軽量で持ち運びやすいアルミ製ダッチオーブンおすすめ7選
ダッチオーブンは本格的なキャンプ飯がつくれるほか、焚き火調理もできる優れものです。さまざまな種類がありますが、この記事では軽くて扱いやすいアルミ製ダッチオーブンを紹介。鋳鉄製・ステンレス製との違いや使用上の注意点などもお伝えします。
アルミ製ダッチオーブンの特徴
ダッチオーブンとは、キャンプなどで使われる分厚いフタつき鍋の総称です。定義はメーカーによってさまざまで、呼称や形、使い方なども商品によって異なります。
ダッチオーブンの素材はおもにアルミ、ステンレス、鋳鉄があります。それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
ダッチオーブンといえば安価なものが多い鋳鉄製がポピュラーですが、実際に持つとずっしりとした重さを感じます。特にバイクキャンプや登山などできるだけ荷物を軽くしたいシーンでは、上記の素材の中で最も軽くて扱いやすいアルミ製のダッチオーブンがおすすめです。
軽量
アルミ製ダッチオーブンは、鋳鉄・ステンレス製と比べて圧倒的な軽さが魅力です。アルミニウムの比重は鉄の約1/3と言われていて、実際に持ち比べてみるとその差は歴然。またステンレス製ダッチオーブンは鋳鉄製ほどの重さはないものの、アルミ製と比べるとやや重さがあり、携行性という点ではアルミ製ダッチオーブンが最も優れています。
メンテナンスが楽
一般的に鋳鉄製ダッチオーブンは、使用前にさびを防止するための「シーズニング」という作業が必要です。また使用後はその都度、食用油を塗って保管する必要があり、こまめにメンテナンスをおこなわなければなりません。
一方でアルミ製とステンレス製のダッチオーブンは、さびにくいうえにシーズニングが不要。購入後すぐに使えるほか、使用後は食器用洗剤で洗えるため、取り扱いが簡単です。
耐熱性が弱い
アルミニウムは融点が約660℃とほかの素材と比べて耐熱性が低く、アルミ製ダッチオーブンを空焚きをすると穴が開いてしまう可能性があります。さらに熱しやすく冷めやすいという特徴があり、すぐにお湯を沸かしたいときには便利ですが、長時間調理をおこなう場合は高温になりすぎないよう注意が必要です。
昨今ではアルミニウムの高い熱伝導率とステンレスの保温力をあわせ持つ、ステンレスとアルミニウムを掛け合わせたハイブリッド素材のダッチオーブンも登場しています。ステンレスを使用しているぶんアルミニウム単体でつくられた商品より値は張りますが、予算と相談して検討するのも一案です。
アルミ製ダッチオーブンの選び方
軽量でメンテナンスが簡単なアルミ製ダッチオーブンは、使いやすさや持ち運びの楽さを重視している人におすすめです。ここでは、アルミ製ダッチオーブンを選ぶ際にチェックしておきたいポイントを3つ紹介します。
サイズ
ダッチオーブンにはさまざまなサイズがあるので、使用人数やつくりたい料理によって最適なサイズを選びましょう。
同じインチ数でもメーカーや商品によって深さが異なるため、上記の使用人数や容量はあくまで目安として参考にしてください。例えば、丸鶏など高さのある具材を入れたい場合は深さのあるものを選ぶなど、インチ表記だけでなく実際のサイズを確認するようにしましょう。
形状
アルミ製ダッチオーブンの形状は、おもに丸型と角型があります。
丸型は食材に均一に火が通るのが特徴で、煮込み料理やパンづくりに適しています。角型は肉のかたまりや魚をカットせずにそのまま入れられるほか、持ち運びの際には中に調味料やツールを収納しやすく荷物をコンパクトにできて便利です。
利便性
調理する時の持ちやすさや安定感など使い勝手を重視するなら、脚やハンドルの形状もチェックしておきたいポイントです。
屋外で使うときは安定感のある脚付きが適していますが、自宅のキッチンでも使用したいなら、脚なしor脚を取り外しできるタイプを選ぶと良いでしょう。トライポッドにつるしたいなら、ハンドル付きが必須です。また鍋本体だけでなく、フタをスキレットのように調理器具として使える商品もあります。
アルミ製ダッチオーブンの注意点
アルミ製ダッチオーブンを使う際は、「火加減」に注意が必要です。前述のとおり空焚きがNGなので、必ず油を引くか中に食材を入れてから加熱しましょう。
