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タープに写るもみじの影

初心者キャンパー必見!はじめてのキャンプにありがちな失敗から対策を学ぼう☆

2021.03.22ノウハウ

※本記事には一部プロモーションが含まれます

暖かくなってきました。今年は初めてキャンプに行こうと思っているけど、どんな準備をすればいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。テントなどのモノの準備と同じように、どんなトラブルがあるのか?どんな対策をすればいいのか?という心の準備も大切です。初心者キャンパーさんのために、よくあるトラブル&失敗を対応策をふくめてご紹介します。

時間に余裕を持って!

行楽シーズンの道路は大混雑します。キャンプ場のチェックインは午後である事が多いのですが、その時間に合わせて自宅を出るとだいたい渋滞に引っかかります。長時間運転をした後のテントやタープの設営はとてもハードな重労働です。 また、観光などをした後にキャンプ場にチェックインする方も多いのですが、初心者キャンパーさんはテントの設営に予想以上に時間がかかることがほとんどです。気がついたら辺りは真っ暗の中、手探りでテントを建てているなんて失敗談、よくあります。キャンプ場には早めにチェックインし暗くなる前に食事の準備をするよう、時間に余裕を持って行動して、のんびり楽しむキャンプの醍醐味をじっくり味わって下さいね。

荷物が雨に濡れないように雨雲の動きをチェック!

楽しみにしていたキャンプの日が雨だったら残念ですよね。 あらかじめ天気予報で分かっているのならまだしも、キャンプ場で天気が急変して、出しておいた荷物が雨で濡れてしまうなんてトラブルも良くあります。 まず、一番先に日よけ雨よけになるタープを設営して、荷物をタープの下に置くようにしましょう。外出する際はテントの出入り口はしっかりクローズして雨が吹き込まないようにして下さいね。
雨アラームのスマホ画面
スマホのアプリで、雨アラームというアプリが便利です。雨に濡れながら懸命に設営をしてようやく設営が完了したら晴れたり、撤収をしようとのんびりしていたら雨が降り出してテントが濡れてしまったりということがありますが、このアプリで雨雲の動きをチェックすることで効率的に行動することが出来ますよ。

雨よりも要注意なのは、風。強風時は無理をしないで!

実は雨より怖いのが風です。我が家はキャンプ予定地の風速予測が8メートルを超える日は、経験から危険と判断しキャンプをキャンセルしています。 普段暮らしている街では風速5メートルでは洗濯物が揺れる程度ですが、キャンプ場では、テントやタープが揺れて設営するのが困難になってきます。時折強い風が吹くと思わずポールを抑え、タープの下部からは風が吹き込みます。 強い風によりテントやタープのポールが折れたり、幕体が破れるトラブルはとても多いです。風がない穏やかな日でも、急に突風などが吹くこともありますので張り綱は必ずしましょう。テントの入り口は必ず風下にします。 また、紙コップや紙皿が風で吹き飛び周囲を焼肉のタレまみれにするというのは、キャンプ初心者の王道の失敗談です。出来れば食器類は紙以外のものがいいですね。

雷がなったら車の中へ!

キャンプ時に限らず恐ろしいのが雷。夏のキャンプでは特に多いです。遠くで雷鳴が聞こえてきたら、川や海など水中にいる場合はすぐに岸に上がりましょう。高い木の下には入らないようにして下さい。避雷棟などの施設がない場合、キャンプ場で一番安全なのは車の中です。雷が遠くに過ぎるのを車の中でじっと待ちましょう。 めったに近くに雷が落ちるような事はないかもしれませんが、お子さんは音だけでも怖くてパニックになりますから、安全な場所に素早く移動することで安心させてあげて下さいね。

テントの張り方のイメージトレーニングをしてからキャンプへ行こう

購入したテントを未開封の箱のままキャンプ場に持ってくる方がけっこう多いのですが、せめて付属の品を確認したり設営方法を事前に確認しておいた方が現地での設営がスムーズに出来ます。メーカーによって、取り扱い説明書の記載にはかなりの差があり、とても丁寧にテントやタープの設営方法を解説してある取り扱い説明書もあれば、紙一枚にざっくりと書かれた簡易なものまであります。 最近はYouTubeやホームページ、ブログなどで分かりやすく解説している事も多いので、はじめてのテントの設営は事前に予習をしておくことをおすすめします。

