「初心者におすすめのテント」って本当に誰でも立てられるの?インドア派3人が挑戦してみた
初心者におすすめのテント、という文言を見たことある方は多いと思います。ですが、それらのテントは果たして本当のキャンプ初心者でも立てることができるのでしょうか。今回は定番アウトドアブランドとされるコールマンの初心者におすすめのテントを、実際にインドア派の3人に立ててみてもらいました!
制作者
キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
公式Instagram:@hinata_outdoor
公式X:@hinata_outdoor
もっと見る
もくじ
エントリーモデルのテントって本当に初心者におすすめなの?
いよいよキャンプシーズン到来!今年からキャンプにチャレンジしてみたいと思っている方もいるのではないでしょうか。キャンプを始めたい、と思ったときに気になるのがキャンプ用品選び。特にテントの選び方は気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで目につくのが初心者におすすめのテントという文言。調べていると「初心者でも簡単に設営可能です!」とうたわれているテントをよく見かけると思いますが、これらのテントはたとえキャンプ初心者の女の子でも簡単に立てることができるのでしょうか?
ということで、今回は巷に溢れる初心者用テントが本当に初心者にもおすすめなのかを検証するため、休日は家のソファでYoutubeを見ながらだらだら過ごしているという、完全インドア派の女の子3人に集まってもらいました!
−最初に、みんながキャンプに行かない理由について教えてください!
「日焼けがだめで・・・」
−そうだよね。お肌には気をつけないといけないよね。
「外気が苦手で・・・」
−それは重症過ぎるでしょ!
「テント立てるのとか難しそう。」
−そうです!そういう意見が欲しかったんです!
思ったんです!「初心者におすすめのテント」は本当にキャンプ未経験者でも簡単に立てれないと名乗ってはいけないんじゃないかと。アウトドアを普段しないような女の子でも簡単に立てることができて、初めて初心者にもおすすめできるのではないかと。
そこで今回はインドア派のみなさんに「初心者におすすめのテント」を実際に立ててもらいます!
「「「・・・。」」」
無言がつらい!
初心者におすすめのテント「ドーム型」と「ティピー型」ってなに?
今回設営に挑戦してもらうテントは2種類。ドーム型テントとティピー型テントです。どちらのテントもキャンプ初心者におすすめされることが多く、実際に多くの方が使っています。
テント設営にチャレンジする前に、ドーム型テントとティピー型テント、それぞれの特徴についておさらいしておきましょう。
ドーム型テントは誰もがイメージできるオーソドックスなタイプ
ドーム型テントはその名の通り、ドーム形状をしているテントです。「テント」と聞くと多くの方がこの形状を想像されるのではないでしょうか。テントの中でも一番メジャーな形状で、初心者の方でも立てやすい、オーソドックスなタイプのテントです。
一般的なドーム型テントは2、3本のポールを交差させ、テントの生地を持ち上げるように設営します。複数のポールを一気に持ち上げる必要があるため、設営時にはポールの数だけ人手が必要になります。テントの背が高い方が、持ち上げる際に力が必要になりますが、テント室内は広くて快適です。
ティピー型テントはスタイリッシュな三角形が特徴のおしゃれなタイプ
ティピー型テントは、アメリカのインディアンが使用していた移動式の住居「ティーピー」が由来で、ティーピー同様に円錐型のデザインをしています。スタイリッシュなデザインのものやかわいい見た目のものが多く、最近人気になってきたタイプのテントです。
テントの隅をペグで固定し、テントの中心にポールを1本立てるだけで単純かつ簡単な設営で済むので、初心者キャンパーに人気なのはもちろん、アウトドアフェスなどキャンプをメインではなく、サブとして楽しむライトな層にも人気です。他の形状のテントと比べてポールなど荷物が少なくて済むので、軽量かつコンパクト。キャンプをしながらツーリングを楽しむツーリングキャンプをする方にも人気です。
キャンプ初心者に実際に立ててもらった
それでは実際にテントを立ててもらいましょう!初心者向けのエントリーモデルであれば、完全初心者でもおよそ30分以内に立てることが可能でしょう。
はたして巷で「キャンプ初心者の方におすすめ」とされているドーム型テントとティピー型テントは本当に初心者におすすめなのでしょうか。
【ドーム型テント】コールマン タフドーム/2725
テントが入っている袋から、道具を取り出して設営スタートです!
