コールマンのストーブの全て!選び方からメンテナンス方法まで徹底解説
コールマンは、言わずと知れた人気アウトドアブランド。アウトドアの調理に欠かせないストーブも豊富な種類を展開しており、シーンに合わせて選べます。今回は、コールマンのアウトドア調理アイテム”ストーブ”を、新作から定番モデルまで紹介!燃料やタイプごとに使い方が違うため、ストーブの違いやメンテナンス、修理方法などを知り、自分に合うストーブを見つけましょう!
コールマンのストーブの歴史は長い!
創業120周年を迎えたコールマン。第一次世界大戦が終わり自動車が普及し始めたのをきっかけに、人々は長距離移動と野営をするようになりました。90年代に訪れたオートキャンプブームの波に乗るように、コールマンも多くのアイテムを市場に続々と開発。中でも今回紹介するストーブは、どこでも料理したいという需要を取り込み、1923年に現在のツーバーナーの原型となるキャンプ用の調理アイテムです!
アニバーサリーを記念して、レトロなデザインのモデルも販売されているので、ぜひチェックしてみてください。
ストーブのタイプは2種類
ストーブには大きく分けて、シングルバーナータイプとツーバーナータイプがあります。2つにはどのような違いがあるのか、ストーブのタイプ別に選ぶときのポイントを紹介!
【シングルバーナー】山でコーヒー派や軽食づくり
シングルバーナーのストーブは、
お湯を沸かしたり、軽食を作る時など、ちょっと火を使いたいときに重宝されています。クッカーはもちろん、スキレットやホットサンドメーカーなどで軽食を作るのにも便利な大きさです。コンパクトに持ち運べるので、ソロキャンプや登山、ピクニックなどさまざまなシーンで活用できます!
シングルバーナーをさらに細かく分類すると、燃料タンクとバーナー部分が分かれるセパレートモデル、燃料とバーナーがひとつになっている一体型モデルがあります。
- セパレートモデル:ガソリンをランタンにも使えるので、最低限の荷物でキャンプに行ける。重いものを乗せても安定感がある構造。荷物をなるべく減らしたいツーリングや登山、ソロキャンプとをする人におすすめ。
- 一体型モデル:多少かさばるが、取り付けや片付けが簡単。オートキャンプやファミリーキャンプ向き。
【ツーバーナー】本気のアウトドアクッキング派ならツーバーナー!
ツーバーナータイプは、アウトドアで本格的にクッキングをしたいという場合の必需品と言えます。一方ではお湯を沸かしたら、もう一方では炊飯などが作れるので、スピーディかつ効率的にアウトドアシーンで調理を行いたいときに便利です。
また、コンロの上に鉄板を乗せると魚焼きグリルに変身!ガソリン式の特徴である強い火力が、素材の良さを引き出してくれます。
ツーバーナータイプのストーブは見た目が大きいので荷物の量が気になりますが、収納時には燃料や小道具をストーブの中に一緒にしまっておけるので、意外とすっきり保管できます。
シングルタイプのおすすめストーブ!
コールマンのストーブの中で、特に人気のあるガソリン式またはガス式のストーブをタイプ別に紹介します。まずはデイキャンプやソロキャンプ、登山などにおすすめのシングルストーブからお届け!
キャンプ用品の定番、コールマンの最も基本的なシングルバーナー。初めてバーナーを購入するという方におすすめです!昔から変わらないアメリカンなアウトドアなデザインは魅力的。下の動画のように、
火力調整がしやすく、とろ火にもできます。
【基本情報】
- 使用サイズ:14×14cm
- 重さ:960g
- 火力:2,125kcal
- 燃焼時間:1.5〜3時間
創業120周年を記念して登場したアニバーサリーモデル。シングルバーナーでスペックはスポーツスターIIと同様です。クラシックレッドがおしゃれで、オリジナルロゴとデカールが付いた数量限定モデルなので、コールマンファンは要チェック!
【基本情報】
- 使用サイズ:14×14cm
- 重さ:960g
- 火力:2,125kcal
- 燃焼時間:1.5〜3時間
折りたたみ式五徳を採用し、携帯性に優れている小型ストーブ。点火装置内蔵で初心者も使いやすく、低価格なのでストーブ入門編としてもおすすめの1台です。五徳は風に強く、火が長持ちします。ケースが付属し、持ち運びやすいのもポイント。
【基本情報】
- 使用サイズ:11×9.5×9.5(h)cm
- 収納サイズ:10×5.5×9.5(h)cm
- 重さ:200g
- 火力:3,000kcal
- 燃焼時間:1〜2時間
折りたたみできるコンパクトなシングルバーナー。風を全方位から遮る360度ウインドシールドがついていているので、火力が安定し、海沿いのキャンプ場や登山中のテント泊での使用におすすめです。
【基本情報】
- 使用サイズ:11×12cm
- 収納サイズ:6×11cm
- 重さ:150g
- 火力:3,300kcal
- 燃焼時間:3.5時間
ツーバーナータイプのおすすめストーブ!
