燻製器の自作方法5選!100均・ホームセンターの材料で手軽に作ろう
グルメ派がキャンプ場でも実践することが多い「燻製」。憧れるけど専用器具をそろえるのはハードルを高く感じる人も多いはず。そこで今回は、手軽に安く作れる燻製器の自作テクニック5種類を紹介します。段ボールや鍋など、身の回りにあるものでOK。ぜひチャレンジして極上のスモーク料理を味わってみてください!
キャンプ飯が盛り上がる「燻製」
「燻製」とは、木材を燃やして発生する煙でいぶした食材や調理法で、愛好家は多数。煙が出るので普段家で燻製できない場合でもキャンプで楽しめます!
スモークチップやスモークウッドをアレンジすることで、いろいろな香りのバリエーションが楽しめるのも魅力です。キャンプで作れば、喜ばれること間違いなし。シンプルながら奥が深い燻製の世界に飛び込んでみましょう!
燻製器は100均アイテムでも自作できます!
紹介する自作燻製器は100均で手に入るアイテムでつくれるものも多いです!ステンレスボールを使う方法なら、ボール2個と丸網1枚あればOK。段ボール燻製器なら、網だけ100円で購入すれば完成です。ボルトなどの100均以外の材料もホームセンターで安く購入できます。安価でアレンジが効くのが自作燻製器のいいところ!
100均やホームセンターを上手に活用してお得に燻製ライフを楽しみましょう!
燻製器の自作方法5選を紹介
「燻製を楽しみたいけど本格的な道具をそろえるのはちょっと…」という人のために、燻製器の自作方法を紹介します。どれも身の回りにあるアイテムで簡単に製作できます!
【初級】ステンレスボウルで燻製器
100均で手に入るステンレスボールと丸網のみでつくる、お手ごろで超手軽な燻製器です!
<材料>
<作り方>
- 2つのステンレスボールの口の部分を合わせ、球体になるようにする。
- 間に丸網を挟む。
<燻製方法>
熱燻
下側のボールにスモークチップを入れ、コンロやバーナーなどで加熱
温燻
下側のボールに加熱したスモークウッドを入れる
<メリット>
- 全て100均で用意可能
- 重ねるだけで簡単につくれる
取っ手がないので、ふたを取るときはやけどに注意!濡らしたタオルや布きんをかぶせて慎重に。
【初級】七輪で燻製器
手持ちの七輪を使えてキャンプとの相性も抜群!段ボールをかぶせるだけなのでとても簡単です。
<材料>
<作り方>
七輪の上に段ボールを載せるだけ!
<燻製方法>
熱燻
炭の上にアルミホイルを敷き、その上にスモークチップを乗せて炭を加熱する。
温燻
スモークウッドを入れ、直接火をつける(炭は使わない)。
<メリット>
- 組み立て不要
- 炭を使うのでキャンプの雰囲気にぴったり
【初級】鍋で燻製器
自宅の鍋や100均の鍋でもできる燻製器。ボルトやナットはホームセンターで入手可能です。
<材料>
- 中華鍋 2個
- 丸網(鍋よりも小さいサイズ)
- ボルト 4本
- ナット 4個
<作り方>
- 金網に長いボルトを4本つける。
- ナットを通してボルトを固定する。
- 鍋にボルトをつけた金網を入れる。
- ふた用の鍋をかぶせる。
<燻製方法>
熱燻
鍋底と金網の間にスモークチップを入れ、下から加熱する。
温燻
鍋底と金網の間にスモークウッドを入れ、直接火をつける。
<メリット>
燻製のにおいがつくので、
100均や使い古した鍋でつくるのがおすすめです!
【中級】段ボールで燻製器
軽量で持ち運びやすくキャンプにもってこいの燻製器!
<材料>
<作り方>
- 段ボールを組み立てる。
- 段ボールに切れ込みを入れ金網を差し込む。もしくは割りばしを段ボールに通し支柱にして金網を乗せる。
※段ボールより幅が長い金網なら差し込むだけでOK。短い金網の場合割りばしを使う。
- 風で飛ばされないように重石を乗せておく。
<燻製方法>
温燻
段ボールの底にアルミ皿を置き、スモークウッドを乗せる
<メリット>
- 軽くて持ち運びやすい
- 使い終わった後は燃やして処分できる
便利な段ボール燻製器ですが、
燃えやすく直火は不可。温燻しかできない点には注意が必要です。
【上級】一斗缶で燻製器
お煎餅の一斗缶でも作れるのでぜひ試してみてください!
