キャンプ料理に最適!12インチのダッチオーブン7選とおすすめレシピ
ダッチオーブンを選ぶ際、「最も大きい12インチを買えば“大は小を兼ねる”のでは?」と思っている人は要注意!この記事では、失敗しないダッチオーブンの選び方と12インチのメリット・デメリット、おすすめの商品や使い方などを紹介します。
 12インチダッチオーブンの特徴
  ダッチオーブンの一般的なサイズは6〜12インチ。同じインチ表記でもメーカーによって具体的な大きさは異なりますが、12インチのダッチオーブンはおおむね直径30cm程度で、6人以上での使用に最適な大きさです。
まずは、12インチのダッチオーブンのメリットとデメリットを見ていきましょう。
  メリット
 12インチは現在市販されているダッチオーブンの中で最も大きく、料理を大容量につくれるのが特徴です。カレーやシチューなら8〜10人前はできるので、大人数のアウトドアシーンで活躍します。
また12インチのダッチオーブンは、つくれる料理の幅広さも魅力。例えば丸鶏やカニなど食材を丸ごと使う料理をつくりたいとき、8インチや10インチのダッチオーブンでは小さすぎて食材が入りきりません。
アウトドアに慣れ豪快なキャンプ飯を極めたい人や、ダッチオーブンを使っていろんな料理に挑戦したい人は、汎用性の高い12インチのダッチオーブンがおすすめです。
  デメリット
 12インチのダッチオーブンのデメリットは、容量が大きいぶん重さもあることです。駐車場からキャンプサイトまで運ぶときはもちろん、料理の途中で鍋を持ち上げるときやお手入れのときなど、鍋の重さは予想以上にマイナス要素となり得ます。
「荷物を運ぶ苦労は気にしない」という人なら問題ありませんが、12インチのダッチオーブンは実際の持ち運びや扱いやすさをしっかりと検討してから購入することが大切です。
また当然ながら小さいサイズよりも高価なので、「とりあえずダッチオーブンを買ってみたい」という人は、12インチよりも小さいサイズの方から試しましょう。
   12インチダッチオーブンの選び方
 12インチのダッチオーブンは多くのメーカーから登場しているため、どれを選べば良いかわからないと悩む人も多いでしょう。ここでは、ダッチオーブン選びに失敗しないためのポイントを紹介します。
  素材
  ダッチオーブンには、さまざまな素材の商品があります。最も商品数が多くポピュラーなのは鋳鉄製。そして昨今、軽くて扱いやすいと人気を集めているのがステンレス製です。ほかにも黒皮鉄板製やアルミ製などがありますが、素材によって重さやお手入れ方法、価格が変わるので、実用性と予算のバランスを比較検討しましょう。
またIH対応のものを選べば、オール電化の家庭でも使えて便利です。
   重量
  12インチのダッチオーブンは、ほかのサイズと比べて特に重さがあるため重量で商品を選ぶことも一案です。
前述のとおりダッチオーブンは素材によって重さが変わり、最も軽い素材はアルミ製、次いでステンレス製です。ただしアルミ製は販売しているメーカーが少ないため、選択肢は多くありません。軽さと扱いやすさを重視するなら、ステンレス製が選びやすいでしょう。鋳鉄製は手ごろな価格で手に入れやすいですが、重さという点では引けをとります。
  利便性
  そのほか、ダッチオーブンを選ぶ際は使い勝手の良さも注目しておきたいポイントです。12インチのダッチオーブンは重さがあるため持ち手が付いていないと不便です。またオーブン料理をつくるなら、フタに炭火が乗せられるリム付きのものがおすすめ。実際にダッチオーブンを使うシーンを想像して、必要な機能を見極めることが大切です。
  おすすめの12インチダッチオーブン7選
 ここからは、おすすめの12インチダッチオーブンを紹介します。人気アウトドアメーカー「LODGE(ロッジ)」「soto(ソト)」「Coleman(コールマン)」を中心にピックアップしました。
  アメリカで絶大な人気を誇る調理器具メーカー・ロッジ
 ロッジのダッチオーブンはフタにリムがあるため、炭を乗せて上火調整ができるのがポイント。フタは裏返して鉄板として使えるほか、脚付きなのでサイズ違いのダッチオーブンを重ねて二段調理も楽しめます。
  
【基本情報】
- 外寸サイズ(約):-
 
- 内寸サイズ(約):直径30×高さ9.5cm
 
- 重さ(約):8.17kg
 
- 容量(約):-
 
- 素材:鋳鉄
 
  
【基本情報】
- 外寸サイズ(約):-
 
- 内寸サイズ(約):直径30×高さ12.5cm
 
- 重さ(約):8.72kg
 
- 容量(約):-
 
- 素材:鋳鉄
 
  シンプルで洗練されたデザインが特徴の国産ブランド・ソト
 シーズニング不要でお手入れが簡単な、ステンレス製ダッチオーブン。IHにも対応しているため、アウトドアと自宅の両方で使えます。ハンドルが大きく、トライポッドに吊るして楽しむ方法もおすすめ。
  
