ゴアテックスとは?種類・選び方からおすすめアイテムまで解説
ゴアテックスは、レインウェアなどのアウターに使われている高機能の素材。この記事ではゴアテックスとはどういったものか、という解説から、ゴアテックスの種類や選び方、おすすめのゴアテックスアイテムまで紹介します。
防水耐久性・透湿性・防風性を兼ね備えた素材「ゴアテックス」
ゴアテックスという単語は、アウトドア製品を購入検討した方なら一度は耳にしたことがあるでしょう。ゴアテックスとは、アメリカのWLゴア&アソシエイツ社が製造販売する、防水耐久性・透湿性・防風性を兼ね備えた素材。アウターや靴などによく使用されています。
ゴアテックスは、「防水透湿性」を備えているのが特徴。「防水透湿性」は、水は通さず水蒸気は通す、という非常に優秀な機能です。つまり、ゴアテックスウェアを着ていれば、雨の侵入を防ぎ、蒸れを逃し、衣服内環境を快適に保てます。
「防水透湿」のカギは無数の小さな穴
高い防水性と、内側の湿気を逃す透湿性を兼ね備えたゴアテックス。両立するのが難しいようにも感じるこの2つの機能。これを実現させたのが、生地にある無数の小さな穴。この穴の大きさは、外からの水滴を通さず、水蒸気は通す大きさです。つまり雨の侵入を防ぎ、汗の水蒸気を外に逃がしてくれる役割を担っています。
「防風」空気の塊を通さない機能
空気の粒子が固まって体にあたることで感じるのが風です。つまり空気の粒子がばらければ風を感じにくくなる。これを利用し、ゴアテックはスメンブレンを蜘蛛の巣のような形状で作り、風の粒子を分散させ、風を感じにくくしています。
▼「GORE-TEX」について、日本ゴア社の担当者にインタビューしてきた記事が気になる方はこちらをチェック!
こちらの記事では、日本ゴア社の担当者さんに、下記の5つの質問に答えていただいています。
Q1. 「防水透湿性能」って、つまりどういうこと?
Q2. GORE-TEX(R) ファブリクスは、なんで水を通さないの?
Q3. GORE-TEX(R) プロダクトは洗濯しない方がいい?
Q4. GORE-TEX(R) プロダクトをデビューするならどのカテゴリから?
Q5. GORE-TEX(R) プロダクトはどうして商品に大きなタグが付いているの?
レインウェアにはなぜゴアテックスなのか!メーカー突撃取材で明らかに!
アウトドアウェアで超定番の防水透湿素材「ゴアテックス」。アウトドア経験を問わず、今では多くの人が知る素材です。しかし、ゴアテックスの名前は知っていても、どのような革新的な素材かを、はっきりと把握していない人も多いはず。そこで、国内でゴアテックスを取り扱う日本ゴア合同会社に、素材の特徴や手入れの方法などを、詳しく聞きました。
ゴアテックスウェアの種類と選び方
ゴアテックスのウェアは、大きく5種類に分類されます。それぞれ特徴がありますので一つ一つ詳しく解説していきます!
ゴアテックス
キャンプや登山など、一般的なアウトドアで着用するなら「ゴアテックス」がベスト。初めてゴアテックス商品を購入予定の方やゴアテックスの中でもどれが良いか悩んでいる方におすすめです!
ゴアテックスを使用した、防水ジャケット。防水性、防風性に優れいるので登山のシェルとして着用できます。またフードがヘルメットに対応するので岩場でも使いやすい仕様です!
【hinataのおすすめポイント】
- ポケットの位置が高くザックの腰ベルトをしても物の出し入れがしやすい
- フード先端につばが付いているので雨天時顔に雨が当たりにくい
この他にも、ザ・ノース・フェイスにはゴアテックスを使用したウェアやシューズなどのアイテムが多数ラインナップ。登山家が創業したブランドだけだあって、登山に対応できるゴアテックス製品が豊富です。
▼ザ・ノース・フェイスのゴアテックス製品をもっと知りたい方は、こちらもチェック!
ゴアテックスプロ
ゴアテックスシリーズの中でも頑丈さ、透湿性、ストレッチ性が特に優れているゴアテックスプロ。本格的なアルプス登山、縦走登山、バックカントリーなど、過酷な環境下での活動ではウェアの耐久性が求められるため、「ゴアテックスプロ」が安心です。
メンブレンを表面と裏面から挟む3層構造のゴアテックスプロを採用したジャケット。ゴアテックスの中でも防風性、防水性、透湿性に優れた1枚です。首元も高く設計されているのでジャケット内部の冷えを抑え、登山中の低体温症のリスクを下げます。
【hinataのおすすめポイント】
- 防風性、防水性、透湿性に優れ登山で使いやすい
- フードがヘルメットに対応した形状なので岩場でも使える
ゴアテックスアクティブ
「ゴアテックスアクティブ」はゴアテックスシリーズの中でも透湿性に優れた素材です。他に比べて汗を水蒸気にして外に逃がすのが早い為、運動強度が高いスポーツでも、オーバーヒートや汗の蓄積を防げます!特にトレイルランニングやクロスカントリーなどにおすすめ!
