BBQキャンプのためのレイアウト入門。まったりなら「グリル×イロリテーブル」活用でロースタイル!
屋外で過ごしやすくなる秋は、バーベキューとキャンプを一緒に楽しむのに最適の季節。自然に囲まれながら、家族と肉を焼いて過ごす時間は、癒やしの時間です。そんな「バーベキューキャンプ」をリラックスして楽しむカギは、人数やスタイルにあったキャンプサイトのレイアウト。効率的なギアの配置とともに、準備や調理を格段に楽にしてくれるギアを紹介します。
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
おいしいものを食べながら、自然の中でゆっくり過ごしたい
キャンプの醍醐味といえば、自然に囲まれた空間で、おいしいものを食べながら過ごすゆっくりとした時間。中でもキャンプとバーベキューの組み合わせは最高です。そんなキャンプスタイルをこれから実現させたい方に向け、「リラックス&バーベキュー」をテーマに、人気のアウトドアブランド「ホールアース」のアイテムを使って、2種類のバーベキューキャンプスタイルを紹介していきます。
ロースタイルでグリルを囲む「囲炉裏BBQ」
キャンプスタイルの好みは多様化していますが、「とにかく自然の中でリラックス」という人におすすめしたいのは、椅子やテーブルの高さを低く抑えたロースタイル。ローチェアに座り、ゆったりとした姿勢でバーベキューグリルを囲めば、ゆとりのある食卓をアウトドア空間に作り出せます。
BBQも焚き火も楽しめる「ちょうどいいグリル」を見つけよう
そんなロースタイルにぴったりのグリルが「ファイヤースタンド」です。スクエア型で複数人で囲みやすい形状と、ローチェアに座ったときにちょうどいい高さが使いやすいこちらのアイテム。構造もシンプルで組み立ても簡単な上、丈夫で壊れにくいので、最初の1台にぴったりのグリルです。
焼き網は大きなステーキ肉をドンと焼いても余裕がある広さ。2〜4人でのバーベキューに最適です。焼き網は、グリル本体にしっかり固定できる専用なので、肉を裏返した拍子に焼き網がずれる心配もありません。網の四つ角の下は炭火を避けられるので、焼いた肉を保温するゾーンとして使えます。
アフターBBQは焚き火でまったり
「ファイヤースタンド」は焚き火台でもあるので、バーベキューの後はそのまま焚き火を楽しめます。日帰りバーベキューからキャンプの焚き火まで、さまざまなシーンで活躍できる点は便利です。
囲炉裏スタイルを手軽に楽しめるアイアンテーブル
「ファイヤースタンド」と合わせて用意したいアイテムが、「イロリテーブル」。その名の通り、囲炉裏のようにバーベキューグリルや焚き火台を囲めるローテーブルです。4枚の小さなテーブルで構成され、焚き火台を囲むように連結したり、それぞれをバラバラに使用したりできます。丈夫なアイアン製で、熱いものやダッチオーブンなどの重いものをのせられる耐久性と使い勝手の良さも備えています。
囲炉裏スタイルの魅力は、炎の観賞に集中できること。目の前に焚き火台を据えつつ、手の届くところに食事や飲み物を置けます。寒い時期は、食器を火に近い場所に置けるので、温かいものが冷めにくい効果も。何より焼き場と食事をする場所が分かれていないので、家族やパートナーと会話しながら、調理と食事ができる点が魅力です。
「ダブルコックピットスタイル」で肉を焼きながら動画三昧!
続いては、2人でのバーベキューキャンプにおすすめのスタイルを紹介します。その名も「ダブルコックピットスタイル」。
コックピットスタイルというのは、ソロキャンプで人気のサイトレイアウトで、チェアの周りを囲むようにテーブルやグリルを配置するスタイル。全てを手の届く場所に置くことで、立ち上がる手間を減らし、お酒を飲みながらリラックスした時間を過ごせます。そして、2人並んでゆったり過ごせるスタイルにアレンジしたのが、ダブルコックピットスタイルです。
変幻自在なイロリテーブルを横長にレイアウト
サイトをコンパクトにまとめるコックピットスタイルに最適なバーベキューグリルが、こちらの「ラップトップグリルミニ」。ノートパソコンのようにぱっと開いて使えるコンバクとなバーベキューグリルで、1〜2人でのバーベキューキャンプにぴったりのサイズ感です。
本体はさびに強く耐久性のあるステンレス製で、コンパクトなので後片付けも簡単。背面のパネルが風防の役割も果たすので、多少の風も安心です。
収納時は、厚さ2.6cmでB6サイズのフラットな形状なので、荷物をコンパクトにまとめたい方にもおすすめ。本棚にもすっと入るサイズ感で、家での収納にも困りません。
コンパクトさを活かしてバックパックでのキャンプや、近場で日帰りバーベキューも少ない荷物で楽しめます。専用のケースも付属。
コンパクトながらも、焼網は鶏もも肉1枚、焼き鳥6本がちょうど焼けるサイズ。2人までなら十分焼き物を楽しめます。
横から見ると、炭を入れるスペースは三角形になっているので、炭が多く入る奥の方が強火、少ない手前に行くほど弱火といった具合に、火力のグラデーションが作れて便利です。
変幻自在なイロリテーブルを横長にレイアウト
今回は「イロリテーブル」を横長に配置。そうすることで、大人2人が横に並ぶとちょうどいい長さになります。「イロリテーブル」が複数セットあれば、より幅広いレイアウトが可能。
「イロリテーブル」をメインテーブルに、クーラーボックスやサイドテーブルを椅子の横に配置。2人横に並べば、ダブルコックピットスタイルの完成です。
このレイアウトなら、卓上に「ラップトップグリルミニ」を置いて、バーベキューをしながら、ノートパソコンやタブレットで2人で仲良く動画を見る楽しみ方も可能。家でしているようなことをあえて外でして、非日常感を楽しむのもまた一興です。
チャコールスターターでバーベキューの火おこしをスマートに
バーベキューをゆったり楽しむためのアイテムは、バーベキューグリルや、ファニチャーに限りません。こちらの「ステンレスチャコールスターター」は、炭の火おこしを簡単、スピーディにできる便利なアイテム。ゆっくりバーベキューを楽しむはずが、なかなか火をおこせず、あたふたしては本末転倒です。
チャコールスターターは、暖められた空気が軽くなることで上昇し、自動的に空気が循環する「煙突効果」の仕組みを利用した火おこし器。使い方は至って簡単。着火剤を一番下にセットし、その上に炭を入れて火をつけるだけです。すると、下部の穴から空気が入り、その空気が熱により上昇。あとは勝手に空気が循環してくれるので、放っておくだけで炭に火がつきます。
炭から出る煙が消え、全体が白くなったら使いどき。グリルの火床に炭を置き、バーベキューがスタートです。一見地味なアイテムですが、息を吹いたり、たくさんの紙を燃やしたりしなくても、スマートに火おこしができるので、一度使えば手放せなくなります。炭に火がおこるまでほかの作業ができるので、食材の仕込みやサイトのレイアウトをしましょう。
ホールアースのアイテムで、チルな時間を過ごそう
「どんな姿勢でバーベキューをしたいか」「誰とどんな風に時間を過ごしたいか」というイメージが固まれば、過ごしやすいレイアウトも決まります。紹介したバーベキューキャンプのサイトレイアウトは、ほんの一例。ベストなレイアウトを作り上げ、ゆっくりとした時間の中でバーベキューを楽しむ「チルな時間」を過ごしてください。