冬キャンプにタープは必要?寒さ対策できるおすすめスクリーンタープを紹介
夏の暑い日差しを防ぐタープは、冬のキャンプでもあらゆる側面で役立ちます。特に、寒さ対策に重宝する「スクリーンタープ」が冬のキャンプにはおすすめ。この記事では、冬キャンプにおけるタープの必要性と、おすすめのスクリーンタープを紹介します。
冬キャンプにタープは必要?
日差しが強くない冬のキャンプでもタープは役立ちます。ポイントをおさえて上手に活用すれば、冬のキャンプも快適です。
ゆったりできるスペースが増える
タープは日差しを防ぐだけでなく、ゆったりできるプライベートな空間を確保できるのが魅力です。何もないオープンなスタイルの開放感もいいですが、タープで屋根をつくれば自分の居場所ができ、安心感も生まれます。タープ下で食事をしたり、昼寝をしたりと、リラックスできるのがメリットです。
急な天候の変化に対応できる
タープがあれば、雨や雪など急な天候の変化にも対応でき、あわてずにキャンプを楽しめます。冬のキャンプは風が強いことが多いので、落ち葉や砂ぼこりなどの飛来物に対応できるのも大きなメリット。張り方を工夫すれば、横からの雨や冷気の侵入を防げます。
露や霜対策になる
テントを覆うようにタープを設置すれば、朝晩の露や霜対策にも役立ちます。テント本体がぬれると拭いたり、乾かしたりするのは重労働ですが、タープであれば手間が軽減され、片付けもスムーズ。霜や雪がテントに直接触れないので、テント内の温度低下も防げます。
「スクリーンタープ」は冬キャンプで大活躍
スクリーンタープは、テントのような形状で冬の冷たい風をシャットアウトできます。見た目はテントと近いですが、床はなく、靴をはいたまま利用するのが一般的。タープより価格が高いものや収納サイズの大きい製品もありますが、寒さ対策の効果は抜群です。
まわりからの目隠しになるのも大きなメリット。側面はメッシュ素材で、冬は適度に換気ができ、夏は涼しく虫よけ効果も。スクリーンタープは冬の寒さ対策にも役立ちますが、夏のキャンプにも最適で、1年を通して活躍します。
冬キャンプにスクリーンタープがおすすめな理由
寒さをしのげる
スクリーンタープの側面は、メッシュ素材とポリエステル素材の二重構造になっているものがほとんど。冬のキャンプでは、フルクローズにすることで、冷たい風の侵入を防いで寒さ対策ができます。部分的にメッシュ素材にすれば換気もできるため、空気がこもる心配もありません。
本体下部に付いているスカートは、下からの風の侵入を防ぐ効果があります。より寒さ対策を厳重にしたい場合は、スカート付きを選びましょう。
石油ストーブが使える
スクリーンタープはメッシュ素材で換気がしやすいため、石油ストーブを設置して寒さ対策ができます。推奨された利用方法ではないので自己責任での利用になりますが、閉め切ったテント内で利用するより一酸化炭素中毒のリスクが軽減できます。燃えにくい素材のスクリーンタープとの併用がおすすめです。
【スクリーンタープの選び方】冬キャンプで考慮するポイント
防寒性の高いものを選ぶ
寒さを緩和するために、側面をフルクローズできるものや、冷気の侵入を防ぐスカートが付いた防寒性の高いアイテムがおすすめです。アイテムによってはメッシュ素材だけのものや、一部しかクローズできないものもあるため、購入前にしっかり確認しましょう。
難燃素材のものを選ぶ
石油ストーブを利用したい場合は、燃えにくい難燃素材のアイテムを選びましょう。焚き火や薪ストーブほどではないものの、利用方法を誤ると火事の原因になることも。コットンやポリコットン(TC)は、燃えにくく、近くで焚き火をしても火の粉で穴が開きにくいのでおすすめです。
耐水圧も重要
急な雨や雪に耐えられる耐水圧も重要なポイント。一般的には、耐水圧1,500mm以上で強い雨に耐えられるといわれています。
多くの製品は、耐水圧1,500mm以上に加え、撥水加工が施されているものが多いので安心です。しかし、ピクニック向けのような簡易的なものは、耐水圧が低いものもあるため注意しましょう。
ポリウレタンコーティングや、生地の継ぎ目からの水の浸入を防ぐシームテープ処理がされていれば、長時間の雨でも安心感が高くなります。耐水圧や防水加工は製品によって異なるため、事前にチェックしましょう。
冬キャンプにおすすめのスクリーンタープ11選
機能性の高さが人気のスノーピークのメッシュシェルター。前後左右に加え、
天井にもメッシュパネルがあり、
通気性や開放感に優れています。大型ですが、
ポール4本だけで組み立てられるシンプルな構造です。ルーフシート付きで
結露対策もばっちり。
【基本情報】
- 使用サイズ:400×390×220cm(高さ内寸:215cm)
- 収納サイズ:77×27×31cm
- 重さ:12kg
ファミリー、大人数でもゆったり過ごせる大型タイプ。出入り口を跳ね上げてさらにスペースを広げられます。
開放的なリビングスペースとしての利用はもちろん、
別売りのインナールームを最大5張セットでき、個別の寝室スペースも確保できます。
65周年記念ランドベース6Pro.インナールーム【基本情報】
- 使用サイズ:800×700×240cm
- 収納サイズ:78×32×36cm
- 重さ:14.5kg
小さな家のような三角の屋根がかわいいロッジシェルター。重さはありますが、
丈夫なスチールポールで、悪天候にも左右されない
安定感のある設営ができます。
【基本情報】
- 使用サイズ:460×350×210cm
