【テント設営】初めての人も必見!場所選び・立て方・ペグ選び・きれいに張るコツも
キャンプの主役といえば「テント」。きれいに張れると気持ちのいいキャンプサイトになるばかりか、雨や風を効果的にしのげる空間が生まれるはずです。とはいえ、初めてなのでなんだか難しそう…と感じる人も多いはずです。そこで今回は、失敗しない「テントの張り方」を徹底紹介。家族のすてきなキャンプ時間のためにもチェックしてみてください。
テントをきれいに張るには?
キャンプに欠かせない道具の代表格といえば「テント」。
とはいえ初めての人や慣れていないキャンパーなら、テントを張るのはなんだか難しそう…と感じることもあるかもしれません。
でもこの記事をチェックすれば大丈夫!
押さえておきたい知識はいくつかありますが、どれも簡単でいろいろなテントに応用できるものばかりです。
まずは、快適な時間を過ごすためにも重要な「場所選び」の方法から解説していきます。それに続けて「設営手順」や「ペグダウン時のコツ」などの具体的なティップスも紹介するので最後までお見逃しなく!
設営場所の選び方
平らで水はけのよい場所を探そう
テントを設営する際に最もチェックしたいのが「地面の状況」です。
傾斜のない平らな場所を探すことも非常に重要ですが、それに加えて窪地や柔らかすぎる地面などの水はけの悪そうな場所は避けるべき。降雨時に水が溜まり、テントの中に浸水してしまうこともあるからです。
また、場所が決まったら可能な限り整地するのもおすすめです。
石や枝などの上にテントを設営すると、特に就寝時など体に当たって不快になってしまうことも。これらのような簡単に取り除けるものはしっかり対策することが、快適なキャンプサイトづくりへの第一歩だというわけです。
日陰ができる場所もおすすめ
出典:上島町 観光写真提供サービス / flickr
特に夏季は、強い日差しを避けられる場所にテントを設営するのもおすすめです。
このような観点からも、樹木が多いエリアは人気が高いのも事実。枝や葉のおかげで直射日光から逃れられるばかりか、雨天でも雨の影響を和らげられるからです。また、気の根本周辺は比較的に水はけがいいのも利点の一つかもしれません。
ただし、落雷の恐れもあるので、一本だけ生えている大きな木の近くでの設営は避けるべきだということも覚えておいてください。
高い場所は避けたい場合も
開けた小高い丘の上などは、開放感があって景色も楽しみやすい人気の場所。
とはいえ、風が強い日はその影響をそのまま受けてしまうことも少なくありません。ペグが抜けてテントが飛ばされてしまったりと、家族や仲間を危険にさらしてしまう可能性が高いというわけです。
また設営前に風向きも確認し、テントの入り口は風下側に設定するのが鉄則です。こうすることでテント内への風の吹き込みを抑えられるはずです。
※時間帯などによって風向きが変わることも少なくありません
川辺やビーチサイドは避ける
涼を求めて、夏は川や海の近くのサイトはとても人気です。
しかし、河川の増水や鉄砲水、潮の満ち引きなどの影響で水難事故につながってしまう恐れも。特に河川の場合は、その場は晴れていても上流域で降雨していることもあるので一層の注意が必要です。
テント設営の手順
設営場所の選び方に続けて、ここからはテントの張り方(設営方法)を紹介していきます。
一般的な「ドーム型」の場合
まずはインナーテントのスリーブにポールを通します(つり下げ式の場合はテント側のクリップなどをポールにひっかける)。
ドーム型では写真のように2本のポールをクロスさせるスタイルが一般的。各スリーブとそれに対応するポールを同色でわかりやすくしているテントも少なくありません。
スリーブに通したら、ポールの各先端をテント側の対応するグロメットやクリップで固定します。これで写真のようにテントが自立するはずです。
この状態になったら、まずは4隅をペグダウンしてテントの位置を固定しましょう。
次にフライシートをかぶせ、フライシートから伸びるガイロープをペグダウンすれば完了です。
最後に外ロープの自在金具をスライドさせて適度なテンションをかければOK。フライシートにシワが残っていたり不恰好な場合は、ガイロープのペグダウン位置やテンションを調整してみましょう。
