購入前に絶対知っておきたい!テントの選び方、10のポイント
2022.06.03キャンプ用品
「この夏こそテント!」と思ってアウトドアショップやホームセンターに行くと、各ブランドがさまざまなテントを出していて、どれを選んだらいいか悩んでしまった人はいませんか?一口にテントと言っても、使う目的やテントの特徴など、知っておきたいことはいろいろ。そこで今回は、テント選びのポイントを解説しながら、失敗しないテント選びをサポートします!
制作者
Mie
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失敗しないテント選びをするためには・・・
アウトドアでのアクティビティには欠かせないテント。何度も買い替えるものではないからこそ、しっかり選びたいですよね。そこで、初めてテントを購入する方のために、テントを使う目的や使いやすさ、機能性など、10つのポイントに着目したいと思います!
テント選びの10のポイント
1. どんなシーンでテントを使う?
出典:7maru / ゲッティイメージズ
まずはどんなシーンでテントを使いたいか考えてみましょう。キャンプ、登山、自転車ツーリング…など、使う目的で購入するテントは大きく違います。キャンプならば、多少テントの重量があっても普段の居住空間に近いテントがより快適だし、登山ならば風雨に耐え、さらに軽さやコンパクトさも重要です。目的にあったテントを購入することで、アウトドアでのアクティビティをさらに楽しめるので、まずは目的にあったものを選びましょう。
2. 使用する人数を確認しよう
テントには泊まれる人数の目安があり、人数によってテント内のスペースはもちろん、テント本体の重さも変わってきます。オートキャンプ用は、1人用のソロテント、2,3人用のテント、さらにはファミリー向けの5,6人用の大型テントまで種類が豊富です。テント内に置いておきたい荷物もあるので、定員よりも少しゆとりがあるサイズを選ぶのがおすすめです。
登山用は、設営スペースも限られるのでソロテントや2,3人用のテントが主流。グループでの登山ならば、それぞれがソロテントを持っていくよりも、グループ内でテントや自炊道具、食料など登山で必要な荷物を分担して持って行ったほうがいいので、どのような状況で使用するのか最初に確認しましょう。
3. 主に使用する季節は?
四季がある日本では、夏の暑さと冬の寒さに耐えられる仕様のテントを選びたいですよね。3シーズンテントは春~秋向けで、雨対策として防水性が高くなっているものがおすすめ。夏の使用がメインならば、熱がこもらず結露を防ぐ通気性のよいメッシュパネルがあることは必須。ただし、夏でも朝方はひんやりすることがあるので、インナーテントがメッシュ仕様のみの部分があるテントは、保温性が低くなるのであまりおすすめできません。
厳寒期で雪上での使用も考えているのなら、4シーズン用か積雪対応のテントを選ぶのが正解。風の侵入を少なくするスノースカートや、酸欠を防ぐ換気口など、厳しい自然の中で快適に過ごせる機能を備えています。
4. 設営しやすさはどうか?
キャンプ用のテントは、室内空間が広く、高さも十分にあるために、テント自体が大きい場合は設営に時間がかかることもあります。特にリビング+寝室のようなツールーム型のテントは、複数の人で張るとスムーズにいくでしょう。キャンプ初心者には、ワンタッチで簡単に組み立てることができるテントもあるので、選択肢の一つに入れてもよさそうです。
登山用のテントは、風や雨など天候が厳しい中でも、短時間に一人でも設営・撤収ができるようにシンプルな構造になっています。
ドッペルギャンガーアウトドア ワンタッチテント T5-23
テント上部のロープを引っ張るだけでテント本体を簡単に立ち上げることができる、ファミリー用のワンタッチテント。設営が簡単にできるので、女性キャンパーや初心者にもおすすめです。フライシートは多少の雨もしのげる生地を使用。インナーテントは4面のメッシュ仕様なので、熱がテント内にこもりにくく、快適に過ごせます。
5. 持ち運びがしやすいサイズ&重さかどうか?
一般的にテントの収容人数が多いほどテントは重くなり、サイズもアップします。テントの持ち運びに車を使えるオートキャンプ用のテントなら、さほど重量があっても気にはなりませんが、車を横付けできないキャンプサイトの場合は、注意しましょう。特にファミリータイプのテントはかさばるので、トランクに入るかどうかも確認したほうがよさそうです。
登山用のテントは、移動の際にはたくさんの荷物とともに背負っているので、軽くコンパクトになることは必須条件。手持ちのザックの中にテントを入れたい場合は、きちんと納まるかどうかも確認しましょう。
6. 耐久性のある素材かどうか?
