【メスティンの炊飯方法】初心者でも簡単!固形燃料やバーナーで半自動で炊くコツを伝授
キャンプで簡単に炊飯ができるメスティン。コツを抑えるだけで誰でも手軽にご飯が炊けることので、多くのキャンパーから人気を得ています。そこで今回は、メスティンでおいしいご飯を炊くコツをわかりやすく解説します!おすすめのメスティンや便利グッズも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
炊飯に便利なメスティン
メスティンは初心者でも簡単にご飯が炊けるアイテム。アルミ製なので、お米に熱が伝わりやすくふっくらとしたやわらかい仕上がりになります。炊いたご飯をそのまま持ち運べるのもメリットです。また軽量でコンパクトなものも多くソロキャンプで使いやすいです。
メステインの炊飯に必要なもの
固形燃料を使用する場合とガスバーナーを使用する場合で必要なものが変わります。それぞれ必要なものやアイテムを選ぶ際に抑えておきたいポイント、購入できる場所を紹介!
固形燃料を使用する場合
メスティン、固形燃料、五徳、シェラカップを用意しましょう。固形燃料は気温や風の強さで必要個数が変わるので予備用を持っておくのがおすすめ!メスティンや五徳はダイソーなどの100円ショップなどでも販売されているのでコスパ良く道具を揃えらます。
バーナーを使用する場合
メスティン、ガス缶、ガスバーナー、シュラカップを用意しましょう!バーナーは、お米が焦げないように火口が上向きだけではなく外にも向いて、メスティン全体を効率的に加熱できるものがおすすめです。
【固形燃料】を使用した炊飯手順
固形燃料を使用した炊飯は、火加減を調整する必要がなく半自動でお米を炊けるのがメリット。難しい工程がないので初心者でも簡単においしい仕上がりになります。ここでは実際に固形燃料を使用した様子を交えながら、炊飯方法を紹介!
お米を研ぐ
お米にはほこりやゴミなどが付着しているので、しっかりと研ぎましょう。研ぎ汁が透明になるまで続けます。この工程が面倒くさければ無洗米を使用しましょう!米を洗う必要がないので時短にもつながります。
メスティンに研いだお米と水を入れる
1合あたり200mlの水を入れます。正確に水の量を測りたければメモリ付きのメスティンがおすすめ!適量の水を入れられます。
お米を30分水に浸す
お米を研いだら水に漬け、吸水させましょう。こうすることで炊き上がり時に芯がなくなりふっくらとしたご飯に。また吸水の速さは気温で変わります。夏は30分、冬は1時間を目安にしましょう!
点火する
吸水したら五徳もしくはポケットストーブ内に固形燃料を一つ置き点火しましょう。メスティンにまんべんなく火があたるように、中央に固形燃料置きます。点火したら火が消えるまで放置です。
火が消えたらメスティンの中を確認する
火が消えたらメスティンのふたをとり米の様子を確認しましょう!ここでふっくらと炊き上がっていれば炊飯終了です。炊き上がっていなければ固形燃料を足し、水分が飛ぶまで加熱します。焦げないようにふたをあけながら加熱していきましょう。
ちなみに今回、ダイソーの固形燃料を使用したところ18分程で火が消えました。その時点では水分が残っていたので、固形燃料を足し5分加熱し水分を飛ばしたところ、ふっくらとしたご飯になりました。
10分蒸らす
お米の水分が飛んでふっくらとしたご飯が炊けたら10分間蒸らしましょう。蒸らすことでお米全体に水分が行き渡りさらにおいしい仕上がりになります。この時、お米が冷えないようにメスティンにタオルを巻き、高温状態を維持するのがポイントです!
【バーナー】を使用した炊飯方法
バーナーは火力を一定に保て、且つ調整できるので固形燃料より早く効率的に炊けます。ここではバーナーを使用した炊飯方法を紹介します。
中火にかける
火にかけるまでは固形燃料使用時と同様に、お米を研ぎ、水に浸します。その後バーナーに乗せ5分程度加熱します。この時火力が強いと焦げるので中火にしましょう。
沸騰したら10分程度弱火にする
沸騰してきたら弱火にします。ぶくぶくと吹き出してくるのでこれが合図です。この時火傷をしないように注意しましょう。弱火にしたらメスティンに石などの重りを乗せて10分程度待ちます。次第にお米が炊けた匂いがし「パチパチ」と音が聞こえてくるので、これを合図に火を消しましょう。
実際に炊いた時も10分で匂いがし、「パチパチ」とした音が聞こえたタイミングで火を消しました。
10分蒸らす
お米がふっくらと炊き上がっているのを確認したら、固形燃料の時と同様に、メスティンにタオルを巻いて10分程度蒸らします。これで炊飯終了です。
メスティンの炊飯に使えるアイテム
メスティンで炊飯するコツ
ふたをあけて炊き具合を確認する
メスティンで炊飯する際に最も注意したいのが焦げてしまうこと。焦げそうだなと思ったら迷わずふたを開けて状態を確認してください。特にバーナーの場合は火が1カ所にあたりやすく焦げやすいので炊き具合を確認しましょう!