一般的な「ワンポールテント」の場合
インナーテントを広げて、各頂点をペグダウンします。
※この写真では下にグランドシートを広げて、一緒にペグダウンしています。
メインポールをセットし、テントを立ち上げます。1本だけで設営できるので、難しい手間もなく簡単に設営できます。
フライシートをかぶせ、ガイロープをペグダウンすれば完成です。ワンポール式のコットンテントには、フライシートがないモデルもあります。
テント設営時に役立つコツ
ここからは、知っておくとテント設営がもっとスムーズになるちょっとしたコツを紹介します。ぜひ次のキャンプで試してみてください。
ポールは“押す”と失敗なし
ポールはショックコードで繋がった複数のピースで構成されていることがほとんどです。
そのため、テントのスリーブへ入れるときや抜き取るときは“押す”のがおすすめです。引っ張るとピースの接続が外れてスムーズに作業が進められないことも。そのまま無理に引っ張り続けるとショックコードを痛めてしまうこともあります。
ペグダウンの順番を理解する
シワや歪みのない張り姿を実現するためにも、下記のような順番でペグダウンするのがおすすめです。
【インナーテント】
- フロアシートのシワを伸ばすように、まずは4隅をペグダウン。
- 各辺の中央など、残りの部分をペグダウンします。
【フライシート】
- インナテントと同じように四隅をペグダン。
- テントの入り口(前室部分)をペグダウン。
- テントの後ろ側(後室部分)をペグダウン。
- 最後にサイドをペグダウン。特に対角部分は、大きなシワを作らないように張りながら。
ペグは地面に対して60°が目安
ペグは地面に対して垂直ではなく、ペグの頭がテントの逆を向くように斜めにペグダウンすると抜けにくくなります。
目安は地面に対して60°。これを基本としつつ、地面の状況に合わせて打ち込む角度を調整するのがおすすめです。
地面の状況にマッチするたペグを選ぶ
土、砂利、芝生、ときには雪などと、キャンプ場の状況はいつも同じではありません。つまり、ペグの打ち込みやすさや保持力も地面の状態しだいで異なることを覚えておきましょう。
硬い地面にはタフな鍛造ペグ、芝生が多い地面にはピンペグ、砂などの柔らかい地面にはV字ペグなどと、いろいろ使い分けられるように所有しておくのがおすすめです。
パネルは内巻きに
テントの全室や後室には巻き上げて空間を開放できるパネルが装備されていることがほとんどです。
このとき、巻き上げた部分がテントの内側になる「内巻き」にするのがおすすめです。巻き上げた部分がテントの外側になる外巻きだと、その部分に降雨時の雨水が溜まってしまうからです。
テント設営時に注意したいポイント
テント設営時には身の安全を守るためにも、プラスアルファで注意したいポイントもあります。
焚き火との距離を確保する
キャンプに欠かせない焚き火ですが、その熱や火の粉に影響されない距離を確保するのが鉄則です。
近すぎると大切なテントがだいなしに…穴が空いてしまったり溶けてしまったりするばかりか、燃え広がってしまうことも。テントに対して風上での焚き火を避けることも大切です。
グランドシートはテントの内側に
地面の凹凸などによるダメージを軽減してくれたりと、特にテントのフロアシートを守るために使用するのがグランドシートです。
降雨時の浸水を防ぐのにも重宝しますが、このとき意識したいのが「テントからはみ出さない範囲でセット」することです。それよりも広い範囲で敷くと、フライシートから滴る雨水なども全てグランドシートに溜まってしまい逆効果に。
もし使用するグランドシートがテントより大きい場合は、内側に折りたたんで調整するのがおすすめです。
テントを上手に張って快適なキャンプを!
今回は、初めてテント設営にチャレンジする人に向けて、「場所選び」「設営手順」「きれいに張るためのコツ」「注意したいポイント」を紹介しました。
いずれも特に難しいことはないはずなので、基本をしっかりチェックすればOKです。お気に入りのテントと一緒に、すてきなキャンプライフを楽しんでみてください。