出典:PIXTA
【燻製器の自作術4選】100均・段ボール・ステンレスボウルで豪華キャンプ飯に
グルメ派がキャンプ場でも実践することが多い「燻製」。一気に上級なキャンプ飯になって素敵な時間を過ごせる調理法の一つです。とはいえ、専用器具をそろえるのはハードルを高く感じる人も多いはず。そこで今回は、燻製器の自作テクニック4種類を紹介します。やってみると意外と簡単!段ボールや鍋など、身の回りにあるものでOK。みなさんもチャレンジして、極上のスモーク料理を味わってみてください!
キャンプ飯が盛り上がる「燻製」
「燻製」とは、木材を燃やして発生する煙でいぶした食材や調理法のこと。特有のスモーキーな香りは森の匂いと例えられることもあり、愛好家は多数。いぶすだけと調理法もいたって簡単!
燻製器やスモークチップをアレンジすることで、いろいろな香りのバリエーションが楽しめるのも魅力です。キャンプで作れば、歓ばれること間違いなし。シンプルながら奥が深い燻製の世界に飛び込んでみましょう!
自作燻製器の作り方レベル別4種
ここからは、「燻製を楽しみたいけど本格的な道具をそろえるのはちょっと…」という人のために、燻製器の自作方法を紹介していきます。4種類いずれも身の回りにあるアイテムで簡単に製作できるものばかりですよ!
【初級】ステンレスボウルで燻製器
<材料>
2個のステンレスボウルを使う燻製器です。球体になるようにそれぞれのボウルの口の部分を合わせ、間に丸網を置いたら出来上がり。材料は、ホームセンターやキッチン用品を販売するお店に行けば簡単に入手できるうえ、ボルトやナットを使う作業もなし!かなりお手軽な方法です。
取っ手がないので、ふたを取るときはやけどに注意!濡らしたタオルや布きんをかぶせて慎重に。
【初級】鍋で燻製器
<材料>
自宅にある鍋や、ホームセンターなどで購入できる簡易的な鍋で作る燻製器がこちら。中華鍋を2個用意して、1個は燻製器の土台に、ふた替わりにもう1個の中華鍋を被せる方法です。
金網の4隅に長めのボルトを通し、ナットを締めることで網を浮かすための脚を簡易的に作ることができます。
また、一般的な鍋や土鍋でも簡易的な燻製器を作ることが可能です。こちらは鍋蓋が付いていれば1個の鍋でOK。中華鍋での燻製器と同じように、金網、ナット、ボルトを用いて焼き網を作ります。この焼き網があれば、同じようにフライパンにも応用することもできます。
【中級】段ボールで燻製器
<材料>
身近なダンボールでの燻製器の自作も親しまれています。調理に火を使うのでダンボールが燃えてしまう?と不安になるかもしれませんが、正しい方法で燻製を行えば大丈夫。材料が3つだけなのもうれしいところです。
【上級】一斗缶で燻製器
<材料>
- 一斗缶(1.8リットル)
- 電動ドリル
- 金網22mmの角型の網
- ボルト
- ナット
一斗缶に電動ドリルで穴を開け、ボルト&ナットで網を固定する方法です。下部にもいくつかの穴を開けて、空気の通り道を確保するのもポイント。
鍋や段ボールでの燻製器に比べて製作作業がやや難しく費用がかさむかもしれませんが、こだわりの燻製器を作るならこちらがおすすめ。市販の燻製器と似た構造になるので、調理も確実なものに!一斗缶は金物屋さんや、ホームセンター、通信販売で購入できます。
また、こちらのように2段の金網を設置すると、より多くの燻製を作ることができます。DIY好きならいろいろな工夫を凝らしてみるのも楽しいはずですよ!
実は100均アイテムでも可能です
勘のいいあなたならピンときたはず!そうです。ここまで紹介した方法のいくつかは、100均で手に入るアイテムで実践可能。ステンレスボウルを使う方法なら、ステンレスボウル2個と丸網1枚あればOK!お金に余裕があれば、温度計や取っ手をつけても1,000円程度で燻製器が作れます。
段ボール燻製器なら、網だけ100円で購入すれば完成です。100均を上手に活用してお得に燻製ライフを楽しみましょう!
自作燻製器をうまく使うためのヒント
燻製器が作れたら次に知りたいのが、おいしい燻製料理の作り方。そこでここからは、香りや味を左右するスモークチップの選び方や、こだわりレシピの一部を紹介します。
スモークチップ選びで激変
燻製には3種類の製法がありますが、初心者なら一番簡単にできる「熱燻法」からトライするのがおすすめ。80~120℃の高温で10分~1時間程度さっと燻すだけで、ゆで卵やプロセスチーズなどに香りづけできます。
この熱燻法に使われるのが「スモークチップ」。スモークチップは、サクラ、リンゴ、クルミなどと種類が豊富で、食材や好みに合わせてチョイスできるのもおもしろいところです。例えば強い香りが特徴のサクラのチップは、豚肉や羊肉、青魚などクセのある食材と好相性。甘くてやわらかい上品な香りが特徴のリンゴチップは、鶏肉や白身魚などクセのない食材にマッチします。
調理に慣れてきたら、複数のスモークチップをブレンドして世界に一つだけの香りを作り出すのもおすすめです。スモークチップは、WEBショップなどのほか、アウトドアショップやホームセンターで手に入ります。
燻製を楽しむために必須のスモークチップについてはこちら▼
まずは試してみたい!おすすめレシピ
スモークチップで燻す熱燻法で作るレシピの中でも、食材が手に入りやすくて試しやすいものを紹介します。いずれもみんなが大好きなものばかり!