テントを袋から取り出すと中はこんな感じ。
・実際に居住空間になるインナーテント
・インナーテントを雨から守ったり、テント内の結露を防ぐフライシート
・テントを支えるポール
・風でテントが飛ばないように固定するためのペグ(杭のようなもの)やペグを打つためのハンマー、ロープ
が入っています。
まずはテント本体となるインナーテントを広げます。フライシートとインナーテント、はじめは区別がつかないことが多いですが、床がついている、メッシュ生地が使用されている方がまず最初に広げるインナーテントです。区別がついてしまえば、あとは広げるだけなので簡単にファーストステップはクリア。
次はポールを伸ばして、インナーテントに通します。ポールの内側はショックコードというゴム紐が通っており、組み立て簡単です。インナーテントの中央部分にポールを通すためのスリーブがついているので、対角になるよう2本のポールを通し、ポールの片方はインナーテントの四隅にある「アシストクリップ」に差し込み、固定します。
アシストクリップはポールを固定する形状になっており、一度固定してしまえば立てながらいつの間にかポールがはずれてしまうというような煩わしさもありません。ここまでも楽々クリア!
ちょっと力が必要ですが、ポールのピンに固定していない方を持っていよいよポールを持ち上げます。今回設営に挑戦してもらっているテントは3〜4人用の大きめサイズですが、女の子2人でも簡単に持ち上げられました!
このとき、入り口部分のチャックは少し開けておきましょう。テント内に空気が入らないとポールも持ち上がらず、ポールが折れてしまうことも。
ポールを持ち上げたらポールの端を「アシストクリップ」に固定し、インナーテントとポールをクリップで固定します。
これでテントの形にはなりました!ここまで約10分。キャンプが初めての女の子でも苦労することなく立てれました。
テントの形になって、達成感も湧いてきたのか作業もどんどんスムーズに。着々とパーツを取り付けていきます。
風で飛ばされないようにペグでインナーテントを固定すれば、完成はもう目前。
屋根の役割を果たすフライシートを上からかぶせて・・・
ペグとロープを使って地面に固定すれば・・・
ドーム型テント完成!
初心者の女の子3人でもわずか30分たらずで設営完了しました。「難しそう」というイメージとは反面、あっさり設営できてしまったので、驚きのご様子。設営が簡単、単純で分かりやすい、という面では初心者に嬉しいですね!
【ティピー型テント】コールマン エクスカーションティピー/325
ドーム型テントを設営できて自信が出たのか、すぐさま次のテント設営チャレンジへ。こころなしかキャンプを楽しんでいるように見えます!
ティピー型テントも内容物はドーム型テントと同じ。インナーテント、フライシート、ポール、ペグにロープが付属しています。また、設営手順もほとんど一緒。
まずはインナーテントを広げます。少しだけ違うのは広げた際に、テントの隅をペグで固定するところ。固定する際には風に吹かれてなびかないように、風上から固定していくのがポイントです。
ティピー型テントにも組み立て簡単なポールが付いています。一番太いメインポールを組み立て、テント内からメインポールで持ち上げます。ドーム型テントを立てる際にも一緒でしたが、テントを立ち上げるときが一番力が必要です。ポールで屋根を持ち上げながら、ポールの下端をテントの中心に寄せていくのがうまく立てるポイント。
ティピー型テントもここまでくれば一段落。ちょっと力の必要になるポール立てさえ終えれば、あとは簡単です。時間もここまで10分前半とペースも好調!
