キャンプで盗難被害に合わないために!鍵やアイテムを使った対策&すぐできること
キャンプの盗難事件は悲しいニュースですが、決して他人事ではありません。自分ができる対策を考えるのは大切です。特に鍵をかける行為は代表的な対策。他にも効果の期待できるアイテムやキャンプ、フェス、登山、アウトドアで役立つ盗難対策を紹介します。
盗難からテントや荷物を守るためのアイテム
盗難対策として代表的な『鍵をつけること』。実際にはどんな鍵を、どのように使用するのでしょうか。アウトドアで使いやすい鍵の紹介とともに、おすすめの使い方を紹介します。
南京錠・ワイヤーロック
鍵の南京錠は鍵をなくす恐れもあり、またグループでの鍵の受け渡しも面倒なので、暗証番号を仲間内で共有するだけのダイヤル式や指紋認証式スマートロックが便利です。ダイヤル式ならば100均にも売っているので、いくつか持参すると安心。ワイヤーつきの鍵はテントにつける以外にも、登山の山小屋での靴の取り間違いやバックパックにも巻きつけられるので、どちらも用意して使い分けると良いでしょう。
鍵の使い方
テントのロックには、ファスナーの持ち手2つを一緒に鍵でとめます。持ち手が紐の場合は切られることも考え、ワイヤーが短めのワイヤーロックを使う、もしくは紐をホームセンターで300円程度で購入できるワイヤーロープに変えると丈夫です。フライシートとインナーテント、ダブルで鍵をつけるとさらに効果的。就寝時にはテントに大切な物をしまい、内側から鍵をしておくと安心です。
その他の盗難対策に効果的なアイテム
サイトに人がいない時間をつくらないことが1番ですが、難しい時もあります。防犯対策すれば100%大丈夫ということはないけれど、何もやらないよりはいい!大切なのは誰もいない時でも人がいる気配を出す、盗みにくそうと思わせる対策をしてアピールすることです。そのために役立つアイテムを紹介します。
ポータブルラジオ
周囲の迷惑にならない程度の音量で、テント内でつけっぱなしにします。中から音がすると安易に近づけないはずです。
ソーラー式ランタン
暗くなりだす夕方以降に役立つランタン。真っ暗よりも光が漏れていると、中に人がいそうな感じがします。ソーラー式のものなら電池の残量も気にならずに使えます。
防犯ブザーストラップ
就寝時、大事なギアは中にしまうことができればいいですが、スペースの問題等で難しい場合、防犯ブザーのストラップをチェア等大切なギアにつけ、それをペグで地面へ固定します。動かそうとすると防犯ブザーがなる仕組みです。軽量のギアは風で倒れたりしないよう工夫したり、紐を長めにしておくと誤動作が防げます。
人感センサーライト
夜間や就寝時にテント近くの足元に設置、近づくとセンサーでライトが点灯するようにします。うっかり自分がテントのロープに足を引っかけないようにするのにも役立ちますし、ゴミを漁る動物対策にも効果的です。
今からでもすぐにできる盗難対策
アイテムやグッズを使わずに、今すぐできる対策方法もあります。
大切なギアはテントの中にしまう
就寝時だけでなくサイトから離れるときは、前室等のスペースを使い、できるだけテントの中へ物をしまいましょう。特に大事なものはテント内でも寝袋の奥など、念には念をいれて。いろいろなものが出しっぱなしでごちゃごちゃしているサイトは「なにかなくなってもすぐに気づかれなそう」と狙われる危険性が高まります。身の回りを整理しておくことは、当たり前のようですがとても重要なことです。
車やバイクにしまう
可能ならば、大切なものは車やバイクにしまうのもひとつです。ただ注意が必要なのはオートキャンプ場等、近くに車がある時のスマートキーの付いた車。近くに鍵があると反応して開いてしまったり、リレーアタックという犯罪手口も実際にキャンプ場で使われました。これは車と鍵が多少離れていても、電波を特殊な機器で経由し解錠するもので、鍵を電波を遮断できるケースやスチール製のカップ容器等に入れて対策できます。
テントから靴をちょい見せ
トイレや食器洗いなど、少しの時間離れる時にできる簡単な方法。テントの裾部分から履いてない靴をのぞかせておくと、中に人がいそうな気配を出すことができます。これは女性のソロキャンプの防犯対策としてもつかえるので、ダミー用の靴を用意おくのはおすすめです。
名前やステッカー等の目印
テントやギアの目立つところに、自分のものだと分かるような目印を付けておくことで、転売目的の盗難に効果的です。実際に目印をつけておいた物が盗難に遭い、たまたまフリマサイトで見つけて犯人にたどり着いたケースもあります。
周囲への挨拶
周囲のキャンパーへの挨拶は、防犯面での効果が期待できます。ファミリーなら全員で挨拶へ行き顔を覚えてもらうだけで、自分たちがいない間にサイトに近づく人に警戒したり、証人になってくれることも。少し恥ずかしい気もしますが、お互い気持ちよく過ごせる等、他にもメリットはあるのではじめに済ませておくと安心です。
キャンプで盗まれやすいもの
盗まれやすいものや、狙われやすいものはあります。テントごと、キャンプ道具一式なくなってしまったという信じられないようなケースもありますが、「運びやすい小物系」「高価なもの」「人気のあるギア」などは特に狙われやすいです。こういったものの無防備な管理はしないように注意しましょう。
盗難被害に遭わないキャンプ場選び
盗難対策の視点から考えると、キャンプ場選びの段階でも大切なポイントがあります。ひと気の少ないところは盗みをしやすいので、管理人が常駐している、スタッフの巡回がある、ファミリー層が多いキャンプ場。そしてフリーサイトよりも、整備されている区画サイトのほうが狙われにくい傾向にあります。誰でも出入り自由なキャンプ場より、個人情報を確認するところの方が防犯的にさらに安心です。
盗まれやすいタイミング
お風呂、買い物、トイレ、散歩、寝た後等、犯人は盗むためにちょっとしたスキを狙っています。キャンプ用品から目が離れるタイミングは短い時間でも注意が必要です。
「自分は大丈夫」と過信せずにできることから対策しよう
いろいろな盗難対策を紹介しましたが、そもそもキャンプへは楽しむために行っているはず、気にしすぎて疲れてしまっては本末転倒です。しかしちょっとの気の緩みが後悔へとつながらないよう、まずは簡単な対策からできる範囲で気をつけ、お気に入りのギアと楽しいキャンプ時間を過ごしましょう。
【女子ソロキャンプ体験談】危険を避ける防犯術&安心な場所選び方法も取材
ソロキャンプを楽しむ女性も増えてきました。周りを気にせず自由にひとりの時間を楽しめるソロキャンプは確かに魅力的ですが、身に迫る危険など、女性一人だけのキャンプには不安要素もたくさんあるはずです。そこで今回は、女子ソロキャンプを楽しむキャンパーに、気をつけたいことや防犯対策、成功させるための秘訣などをインタビューしました。