■チーズ
チーズを燻せば風味が増しておいしく食べらます。チーズの味とチップの風味を変えれば違う風味を楽しめるのもうれしいポイント!下準備がなく、簡単に燻製できるので初心者にもおすすめ!
燻製時間:15分
■たまご
燻製の定番「たまご」。火加減を調整することで好みの状態に仕上げられます。半熟にする際は60℃程度で時間をかけて燻しましょう!
燻製時間:30分〜1時間
■ミックスナッツ
コンビニ燻製食材として人気のミックスナッツ。燻製器にかけ終わったら強い匂いが収まるのを待って、オイルを混ぜ塩を振りましょう。塩やオイルにこだわるともっとおいしくなります!
燻製時間:5〜10分
■枝豆
こちらもコンビニ燻製食材の定番、枝豆。冷凍されている枝豆はしっかり解凍して水分を飛ばしましょう!燻製し終わったら3時間程置けば落ち着いた匂いになり、燻製独自の濃縮された枝豆の味を楽しめます。
燻製時間:15〜30分
■シシャモ
お酒のおつまみとして相性が良いシシャモ。子持ちを燻製すれば小さな粒の食感を楽しめます。
燻製時間:20〜30分
■ちくわ
燻せば風味と香ばしさがプラスされ、旨みが増すちくわ。燻したちくわをそのまま食べるのもおいしいいですが、マヨネーズやこしょうをかけるとさらにおいしく食べらます。
燻製時間:10〜15分
燻製器おすすめ16選!選び方やキャンプで作りたい燻製料理を紹介!
昨今の燻製ブームで、燻製料理に興味を持つ方が増加中。今回は、燻製の魅力と、燻製の種類別におすすめの燻製器を紹介していきます。買って食べても美味しい燻製ですが、手作りならもっといろんな食材を味わえて、作る過程も楽しめる!自宅でも簡単に楽しめるほか、皆でワイワイ盛り上がれるキャンプにもおすすめです。
【番外編】すぐ使える!市販の燻製器おすすめ6選
自作ってやっぱり面倒くさそう…。と感じる人は、アウトドア用品店やホームセンターで手に入る市販品に頼るのもOK!ここからは厳選したおすすめの6品を紹介します。
ダンボール
手軽に燻製料理を楽しみたい初心者におすすめの「スモークハウス」。ダンボールなので本格的なスモーク料理は難しいかもしれませんが、煙で燻す「温燻」を楽しむことが可能!チーズやハムなどの料理がおすすめです。
【基本情報】
- サイズ:23×23×52cm
- 重量:553g
- 付属品:ミニスモークウッド、アルミ皿、金棒2本、金網、フック4本
手軽に燻製が楽しめる段ボール紙製簡易スモーカーセット。組み立て式でキャンプでも手軽に燻製が楽しめます。本体がダンボールなので、軽くて持ち運びも楽々。中の状態が確認できる便利なのぞき窓付き!
【基本情報】
- サイズ:25×21×52.5cm
- 重量:600g
- 付属品:スモーカー、網、ブロック容器、フック5本、竹棒4本、スモーキングブロック(100g)
鍋
温度計付きで燻製が失敗しにくい逸品です。煙を抑える造りとされているのもうれしいところ。キッチンやベランダでも燻製が楽しめます。
【基本情報】
- サイズ:23×16.5cm
- 重量:1.56kg
- 付属品:金網、ふた
重さ480gほどのミニサイズなので、コンロでも調理しやすい燻製器です。ふたをしたまま網を持ち上げてチップの継ぎ足しができるので、初心者にもおすすめ!
【基本情報】
- サイズ:26.5×20×16cm
- 重量:480g
- 付属品:金網、ふた
メタル
肉やチーズ、ソーセージ、ゆでたまごなど、どんな食材でも調理可能。扉を大きく開けられるので、食材の出し入れが楽なのもポイント。大量に入れても均等に食材を燻製できるため、キャンパーに人気がある品です。
【基本情報】
- サイズ:22.2×19.4×41.5cm
- 重量:2kg
- 付属品:手軽香房ST-124、チップ・スティック(4種)、フック、温度計
燻製料理をキャンプ場でも簡単に作れる燻製器です。網が2枚付属して取り替え可能。ガズコンロ、カセットコンロ、炭火コンロなどで調理が楽しめます。
【基本情報】
- サイズ:18.5×17×31.5cm
- 重量:1.38kg
- 付属品:ふた、底網、網×2・フック×2・チップ皿
燻製器を使って、キャンプでも気軽に燻製料理を楽しみましょう!
燻製器の作り方と燻製レシピを紹介しました。燻製器はアイデアしだいで簡単に自作可能!キャンプ飯を楽しくするためにも、燻製器を自作するのもおすすめです。温度調整が難しい場合は、温度計を購入すると失敗しにくくなりますよ!
【燻製おすすめ食材15選】定番から変わり種の具材まで紹介!
「燻製って簡単みたいだけどどうやるの?」「実際にどんな食材を使えば良いの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?本記事では初心者でも簡単にできる燻製方法やおすすめの燻製食材、変わり種の具材、hinata編集部で実際に試した燻製食材を紹介します!ぜひ本記事を参考に燻製食材をそろえてみてください!
燻製器おすすめ16選!選び方やキャンプで作りたい燻製料理を紹介!
昨今の燻製ブームで、燻製料理に興味を持つ方が増加中。今回は、燻製の魅力と、燻製の種類別におすすめの燻製器を紹介していきます。買って食べても美味しい燻製ですが、手作りならもっといろんな食材を味わえて、作る過程も楽しめる!自宅でも簡単に楽しめるほか、皆でワイワイ盛り上がれるキャンプにもおすすめです。