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BBQギア

人気ガレージブランド「TheArth」のファクトリーマネージャーが実践。玄人ギアでアップデートする、スマートBBQのすすめ

みんなでワイワイ、肉を焼きながらお酒を飲むだけで楽しいバーベキューですが、内容に物足りなさを感じているあなた。今年はギアにちょっとこだわり、もう一歩先のバーベキューに前進してみませんか?ガレージブランド「TheArth(ざぁ〜ッス)」のファクトリーマネージャーであり、アウトドア界でも噂の玄人キャンパータカミーさんに、ふだん実践しているスマートなバーベキュースタイルを、愛用のギアとともに教えてもらいました!

そもそも、「バーベキュー」の定義とは?

薪や炭で食材を焼けばそれがバーベキュー!スタイルは自由。

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バーベキューとは、薪や炭などを使って肉や魚、野菜をじっくり焼いて楽しむ文化。近年直火OKのバーベキュー場は少ないので、最低限バーベキューグリルや焚き火台など、火をおこして食材を焼く器具が必要です。 あくまでみんなで楽しむことが目的なので、スタイルは自由。メンバーの人数や年齢などに合わせ、グリルや道具、料理を選びましょう。
今回は、人気ガレージブランド「TheArth(ざぁ〜ッス)」のファクトリーマネージャーであり、プライベートでも複数の焚き火台や道具を使いこなす"タカミー"こと高見健二さんに、バーベキューを楽しみ尽くすための便利なアイテムを紹介してもらいました!
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TheArth ファクトリーマネージャー

タカミー(高見健二)さん

歯科技工士を経てmotoGPワークスマシン製作に15年従事。現在、アウトドアブランド「TheArth」のファクトリーマネージャーを担当。キャンプ、音楽フェス、ものづくりが好きで、オリジナリティのある視点・作品作りに定評がある。

バーベキューに必要な基本のアイテム

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バーベキューをするための基本セットは「食材を焼くもの」「燃料」「火をおこすもの」の3つ。食材を焼くのはバーベキューグリルや焚き火台、燃料は薪や炭が一般的です。着火剤、着火ライターがあれば、短時間で火おこしができます。 それに加え、火の番をする人は燃えた薪や炭を扱う火ばさみ、手を保護するグローブを使います。焚き火台の熱から地面を保護する焚き火シート、燃焼を促す火吹き棒(うちわでもOK)、薪を割る斧や鉈(ナタ)、網のこげつきを落とす掃除ブラシなどがあると便利です。

本格グリルで炭火焼を味わう。使用人数でギアを分けて

グループの時はこれ!ウェーバー/スモーキージョー プレミアム チャコールグリル 37cm

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グループでのバーベキューでは、それなりにサイズのある調理道具が必要。しかし、重い鉄板やバーベキューグリルは持ち運びや後片付けが負担になることも。「スモーキージョー プレミアム チャコールグリル(ウェーバー)」は、ポータブルな本格グリルで、大人数でのバーベキューに最適。自立式のため台が不要で、バーベキュー場や庭の自由な場所に置けるので便利です。
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高見さん夫妻も愛用中。「大人数でのバーベキューにはスモーキージョーの登場率が高いです。肉や野菜を焼くのはもちろん、ふたが付いているので、蒸し料理や燻製料理も楽しめます。ふたとグリル下部に通気口があり、開けておけばふたをしていても内部に空気が循環し、炭火をほどよく燃焼させられるんですね」
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「食材を焼いたあとは網を外して、グリルで焚き火を楽しむことが多いです。ふたをして上下の通気口を完全にふさぎ、空気の流れを遮断すれば、消火も早いです。グリル内に残った炭や灰は、ふたをしたまま持ち帰れるので後片付けも楽。炭は次回また再利用できます」
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重さは3.4kgと、片手で楽に持てるくらい。ふたにハンドルがついているので、持ち運びやすいです。
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小型ながら、4〜6人で楽しむには十分の焼きスペースを確保。数種類の食材が一度に焼けます。
【基本情報】 サイズ:W‎39.1×D42×H43.2cm 重さ:3.4kg 使用人数:4〜6人 詳細はこちら:Weber