<材料>
- 一斗缶(1.8L)
- 電動ドリル
- 金網22mmの角型の網
- ボルト(4本×作りたい段数分)
- ナット(4個×作りたい段数分)
<作り方>
- 一斗缶の側面の底の方に電動ドリルで穴を数カ所開け、空気穴をつくる。
- 側面に左右対称に2つずつ穴を開ける(1段につき4カ所)。
- ボルトを通し、ナットで固定して網の支柱をつくる。
- 網をボルトの上に乗せる。
<燻製方法>
熱燻
スモークチップを底に入れ、下から加熱する
温燻
スモークウッドを底に入れ、直接火をつける
<メリット>
- 段数を変えて自分好みにカスタマイズできる
- 一度にたくさん作れる
一斗缶はホームセンターや通販でも簡単に入手可能!少し手間がかかる分クオリティの高い燻製ができます。
キャンプで自作燻製器をうまく使うには?
キャンプで自作燻製器でどのように燻製するかについて解説します。おすすめの食材も必見です!
熱燻か温燻がおすすめ
キャンプでは熱燻か温燻がおすすめです。燻製には3種類の方法があります。
- 熱燻・・・80℃以上の高温で1時間ほどの短時間で燻製、長期保存は不可
- 温燻・・・30~80℃で1~6時間で燻製、数日間の保存が可能
- 冷燻・・・15~20℃の低温で1日以上燻製、長期保存可能
冷燻は低温で長時間行う必要があるためキャンプには不向きです。
熱燻は最も手軽な方法で初心者にもおすすめです!日持ちはしませんが燻製の香りを楽しむだけなら十分。スモークチップをバーナーなどで短時間加熱するだけで完成します。しかし
段ボール燻製器では使えないので注意!
温燻はまさに「燻製」のイメージの方法で、スモークウッドの煙でじっくり燻製します。家では気になる煙もキャンプでは大丈夫。屋外でのびのび燻製できるのがメリットです!
熱源にはバーナーや炭が使える!
熱燻ではスモークチップを加熱して燻製しますが、手持ちのバーナーを熱源として使えます!シングルバーナーでもカセットコンロでもOK。一斗缶燻製器のような大きめサイズはカセットコンロが安定しやすく使いやすいです。
また、炭や焚き火でも燻製できます。バーナーよりも温度管理は少し難しいですが雰囲気は抜群!焚き火の時間に燻製を取り入れればわくわくすること間違いなしです!
スモークチップ・ウッド選びで風味が変わる!
熱燻にはスモークチップ、温燻にはスモークウッドを使います。どちらもサクラ、リンゴ、クルミなどと種類が豊富で、食材や好みに合わせてチョイスできるのがおもしろいところ!
例えば強い香りが特徴のサクラは、豚肉や羊肉、青魚などクセのある食材と好相性。甘くてやわらかい上品な香りが特徴のリンゴは、鶏肉や白身魚などクセのない食材にマッチします。
調理に慣れてきたら、複数のスモークチップをブレンドして世界に一つだけの香りを作り出すのもおすすめです。スモークチップやスモークウッドは、WEBショップなどのほか、アウトドアショップやホームセンターで手に入ります。
まずは試してみたい!おすすめレシピ
手に入りやすく試しやすい食材のレシピを紹介します。いずれもみんなが大好きなものばかり!
■チーズ
チーズを燻せば風味が増しておいしく食べられます。チーズの味とチップの風味を変えれば違う風味を楽しめるのもうれしいポイント!下準備がなく、簡単に燻製できるので初心者にもおすすめ!
燻製時間:15分
■たまご
燻製の定番「たまご」。火加減を調整することで好みの状態に仕上げられます。半熟にする際は60℃程度で時間をかけて燻しましょう!
燻製時間:30分〜1時間
■ミックスナッツ
コンビニ燻製食材として人気のミックスナッツ。燻製器にかけ終わったら強い匂いが収まるのを待って、オイルを混ぜ塩を振りましょう。塩やオイルにこだわるともっとおいしくなります!