コールマンのストーブの中でも大人気のツーバーナーストーブを紹介します。120周年記念のデザインも要チェック!
人気のアメリカンヴィンテージカラーのガス式ツーバーナー!耐風性に優れ、最大火力約3,500kcal/h×2のハイパワーで調理はスピィーディかつ効率的に!持ちやすい軽量薄型スリムボディー。ふたは取り外し可能で、調理の幅が広がります。
【基本情報】
- 使用サイズ:64×32.5×52cm
- 収納サイズ:54×32.5×7cm
- 重さ:4.2kg
- 火力:7,000kcal
- 燃焼時間:1.5〜3時間
コールマンレッドでかっこよく目立つツーバーナーストーブ。416で使用されていた五徳やオールドポンプが採用されるなど、レトロでアナログな魅力が満載です。点火までのステップが多いので、バーナー操作が好きな方にはおすすめ。
【基本情報】
- 使用サイズ:67×46×45cm
- 収納サイズ:56×35×16cm
- 重さ:5.8kg
- 火力:
[メイン]3,650kcal
[サブ]2,750kcal
- 燃焼時間:2〜6時間
ヒーターアタッチメントで暖房に
荷物をできるだけ少なくしたい人は要チェックのアイテムを紹介します。バーナーに取り付けるだけで暖房器具になる優秀アイテムです。
ワンバーナーストーブが携帯用ヒーターになるアイテム。家庭用ストーブに使用されている特殊鋼材を利用した素材を採用しています。ストーブのコンロにつけると暖がとれますが、非対応のストーブもあるので、買う前に確認しましょう。
【基本情報】
- 使用サイズ:8.6×6cm
- 重さ:100g
- 対応機種:508、442
燃料の特徴とバーナーの使用方法
数ある燃料の中から何を選べば良いのか、初めてだと迷ってしまいがち。ここでは、それぞれの特徴を紹介します。はじめは、燃費の良さと耐久性を重視したいならガソリン、初心者でも扱いやすいものが良ければガス、とにかく燃料の入手が簡単な方が良いならケロシン(灯油)を選びましょう。
また、ガスやガソリンは、燃焼系ランタンにも使えるため、ストーブもランタンも同じ燃料タイプのものでそろえると、燃料も無駄なく使えます!
ガソリン式
ガソリンの種類は不純物の少ない純正ホワイトガソリンがおすすめ。ガソリン式ストーブはホームセンターなどでも購入できるので、液体燃料初心者の方にはチャレンジしやすいです。
また、使いこなせば高山、雪山、寒冷地でも安定した火力が得られます。難点は、「ホワイトガソリンが高い」「ガソリンは灯油よりも取り扱いに注意が必要」といった点。
ガソリン式ストーブは燃料タンクに入れ、タンク内の空気を加圧し燃料を送り出す「ポンピング」という作業を行わねばならず、少々コツが必要です。その手間さえ惜しまなければ、家庭用コンロと遜色ない強い火力で調理できます!
マルチフューエル式
ガソリンにはホワイトガソリンの他に、車の燃料となるレギュラーガソリン、ケロシン(灯油)などの種類があります。通常は1台のストーブににつき対応しているガソリンの種類は1種類ですが、これらのガソリンを1台のストーブで利用できる“マルチフューエル式”と呼ばれるストーブが存在。
日本での正規販売はされていませんが、コールマンのストーブの中にもマルチフューエル式ストーブがあり、Amazonなどで入手可能です。
ガス式
ガスタイプは、別売りのLPガスカートリッジをバーナー本体に装着するだけで使用できます。手軽に使えるので、はじめての方でも扱いやすいのがメリットです。ただし、雪山登山など本格的なアウトドアには不向き。寒さに弱いのと、燃料が切れてしまった場合につぶしが利かない点に注意が必要です。
バーナーの使い方はこちら!
- 燃料タンクを取り出す。
- 燃料タンクに燃料を入れる。タンクの容量の8分目くらいが目安。
- ポンプノブのヘッドの穴を親指で押さえながら、ポンピングを100~150回程度行います。
- 風防とグレートをセットし、燃料タンクを本体に装着します。
- 燃料バルブの近くにある点火レバーを上に回します。
- 燃料バルブを少し開き、バーナーにライターを近づけて点火します。
- 青い炎が出て安定したら点火レバーを下げて完了。
もっと詳しく知りたい方は、コールマン公式YouTubeチャンネルをチェックして見ましょう。
メンテナンス方法
定期的に行いたいメンテナンス方法を紹介します!日常のストーブのお手入れには、本体外側や内部の汚れ(バーナー部は除く)は、ふきんを水にぬらしたり中性洗剤などをしみこまて、きれいに拭き取りましょう。 故障の原因になるので、汚れても水洗いは厳禁です! バーナー部の汚れやサビは、ワイヤーブラシで磨いてください。
ジェネレーターの清掃、修理、点検について
ストーブの五徳部分がさびないように、定期的に分解してさびを落とすことも大切なメンテナンスです。
スポーツスターIIの分解方法
- ジェネレーターのナットと、反対側の固定金具も外す。
- ナットのついていた側をつまんで持ち上げるとフックが金具に引っかかっているのでこれも外す。
- 火口の真ん中にある太ねじをドライバーで回して外し、火口部分を取る。
- 受け皿もねじで数カ所とまっているので、ねじを外して全て分解する。
分解ができたら、さび落とし用ブラシを使ってさびをこすり落とします。さびを落とせたら、潤滑剤をスプレーしてから分解した手順と逆に組み立てていき完成です!