気温に合わせて炊飯時間を変える
炊き時間は標高や風の強さで変わります。標高が高ければ気温が低く、沸騰するまでに時間がかかるので炊飯時間が長くなります。そのため炊飯時間を長くしましょう。
また風が強ければ、固形燃料の場合早く燃料を消費してしまったり、うまくメスティンに火の先があたらず時間がかかってしまいます。なので燃料を多めに持っていくなど工夫が必要です。
メスティンのお手入れ方法
おいしくご飯を炊きあげるために、メスティンの使用前と後でお手入れをしましょう!ここでは金属の突起や残留物を取り除くバリ取りや、焦げにくいようにする加工(シーズニング)方法と、メスティンが焦げてしまった際の対処法を解説します。
バリ取りをする
購入時のメスティンは、へりの部分にざらつきが残っていることがあります。不用意に触ると怪我をしかねません。そこでやっておきたいのが、このへり部分のざらつきをなくすバリ取りです。
サンドペーパーやヤスリなどでざらつきがなくなるまでしっかりと擦りましょう。目の細かいものを使うと傷があまりつかずに済むのでおすすめです。ふたのへり部分のバリ取りも忘れないようにしましょう。
シーズニングを行う
スキレットなどの鋳鉄製品でおなじみのシーズニングですが、メスティンでもシーズニングをしておくことをおすすめします。使い始めでアルミ臭がしたり、使い終わった後の黒ずみを予防できます。少し面倒に感じますが、使い始めの一度限りの作業なのでぜひやっておいてください!
おすすめのシーズニング方法はお米のとぎ汁を利用したもの。大きめの鍋でお米のとぎ汁を沸騰させその中にメスティンを浸します。だいたい10分〜15分煮込めば完了です。原理は鋳鉄製品と似ていて、とぎ汁のおかげで表面の皮膜が発生し、黒ずむような色の変化を抑え、その上でアルミ臭を抑えてくれるというものです。
【メスティンのシーズニング方法】
- 中性洗剤でメスティンを洗う。
- 米の研ぎ汁を大きめの鍋に入れる。
- 火で加熱しながら15分程度漬ける。
- スポンジで擦りながら水で流す。
メスティンが焦げたらお酢を使用する
炊飯していたらメスティンが焦げることがあります。そんなときに役立つのがお酢です。お酢に含まれる酢酸はタンパク質を分解するため、焦げをしっかりと落とせます。
【お酢を使用した焦げの落とし方】
- メスティンに水を入れる。
- お酢を大さじ3杯入れる。
- 20分煮込む。
- スポンジで焦げを擦り、流す。
メスティン炊飯のQ&A
メスティンで炊飯する際に気になるのが、水の測り方と固形燃料の個数。ここではそれぞれ解説していきます。
指で水の量は測れる?
計量カップやメモリが付いているメスティンがない場合は指で水の量を計れます。お米の上に人差し指を立てて第一関節が埋まるくらいまで水を入れましょう!これで適量になります。
1合と2合で固形燃料に個数は変わる?
お米の量が増えると水の量も増えるためメスティン内の温度が上がるのに時間かかります。そのため固形燃料の個数は1合であれば1個、2合であれば2個と合数によって増やしていきましょう。また風が強かったり、気温が低い場合は加熱に時間がかかるので多めに持っていきましょう!
メスティンでお米をおいしく炊いてみよう!
メスティンを使った炊飯は、水の量や火加減を注意すれば誰でも簡単にふっくらとおいしいご飯に仕上がります。また道具も100均などでも揃えられるので気軽に始められるのでも魅力です。ぜひ本記事を参考にメスティンで炊飯にチャレンジしてみてください!