燻製時間:5〜10分
■枝豆
こちらもコンビニ燻製食材の定番、枝豆。冷凍されている枝豆はしっかり解凍して水分を飛ばしましょう!燻製し終わったら3時間程置けば落ち着いた匂いになり、燻製独自の濃縮された枝豆の味を楽しめます。
燻製時間:15〜30分
■シシャモ
お酒のおつまみとして相性が良いシシャモ。子持ちを燻製すれば小さな粒の食感を楽しめます。
燻製時間:20〜30分
■ちくわ
燻せば風味と香ばしさがプラスされ、うまみが増すちくわ。燻したちくわをそのまま食べるのもおいしいですが、マヨネーズやこしょうをかけるとさらにおいしく食べられます。
燻製時間:10〜15分
【番外編】すぐ使える!市販の燻製器おすすめ6選
自作ってやっぱり面倒くさそう…。と感じる人は、アウトドア用品店やホームセンターで手に入る市販品に頼るのもOK!ここからは厳選したおすすめの6品を紹介します。
ダンボール
手軽に燻製料理を楽しみたい初心者におすすめの「スモークハウス」。ダンボールなので本格的なスモーク料理は難しいかもしれませんが、煙で燻す「温燻」を楽しむことが可能!チーズやハムなどの料理がおすすめです。
【基本情報】
- サイズ:23×23×52cm
- 重量:553g
- 付属品:ミニスモークウッド、アルミ皿、金棒2本、金網、フック4本
手軽に燻製が楽しめる段ボール紙製簡易スモーカーセット。組み立て式でキャンプでも手軽に燻製が楽しめます。本体がダンボールなので、軽くて持ち運びも楽々。中の状態が確認できる便利なのぞき窓付き!
【基本情報】
- サイズ:25×21×52.5cm
- 重量:600g
- 付属品:スモーカー、網、ブロック容器、フック5本、竹棒4本、スモーキングブロック(100g)
鍋
温度計付きで燻製が失敗しにくい逸品です。煙を抑える造りとされているのもうれしいところ。キッチンやベランダでも燻製が楽しめます。
【基本情報】
- サイズ:23×16.5cm
- 重量:1.56kg
- 付属品:金網、ふた
重さ480gほどのミニサイズなので、コンロでも調理しやすい燻製器です。ふたをしたまま網を持ち上げてチップの継ぎ足しができるので、初心者にもおすすめ!
【基本情報】
- サイズ:26.5×20×16cm
- 重量:480g
- 付属品:金網、ふた
メタル
肉やチーズ、ソーセージ、ゆでたまごなど、どんな食材でも調理可能。扉を大きく開けられるので、食材の出し入れが楽なのもポイント。大量に入れても均等に食材を燻製できるため、キャンパーに人気がある品です。
【基本情報】
- サイズ:22.2×19.4×41.5cm
- 重量:2kg
- 付属品:手軽香房ST-124、チップ・スティック(4種)、フック、温度計
燻製料理をキャンプ場でも簡単に作れる燻製器です。網が2枚付属して取り替え可能。ガスコンロ、カセットコンロ、炭火コンロなどで調理が楽しめます。
【基本情報】
- サイズ:18.5×17×31.5cm
- 重量:1.38kg
- 付属品:ふた、底網、網×2・フック×2・チップ皿
燻製器を自作して、キャンプでも気軽に燻製料理を楽しみましょう!
燻製器の作り方と燻製レシピを紹介しました。燻製器はアイデアしだいで簡単に自作可能!キャンプ飯を楽しくするためにも、燻製器を自作するのもおすすめです。温度調整が難しい場合は、温度計を購入すると失敗しにくくなりますよ!
燻製おすすめ食材18選!下ごしらえなしの具材や変わり種も紹介!
「燻製って簡単みたいだけどどうやるの?」「実際にどんな食材を使えば良いの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?本記事では初心者でも簡単にできる燻製方法やおすすめの燻製食材、変わり種の具材、hinata編集部で実際に試した燻製食材を紹介します!ぜひ本記事を参考に燻製食材をそろえてみてください!