ソロ、デュオの時はMt. SUMI /パーフェクトグリル ミニでこじんまり

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ソロやカップルでのんびりお酒を飲みながら、バーベキューを堪能したいときおすすめなのが、「パーフェクトグリル ミニ(Mt. SUMI)」。ステンレスのプレートできた組み立て式で、設置時間はわずか数秒。ミニマルなデザインと、コンパクトながらも安定の火力で、男女年齢問わずソロキャンプを楽しむキャンパーの間で人気の焚き火台です。
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裏面に収まっているロストルと両サイドのウイングプレートを取り出し、本体を裏返すとグリルが展開され、数秒で設置完了。収納時はロストルとウイングプレートを外し、グリルを勢いよくひっくり返すと本体がたたまれます。
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収納時の厚さは約2cm。専用の収納袋付きで、運搬時にも他のギアを傷つけません。
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「ソロか夫婦だけなら、パーフェクトグリル ミニの出番が多いですね。底面が熱くならないので、卓上で使えてとても便利です。何より気に入ってるのがサイドのウイングプレート。焼いた食材をすぐにのせられ、お皿代わりにそのまま食べられます。マヨネーズのような粘度のある調味料なら横に添えてしまってOK。食事用プレートが不要になるので、テーブルまわりがスッキリするのもありがたい」
【基本情報】 使用サイズ:‎W21.4× D16.6× H14.4m 収納サイズ:W21.4× D16.6× H2cm 重さ:1.5kg 使用人数:1〜2人 詳細はこちら:Mt.SUMI

「なくてもいいけど、あれば超便利」なバーベキューの周辺アイテム

無駄な待ち時間をなくす!ソロストーブ/キャンプファイヤー

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バーベキューの薪や炭、完全に燃え尽きるまで待たなくてはならず、撤収まで時間がかかるなんてことも。「ソロストーブ キャンファイヤー(ソロストーブ)」は二次燃焼により、効率的に焚き火ができるストーブ。一次燃焼で燃え残った燃料に、高温の空気をぶつけてガスや煙も燃やしてくれるので、少ない燃料でも大きな炎が作れ、煙が出にくいのも特徴です。
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「焚き火やバーベキューで薪や炭を燃やすとき、いつも横に置いて使っているアイテムです。燃え尽きなかった薪や豆炭をこの中に入れておくと、二次燃焼ですべて灰になるので片付けがだいぶ楽です」と高見さんは語ります。
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焚き火台の下にたまっていく炭をどんどんソロストーブ キャンプファイヤーに移していきます。二重壁構造になった筒型の容器の中で、炭が二次燃焼により効率よく燃え、灰になっていきます。
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ソロストーブ キャンプファイヤーは、ソロでもファミリーで楽しめる「ちょうどいい」サイズ感。約950mlの水を2〜4分ほどで沸かすことが可能です。調理のとき五徳の代わりになるクッキングリングは、穴から炎に空気を供給し、鍋の中心を効率よく温め、風防の役割も果たします。
▼ソロストーブ キャンプファイヤーの魅力についてもっと知りたい方はこちら
【基本情報】 使用サイズ:直径約17.8×約23.5cm 収納サイズ:直径約17.8×約17cm 重さ:約998g 使用人数:3〜4人 詳細はこちら:ソロストーブ

