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ダイソーのクッカーの画像

【税抜700円】ダイソーの「クッカー3点セット」は直火OK!炊飯や炒め物も

100円ショップのDIASO(ダイソー)では、キャンプ飯に欠かせない調理器具を集めた「クッカー3点セット」が770円(税込)で購入できます!しかも、コンパクトにスタッキングできる優れもの。キャンプ歴4年の筆者が、実際に調理をして使用感をレビューします。

ダイソーならクッカーが700円で買える!

ダイソーのロゴの画像
大手100円ショップのダイソーでは、安くて実用的なキャンプ道具が幅広く展開されています。その中でも注目なのが「クッカー3点セット(税込770円)」。アウトドアブランドのクッカーは3,000円程度から販売されており、770円(税込)は“破格の安さ”といえるでしょう。 しかし、あまりに安いと使い勝手や品質が気になるもの。そこで今回は、筆者が話題のクッカーを購入。実際にお米を炊いたり、スープや麻婆豆腐などをつくったりして、使い勝手を検証します。SNS上では「焦げる」との声もあったため、お手入れやシーズニング方法も解説するので参考にしてください。

ダイソー「クッカー3点セット」の基本情報

  • 製品名:クッカー3点セット
  • 価格:770円(税込)
  • サイズ: [鍋(大)]直径14.5×高さ6.5cm [鍋(小)]直径12.5×高さ6.5cm [フタ兼用フライパン]直径15×高さ2.7cm [収納用バッグ]横20×縦21×厚さ0.5cm [ひも]太さ0.3×長さ36cm
  • 満水容量: [鍋(大)]960mL [鍋(小)]700mL [フタ兼用フライパン]435mL
  • 素材: [鍋(大・小)、フタ兼用フライパン]ステンレス鋼(クロム13%) [収納バッグ]ポリエステル [ひも]ポリプロピレン
  • 公式サイト:クッカー3点セット

ダイソーの「クッカー3点セット」はここがすごい!

クッカー3点セットを購入して「ここがすごい!」と感じた点を解説します。製品の魅力は安さだけではありません。クオリティの高さや特徴などを詳しくレビューしていきます。

充実したセット内容

ダイソーのクッカーの画像
ダイソーのクッカー3点セットは、
  • 鍋(大)
  • 鍋(小)
  • フタ兼用フライパン
の3点に加え、携帯に便利なメッシュタイプの収納袋が付属されています。クッカー3点で770円(税込)という安さにもかかわらず、収納袋付きでさらにお得感があります!
ダイソーのクッカーの画像
【鍋(大)】 幅広い調理に使える鍋(大)は、直径14.5cm、高さ6.5cm、容量は960mL。一番大きな鍋ですが、手のひらに乗る程度の大きさで、ソロキャンプやデュオキャンプにおすすめのサイズ感です。フタ兼用フライパンと組み合わせて炊飯も可能。麺が丸いタイプの袋ラーメンがすっぽり収まります。そのほか、レトルトカレーを温めたり煮込み料理をつくったりマルチに活躍しそうです。
ダイソーのクッカーに袋ラーメンを入れた様の画像
鍋(大)に袋ラーメンを入れた様子
ダイソーのクッカーにレトルトのカレーを入れた画像
鍋(大)にレトルトカレーを入れた様子
ダイソーのクッカーの画像
【鍋(小)】 コンパクトで汁物などの調理に便利な鍋(小)は、直径12.5cm、高さ6.5cm、容量は700mLです。揚げ物をするときは少ない油で調理ができます。
ダイソーのクッカーの画像
【フタ兼用フライパン】 フタ兼用フライパンは、直径15cm、高さ2.7cm、容量は435mL。フタ、フライパン以外に皿としても使えるため、荷物を減らせます。
ダイソーのクッカーの収納袋の画像
収納袋は黒いメッシュ素材の巾着タイプ。通気性が良いため、湿気がこもりません。薄手なので衝撃からクッカーを守ることはできませんが、携帯しやすくなるのはもちろん、リュックに入れたほかの金属とぶつかる音を防いだり、傷ついたりするのを防止してくれます。

ステンレス製で直火OK!

ダイソーのクッカーの画像
素材は丈夫なステンレス製です。うっかり落としてもへこんだり変形したりしにくいため、耐久性に優れていると感じました。ステンレスはさびにくく管理がしやすいことも特徴です。基本的には洗って乾かすだけでOK。鉄製のスキレットやフライパンのように、使用後に毎回さび防止のシーズニングをする必要はありません。手軽に使えるものがほしいという人にぴったりです。 なお、ダイソーのクッカー3点セットは「直火専用」です。OD缶やカセットガスボンベを燃料とするガスバーナーやガスコンロ、アルコールストーブや固形燃料などで使用できます。電磁調理器(IH)、電子レンジ、オーブン、ストーブでは使用できません。

