燻製マニュアル!初心者でも簡単に作れるレシピやおすすめアイテムを徹底解説!
お酒のおつまみとして、よく食べられる「燻製料理」。キャンプのようなアウトドアの環境で、自宅で、燻製料理をしてみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。燻製に対して「難しい」とイメージを持っている方もいるかと思いますが、意外に簡単。今回は、初心者でも楽しめる燻製レシピやおすすめアイテムを紹介します♪
キャンプで燻製を楽しみたい...
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「燻製=難しい」とイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。燻製専用のマシーンが必要じゃないの?マシーンが高そう...。料理が難しそう...。など、さまざまな意見が飛び交ってくるでしょう。しかし、意外にも燻製料理を作るのって簡単なんです!今回は燻製の基本から、レシピ、おすすめのアイテムまで紹介!これを読んで燻製マスターになりましょう♪
そもそも燻製ってなに?
燻製とは、食材を煙で燻すことで特有の風味が付加された保存食。また、調理法(スモーク)のことをいいます。もともとは腐りやすい食材を長持ちさせるための加工技術ですが、現在ではキャンプや自宅で楽しむものになってきています。
燻製には大きく3つの工程があります。
①味付け
味付けは殺菌効果があります。そのため、塩やソミュール液と呼ばれる塩水を使って味付けを行います。
※チーズなどすでに味付けされているものは、この工程を省略できます。
②乾燥
表面に水分があると、燻製の煙と水分が反応して酸っぱい味の燻製ができてしまうため、乾燥を行う必要があります。そのため、食材を風にさらして30分〜1時間ほどおきます。
③燻煙
スモークチップやスモークウッドなどの燻煙材を使って、食材に煙をかける工程です。
また燻製には何℃の煙で燻すかによって方法が異なり、3種類あります。
・熱燻 80℃を超える高温環境で燻す方法。食品の保存には向きません。
[燻煙時間] 10分〜60分
[代表食材] 魚やアーモンドなど
・温燻 最もポピュラーな燻煙法。30℃〜60℃の煙で燻します。
[燻煙時間] 4時間〜24時間
[代表食材] ベーコンやジャーキーなど
・冷燻 15℃〜30℃の煙で燻す方法。設備が必要で初心者には難しい。
[燻煙時間] 1週間
[代表食材] 生ハムやスモークサーモンなど
それでは、燻製の基本がわかってきたところで、実際に燻製料理を作ってみましょう!「定番の燻製レシピ」や「冷燻・温燻・熱燻レシピ」、「変わり種を使った燻製レシピ」まで幅広く紹介します。ぜひ参考にしてみてください♪
初心者でも簡単に作れる!人気定番燻製食材レシピ10選!
定番燻製レシピ2選
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チーズは熱で溶けるので、温燻がおすすめ!キャンプで燻製料理を作りたいと考えてる方は、ぜひ挑戦してみてください。
初心者でも手軽に作れますよ♪美味しく燻製チーズを食べるには、チーズを
常温の状態で燻製器の中にいれるのがコツです。
【材料(2人分)】
・ベビーチーズ 4切れ
・スモークチップ 30〜60g
【作り方】
1. ベビーチーズを燻製器の中に入れます。
2. 燻製器にお好みのチップを入れて、火をつけます。(80℃の状態をキープし、約15分放置。)
3. 煙が収まってから、約10分放置したら完成です。
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燻製チーズ ベーコンは、
燻製をはじめてする方におすすめです。また、ベーコンを
常温の状態にして燻製し、燻材はヒッコリーにするのが、美味しくなるコツです♪
【材料(1人分)】
・ベーコン お好きな量
・燻材 お好きな量
【作り方】
1. ベーコンをお好きなサイズにカットします。
2. 常温のベーコンを燻します。
3. ベーコン熱燻で約15分間燻したら完成です。
詳細はこちら:
燻製ベーコンおすすめ冷燻レシピ2選
スモークチップの火が消えた後、煙だけの状態でスモークすると美味しくなるので、ぜひ挑戦してみてください。
燻製1日後が食べごろで美味しいです♪
【材料】
・サーモン刺身用 1柵
・スモークウッド お好きな量
★塩 サーモンの4%
★砂糖 塩の半分
★ハーブ 適量
★こしょう 少々
【作り方】
1. サーモンと 「★」をジップロックやラップ等の袋に入れ冷蔵庫で1日漬けます。
