キャンプ・アウトドア情報メディア | hinata〜もっとそとが好きになる〜
年間企画

冬キャンプで「勝てる」難燃パンツ&シューズ集めました。おしゃれ上手も焚き火上手も足元に手を抜かない!

「焚き火に強い難燃ウェア」と聞いて、何をイメージしますか?身を乗り出して暖をとるからか、ジャケットやベストなど、トップスを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。実際は「上半身だけ火の粉があたる」ということはほぼなく、パンツやシューズも火の粉で穴があく心配が当然あります。ストレスなく、心ゆくまで冬キャンプを楽しむため、見た目も機能もイケてる「難燃パンツ」と「難燃シューズ」を集めました!

ダウンの穴あきにヒヤヒヤする間、火の粉は無情にも、ヒザへと降り注ぐ

冬キャンプの焚き火の様子

出典:PIXTA

冬場のキャンプでは、焚き火時間の充実がキャンプ全体の満足度を左右すると言っても過言ではありません。寒さと火の粉から身体を守る「難燃アイテム」を身に着けて、快適に焚き火を楽しめるようにしておきましょう。 「難燃ウェア」というとポンチョやベスト、エプロンなどトップスに目が行きがちですが、チェアに座って焚き火にあたっている際、火との距離が近いのは実はボトムズ。油断しているうちに火の粉が降り注ぎ、「あれ、ヒザにもシューズにも穴があいてる!?」という事態になりかねません。
▼キャンプで着る服の選び方を知りたい方はこちらの記事もチェック!

あったかくて燃えにくい!今冬、難燃パンツを買うならこのブランドで!

【NANGA(ナンガ)】「火に強いダウン」という最強アイテム

ナンガのダウンパンツ
タキビダウンパンツ36,300円(ナンガ:0749-55-1016)
日本を代表するダウンブランド「NANGA(ナンガ)」。安全で質の高いダウンを使い、国内生産にこだわって作られる寝袋やウェアの特徴は「軽くて暖かく、そして丈夫」なこと。オリジナルの難燃素材「タキビ生地」を採用した「タキビダウンパンツ」も、「軽さ」「暖かさ」「丈夫さ」を全て兼ね備えた優秀作です。 座った時、特に火に近くなるヒザ部分は生地を二重にして強度をアップ。それでいて曲げ伸ばしもしやすいよう、脚の動きを邪魔しない設計です。ウエストは片手でサイズ調整ができるウェビングベルト付き。足首から冷気が入ってこないよう、裾はベルクロで絞れるようになっています。 中には770FP(フィルパワー)の高品質ダウンを封入。水濡れに弱いのがダウンウェアのデメリットですが、こちらのパンツに使われているダウンには超撥水加工が施されており、多少の雨ならへっちゃらです。
ダウンパンツのコーディネート
ファーストダウン×フリークスストアのダウン36,000円(フリークスストア 渋谷:03-6415-7728)、タキビダウンパンツ36,300円(ナンガ:0749-55-1016)、その他スタイリスト私物
適度にボトムズに存在感を出してくれるので、上にボリューム感のあるダウンジャケットを着ても下半身が貧相に見えません。

【JUGEM(ジュゲム)】はくだけで垢抜けるワイドシルエット。機能性はお墨付き!

気兼ねなく普段使いでき、かつ日々の暮らしのどんなシーンでも使い勝手のいい「日常着」をコンセプトにしたアパレルブランド「JUGEM(ジュゲム)」。 そのなかでも2021年に生まれた高機能シリーズ「ホワイトライン」は、日常で起こりうる「まさか」にも余裕で対応できるハイスペックさが魅力です。「急にアウトドアに誘われたら」「急に雨が降ってきたら」という突発的なシチュエーションにも動じない"日常着"に、遊び心がくすぐられます。 ヒザ部分が立体的に裁断され、はいた時の脚の形に自然に沿うよう計算されたデザイン。今っぽいワイドシルエットですが、足首がキュッと絞られているので裾まわりがもたつきません。表地には防水透湿性、撥水性、難燃性に優れたスリーレイヤーファブリックを採用。

【コロンビア】たけだバーベキューコラボの「超機能的」パンツ/【フェールラーベン】最高クラスのアウトドア素材「G-1000」を使った裁断パンツ

コロンビアとフェールラーベンのパンツ
[写真左]コロンビア ツキャノンアイルパンツ19,800円(コロンビアスポーツウェアジャパン:0120-193-803)、[写真右]フェールラーベン バーレンツ プロ トラウザーズ 22,000円(ワイエスインターナショナル:03-6418-9338)
[写真左] 2021年の春夏に好評だった、アウトドアブランド「コロンビア」とキャンプ芸人・たけだバーベキューのコラボアイテム第2弾です。燃えにくい難燃素材を使用している他、コロンビア独自の保温テクノロジー「オムニヒート」も搭載。キャンパー目線だからこそ実現した「暖かくて燃えにくい」理想のキャンプ用パンツに仕上がりました。 ペグやガストーチ、グローブなど小物をたっぷり収納できるよう、大小さまざまなサイズのポケットを装備。手ぶらでキャンプやバーベキューが楽しめます。 [写真右] スウェーデンの国民的アウトドアブランド「フェールラーベン」テントからウェアまで、過酷なアウトドア環境に耐える屈強なプロダクト作りが得意です。ポリエステルとコットンを高密度に織り上げ、ワックスを染み込ませたオリジナル素材「G-1000」を使ったパンツは、難燃、防風性を備えながらも超軽量なのが魅力。 スッキリと着こなせるレギュラーフィットですが、ひざ部分が立体裁断になっているため動きやすいのが特徴です。マップポケットやツールポケットなど、収納も充実。

