【関東】雪山に登ってみよう!初心者におすすめ雪山5選☆
冬でも登山に行ける?この時季だからこそ楽しめる登山スポットを厳選♪
2018.07.05ライフスタイル
寒さの厳しい日が続いています。次の夏まで登山はできないな…そんな風に思っていませんか??日本には厳しい雪山もありますが、雪のない低山やさまざまな方法で気軽に楽しめる山もあります。山のことをよく知って、キンと冷えた冬の静かな山を楽しみましょう!
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Kuwa
冬山のかたい空気が好きです。
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冬の山は危険?安全に山に行こう!
冬用にいろいろ揃えるのは大変…それでも山に行きたい!
山に行きたいと思ったものの、冬だから行けないかな…とためらってしまった経験はありませんか?冬の山には「危険そう」「厳しそう」「寒そう」といったイメージがつきものです。道に雪がつくと、普段登山に使っている登山靴だけでは滑ってしまって危険です。凍結や積雪に備えた道具、強い風に対応するウェアが必要になってきます。
本格的な雪山登山ではそんな特別な装備が必要になってきますが、それらを揃えて雪山に挑むのはちょっと大変…という方も多いと思います。今回は、もっと気軽に登れる、冬にこそ行きたい山をご紹介します。
冬山に登るには?~服装と注意点~
出典:LuckyBusiness / ゲッティイメージズ
冬に登山をしようと思ったときにまず気を付けたいのは「服装」です。いくら雪のない低い山でも、夏と比べて気温が低いことは確実です。自分が登る時期にはどのくらいの気温なのか、場合によっては積雪の状況、風の具合なども事前にリサーチしておきます。それを参考に「何を着ていくか」「どんな防寒着を持っていくか」決めていくと良いでしょう。
防寒着は、まずはフリースやダウンなど自分の持っているもので構いません。ただ登山では歩行時は冬でも暑く、止まると急に寒くなるので、何枚か重ね着して調整できるようにしましょう。手先や耳の防寒も忘れがちですが、寒いだけでなく冷たくなりすぎると危険なので、手袋や帽子でしっかり保護してください。
冬山の服装についてはこちらをぜひ参考に♪
おすすめ低山ハイク ~首都圏近郊編~
電車のみでアクセス可能!「岩殿山」
首都圏からのお手軽ハイクでおすすめなのが、岩殿山です。標高は東京スカイツリーと同じ634m。大月駅から徒歩で登山口にアクセスすることができます。乗り継ぎを気にすることなく、新宿から電車一本で行くことができるのは魅力的です。岩殿山は遠目にも分かる岩山で、迫力ある充実した山歩きができます。
かつてこの山には岩殿城があり、戦国期の攻防の舞台となった天然の要塞でした。岩殿城跡入口の登山口から山頂までは階段などかなりしっかりと整備されていて、コースタイム30分で山頂です。山頂から先「兜岩」「稚児落とし」といくつかの見どころを経て浅利集落に下りるルートをとれば、日帰りで展望も岩場も楽しむことができます。(兜岩の難所を避ける巻き道もあります。)
【基本情報】岩殿山(いわどのさん)
標高:634m
山頂所在地:山梨県大月市賑岡町畑倉
アクセス:
[電車] JR中央本線大月駅から徒歩15分
[マイカー]大月IC(中央高速)から15分
WC情報:「岩殿山ふれあいの館」にトイレがありますが現在は使用できません。駅周辺のトイレを利用してください。(2018年2月17日)
せっかくなら観光も温泉も「金時山」
せっかくおでかけして山登りするなら、ついでに観光もしたいし温泉も入って帰りたい!という欲張りプランです。山頂で雪化粧した富士山の眺め下山したら、温泉はもちろん、箱根観光や買い物、食事も満喫できます。
山頂までのルートはいくつかありますが、初心者向けには「矢倉沢ルート」「公時神社ルート」「乙女峠ルート」の3つがおすすめです。いずれもコースタイム片道110分程度です。多少の雪が残っている時もあり、それがとけると道がぬかるむので、スパッツがあれば持っていきましょう。また、矢倉沢ルートの登山口・金時登山口には食事処「蔵一」があり、その駐車場そばの公衆トイレには靴の泥を落とせる水道とブラシがあるのでこちらもぜひ活用してください!