スタッキングできてコンパクトになる

ダイソーのクッカー3点セットはスタッキング(積み重ねてコンパクトにすること)して、小さく収納できます。3つのクッカーをスタッキングしたサイズは、直径約15.5cm、高さは7cm。さらにクッカーの中に小型のバーナーや折りたたみのカトラリーなどをスタッキングすれば、荷物がさらにコンパクトにできます。
ダイソーのクッカーの画像
スタッキングするときは持ち手を折りたたみます。固定はできないため、収納袋に入れるときや洗うときは少し邪魔に感じました。
ダイソーのクッカーの画像
鍋(大)の中に鍋(小)が入ります。直径の差は約2cmあり、スムーズに出し入れできました。
ダイソーのクッカーの画像
フタ兼用フライパンを重ねます。鍋(大)とフタ兼用フライパンの直径の差は約5mm。きっちりと密閉はできませんが、ガチャガチャと金属同士がぶつかる音はあまりなく、適度なフィット感だと感じました。
ダイソーのクッカーの画像
収納袋に入れれば全てがひとつにまとまり、ばらける心配はありません。収納袋は本体に対してほぼぴったりのサイズなので、移動中にフタが外れたり、持ち手が動いたりすることはなさそうです。
ダイソーのクッカーの画像
鍋(小)の中には、ダイソーの折りたたみシェラカップ(直径約12×高さ約5cm(実測))をスタッキングできました。

クッカー3点セットを使って料理に挑戦!

ダイソーのクッカー3点セットを使って、実際に料理をしてみました。それぞれのクッカーを使って炊飯、スープ、炒め物を実践!使い勝手や何人分の調理に対応できるかなどをレビューします。

【鍋(大)+フタ兼用フライパン】炊飯

ダイソーのクッカーで炊いたご飯の画像
【材料】
  • 米 2合
  • 水 400mL
【作り方】
  1. 米を研ぎ、400mLの水を入れる
  2. 30分浸す
  3. 強火~中火で加熱し、沸騰してフタが動き出したらおもりを置いて弱火にする
  4. 弱火で8~10分加熱する
  5. 水分がなくなり、ご飯が炊けたにおいがしてきたら火を止める
  6. タオルに包んで10〜15分蒸らす
まずは、鍋(大)とフタ兼用フライパンで米を炊いてみます。ダイソーのクッカーはどれもメモリがついていないため、別途計量カップやメモリつきのシェラカップなどが必要です。炊飯をするときに「メモリがあれば良かったのに」と少し残念に思いました。容量に関しては、2合で鍋8割程度の量になり、3合炊くのは難しそうです。

【鍋(小)】たまごスープ

ダイソーのクッカーでつくったたまごスープの画像
【材料】
  • たまご 1個
  • 水 400mL
  • 白だし 40mL
  • ネギ 適量
【作り方】
  1. 水が沸騰したら、白だしを入れる
  2. 再度沸騰したら、混ぜながら溶いた卵を少しずつ入れる
  3. たまごがふんわりと固まったらネギを加える
たまごスープを作っている画像
鍋(小)の容量は700mL。2人前のたまごスープをつくるのにちょうど良いサイズ感で、3人前(水、600mL)では吹きこぼれてしまいそうです。鍋本体は小さいですが持ち手が長いため、手元まで熱さが伝わってくることはありませんでした。鍋(小)にはフタがないため、保温ができないのが惜しい点だと感じました。

【フタ兼フライパン】麻婆豆腐

ダイソーのクッカーでつくった麻婆豆腐の画像
【材料】
  • 豆腐 150g(半丁)
  • ひき肉 50g
  • ネギ 適量
  • 麻婆豆腐の素(3~4人前) 半分
【作り方】
  1. 豆腐は1.5~2cm程度の角切りにし、ネギは粗みじん切りにする
  2. シーズニングをしたフライパンに油をひき、温まったらひき肉を炒める
  3. ひき肉の色が変わったら、麻婆豆腐の素を入れて良く混ぜる
  4. 豆腐を加え3分程度煮込んだら、ネギを入れて混ぜる
ダイソーのクッカーで麻婆豆腐を作っている画像
ステンレス製のフライパンは焦げやすいといわれますが、調理前にしっかりとシーズニングをしたため、ひき肉を炒めたときは全く焦げつきませんでした。シーズニングの方法は記事後半で解説します。 フタ兼用フライパンは深さ2.7cmのため、約2人分の豆腐半丁(約150g)の量で満杯になってしまいました。肉や魚を焼くのには向いていますが、150g以上の材料を炒めるのは難しいかもしれません