ゴアテックスの中でも軽量性と透湿性に優れたジャケット。運動量が特に激しいアウトドアスポーツに最適です。フードに芯が入っているのも特徴的で雨天時でもしっかり視界を確保します!
【hinataのおすすめポイント】
- 雨天時にフードを被っても顔に水が垂れてこない
- 蒸れにくく快適
ゴアテックスシェイクドライ
「ゴアテックスシェイクドライ」は、「ゴアテックスアクティブ」より、さらに透湿性が高いモデルです。激しく運き、汗をかきやすいシーンでの着用におすすめ。「ゴアテックスシェイクドライ」はゴアテックス自体が表地として扱われているため、撥水性も高いです。
ノーバン SL フーディはゴアテックスの中でも透湿性に優れているため、トレイルランニングに最適なジャケットです。またアークテリクスの中でも最軽量クラスの125g!まさに強度の高い運動をする方におすすめです。
【hinataのおすすめポイント】
- 125gと軽くトレイルランニングに最適
- 透湿性高くべたつきにくい
この他にも、アークテリクスにはゴアテックスを使用したウェアやシューズなどが多数ラインナップ。ファッション性もさることながら、登山にも対応できる高性能なゴアテックス製品が豊富です。
▼アークテリクスのゴアテックス製品をもっと知りたい方は、こちらもチェック!
ゴアテックスインフィニウム
「ゴアテックスインフィニウム」は、他の各種ゴアテックスとは異なり、唯一防水性のないモデル。防水性の代わりに、快適性を追求して作られていて、肌触りが柔らかで着心地が抜群です。防水性よりも着心地を重視するタウンユースなどのシーンに最適です。
防風性、保温性、透湿性に優れたジャケット。保温性があるのでクライミングや、ゴルフなど立ち止まる場面が多いアウトドアスポーツに適したジャケットです。また脇下にジッパーがあるので蒸れを防ぎ快適さを保ちます。
【hinataのおすすめポイント】
- サイドにジッパーが付いているので汗をかいても蒸れにくい
- 防風性が高く体を冷やさない
スニーカーやブーツなど、ゴアテックスの靴3選
雨天時足元が濡れると、かなりストレスに感じます。そんな悩みを解決してくれるのがゴアテックス素材を採用したシューズ。ここでは、hinataがおすすめするゴアテックスシューズを紹介します!
ゴアテックスを使用して作られた、防水仕様のオールスター。インソールには高機能な「REACT」を採用。クッション性・通気性が高く、快適に着用できます。
【hinataのおすすめポイント】
- 雨でも寝れずにいつもと変わらないコーデができる!
- クッション性、通気性が高いインソール使用
▼コンバースのゴアテックスシューズについて、もっと詳しく知りたい方はこちらもチェック!
ニット素材のカジュアルデザインながら、突然の気候変動を気にせず日常使いできる防水シューズです。ゴアテックス仕様でレインブーツとして活用可能。フィット感がよく、はき心地も良好です。ローカットモデルもあります。
【hinataのおすすめポイント】
- 街中でも使いやすいカジュアルなデザイン
- フィット感の良い履き心地と、クールなデザインが魅力
ゴアテックス仕様のカメレオン7。
TPU素材のプレートでつま先からかかと部分までが覆われていて、尖った岩などの障害物から足を保護するとともに、靴のねじれを抑制し安定感を発揮してくれます。
【hinataのおすすめポイント】
- でこぼこのあるトレイルでも安定して歩ける特殊設計
- タウンユースもOKなローカット
ゴアテックスを洗濯して寿命を伸ばそう
ゴアテックスは、高機能ゆえに「あまり洗濯しない方がいい」と思われている方も多いのではないでしょうか。実は、
ゴアテックスの機能を維持しながら長く使うためには、洗濯とお手入れが必須。きちんとお手入れをすることで本来の性能を発揮でき、耐用年数も長くなります。
ゴアテックスアウターウェアは、ほとんどの場合、家庭で洗濯できます。洗濯表示に「洗濯機」のマークがついていれば洗濯機で洗っても問題ありません。ファスナーやポケット、フラップ、ストラップは洗濯前に閉じておいてください。
洗剤も、粉末洗剤・柔軟剤・染み抜き剤・漂白剤を除けば、普通の家庭用洗剤で大丈夫。ただし、洗剤残りによって防水透湿性能や表面の撥水性が低下してしまう可能性があるため、洗剤の量は少なめを心がけましょう。
ゴアテックスの洗濯について詳しくはこちらから:
ゴアテックス/お手入れ方法ゴアテックスアイテムで快適にアウトドアを楽しもう!
雨風は通さず湿気は通す、という画期的な機能を持ったゴアテックス。ゴアテックスアイテムを着用して、快適にアウトドアを楽しみましょう。