- 収納サイズ:92×36×54cm
- 重さ:26.1kg
タープとして開放的に利用したり、
テントとしてプライベート空間を確保したり、あらゆる使い方が楽しめます。
インナーテントは標準装備。簡単に取り付けられるので、
時間帯によって使い方を変えるのもおすすめです。
【基本情報】
- 使用サイズ:
[フライ]250×540×185cm
[インナー]230×290×180cm
- 収納サイズ:‐
- 重さ:9.4kg
グランピング施設のような大型スクリーンタープは、
約5分で設営できる手軽さが魅力。
テント本体に設置済みのポールを伸ばすだけで設営できます。収納サイズは大きいですが、設営の手軽さや
魅力的なビジュアルを求める人におすすめです。
【基本情報】
- 使用サイズ:610×675×295cm
- 収納サイズ:(約)37×147×37cm
- 重さ:(約)34kg
面倒な組み立てが必要ないワンタッチ式のスクリーンテント。
メッシュの面積が広く、開放感や通気性が抜群です。キャンプ以外にも、ピクニックや庭でのバーベキューなどで
手軽に利用できます。
【基本情報】
- 使用サイズ:(約)285×285×208cm
- 収納サイズ: (約)122×16cm×16cm
- 重さ:(約)6kg
少人数での利用におすすめのコンパクトサイズ。フルクローズにはできませんが、
取り外し可能な日よけシートで日差しを防げます。同メーカーのキャノピーテント(別売り)と連結可能。
コスパの良さも魅力です。
キャノピーテント【基本情報】
- 使用サイズ:300×300×205cm
- 収納サイズ:61×18×18cm
- 重さ:6kg
家のような広々したスペースが魅力のREVO スクエアメッシュウォール。設営には
別売りのREVOスクエアタープ4×4TANが必要です。タープとメッシュウォールの間にすき間ができることで、
結露防止や内部の温度低下を防ぐ効果があります。
REVOスクエアタープ 4×4 TAN【基本情報】
- 使用サイズ:(約)360×360×220cm
- 収納サイズ:(約)70×23×23cm
- 重さ:(約)5.5kg
スクリーンタープおすすめ22選!夏冬ともに過ごしやすく機能的!
キャンプで気になる虫刺されや日焼けが解消できるスクリーンタープ。キャンプで快適なリビングスペースを確保できます。通常のタープとは違い壁があるので、雨を防ぐだけなく、冬の寒さからも守ってくれるメリットも。そんな夏でも冬でも大活躍するスクリーンタープの選び方とおすすめ商品を紹介します。
スクリーンタープの中で暖房は何を使う?
石油ストーブを使えるのが、スクリーンタープを冬キャンプにおすすめする重要なポイント。テントほど密閉性が高くないので、効率的に換気でき、一酸化炭素中毒のリスクが軽減します。スクリータープと石油ストーブを併用して、暖かくて心地よいキャンプを楽しみましょう。
改良を加えながらも、約80年間モデルチェンジせず、
レトロな雰囲気で今も大人気のストーブ。秋冬の寒い時期に、暖を取りながらもおしゃれを忘れたくないキャンパーにおすすめです。
【基本情報】
- サイズ:40.5×38.8×55.1cm
- 重さ:8.5kg(タンク空時)
虹色に浮かび上がる炎に癒される、トヨトミの人気ストーブ。消火時のにおいを軽減する
ニオイセーブ消火機能や、
ワンタッチで点火できる手軽さなど、機能性も充実しています。
【基本情報】
- サイズ:48.5×38.8×38.8cm
- 重さ:(約)6.2
360度熱を放射するので、大人数で囲んで温まれるストーブです。上部では
湯沸かしや簡単な調理も可能。ずっしりとした重さがありますが、
安定感のあるアイテムです。
【基本情報】
- サイズ:55.3×46×46cm
- 重さ:9.9kg
スクリーンタープのきれいな張り方
パーツが少なく、簡単に設営できるのがスクリーンタープの魅力。特に丸いドーム型のアイテムは、構造がシンプルでキャンプの経験がない人にもおすすめです。
【手順】
1. タープ本体を広げ、屋根になる部分にポールを通す
2. ポールを湾曲させ、先端をタープの隅にあるピンに差し込んで本体を立ち上げる
3. 本体が動かないように隅をペグで固定する
風が強い日は、本体中部のストームガードからもロープを伸ばして固定カ所を増やすと安定感がアップ。シワがなくピンとしたきれいな見た目に仕上がります。
ただし、設営方法は製品の形状やメーカーによって大きく異なります。購入前に設営方法の確認や設営動画などをチェックしましょう。
スクリーンタープなしでの冬キャンプの過ごし方
タープをできるだけ低 or 陣幕を使う
予算の関係でスクリーンタープをすぐに用意できない場合は、一般的なレクタタープやヘキサタープでも工夫次第で寒さを緩和できます。ポイントは、冷たい風が入り込まないように風上側を低くし、短いポールで全体の高さを抑えるようにしてください。
壁をつくる陣幕を使用するのもおすすめです。ストーブの熱気が逃げたり、風が入り込んだりしないように工夫して冬のキャンプを楽しみましょう。
スクリーンタープを活用して冬キャンプを楽しもう!
スクリーンタープは、冬キャンプの寒さ対策として高い効果を発揮します。横からの冷たい風をシャットアウトしたり、石油ストーブを使って暖を取ったり、冬キャンプを快適に楽しむための機能が満載。テントより通気性がいいので空気がこもらず、メッシュにすれば開放感も味わえます。一般的なタープで寒さを感じている人は、スクリーンタープを試してみましょう。