またアルミニウムは鋳鉄やステンレスに比べてやわらかいため、傷付きやすいのが難点です。持ち運ぶ際に落としたりぶつけたりすると変形する可能性があるため、気になる人は専用ケースや収納袋を使用しましょう。
おすすめのアルミ製ダッチオーブン7選
ここでは、おすすめのアルミ製ダッチオーブンをサイズ別にピックアップしました。それぞれの商品の概要と特徴を紹介します。
6インチ
ソロ用焚き火台にぴったりのサイズで、重さが
1kg以下と持ち運びも楽々。お米は
2合炊飯可能で、パンや煮込み料理など幅広い料理に使えます。
フッ素樹脂加工されているため、使用後のお手入れも簡単です。
【基本情報】
- 外寸サイズ(約):直径15.85×高さ13.2cm
- 内寸サイズ(約):上部直径15×底部直径11.5×高さ8.9cm
- 重さ(約):0.74kg
- 容量(約):-
イワタニのカセットコンロの
五徳にぴったりとはまる(※一部製品を除く)設計のダッチオーブン。安全に調理できるのはもちろん、フタ部分は
スキレットとして使えるため、炒め料理や焼き料理に最適です。
【基本情報】
- 外寸サイズ(約):幅20.5×奥行き16.3×高さ10cm
- 内寸サイズ(約):-
- 重さ(約):1.21kg
- 容量(約):1.45L
8インチ
フタがグリルになり、
焼く、煮る、蒸す、揚げるなど6つの本格調理が可能です。
アルマイト加工とグリル部分には
フッ素加工が施され、自宅でも使いやすいのが魅力。
独特な質感と色味が特徴的な商品です。
【基本情報】
- 外寸サイズ(約):幅23.3×奥行き19.7×高さ13.3cm
- 内寸サイズ(約):-
- 重さ(約):1.68kg
- 容量(約):1.9L
富山県高岡市のアルミ専門メーカーがつくる、
純日本製の万能鍋。本体と深めのフタで
8種類の調理法に加え、
無水調理も可能です。
3合炊飯ができるサイズで、アウトドアと自宅の両方で使いたい人におすすめです。
【基本情報】
- 外寸サイズ(約):幅27.6×奥行き22.4×高さ13.8cm
- 内寸サイズ(約):高さ8.8cm
- 重さ(約):1.84kg
- 容量(約):[本体]2.2L、[フタ]1.2L
10インチ
ガス火やIH、ハロゲンヒーターなど
幅広い熱源に対応し、自宅でも使いやすい、使い勝手の良いモデルです。ローストチキンなど
豪快な料理がつくれるサイズで、フッ素加工により食材がこびりつきません。
【基本情報】
- 外寸サイズ(約):幅32×奥行き25×高さ15.8cm
- 内寸サイズ(約):-
- 重さ(約):1.4kg
- 容量(約):4.5L
無駄のない
スタイリッシュなデザインが特徴的。熱伝導率が高く
均一に火を通すことができるほか、ハンドルが付いているので
持ち運びやすいのも魅力です。
【基本情報】
- 外寸サイズ(約):幅28.4×奥行き28.2×高さ12.7cm
- 内寸サイズ(約):-
- 重さ(約):2.04kg
- 容量(約):2.7L
12インチ
ローストチキンやローストビーフなど本格料理がつくれる、大人数向けのアルミ製ダッチオーブンです。大型サイズながらも脚が付いているため、不安定な
焚き火調理も可能。
シーズニング不要でお手入れも簡単です。
【基本情報】
- 外寸サイズ(約):直径34.29×高さ16.51cm
- 内寸サイズ(約):-
- 重さ(約):3.43kg
- 容量(約):5.9L
アルミ製ダッチオーブンの使い方
前述のようにアルミ製ダッチオーブンは使用前のシーズニングが不要で、一般的なフライパンや鍋と同じように焼く、煮る、揚げるなどさまざまな調理が可能です。
フッ素やフッ素樹脂加工など内面をコーティングしている商品がほとんどですが、もし食材の焦げつきやこびりつきが心配な人は鍋底に網やアルミホイルを敷いて調理すると良いでしょう。
使用後は食器用ウェットシートを使って簡単に汚れを落としてから、食器用洗剤で仕上げ洗いをするとより簡単です。
アルミ製ダッチオーブンは軽量でバイクキャンプや登山に便利
幅広いキャンプ料理が楽しめるダッチオーブン。さまざまな素材や種類の商品がありますが、携行性にこだわるなら最も軽量なアルミ製がおすすめです。バイクキャンプや登山など、荷物をコンパクトにしたい人はぜひチェックしてみてください。