スモークウッドの種類や使い方を紹介!これであなたは燻製マスター
キャンプの醍醐味といえば料理ですが、皆さんはスモークウッドで燻製料理を作ったことはありますか?スモークウッドを用意するだけで簡単お手軽に燻製ができ、ちょっとしたおつまみをつくるのにも最適です。今回はそんな燻製に必須のスモークウッドを紹介します!
スモークウッドの特徴
スモークウッドの特徴は熱源が要らないこと、長時間燻せられること、再利用できること、温燻・冷燻に向いていることです。ここではそんなスモークウッドの特徴を解説していきます!
熱源が要らない
スモークウッドは直接火を付けて使うので熱源が入りません。一度火をつければその後も煙が出続けるのがスモークウッドの特徴。点火の際にスモークウッド全体に火を付けていくと再度火を付けなくて済みます。
長時間燻せられる
スモークウッドの特徴は、火と煙の管理にさえ気をつければ長時間燻製ができることと、比較的低温で燻製ができるため、食材を選ばないということです。ただ、火の付け方を間違えると煙が出すぎたり、すぐに消えてしまったりするため、使い方をしっかり理解してから燻製を行うようにしてください。
再利用できる
食材がちょうど良く燻せてもまだスモークウッドが残っている時は、火を消せば再利用できます。スモークウッドを再利用したい場合は使用したスモークウッドを水に付け消化した後にしっかり乾かしましょう!
温燻、冷燻に向いている
温燻は30〜80度で食材を燻す燻製方法です。やり方は簡単!スモークウッドに火を付けて放置するだけです。冷燻は25度以下の低温で燻す燻製方法。温め過ぎないように外気を取り入れながら燻していくのが冷燻です。スモークウッドなら温燻、冷燻を両方楽しめます!
スモークウッドの使い方
燻製したい食材を燻製機に入れ、スモークウッドに着火しましょう。着火方法はバーナーやライターなどでスモークウッドを炙り、黒く焦がしてから本格的に火をつけます。塊のまま使用する場合はこの焦げの面積によって煙の出る量が調整できるため、最初は控えめに火を付けて煙の量を確認すると良いでしょう。
しっかり燃やしたいなら着火する前にスモークウッドをほぐしてください。耐熱皿にほぐしたスモークウッドを乗せ、火を付ければ簡単に煙を出せます。
スモークウッドがすぐ消える時の対策
スモークウッドを使っているとどうしても火が消えて煙が途絶えてしまうことがあります。これを防ぐためにもスモークウッドの特徴を事前に確認しておきましょう!ここではスモークウッドの煙が途絶えないようにするコツを紹介します!
火の付け方で煙の持ちが変わる
スモークウッドに着火する際には表面をしっかり焦がしておく必要がありますが、この焦がしが不十分だと立ち消えの原因となってしまいます。焦がしすぎると煙の量が多くなってしまうため、つい焦がす面積を少なくしてしまいがちですが、焦がす面積を広くしてから改めて着火してください。
空気の通り道をしっかり作る
市販の燻製器を使う場合、しっかり密閉した作りになっているため、煙によって酸欠を起こして立ち消えしてしまうことがあります。
スモークチップなら電熱器などで加熱するため、酸素が足りなくなっても煙の量を維持できますが、スモークウッドは自ら燃えて煙を出すため、空気がある程度流れていないとすぐに火が消えてしまいます。スモークウッドを使う場合は上下に空気の通り道を作り、酸素が供給されるようにしてください。
スモークウッドをしっかり乾燥させておこう
スモークウッドは線香のように自らが燃えて煙を出すため、しっかり乾燥していないと火が付きにくかったり、上手く燃焼が維持できなったりしてしまいます。
市販の製品は密閉されているため、湿気が入っていることはほとんど無いのですが、もし上手く火が付かないようなら密閉容器に乾燥剤と一緒に入れて湿気を取り除きましょう。一度使ったスモークウッドを保管する場合も密閉容器に入れ、湿気を吸ってしまわないように保存してください。
スモークウッドとスモークチップの違いって?