【マジックナンバー×サニーレーベル】都会的に着こなせる、楽ちんなオーバーオール

サニーレーベルのサロペット
マジックナンバー×サニーレーベル N-1 デッキパンツ 22,000円(アーバンリサーチ サニーレーベル グランツリー武蔵小杉店:050-2017-9272)
「街や自然、国に関わらず全ての環境に適した物作り」を掲げるアパレルブランド「MAGIC NUMBER(マジックナンバー)」と、アメリカ西海岸の肩肘張らないファッションを提案する「アーバンリサーチ サニーレーベル」のコラボレーション。マジックナンバーの定番であるオーバーオール「N-1」が、海をイメージしたダークネイビーになって登場しました。 ガッシリと厚みのある難燃コットンを使用しており、多少の火の粉ならびくともしません。ゆったりめのシルエットで、リラックスして着こなせます。腰部分にアジャスターが、裾にストラップが付いているので、ウエストのフィット感や丈感の調整が簡単。 フロントのジップは股上ギリギリまでガバッと開くので、オーバーオールの難点である脱ぎ着も楽ちんです。

つま先まで油断は厳禁。街履きもできる難燃シューズはマストバイ

テントへの出入りを考えると、圧倒的に楽なのはスリッポンタイプ

ノースフェイスのスリッポン
ザ・ノース・フェイス ファイヤーフライ スリップオン 13,200円(ゴールドウインカスタマーサービスセンター:0120-307-560)
テントに出入りする際、いちいち紐を解いたり結んだりするのはとにかく面倒。キャンプのシューズ選びでは、「火の粉に強い」のと同じぐらい「脱ぎ履きが楽」であることも重要です。つまり、キャンプでの実用性においては難燃素材のスリッポンが最強。 ザ・ノース・フェイスの定番「ファイヤーフライ スリップオン」は、アッパーに高い難燃性を誇る特殊繊維「ファイヤーレジスタント リップストップ クロス」を採用。火がつくとごく微量のガスが放たれ、燃焼部分の酸素を瞬時に奪います。無酸素状態にすることで、手で払わずとも自己消火してくれる優れものです。 シューズ内側のライニングには100%リサイクルのフリースを使用。素足で履いても暖かく、包み込まれるような心地よさがあります。
ワークマンのシューズ
ワークマン 防炎キャンパーモック 1,900円(ワークマン女子 東京ソラマチ店:03-5610-0115)
コストパフォーマンスの良さでは右に出るものなしの「ワークマン」。焚き火向けの防炎シューズは、1,900円という驚異のお手頃価格ながら、アッパーとソールに防炎加工の「ファイヤープロテクション」、中敷きに抗菌防臭素材を使用しています。 履き口の両サイドはゴム付き。手を使わずにさっと履けるのも特徴です。

武骨な見た目に違わぬタフさ!本革使用のサイドゴアブーツも

ブランドストーンのサイドゴアブーツ
ブランドストーン クラシックス 27,500円(シードコーポレーション:03-6709-9662)
150年以上の歴史を持つ、オーストラリア・タスマニア島生まれのシューズブランド「ブランドストーン」。代表的なプロダクトは堅牢で信頼性の高いワークブーツで、世界経済が飛躍的に成長していった第二次世界大戦の直後から、世界中の人に支持されています。 特に履き心地を追求した上位シリーズ「クラシックス」では、アッパーとライニングにレザーを採用。耐火グローブにも使われるレザーは耐熱性に優れ、焚き火で火の粉がかかるぐらいではほぼダメージを受けません。

冬こそ焚き火のベストシーズン。好きなものを着て大好きなキャンプへ!

冬キャンプに繰り出すなら、1に防寒、2に火の粉対策。「どうせ焚き火でダメになるから、どうでもいい服」ではなく、「焚き火に強い、お気に入り」という方が、キャンプの気分も上がります。難燃アイテムをうまく取り入れ、おしゃれも焚き火もめいっぱい楽しみましょう!

冬は難燃、欲しいねん。

冬こそ一年を通して焚き火の魅力を最も感じられるシーズン。冷たく張り詰めた空気のなかで炎の暖かさを感じる時間は、こたつでアイスを食べるような、何とも言えない幸福感があります。しかし、そんな至福の時間に水を差すのが、舞い上がる「火の粉」。防寒は絶対条件として、冬前に買うべき「おしゃれ」かつ「火の粉に強い」最強ウェアを紹介します。



あわせて読みたい記事