2. サーモンの表面を水で洗い流し、脱水シートに包みます。(冷蔵庫で1日〜3日乾燥)
3. 燻製器にウッドを入れ、煙を出せば完成です。(30℃以下で2時間)
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スモークサーモン 燻製の香りと濃厚な干しりんごの甘みが癖になります。冷燻は冬の寒い時期にしか作れないので、ぜひ今年の冬に挑戦してみましょう。
蜜の少ないりんごの方が、きれいな仕上がりになりますよ♪
【材料】
・りんご お好きな量
・スモークウッド(さくら) お好きな量
【作り方】
1. りんごを縦に4等分にカットし皮をむき芯を取り、塩水に5分ほど浸けます。
2. 塩水からりんごを取り出し、キッチンペーパーなどで水分を拭き取ります。
3. ザルに並べて約15時間乾燥させ、約4時間、燻製器に入れて放置すれば完成です。
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りんごの燻製おすすめ温燻レシピ2選
酒のおつまみとしてよく食べる「燻製ダコ」。
高温になりすぎないように温度調節を徹底することが非常に重要!高温で燻製してしまうとジャーキーのようになってしまいます。
50℃をキープして作れば、美味しい「茹でダコの燻製」が出来上がりです♪
【材料】
・茹でダコ(足4〜5本) 1パック
・スモークウッド お好きな量
★水 400ml
★塩 40g
★酒 100ml
★みりん 50ml
★醤油 大さじ2
★こしょう 少々
★砂糖 20g
★ローリエ 2枚
【作り方】
1. ソミュール液を作ります。「★」を鍋に入れ、煮立て、冷まします。
2. ビニール袋にタコと冷ましたソミュール液を入れ、3日間冷蔵庫で寝かせます。
3. タコをボウルに入れて、流水で1時間塩抜きし、風通しのいいところで乾かします。
4. 燻製器にウッドをセットし、50℃ほどに調整し1時間燻せば完成です。
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茹でダコの燻製ぶりの燻製は作るのが
非常に簡単!スーパーで刺身用ぶりを購入し、燻製器に入れるだけなので
初心者でも燻製を楽しめます。
【材料(2人分)】
・刺身用ぶり 柵1本
・塩こしょう 適量
・スモークウッド 10cmくらい
【作り方】
1. ぶりに塩こしょうをかけて、キッチンペーパーの上に乗せ、ラップをかけずに冷蔵庫に入れます。
2. 火をつけたスモークウッドを乗せ、ぶりをダンボールで被せて、煙を閉じ込めます。
3. 2〜3時間放置すれば完成です。
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ぶりの燻製おすすめ熱燻レシピ2選
イワナ・ヤマメの燻製は、塩焼きのような身の柔らかさと燻製の香りが魅力!保存できないので、
完成次第早めに食べてくださいね♪
【材料】
・イワナ・ヤマメ 4匹
・塩 少々
・スモークチップ お好きな量
【作り方】
1. イワナ・ヤマメの内蔵やエラを取り除き、流水で洗ってから塩を少々かけます。
2. 120℃を維持しながら、30分間加熱します。
3. そのあとは室温まで放置して、完成です。
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イワナとヤマメの燻製「美味しい」「安い」「簡単」の燻製料理を求める方は、ぜひ挑戦してみてください。そのまま食べても、サラダに入れても非常に良く合います。
燻製する前に包丁を入れて開いておくと、味と香りがしっかり付きますよ♪
【材料】
・鶏ささみ お好きな量
・ザラメ 小さじ1
・スモークウッド お好きな量
<漬け汁>
・醤油 100cc
・酒 50cc
・みりん 50cc
・砂糖 小さじ1/2
・胡麻 小さじ1/2
・生姜(チューブ) 1cm
・ローリエ 2枚
【作り方】
1. 「漬け汁」を鍋で一回沸騰させて冷まします。
2. ジップ付き袋に鶏ささみと冷めた漬け汁を入れ、空気を抜いて封を閉じ、冷蔵庫で8時間ほど置きます。
3. 鶏ささみを取り出した後に表面を洗い、脱水シートで鶏ささみを包み、冷蔵庫で12時間ほど置きます。
4. 鶏ささみを取り出して約5分間乾燥させます。
5. 燻製鍋に入れて、約15分熱燻したら完成です。
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鶏ささみの燻製 変わり種を用いた美味燻製レシピ2選
キャンプのデザートとして、