スモークウッドとスモークチップは同じように煙を出せる材料ではありますが、使い方に大きな違いがあり、用途に合わせて選ぶ必要があります。ここではスモークウッドとスモークチップの違いを紹介します。
スモークウッド
お手軽に燻製を楽しみたいならスモークウッドがおすすめ。スモークウッドは木材をブロック状に固めた製品で、直接火を付けるだけで煙を出すことができ、道具がほとんど必要ありません。どちらも一般的な材料なら大抵のものは燻製できますが、スモークウッドはあまり温度が上がらないため、チーズやスモークサーモンのようなあまり熱を加えたくない食材を燻製するのに向いています。
スモークチップ
スモークチップは木材をチップ状に粉砕した製品で、フライパンなどに入れて下から火を当てて燻すことで煙を発生させます。そのため、火種を別途用意する必要がありますが、チップをブレンドして自分好みの煙を作れるため、風味にこだわりたい方におすすめです。
スモークウッドの種類
木材の組み合わせの種類によって肉系の食材に合うように作られているものや、魚や乳製品に合わせたものがあるため、燻製する食材に適したスモークウッドを使うことをおすすめします。
肉を燻製する場合はサクラやナラ、クルミ、カシなどを使用されたもの。魚を燻製する場合は、ナラやクルミ、リンゴの木を試用したスモークウッドがおすすめです!
国産原木のみを使用ししたスモークウッドです。3分割して使え、1個で約1時間30分、3個で5時間程使えます。
【基本情報】
- 燻煙時間:1.5時間
- サイズ:5×2.5×10cm
- 重量:約80g
- おすすめ料理:肉・魚
国産原木のみを使用ししたスモークウッドです。3分割して使え、1個で約1時間30分、3個で5時間程使えます。肉や魚に適しており初心者でも使いやすいスモークウッドです。
【基本情報】
- 燻煙時間:1.5時間
- サイズ:5×2.5×10cm
- 重量:約80g
- おすすめ料理:香りが強く、酸味もやや強くどんな食材にも合います
国産原木のみを使用ししたスモークウッドです。3分割して使え、1個で約1時間30分、3個で5時間程使えます。材質が固く発煙が良いので初心者におすすめ!
【基本情報】
- 燻煙時間:1.5時間
- サイズ:5×2.5×10cm
- 重量:約80g
- おすすめ料理:肉・魚
消えにくく初心者でも使いやすいスモークウッド。1本で5時間使えます。折ったり繋げることで調理時間に合わせて使えます。
【基本情報】
- 燻製時間:5時間
- サイズ:30×5×5cm
- 重量:220g~260g
- おすすめ料理:肉・魚
ザラメ砂糖が付いててプロ並においしい香りがつくスモークウッドです。200gのお肉にちょうど良いサイズです。
【基本情報】
- 重量:ウッド/100g×2本、ざらめ/10g
- 素材:国産木材、国産ザラメ砂糖、米国産木材
- おすすめ料理:肉
燻製料理レシピを紹介
スモークウッドと燻製器を準備したけど何を作ろうか悩んでいる方必見!燻製料理のレシピを紹介します!
自分でベーコンを作ってみよう
ちょっと凝った燻製を作りたいなら、ベーコンを試してみませんか?ベーコンは燻製の基本とも言えるもので、燻製の醍醐味を味わえます。
- 下ごしらえをする
- 一週間後に肉を流水で洗う
- 肉の表面が乾いたら燻製
1.
まず豚バラ肉の塊に塩をすり込んで下ごしらえをします。塩の量は肉の重さの2%。肉にはフォークで穴を開けておきましょう。塩をすり込んだらビニール袋などに入れて密閉し、冷蔵庫で一週間程度寝かせてください。この時、適度にひっくり返すと味が良くなじみます。
2.