スポーツスターIIだけでなく、五徳タイプのストーブについては基本的に同じようなメンテナンスを行います。
ガソリン燃焼器具の清掃、修理、点検についてメンテナンスの説明書があります。
詳しくはこちらをチェック:
コールマン ガソリン燃焼器具メンテナンスハンドブック ジェネレーターの交換方法
火力が弱くなってきた、点火しにくい、完全燃焼しない、火力の調整ができない。
このようなトラブルが発生した場合には、ジェネレーターを交換します。
シングルバーナーの場合
- ジェネレーターの固定金具をはずす。
- ジェネレーター取付部のジャムナットをはずす。
- ジェネレーターを持ち上げ、クリーニングロッドをはずす。
- ジェネレーター先端を本体から抜き取り、ジェネレーターを横にスライドさせながらはずす。
- 新しいジェネレーターをグレートのくぼみに合わせ、先端を本体のジェネレーター差し込み口に入れる。
- クリーニングロッドをバルブ先端の穴に引っ掛けてから、燃料レバーをHIGHにしてクリーニングロッドを下げ、ジャムナットで固定。ジェネレーター固定金具を付けて完了。
もっと詳しく知りたい方はこちらをチェック:
コールマン よくある質問ツーバーナーの場合
- ジェネレーターチューブをプライヤーではさみ、左に1/4回転させる。
- 手で回してゆるめ、ジェネレーターチューブを抜き取る。
- ニードルをプライヤーではさみ、左に1/4回転させる。
- 手で回してゆるめ、ニードルを抜き取る。
- 新しいジェネレーターを4~1の順で取り付けて交換完了。
もっと詳しく知りたい方は
こちら
火力が強く、経済性に優れたバーナーコンロ。手軽なアウトドアを楽しむための定番となっている道具ですが、どの機種も定期的なメンテナンスによって一生ものの道具になります!
定期的にポンプカップ専用潤滑油を注油してください。これによりスムーズなポンピングが行え、ポンプカップの寿命が長くなります。こちらは、純正品なので安心して使えますし、注入口が細くなっていて注油しやすいです。
【基本情報】
- 使用サイズ:3×2×11.5cm
- 内容量:100cc
ストーブやランタンは、ポンピングなど定期的なメンテナンスをしていても、給油口キャップ(フィラーキャップ)が傷みきれいな青い炎が立たなくなってきます。使用期間の目安としては、5~10年。その場合には給油口キャップを交換しましょう!
【基本情報】
- 使用サイズ:15.24×1.27×1.27cm
- 重さ:2.83g
修理について
クラシカルな佇まいが味になっていてカッコイイ!メンテナンスをしながら、大事に使えば何年でも現役で活躍してくれるのがコールマンのストーブのうれしいポイント。
コールマンでは、店頭持ち込みによる修理も受け付けています。また、日本国内に限り【直送修理受付センター】に直送して、点検・修理を受けることも可能です。
修理にかかる期間は、3~7営業日(繁忙期を除く)とのこと。火力が弱くなったな、メンテナンスをしてもきれいなブルーの炎が立たなくなったなと感じたら、一度修理を依頼してみましょう。
■直送修理受付センター
電話: 0120-999-050
コールマンのストーブを使ってキャンプをより快適に楽しもう!
コールマンのストーブは、メンテナンスや修理をしながら長く使える一生モノのアイテムです。しっかりお手入れすると、愛着も湧いてきます。キャンプやピクニックなど、きっと素敵な思い出づくりの相棒になること間違いなし!
【2023年版】コールマンのキャンプ用品を定番〜新作まで徹底紹介
日本で最も認知度が高いアウトドア用品の総合メーカー「コールマン」。安定した品質、手ごろな価格帯、豊富な商品ラインナップが魅力です。今回は、そんなコールマンの数あるキャンプギアの中でも、「これは抑えておくべき!」というアイテムを一挙紹介。これさえ読めば、コールマンの定番・人気キャンプ用品がバッチリ分かります!キャンプ初心者、必見です。