テントやタープ周りの配置に気を付けて

風でポールが折れたり、テントが壊れたり、ランタンなどの火器の熱でテントが溶けたり、焚火やバーベキューの炎が燃え移って炎上したりと、テントやタープの破損は初心者やベテランを問わず多いトラブルです。 壊れてしまったキャンプ道具をキャンプ場で直すのは難しいので、破損する前に天候に注意したりテント周りのものの配置に気を使うなど、壊れないような配慮が一番重要です。 ランタンなどの火器はテント際近くには置かないようにします。また、ランタンスタンドに足を引っかけて倒さないように足回りにライトなどを置いて注意を促すなどの工夫が必要です。テント内に設置するバーナーなども、風でテントが内側に押すことを考慮して置く位置を考えましょう。焚火はなるべくテントから離し、風下で行うのが鉄則で燃え散りやすい紙類は燃やさない方がいいです。 天候があまりにも悪いときは設営を諦めたり撤収する事も必要です。

テントのメンテナンスと正しい設営で水濡れを防ぐ!

テントの中に雨や水が入り込む原因は大きく分けて2つあり、ひとつは雨漏り、もうひとつは間違ったテントの設営によりテント底部に雨水などが溜まってしまう事です。 古いテントなどでは生地が劣化していたり、テントの縫い目の上に貼られた防水テープ(シームテープ)がはがれている事が多いです。 撥水剤を塗って防水処理をしたり、シームテープの張り替えをするなどテントのメンテナンスをしっかりしましょう。 万が一キャンプ中に雨漏りしてしまった時は、テントの上にレジャーシートなどを被せることで応急処置が出来ます。 テントの下に敷くグラウンドシートがテントより大きいサイズだと、はみ出た部分から雨が伝ってテントの底部に入り込み、テントが水没します。テント下のグラウンドシートははみ出さないよう設置して下さい。

ブヨに注意!刺されない対策と刺された後の応急処置の準備を

食べ物はきちんとしまって!

人里離れたキャンプ場には色々な野生動物がいますが、多くは人間が起きている時間にはテントには近づかないため遭遇することは少ないでしょう。 ただしキャンプ場に住み着いてる猫はテントの中にまで入り込み、食材などを持ち去ってしまいます。カラスなどの鳥類も空の上から食べ物を狙っています。足元にはアリ達がいます。 片づけをすることなく出しっぱなしにした食材や、食べようと思って置いておいた食材など、ふと気が付いたら猫やカラスなどがくわえていってしまいますので、クーラーボックスや蓋の出来るボックスなどにきちんとしまうようにしましょう。

ファーストエイドキットを忘れずに!

サイトの起伏やペグやロープに足をとられて転倒したり、熱い調理器具に手を触れてしまったり、薪や木のトゲがささったり、ナイフで切ってしまったり、キャンプ中の怪我は絶えず起こり得るトラブルです。 また車酔い、急な発熱、暴飲暴食による胃腸のもたれ、花粉などのアレルギーなど体調不良をおこしやすいのもキャンプです。 あらかじめ注意するのはもちろんですが、怪我や体調不良のときのためにファーストエイドキットを用意しましょう。

暑さ対策と同時に寒さ対策も忘れずに

夏は暑く冬は寒いのは当然なのですが、空調などで季節の暑さ寒さを調整することに慣れてしまった現代人にとって、むき出しの自然環境における暑さ寒さは想像を超えることがあるようです。 炎天下での設営は短時間でも体力を消耗させますし、日中は暖かくても陽が落ちた途端に気温はぐんぐん下がります。日中の日よけ対策と寒さ対策、両方しっかり行う必要があります。 日差しを遮るタープは遮光性の高い素材のものを選ぶと、タープ下の気温と体感が全然違います。野外で遊ぶ時も帽子を忘れずに被りましょう。 夏でも長袖は必須です。地域にもよりますが、ゴールデンウィーク明けまではストーブなどの暖房器具が必要な場合が多いと思います。荷物の中に厚手の上着を入れておくと安心ですよ。

睡眠が浅い人は耳栓持参で!

キャンプでぐっすり眠れる人とそうでない人の個人差が大きく、眠れる人はどのような環境下でも眠れるのですが、屋外で眠る事に不慣れな人は地面のでこぼこが気になったり、周囲の物音が気になったりとなかなか寝付けない事が多いようです。 眠れないというのはとても辛いですよね。寝心地に関してはマットの厚さにより劇的に改善されますし、物音が気になる方は耳栓を用意することをおすすめます。薬局で数百円で購入出来ます。
キャンプは不便を楽しむ、という楽しみ方もあるので少々の失敗やトラブルもアリなんです。ただ、はじめてのキャンプがトラブルだらけだと「キャンプ、向いてないかも」と思いがち。 事前の準備をしっかりしてトラブルを未然に回避したり、対応方法を頭に入れておくことで焦らず冷静に行動して、はじめてのキャンプをトラブルも含めて楽しんで来てくださいね。

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