一週間経ったら肉を流水で良く洗い、表面の肉汁と塩気を取り除きましょう。洗い終わったらキッチンペーパーなどで肉を良く拭き、むき身のまま冷蔵庫で1~2日乾燥させてください。
3.
肉の表面が乾いたらいよいよ燻製です。ベーコンなら燻製時間は大体2~3時間になります。燻製の際には、燻製器内の温度をある程度上げる必要がありますので、スモークウッドを使う場合は炭火などを入れて70℃ぐらいに保ってください。できあがったら1~2日冷蔵庫で保管すると風味が落ち着いておいしく食べられます。
出来上がったベーコンは市販品と比べて保存料が入っていませんし、塩の量も控えめに作っているため、燻製後1週間程度で食べきってください。食べきれないときは冷凍しておくと1ヶ月程度保存可能です。自分で燻製すると市販品とは違う風味と味わいを楽しめます。準備は大変ですがそれに見合った味となるため、ぜひチャレンジしてみてください。
簡単に作れる燻製ホタテのサラダ
燻製した食材を使ったレシピを紹介します。
- ホタテに料理酒と塩を振り、軽く燻製にする
- 生野菜をカットして和えれる
まずは刺身用のホタテを使ったサラダ。ホタテに料理酒と塩を振り、軽く燻製にしてください。後は市販の生野菜をカットして和えればひと味違ったサラダのできあがり。ドレッシングはシンプルにオイルと胡椒、酢を合わせたものが良く合います。
オイルをホタテと一緒に燻製しておくと、より燻製の風味を楽しめるでしょう。自作ベーコンでポトフを作ろう
続いては、ベーコンを使ったポトフ。
- 燻製したベーコンを一口大にカット
- 野菜と一緒にベーコンを中火で煮込む
- 沸騰したら味見をしてコンソメや塩、胡椒を入れて味を調整する
自分で燻製したベーコンを一口大にカットし、キャベツやジャガイモ、人参などの野菜と一緒に水をひたひたになるぐらいまで入れて中火で煮込んでいきます。沸騰したら味見をしてコンソメや塩、胡椒を入れて味を調整しましょう。人参が柔らかくなったら食べ頃です。
一晩寝かせば味が染みてより美味しくなります。漬け込むだけでOK!燻製魚介のオイル漬け
- 海老や貝をしっかり燻製する
- 一晩寝かし、ニンニクと唐辛子を加えたオリーブオイルに入れて一晩漬け込む
海老や貝をしっかり燻製し、一晩寝かしたらニンニクと唐辛子を加えたオリーブオイルに入れて一晩漬け込みます。
オイルを温めておくと染みこみやすいため、漬け込む前に加熱しておきましょう。燻製によって硬くなった食感が柔らかくなって食べやすくなります。オイルに食材の味が移るため、パンに付けて食べても美味しいです。
燻製料理について詳しく知りたい方はこちら▼
燻製おすすめ食材18選!下ごしらえなしの具材や変わり種も紹介!
「燻製って簡単みたいだけどどうやるの?」「実際にどんな食材を使えば良いの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?本記事では初心者でも簡単にできる燻製方法やおすすめの燻製食材、変わり種の具材、hinata編集部で実際に試した燻製食材を紹介します!ぜひ本記事を参考に燻製食材をそろえてみてください!
スモークウッドの消し方
スモークウッドの消火方法は、蓋などをして空気を密閉してください。蓋をして空気を遮断できない場合は、金属製のバケツや蓋を切り取った一斗缶にお皿ごと入れて密封すると消火できます。この方法ならもし火が消えていなくても火事になる可能性を減らせるため、おすすめです。
スモークウッドを使って燻製にチャレンジ!
今回紹介したスモークウッドは初心者でも簡単においしい香りを付けられるスモークウッドです。これから燻製にチャレンジしてみたい方は是非今回紹介したスモークウッドを使ってみてください!
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