【基本情報】金時山(きんときやま)
標高:1,212m
山頂所在地: 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原
アクセス:
[電車・バス]
新宿から直通高速バス「乙女口」「金時神社入口」「金時登山口」バス停
小田急「箱根湯本」駅から箱根登山バス(桃源台行)「仙石」バス停
[マイカー]
御殿場IC(東名高速)から15分(乙女峠―公時神社―金時登山口)
WC情報:山頂に有料トイレあり。各登山口で無料で利用可能。
おすすめ低山ハイク ~関西編~
京都市最高峰にまいろう「愛宕山」
日本全国各地にたくさん存在している愛宕神社の総本山で、京都市最高峰の霊山です。山頂の愛宕神社は「あたごさん」と呼ばれ、古くから火難除けとして信仰を集めてきました。「お伊勢さんへ七度、熊野へ三度、愛宕さんへは月参り」という歌が残るように、地元の人からも人気があります。
愛宕山におまいり登山するには、清滝からの表参道が一般的です。参道にあたる登山道にはお地蔵さまや祠などが点在していて、歴史を感じながら登山を楽しむことができます。冬は積雪があることもありますが、アイゼン等がなくても問題ありません。
【基本情報】愛宕山(あたごやま)
標高:924m
山頂所在地: 京都府京都市右京区嵯峨愛宕町
アクセス:
[電車・バス] 阪急「嵐山」駅から京都バス「清滝」バス停
[マイカー] 清滝トンネル手前に無料駐車スペースあり。
WC情報:京都市の「観光地トイレのおもてなし向上プロジェクト」により、平成29年10月に山頂に新設。
この時季限定!静かな山歩きを楽しむ「吉野山」
吉野は春は桜、秋は紅葉と毎年多くの観光客でにぎわっています。そんな吉野山を静かに自分のペースで楽しみたいなら冬!世界遺産の金峯山寺蔵王堂も吉水神社も、冷えた空気の中でみるとまた違う印象になるかもしれません。
吉野山へはロープウェイやシャトルバスで上がって奥千本まで散策することも、近鉄吉野駅からゆっくり登山することもできます。吉野山の頂上は青根ヶ峰ですが、そこまで足を延ばさなくても回りきれないほどの見どころがあります。さらに静かな渋い山歩きが好きな方には、宮滝から登る吉野山もおすすめです。
【基本情報】吉野山(よしのやま)
標高:350m
山頂所在地: 奈良県吉野郡吉野町
アクセス:
[電車] 近畿鉄道「近鉄吉野」駅から徒歩
[マイカー]
・(大阪方面)葛城IC―大和高田バイパスの終点より
・(京都方面)橿原ICから国道169号線より
WC情報:観光地のため問題なく利用可能。
高山に行きにくい今だからこそ行きたい!「日本百名山」
百名山No.1低山「筑波山」
深田久弥の選んだ日本百名山の100座中、筑波山は一番標高が低い山です。関東平野を一望することができる筑波山は、空気が澄んでいる冬が狙い目!「百名山全山登頂」を目指している人は、他の百名山に登るのが難しい冬こそ筑波山を攻略したいものです。
筑波山にはロープウェイ・ケーブルカーがあるので、自身の体力に合わせて利用できます。ロープウェイなどを利用せずに男体山と女体山どちらも登頂すれば、しっかりと山歩きを楽しめます。つくばエクスプレス、バス、ロープウェイがセットになったプランなど様々なバリエーションでお得にきっぷやチケットを買うことができるので、それらをフル活用して登りましょう。
【基本情報】筑波山(つくばさん)
標高:877m
山頂所在地: 茨城県つくば市筑波
アクセス:
[電車・バス] JR常磐線土浦駅/つくばエクスプレスつくば駅から直行筑波山シャトルバス
[マイカー] 土浦北IC(常磐自動車道)/桜川筑西IC(北関東自動車道)から40分
WC情報:山頂付近のケーブルカー・ロープウェイ駅にあり。
富士山はオフシーズンでも薩摩富士は健在!「開聞岳」
出典:ゲッティイメージズ / Mizuyuki
開聞岳は、「薩摩富士」とも呼ばれる円錐状の形をした九州の百名山です。薩摩半島の南端に位置していて、海ものぞむことのできる火山です。山頂からは、360°見渡せる展望があります。
冬でも雪が積もることなく、登りやすい山です。夏の装備に防寒着程度で十分ですが、軽装備すぎて苦労している登山客の姿もみられるようなので、スニーカーではなく登山靴で行きましょう。開聞岳へは2合目登山道入口から入山し、同じルートで下りてきます。
【基本情報】開聞岳(かいもんだけ)
標高:924m
山頂所在地: 鹿児島県指宿市開聞十町
アクセス:
[電車] JR開聞駅から 徒歩20分
[マイカー] かいもん山麓ふれあい公園に登山者用駐車場あり
WC情報:駐車場脇の管理棟内のトイレを利用可能。
島にも山はある!島登山のススメ
全国一山の数が多い対馬市の山「白嶽」
対馬市には、名前のついた山の数が全国一多く存在します。中でも白嶽は霊山として島のシンボル。国境の島でもある対馬は、植物の生態系にも特色があり、オニユリなどが知られています。
山頂は石英斑岩の双耳峰になっていて、湾や周囲の山々が望めます。登山ルートとしては洲藻登山口を使うのが代表的です。登山口の標高が低いので、519mでも登り応えのある山になります。
【基本情報】白嶽(しらたけ)
標高:519m
山頂所在地:長崎県対馬市美津島町洲藻
アクセス:[マイカー] 登山口直下の駐車場あり、10台程度
WC:林道に入る手前の駐車場あり。登山口直下の駐車場にはありません。
雪化粧した“もののけの森”「屋久島」
一般的にオフシーズンといわれる屋久島の冬も、普段以上に神秘的な空気を感じれられるのでおすすめです。もののけ姫の舞台にもなった屋久島の森の雪景色は、なかなか見に行くことのできない貴重なものです。
鹿児島の南に位置する屋久島の里は、最低気温が9℃前後もあり冬でも温暖です。しかし、標高が高くなる森では、日中でも氷点下が続きます。登山口への道路が凍結して通行止めになることもあるので、その時の道の状況を十分に調べてからルートは決めた方が良いでしょう。登山道の積雪・凍結もあるので、しっかりとした準備も必要です。安全な登山のために、どのあたりまで自分で行くことができるかの判断が必要です。
【基本情報】屋久島(やくしま)
標高:1,936m(宮之浦岳)
山頂所在地: 鹿児島県熊毛郡屋久島町
アクセス:
[飛行機] 大阪/福岡から屋久島空港(1日1便)、鹿児島から屋久島空港(1日5便)
[船(フェリー/高速船)] 鹿児島港から宮之浦港
まとめ
今回は、冬用の装備を新たに揃えることなく登れる山を紹介しました。標高が低い山、雪があっても道が険しくない山、雪の降らない南の山…雪が心配ならいろんな方法で雪を回避!寒い冬も、ぜひ登山を楽しんでください!