ドーム型テント同様、あとは残りのポールを取り付けます。このポールはテントの入口に前室と呼ばれる玄関をつくるためのものです。前室は雨が降ったときに脱いだ靴を濡らさないようにしたり、荷物を置くことができるスペースになります。
あとはフライシートをかぶせ・・・
ペグとロープで固定すれば完成です!設営時間はわずか20分。ドーム型テントで慣れたこともありますが、ティピー型テントの方が素早く設営できました。ポールが1本ということもあり、設営手順が分かりやすい、インナーテントにポールを通す必要がないことで設営手順が少ないことが時短のポイントでもあったようです。
「初心者用テント」未経験でも立てれました!
初心者用テントはインドア女子でも立てれる!
今回、設営にチャレンジしてもらったテントはどちらも「初心者におすすめ」と言われる初心者用テント。実際に立ててもらって、本当にキャンプ初心者の女の子でも簡単に立てることができる(しかも短時間で)が分かりました。
また、今回は説明書だけで頑張ってもらいましたが、実はコールマン公式HPではテントの立て方が動画で紹介されているんです。説明書だけではよくわからなかった方でも安心です。
テントを立ててみた感想は?
「意外と簡単だった」「ペグを打つのが楽しかった」「キャンプやってみたいって思った!」
みなさん口々に良い感想を。3人ともテントの設営は意外と簡単だったという感想は一緒のようです。それではそれぞれ気になる使用感を聞いていきましょう。
気になるドーム型テントの使用感は?
ドーム型テントはポールを組み立てるのが少し複雑だったけど、それ以外は設営簡単だったという感想が。ティピー型と比べてペグを打つ箇所が少なかったのも、設営が簡単と感じたポイントのようです。また、テントと言えばこの形、ということで完成形のイメージがつきやすかったのも設営しやすさにつながったのではないでしょうか。
他には前室が広く、キャノピーを使って前室をさらに広く使えるのが便利そう、という意見も。大人数でキャンプをして、荷物が多い際には役立ちそうですね!
中に入ってみるとかなり広い!というのがみんな共通の感想。女の子だけであれば4人+人数分の荷物を入れても窮屈なく過ごせそうです。休むときにはゆったりと過ごしたい、と思う方にはドーム型のテントがおすすめでしょう。
荷物が多くて大変、なんてこともなくなりますね。
気になるティピー型テントの使用感は?
ティピー型テントはとにかく設営が簡単だったというのが共通の感想。ドーム型と比べて使うポールの数が少ないことが大きいようです。また、必要なポールの本数も少ないので、ドーム型テントよりもコンパクトにまとまるのもまた嬉しいメリット。持ち運びも簡単ですし、家でも置き場にそれほど困りません。
ドーム型と比べると室内もコンパクト。円錐形の形状のため、屋根が徐々に低くなってしまうのは避けられません。キャンプはアウトドアを思う存分楽しむから、テントは寝れるスペースを確保出来れば大丈夫!という方にはおすすめかもしれません。その場合はタープを使ったりして、リビングスペースを広く確保する等の工夫をするのがいいでしょう!
今回立てた初心者用テントはコールマンの2017年最新モデル
みなさんが気になる、今回設営に挑戦してもらったテントは、人気アウトドアメーカーのコールマンから2017年発売開始された最新モデルのテントです。それぞれ過去のモデルよりも、より簡単に設営できるよう、より快適にキャンプができるようにデザインされています。
ドーム型もティピー型も一長一短!
いかがでしたか?初心者におすすめと言われるドーム型テントとティピー型テントは、1度もキャンプをしたことがない初心者の方でも立てられることが分かりました。中でもコールマンのテントは特に設営が簡単にできるように設計されており、初めてのテント選びにはぴったりです。今年はキャンプに挑戦してみようかな、と思っている方はぜひコールマンのドーム型テント・ティピー型テントを見てみてはいかがでしょうか。
今回紹介したアイテム
商品画像 | ||
---|---|---|
商品名 | コールマン タフドーム/2725 | コールマン エクスカーションティピー/325 |
商品リンク | Amazon で見る楽天市場 で見る | Amazon で見る楽天市場 で見る |