【基本情報】
- 外寸サイズ(約):直径30.6×高さ13cm
 
- 内寸サイズ(約):直径30.4×高さ12.5cm
 
- 重さ(約):6.9kg
 
- 容量(約):6L(満水時:8L)
 
- 素材:ステンレス
 
  豊富なラインナップと手ごろな価格が魅力のコールマン
 鋳鉄ならではの重さはあるものの、安全にフタを持ち上げるリッドリフターや収納ケース付きで、使いやすさにもこだわったダッチオーブンです。フタは、スキレットやミートプレスとしても使えます。
  
【基本情報】
- 外寸サイズ(約):直径31×高さ19.5cm
 
- 内寸サイズ(約):直径29.5×高さ12.5cm
 
- 重さ(約):9kg
 
- 容量(約):7.1L
 
- 素材:[本体]鋳鉄、[ハンドル・プレート]ステンレス
 
  その他のブランド・メーカー
 植物性オイルをさび防止として塗ることで
丸洗いしたあとでも、すぐに使用できるのがポイント。直火や炭火のほか、家庭用のガスコンロやIHなど
幅広い熱源に対応しており、深型構造のため料理の幅も広がります。
【基本情報】
- 収納サイズ(約):直径37×高さ19cm
 
- 内寸サイズ(約):直径29.5×深さ13cm
 
- 重さ(約):11kg
 
- 容量(約):6.5L
 
- 素材:鋳鉄、ポリエステル
 
  アルミ製ダッチオーブンは、
超軽量で持ち運びに便利なのが魅力です。海外製のため同サイズの国内品と比べると
幅・高さともにやや大きめで、炭火の上でも安定して調理できるよう脚が付いています。
【基本情報】
- 外寸サイズ(約):直径34.29×高さ16.51cm
 
- 内寸サイズ(約):-
 
- 重さ(約):3.43kg
 
- 容量(約):5.9L
 
- 素材:アルミニウム、金属
 
  魚や肉を丸ごと調理するときに便利な角型のIH対応ダッチオーブン。凹凸のある
フタはグリルとして使えるため、余分な油を落としてお肉をおいしく焼けます。
【基本情報】	
- 外寸サイズ(約):幅27×奥行き17×高さ12cm
 
- 内寸サイズ(約):-
 
- 重さ(約):4.4kg
 
- 容量(約):2.3L
 
- 素材:[本体・フタ]鉄鋳、[つる]ステンレス鋼
 
  ダッチオーブンと一緒に使いたいアイテム
 ユニフレームダッチオーブンスーパーディープに標準で付いている、12インチダッチオーブン用の底網。鍋底に敷いておけば、
鍋の焦げ付きを防止します。
【基本情報】
- 外寸サイズ(約):直径24×高さ1.6cm
 
- 内寸サイズ(約):-
 
- 重さ(約):0.23kg
 
- 容量(約):-
 
- 素材:ステンレス鋼
 
  丈夫な国内生産の底網です。底網の中では高さがあるため、深型構造のダッチオーブンにおすすめ。ピザやパンつくりをするときに重宝します。
【基本情報】
- 外寸サイズ(約):直径25.5×高さ1.8cm
 
- 内寸サイズ(約):-
 
- 重さ(約):0.26kg
 
- 容量(約):-
 
- 素材:ステンレス
 
   12インチダッチオーブンのメンテナンス方法
  一般的にダッチオーブンは、使用前にシーズニングというお手入れが欠かせません。これは鍋全体に油を塗ることで、さびや焦げ付きを予防する作業です。ダッチオーブンを育てて長く愛用したいという人には楽しい作業ですが、特に12インチダッチオーブンは大きくて重いため、メンテナンスを面倒に感じる人が多いかもしれません。
昨今では、このシーズニングが不要な12インチダッチオーブンが増えているので、お手入れを簡単にしたい人は購入時にチェックしておくと良いでしょう。
  ダッチオーブンのお手入れを簡単に!サビの落とし方も紹介
ダッチオーブンのお手入れが面倒くさいと思ってる人にぜひ試して欲しい、サビや焦げを簡単に落とす方法を紹介!使用後のお手入れできれば、我が子のようにダッチオーブンが可愛く思えてきます!メンテナンス方法をマスターして、料理をもっと気楽に楽しみましょう!
   12インチダッチオーブンを使ったおすすめレシピ
 12インチの大容量ダッチオーブンだからこそ楽しめる、おすすめのレシピを紹介します。
  だまこ鍋
  大人数で料理を囲むなら、やっぱり鍋!アツアツに煮込んだ鍋料理は寒い夜に食べたくなるかもしれませんが、材料を入れて煮込むだけなので、調理が億劫になる夏でも気楽につくれておすすめです。
今回紹介する「だまこ」とは、ご飯をすりつぶして丸めたもので「きりたんぽ」と並ぶ秋田の郷土料理。バーベキューなら網焼きで、自宅なら魚焼きグリルで「だまこ」をこんがり焼いてください。
  材料(5〜6人前)
- ご飯 約500g
 