クリームチーズを燻製にして作った、チーズケーキを食べてみてはいかがでしょうか。クリームチーズだけでも美味しいですが、そこから一手間加えてチーズケーキにすると、更に美味しくなります♪
【材料】
・クリームチーズ 200g
・スモークチップ 適量
・砂糖 70g
・卵 1個
・薄力粉 20g
・生クリーム 200g
・レモン汁 小さじ2
・クラッカー 60g
・バター 25g
【作り方】
1. クリームチーズを燻製器の中に入れ約40分燻します。
2. 燻製後、表面をキッチンペーパーで拭き取り、約30分放置し乾燥させます。
3. ここからはチーズケーキの作り方と同じ要領で進めていけば完成です。
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チーズケーキの燻製キャンプやバーベキューのときに盛り上がるマシュマロ料理。焼きマシュマロやスモアだけでなく、「燻製マシュマロ」もおすすめです。
コーヒー豆も燻製器の中に一緒に入れると、香ばしくなり美味しさを増すので、ぜひ挑戦してみてください♪
【材料】
マシュマロ お好きな量
【作り方】
1. マシュマロを燻製器の中に入れます。
2. 約10分間、熱燻すれば完成です。
詳細はこちら:
マシュマロの燻製燻製料理を楽しもう!人気定番のおすすめアイテム8選
「燻製の基本」と「燻製レシピ」がわかってきたところで、「燻製料理に挑戦してみたい!」と考えている方も多いはず。こちらでは、燻製に必要なおすすめのアイテムを紹介します♪
冷燻可能!「SMO-KING」
「SMO-KING」は初心者には難しい、冷燻が必要なスモークサーモンや生ハムを簡単に作ることができます。コンセントが不要で、単三電池4本で稼働可能!キャンプ場でも自宅でも簡単に燻製料理を楽しめます♪
【hinataのおすすめポイント】
蓋が上からしか開かない「いぶすくん」と違って、横から開くことができる「スーパーいぶすくん」。木材チップの補充や燻し具合の確認も楽チンになっています。
【hinataのおすすめポイント】
軽量&コンパクトなポータブル式燻製器。この機械の中にチップを入れることで、煙を放出してくれます。そのため、専用の燻製器がなくても、簡単に燻製料理を楽しめるのが嬉しいポイント!電池式なので電源の確保は不要です。
【hinataのおすすめポイント】
- 軽量でコンパクト
- 電池式なので電源サイト以外でも使用可能
コンパクトに収納できる、持ち運びに便利な燻製器です。本体正面がフルオープンできるので、大きな食材でも簡単に燻すことが可能。また、フラットに折りたためるので、一枚の板を洗うかのように簡単にお手入れできるのが嬉しいポイントです♪
【hinataのおすすめポイント】
- 正面が全開できるので大きなものも燻製にできる
- 一枚板を洗うように簡単に手入れできる!
コンロ直火で使用可能な燻製器。デザインが可愛らしく、カラーバリエーションも赤や青など豊富なのが特徴です。温度計もついているので温度管理が簡単!キャンプだけでなく、自宅でも燻製ができると評判の逸品♪
【hinataのおすすめポイント】
- コンロ直火で使用できる
- 温度計がついているため温度管理が簡単
リーズナブルな価格で燻製を楽しめる、初心者におすすめのスモーカーです。本格的な燻製料理ではなく、ちょっと煙で燻した料理を楽しみたいと言う方は、ぜひお試しください。ダンボールなので熱燻はできませんが、温燻であれば作れます♪
【hinataのおすすめポイント】
香りが強くどんな食材にも合う、スモークチップス「さくら」。ベーコンやチーズ、ホタテ、鳥ささみなど、多くの食材が美味しく仕上がります。
【hinataのおすすめポイント】
熱源の準備が不要なスモークウッド「ヒッコリー」。新鮮な国産原木のみを使用しており、薬品無添加で自然のままの香りを楽しめます。肉や魚に使うといい味が出るのでおすすめです♪
【hinataのおすすめポイント】
キャンプで燻製料理を作って美味しく食べよう!
いかがでしたか。意外にも燻製が簡単だということに気づいたのではないでしょうか。キャンプを盛り上げるためにも、ぜひ燻製料理をお試しください♪
【燻製器の自作術4選】100均・段ボール・ステンレスボウルで豪華キャンプ飯に
グルメ派がキャンプ場でも実践することが多い「燻製」。一気に上級なキャンプ飯になって素敵な時間を過ごせる調理法の一つです。とはいえ、専用器具をそろえるのはハードルを高く感じる人も多いはず。そこで今回は、燻製器の自作テクニック4種類を紹介します。やってみると意外と簡単!段ボールや鍋など、身の回りにあるものでOK。みなさんもチャレンジして、極上のスモーク料理を味わってみてください!