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富士山の見える夜のキャンプ

夜のキャンプで寝る前にするべき7つのこと

2024.03.01ノウハウ

キャンプの夜は日中の疲れやお酒も入り、片付けもせず寝たくなりますよね。しかし、そのまま寝てしまうとトラブルの原因になることも。そこで、通算270泊以上のキャンプ経験を持つ私が、キャンプの夜、寝る前にするべき7つのことを紹介します!

キャンプで寝る前にやっておくこと!

夕暮れ時のキャンプで火を扱っている人
キャンプは、テントの設営や調理などのやることが多く、疲れが溜まりやすいものです。一日の終わりに焚き火を囲んでいると、ついウトウトしてしまうことも。そのままテントの中へ倒れ込みたくなるところですが、そこはぐっと我慢しましょう。というのも、寝ている間に火事や雨風、野生動物、そして盗難のリスクがあるからです!これらの被害を防ぐために、我が家が夜に実践している7つのポイントを紹介します。

1. 焚き火、バーベキューコンロの火の始末をする

炭
焚き火やバーベキューコンロは火事の原因になりやすいため、使用時間や禁止を指定しているキャンプ場もあります。焚き火やコンロのみならず、火気を扱う際は必ず後処理をしましょう!ここでは、具体的な火消しの手順を解説します。

くべた薪を燃やしきる

炭の燃えカス

出典:PIXTA

薪と炭は、燃やしきることを前提に量や大きさ、焚べ方を考えましょう。片付ける時間をあらかじめ決めておき、その時間には鎮火するように逆算して火力を調整すると良いです。燃やしきらないまま放置すると、風によってテントや木に飛び火する場合があり、火事の原因に!私の場合、寝る1時間前までには完全に鎮火させてるようにしています。

灰や炭はキャンプ場の指示通りに捨てる

キャンプ場の灰捨て場

出典:PIXTA

残った灰や炭は、必ずキャンプ場の指定する灰捨て場に捨てましょう!これはキャンプ場だけでなく、片付け義務のあるバーベキュー会場やアウトドア会場でも同じことです。

火の始末は火消し壺が便利

火消し壺

出典:PIXTA

キャンプで焚き火した後の薪やバーベキューで使った炭を片付けたい!でも、キャンプ場にそのまま捨ててしまうのはダメ。まだ熱をもった燃料をどうやって後片付けするのかは、火消し壺があれば一気に解決!使い終わった薪や炭をそのまま壺の中に入れるだけと簡単です。持ち運びしやすいようにコンパクトなサイズ感も多く、アウトドアシーンで大活躍!

2. テーブルの上や周りを片付ける

テーブルの上に置かれたシャンパン
使った食器、食べ残し、空き缶、空のペットボトル、ゴミなどを、テーブルの上や地面に散らかしたまま寝ている方をキャンプ場で見かけます。その状態で寝てしまうと、翌朝起きた時にまず片付けから始めなければなりません。何かとやることが多いキャンプの朝の時間がもったいないですよね。
片付けられたキャンプ道具
また、夜の間に、出しっ放しにした食べ物やゴミに虫が寄ってきたり、野生動物が漁りに来たりすることもあります。自分たちが被害に遭うだけでなく、周りのキャンパーさんにも迷惑がかかりますので、テーブルの上やテント周りは、その日のうちに必ず片付けるようにしましょう。

3. 食材・ゴミの管理はしっかり

下を見下ろすカモシカ
我が家では、キャンプ場やその周辺で数えきれないほどの野生動物に遭遇してきました。リスやイタチ、タヌキのような小さな動物から、イノシシ、カモシカ、ツキノワグマ(子グマでしたが)など大きな動物まで。どのキャンプ場にも必ずいると言っていいほど、カラスと野良猫はよく見かけますが、最近はサルやシカの出没も多いと感じています。 我が家も、何度かこのような野生動物の被害に遭ったことがあります。テントの前室に置いておいたゴミ袋を、夜中に何者かがものすごい勢いで持ち去りました。その音で飛び起きて慌てて外に出てみると、その正体はキツネでした。真っ暗の中、1人で散乱したゴミを拾い集めるのは、とても怖かったです。
サル
また、ある時はシェルター内に野良猫が入ってきました。私が寝ているコットの下に置いてあった、食材の入った袋を物色していたのです。体の下から聞こえる物音で目が覚め、野良猫をシェルターの外へ追い払いました。ちなみに、一緒に寝ていた愛犬2匹は、キツネの時も野良猫の時も全く起きず、番犬の素質はないことがよく分かりました。 食材はクーラーボックスにしまうか、車の中で保管しておきましょう。ゴミも同様に、寝る前にキャンプ場のゴミ捨て場へ持っていくか、夜間は車の中で保管しておくようにしましょう。

4. 濡れて困るものはタープの下、テントの中へ移動させる

キャンプで外のロープに干された洗濯物
昼間晴れていても寝ている間に雨が降ったり、夜露が降ったり、特に山は天気が変わりやすいです。せっかく干しておいた洗濯物が濡れてしまったら悲しいですよね。座面が湿ったイスには座る気にもなれませんし、翌朝は立ったまま食事をすることになるかもしれません。イスやテーブル、バーベキューコンロ、洗濯物など、濡れて困るものはタープの下やテントの中などへ移動させておきましょう。

5. テント、タープのペグの浮きやガイロープのゆるみをチェックする

テントの外側
濡れて困るものをタープの下に移動させたら、次はテントやタープのペグが浮いていないか、ガイロープ(張り綱)がゆるんでいないかを確認してください。ペグが浮いていたり、ガイロープがゆるんでいたりすると、夜間に強い風が吹いた場合、タープが崩壊したり、テントのフレームがゆがんだりする原因となります。

6. 貴重品の管理、車の施錠をする

車の車内
そろそろ寝る準備も終盤です。財布、携帯電話、カメラなどの貴重品は、テントの中に入れるか、車の中で保管してください。貴重品などを車にしまったら、車の施錠を忘れないようにしましょう。 また、最近は転売目的などの窃盗事件がキャンプ場で起きているそうです。高く売れそうなキャンプ道具や簡単に持ち運べる小物は、狙われやすいといわれています。ちなみに、我が家は今まで盗難被害は一度もありません。貴重品の管理だけでなく、2の「テーブルの上や周りを片付ける」をしっかり行っているからだと思っています。片づいたサイトでは、盗みも働きにくくなります。キャンプでも、防犯意識をしっかり持つようにしてください。

7. ランタンの消灯、吊り下げてあるランタンは地面に下ろす

芝の上に置かれたランタン
最後は、つり下げてあるランタンを地面に下ろします。ランタンをつり下げたままにすると、風や何かの拍子にランタンポールが倒れることがあり危険です。また、ランタンは盗まれやすいアイテムの1つですので、盗難対策として外から見えにくい場所へ片付けておくと良いでしょう。

夜間の間にしっかり対策しておこう

木漏れ日
キャンプの夜、寝る前にしておくとよい7つのことに共通しているのは、気持ちのよい朝を迎えるためのものであるということ。これらをしっかり対処しておくことで、さまざまな被害に遭う可能性が低くなります。ぜひ、寝る前の7つのことをキャンプの習慣にしてくださいね。

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