テントの骨組みとなるメインポールは、グラスファイバーやスチールなどの素材がよく使われていますが、強度を保つために重かったり、さびやすいなどのデメリットがあります。耐久性にこだわるならば、テントのメインポールに、強度に優れながらも軽い素材であるジュラルミンを使用しているものや、防水・透湿機能があるテント素材を使ったものがおすすめです。
ノースイーグル リップツールームドーム200
フライシートとフロアシートは耐水圧3000mmで、突然の雨にも安心。メインポールは軽くて丈夫なジュラルミン製なので長く愛用できるテントです。
7. デザインで決める
1つ目は、最もオーソドックスな形の、ドーム型テント。どのメーカーでも出している形で、キャンプ場では一番見かける形です。設置が比較的簡単で、居住空間としても十分広いので、ファミリーで使うテントを選びたい初心者におすすめ。ポールを使って前室を作ることも可能ですが、テントとは別にリビングスペースとしてタープを使っている人も多いです。
2つ目は、ツールームテント。サイズはドーム型に比べて大きくなるので、最初に位置をよく決めてから張る必要があります。テント内にリビング+寝室があるので、雨の日でもぬれずに居住空間で過ごすことができ、グループでの使用もおすすめ。ベテランキャンパーに選ばれることが多いこの形、設営は少し時間がかかりますが、その分居住空間は快適で、タープを新たに張る必要はありません。ただ、テント自体の重さがあるので、持ち運びは力がいります。
3つ目は、ここ数年人気上昇中のティピー型。人とはちょっと変わったテントを選びたい、かわいくておしゃれなテントを選びたい、と考えている人におすすめです。ティピーとは、ネイティブインディアンが居住していた円錐型の家のこと。自然の中に映えるこのクラシックなテントは、テントの真ん中を一本のポールで支えています。外観はコンパクトながら意外に広い居住空間も魅力です。
デザインはテントの印象を決める大事な部分なので、色や形もふくめてぜひじっくり選んでくださいね。
コールマン ウインズライトティピー/320
人とはちょっと変わったテントがいい、と思う人におすすめなのが、このテントです。ティピとは、ネイティブインディアンが居住していた円錐型の家のこと。インナーテントの上部や、出入り口がメッシュになっているので、夏場も熱がこもりにくい仕様です。
8. 雨対策で、突然の雨にもあわてない
「耐水圧」という表記がテントに表示されている場合がありますが、耐水圧とは、生地に水圧がかかった時に水漏れをおこさずにいられるか、ということで、数値が高いほど大量の水圧に耐えることができます。大雨でも耐水圧が1500mmあれば、ひとまず安心ですが、雨の侵入を防ぐには耐水圧が2000mm以上あれば十分でしょう。
他の雨対策としては、設営時にテントの下にグランドシートを敷くと、下からの浸水を防ぐことができます。グランドシートは、テントのボトムを汚れから守るだけでなく、地面からの湿気や水の浸入をシャットアウトする役割があります。また、雨が降ってきた時には、フライシートをしっかり閉じることで、雨の侵入を防ぐことができます。
9. テントの中で火が使えるか?
普通、ナイロンなどのテントの素材は燃えやすいものなので、前室で火を使うことはあっても、テントの中で火を使うことは危険です。特に締め切った状態での火の使用は、一酸化炭素中毒の危険性も。テントの中には、難燃性素材を使っているものもありますが、あくまでも万が一の際の延焼を防ぐ、ということなので、テントの中はもちろん、テント周辺でも火の取り扱いには注意をしてください。
もしもテントの中で火を使いたいなら、耐火性のテントを選ぶという方法もあります。冬の寒い時期などのキャンプを考えているなら、テント内で過ごす時間がさらに楽しくなりそうです。
10. テントの構造を考える
テントの構造は、大きく分けて、ダブルウォールテントとシングルウォールテントに分けられます。ダブルウォールテントは、インナーテントに加え、フライシートを使って二重構造になっているもので、日差しや風、雨などの影響が少なくなり、快適に過ごせます。
一方、シングルウォールテントは、フライシートがないので、軽量で設営時間が短縮できるというメリットがあります。どちらの仕様もそれぞれ利点がありますが、初心者がテントを選ぶ場合は、室内の快適性に軍配があがるダブルウォールテントがおすすめです。
まとめ
以上、10つのポイントを解説しましたが、どんなアクティビティでテントを使いたいか、どんなシーンで使うテントが欲しいのか、が決まればテント選びはさくさくと進むはず。どうぞ、あなたのアウトドアライフをさらに充実させる、長く愛用できるテントが見つかりますように!
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