての焚き火は成功です!
今回はキャンプに欠かせないアクティビティの「焚き火」をテーマに、用意したい道具や焚き火の手順を紹介しました。初めての焚き火に必要な情報をお届けしたので、次のキャンプでぜひ参考にしてみてください。