焦げが気になる人必見!シーズニングの方法

SNS上などで「ステンレス製のフライパンは焦げやすい」という声を目にしますが、正しくシーズニングをすればダイソーのクッカーも焦がさずに調理が可能!。ステンレスの場合は鉄製のスキレットのように、油を塗って加熱してという工程を何度も繰り返す必要はなく、比較的簡単にシーズニングができます。手順を写真付きで紹介するので参考にしてください。
ダイソーのフタ兼用フライパンの画像
大さじ1杯程度の油をフライパン全体にひろげ、白い煙が出るまでしっかりと加熱します。
ダイソーのクッカーの画像
煙が出てきたら火を止め、手で触れるくらいまで冷ましたらシーズニング完了!ここまでわずか5分程度です。
ダイソーのクッカーでひき肉を炒めている画像
半信半疑でしたが、シーズニング後にひき肉を炒めたところ全く焦げつきませんでした。シーズニングに加え、鍋をしっかり加熱してから食材を投入するのも重要なポイントです。フライパンが焦げなかったため、洗う際も楽でした。 使用後は食器用洗剤で洗い、しっかりと乾かしましょう。シーズニングは毎回おこなう必要がありますが、わずか5分ほどの作業で、調理も片付けもスムーズになります。焦げつきに悩まされている人は試してみてください。

実際に使ってみて感じた良い点・惜しい点

ダイソーのクッカー3点セットを実際に使って、良かった点、惜しいと感じた点をまとめました。筆者がキャンプで愛用しているアウトドアメーカーの調理器具と比較して感じたことも正直に解説します。
ダイソーのクッカーの画像

良かった点

【めちゃくちゃコンパクト】 製品を実際に手に取ってみて「想像以上にコンパクト!」だと感じました。筆者が普段から愛用しているSnow Peak(スノーピーク)のアルミパーソナルクッカーセットは、収納時の高さが10cm。ダイソーのクッカーセットは、容量がほぼ同じでありながら、フタがスタッキングできる分スノーピーク製に比べて3cmもコンパクト。荷物を少しでも小さくまとめたいときに重宝しそうです!
クッカーを並べた画像
左:ダイソー / 右:スノーピーク
【ガンガン使える】 低価格である分、焦げつきや変色を気にせず思い切り使えると感じます。底面が加熱により茶色く変色してしまいましたが「700円だし…まぁいいか!」と良い意味で諦めがつきました。 高額なアイテムを購入すると「あまり汚したくないな」と感じてしまうことがあるかもしれません。ダイソーのクッカーなら、決して雑に使って良いわけではありませんが、汚れるのを気にせずガンガン使い倒せるのが好都合だと感じました。

良い点

  1. コンパクトで携帯性抜群

  2. 心置きなくガンガン使える

惜しい点

【電磁調理器(IH)では使えない】 ダイソーのクッカー3点セットは、「電磁調理器では使用しないでください」とパッケージに記載されています。筆者はキャンプで、バーナーや焚き火以外に、IHを使う場合がたまにあります。クッカーが汚れず火加減の調整もしやすい便利なアイテムですが、残念ながらダイソーのクッカーは使用不可。そのほか、ストーブの上に乗せて使用するのもNGです。
ダイソーのクッカーを袋に入れている画像
【収納袋に入れにくい】 770円(税込)という破格の安さでありながら、収納袋が付属されているのは大きなメリットですが、収納するときに袋に入れにくいと感じました。クッカーに対してぴっちりとフィットするサイズのため、やや押し込むような入れ方になってしまいます。急いでいる場合はストレスを感じるかもしれません。

惜しい点

  1. IH調理器では使えない

  2. 収納袋に入れにくい

ダイソーのクッカーとセット使いがおすすめのアイテムを紹介

ダイソーでは、クッカーがより使いやすくなる便利なアイテムも販売されています。ここでは特に人気の2アイテムを紹介します。どちらも110円(税込)で購入できるので、気軽に試してみてください。
ダイソーのクッカークリップとメッシュバッグの画像「

クッカークリップ

ダイソーのクッカークリップの画像
熱くなったクッカーやフライパンでも簡単につかめるクッカー用のクリップです。クッカーにはもともと持ち手が付いていますが、長時間の調理で熱くなってしまったり、握りにくかったりすることも。クッカークリップがあれば、やけどの心配がありません。まっすぐな形状で握り心地もGood!簡易的なトングとしても使えます。
【基本情報】
  • 価格:110円(税込)
  • サイズ:長さ12.3×幅2cm×高さ5cm
  • 素材: [本体]アルミ [バネ]ステンレス鋼 [ピン]スチール(ニッケルメッキ)
  • 公式サイト:クッカークリップ

メッシュバッグ(アウトドア用、ブラック)

ダイソーのメッシュバッグの画像
通気性の良いメッシュタイプの収納袋です。丸いマチがあり、クッカーの収納に最適!クッカー3点セットもばっちり入りました。付属の収納袋は入れにくかったため、合わせて購入するのがおすすめ。深さがあるため、カトラリーやマグカップも一緒に入れられます。
【基本情報】

ダイソーのクッカーでキャンプ飯を楽しもう!

ダイソーのクッカー3点セットは、770円(税込)という安さでありながら、セット内容が充実しており、コンパクトに持ち歩ける優れもの。ひとつあればスープや炒め物などあらゆるキャンプ料理に挑戦できます。 IH調理器では使えないものの、バーナーや焚き火でキャンプご飯を楽しみたい人には十分なクオリティといえるでしょう。コストを抑えたい人や、手軽に使えるクッカーが欲しい人は、近くの店舗でダイソーのクッカー3点セットをチェックしてみましょう。


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