- 鶏肉(好みの部位) 1~1.5kg
 
- ハクサイ 1/4個
 
- 長ネギ 2~3本
 
- キノコ(マイタケ、シメジなど) 2~3パック
 
- 厚揚げ豆腐 1個
 
- 鶏ガラスープ 大さじ1
 
- 塩コショウ 少々
 
   作り方(調理時間30分)
- ご飯をジッパー付き保存袋に入れ、半練り状態にすりつぶす
 
- 1を、軽く塩を付けた手で丸める
 
- 2を表面に焼き色が付くまで焼く(フライパンや網焼きなどで)
 
- 鶏肉も焼く(表面に焼き色を付ける程度でOK)
 
- ダッチオーブンで湯を沸かし(約1.2L)、鶏ガラスープの素を加えて、塩コショウで味を整える
 
- 鶏肉、揚げ豆腐を入れる
 
- そのほかの食材を入れて煮込む
 
   アクアパッツァ
  イタリアンレストランのメニューによくある、アクアパッツァ。おしゃれで手の込んだ料理に見えますが、実は材料を入れるだけで簡単につくれます。12インチなら大きめの鮮魚をそのまま使えるので、見た目のインパクトも抜群です!
  材料(4人前)
- 鯛などの白身魚 1匹(300~500g ※うろこと内臓をとった状態)
 
- シーフードミックス 350g
 
- ミニトマト 10個
 
- 黒オリーブ 30g
 
- オリーブオイル 大さじ2
 
- ニンニク 1片(10g)
 
- 白ワイン 300mL
 
- 水 100mL
 
- ローリエ 1枚
 
- タイム 少々
 
- ケッパー 小さじ1
 
- 塩コショウ 適量
 
   作り方(調理時間25分)
- 魚はよく洗い、塩をまんべんなく振っておく
 
- ニンニクとオリーブオイルをダッチオーブンに入れ中火で香りを出したら、魚を入れ焦げないように両面を2分ずつ焼く
 
- 2にシーフードミックスを加え、さっと火を通したら強火にし、白ワイン・水・ローリエを加える
 
- ひと煮立ちしたらミニトマト・黒オリーブ・ケッパーを加え、フタをして中弱火で15分ほど煮る
 
   豚バラ肉と野菜のトマト煮込み
  手に入りやすい材料で、簡単につくれる煮込み料理。ご飯、パン、パスタ、何にでも合うので、たくさんつくっておいて、翌日の朝ご飯に食べるのもおすすめです!
  材料(4~5人前)
- 豚バラ肉 650g
 
- ジャガイモ 3個
 
- タマネギ 大1個
 
- ニンジン 1本
 
- トマトの水煮缶 1缶
 
- 赤ワイン(白ワインでも可) 1/2カップ
 
- 水 2カップ
 
- チキン固形スープの素 1個
 
- ローリエ 1枚
 
- 小麦粉 適量
 
- サラダ油 大さじ2
 
- 塩コショウ 適量
 
- 砂糖 大さじ1~2
 
   作り方(調理時間60分)
- ジャガイモは皮をむいて3〜4等分、タマネギはくし切り、ニンジンは1.5cmの厚さの輪切り(半月)にする
 
- 豚バラ肉は1.5cmほどの厚さに切り、塩コショウをして15分ほどおいたら小麦粉をまぶす
 
- ダッチオーブンにサラダ油を入れて熱し、野菜を焼いたら一度取り出しておく
 
- 同じ鍋で豚肉を入れて焼き色がついたら、赤ワインを加える
 
- 4にトマト缶を加えてなじませ、野菜、水、固形スープの素、ローリエを加えて煮立る
 
- 煮立ったらフタを少しずらした状態で、約30分間煮込む
 
- 塩、コショウで味を調え、砂糖を適量加える
 
    12インチダッチオーブンはキャンプにも家庭料理にも大活躍!
  12インチのダッチオーブンは、さまざまな料理がつくれる汎用性の高さが魅力。アウトドアと自宅の両方で使える商品も多いので、一家に一台あると重宝します。いつものキャンプ飯をバージョンアップさせたい人は、ぜひ検討してみてください。