子どもでも安全に薪割りできる!ファイヤーサイド/キンドリングクラッカー

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焚き火に必要な薪ですが、キャンプ場などで売られているものは太くて燃えにくいため、薪割りをする必要があります。とくに着火する際の焚きつけ用の薪は、より細くしておくとよく燃えます。長時間焚き火を楽しんだり、調理用にも使うとなると、それなりに薪を消費するため、付随する薪割りの作業はなかなかの負担に。 そんな薪割りの作業を楽しくしてくれるのが、「キンドリングクラッカー(ファイヤーサイド)」(通称キンクラ)。斧の刃が逆向きに固定され、誰でも簡単に薪割りができる道具です。
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高見さん夫妻もふだんから愛用中です。「スモーキージョーでバーベキューをしたあと、焚き火をするので必ず持っていくアイテムです。通常、地面がぬかるんで柔らかくなっていたり、石や砂が多い場所だと薪割りがしにくいですが、キンクラがあれば地面の状態に左右されることなくどこで薪割りができます」 オーストラリアの工場で製造され、丈夫なダクタイル鋳鉄で造られているため、それなりに重厚ですが、安定感も抜群。
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「注意点としては、木目が曲がっている広葉樹などで長めの薪の場合、刃の部分でつっかかってしまい、最後まで割り切れないことがあります。そんなときは丸太などの上に置いて高さを出すとやりやすいです」
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薪割りがはじめての子どもでも安全。刃の上に薪を置き、はじめ薪を手で支えながらハンマーで何度か軽く叩いて薪に刃を食い込ませます。あとは、両手(大人なら片手)で何度かハンマーで叩けばスパンと割れます。子どもに斧を持たせることなく薪割りができ、大人も安心して見守っていられます。
【基本情報】 サイズ:直径190(リング外径)×H310mm 重さ:4.8Kg 詳細はこちら:ファイヤーサイド

焦げ問題はこれで解決!ウェーバー/グリルブラシ 30cm

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楽しくバーベキューをしたあと、面倒なのが網の掃除。とくに肉や魚などを焼いたあとは脂がこびりつき、すぐに処理しないと厄介なことになりかねません。「グリルブラシ(ウェーバー)」は、網をグリルに置いたまま掃除ができる優れもの。
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「焼肉店などでは焼き網を途中で交換してくれますが 屋外でのバーベキューのときは網が汚れていても、替えの網を持っていったりはしません。グリルブラシは調理の合間に、炭火で熱せられている状態でも網をこすってきれいにすることができて便利です。我が家で使っている「ユニフレーム/ユニセラTG」の網にも使えるので、ヘビロテしています」
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持ち手は人間工学に基づいた握りやすいデザイン。ブラシヘッドの幅が広いのでスピーディーに網の汚れを取り除き、ブラシの角を使えば、グリルの端や網の隙間などの細かい汚れも掃除できます。
【基本情報】 サイズ:17.78×2.54×30.48cm 詳細はこちら:Weber

炭の準備も道具をうまく使って効率よく、スマートに!

火おこし道具と豆炭で効率性アップ!

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バーベキューは薪を燃やし、焚き火で調理することもできますが、初心者には火力の調節が難易度高め。火力の安定した炭で調理するのが、食材をじっくり焼け、焦げつく心配も少ないのでおすすめです。 タカミーさんは、調理に最適な炭火を効率的に用意するため、小型に整形された豆炭と、炭おこしに特化した道具「チャコスタ(ユニフレーム)」を使用。豆炭を入れたチャコスタを焚き火台の上に置き、炭火を育てます。 「チャコスタに豆炭を入れるとき、空気が通る道ができるように、真ん中に細めの薪を刺しておきます。刺しておいた薪を抜くと、空気の流れが生まれて着火しやすくなります。あとは火の上に置いて10分ほど待てば完成です」
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炭火として育てた豆炭を維持するため、一時的に「ソロストーブ キャンプファイヤー」で保管
豆炭は、一般的に売られている木材を炭化させた炭よりも、火のもちがよく扱いやすいのがポイント。「バーベキューのときは、いつもウェーバーブリケットという100%オーガニックの豆炭を使っています。火がつきやすく、一度点火すれば一定の温度で2時間ほど燃焼します。豆炭は形が均一なので、火力や燃焼時間を計測しやすくて調理に向いているんですよね」
▼豆炭おすすめの理由を詳しく知りたい方はこちら

玄人ギアを取り入れて、スマートなBBQにアップデートしよう

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いくつかのお役立ちグッズで、格段に効率的かつ快適になるバーベキュー。準備や後片付けの時間を短縮できれば、仲間との会話やくつろぎ時間が増え、より充実した一日が過ごせるはず。一歩ずつ、バーベキュースキルを上げていきましょう。
▼「+α」が見つかるバーベュースポットが知りたい方はこちら

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