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ペットボトルと保冷剤

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保冷剤の捨て方を解説!気になる中身と注意点は?

2022.01.07ノウハウ

夏のキャンプに必須の保冷剤。ケーキや要冷蔵のスイーツを買うと貰え、ついつい家にたまってしまいがち。保冷剤の中身がよく分からず、捨てずにとっている方のために、今回は保冷剤の正しい捨て方と注意点、再利用法を解説。ぜひ日々の生活に役立ててください。

保冷剤の中身は?

保冷剤には薄めのフィルムに包まれているソフトタイプと、プラスチックなどの硬めの素材で作られたケースに入っているハードタイプがありますが、基本的に中身は同じです。 その保冷剤の中身とは水と高吸収性ポリマー。割合は高吸収性ポリマーが1〜2%程度で残りの98%以上は水で構成されています。高吸収性ポリマーというのはオムツなどにも使用されている素材で、自重の500〜1000倍の量の水分を吸収できる素材です。 この1〜2%しか入っていない高吸収性ポリマーが捨て方を悩ませる要因になっています。

水道に流すのはNG

手を洗う様子

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保冷剤の中身の98%以上が水で構成されていますが、水道に流すのは絶対にNGです。なぜなら1〜2%程度ですが、高吸収性ポリマーが含まれており、高吸収性ポリマーは水分を大量に吸収して膨れ上がります。 水道に流してしまうと流した後に膨張し、水道管を詰まらせる原因に。水道に限らず、水気のある場所に流すのは絶対にやらないでください。 同じ理由で、誤飲には気をつけてください。体内の水分を吸収して膨張し、呼吸ができなくなるなど、命にかかわることもあり、大変危険です。 また、一部古いタイプの保冷剤には人体に有害なエチレングリコールが含まれているものもあります。エチレングリコールは毒性が高く、最悪死亡事故につながることも。 特に小さいお子様がいる家庭やペットを飼っている方は誤飲に気をつけましょう!

保冷剤の正しい捨て方

ゴミ出しをする女性

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保冷剤は毒性を含んだものもあるため、扱いには細心の注意を払いましょう。保冷剤の処分の方法は基本的に燃えるゴミ(一般ゴミ)もしくは燃えないゴミとして捨てることです。 ただ取り扱いは、お住まいの自治体によって異なります。住んでる場所によっては燃えるゴミとして捨てることが出来ますし、燃えないゴミとして捨てるという自治体も。 これは自治体の焼却施設の性能による違いで、プラスチックゴミを燃やしてもダイオキシンなどの有害物質を発生させない、高性能な焼却施設を保有している地域では一般ゴミとして出せます。 尚、保冷剤の容器が破れてしまった場合は中身を新聞紙などの紙か古布で包んでから捨ててください。

保冷剤を再利用してみよう!

捨てる前に、再利用を考えてみませんか?簡単な方法をいくつか挙げてみます。なお、中身を別の入れ物に移す際は、子どもやペットが誤飲しないよう十分に配慮してくださいね。

消臭剤・芳香剤

保冷剤の中身に消臭成分が配合されているものは、消臭剤として使うことができます。(パッケージに、消臭剤として使えるとの記載があるものや、植物抽出物が入っているもの) 保冷剤の中身を別の入れ物に移すだけでOKですが、お花をあしらったり、絵の具やインクで色をつけてもオシャレです。 また、アロマオイルをたらせば、芳香剤としても使えます。

園芸用保水剤

高吸収ポリマーの保水力を使って、植物の水やりの手間を省くことができます。植木鉢や花壇の土の上に敷き詰めて水をまいてやれば、高吸収ポリマーに蓄えられた水が、ゆっくり浸透してゆきます。旅行などで家を空けるときには便利ですね!

フラワーアレンジのオアシスとして!

保冷剤の中身はほぼ水なので、花瓶のお花のオアシスとして使うこともできます。ジェル状なので安定感があり、フラワーアレンジにも向いています。時間がたつと乾燥するので、ときどき水を追加してあげてください。

キャンドルスタンド

好みの容器に保冷剤の中身を入れて、そこにキャンドルを立てるとキャンドルスタンドとして使うことができます。キャンドルをしっかり立てることができる上、溶けて流れたロウも高吸収ポリマーが吸収してくれるので、お片付けも楽です。 また、水分を多く含んでいるので、火を使うにも安心です。装飾にも工夫を凝らして、おしゃれに楽しみましょう。

カイロにもなる!

保冷剤を温めれば、カイロとして使うことができます。高吸収ポリマーは、そもそも温度が変わりにくいという性質があります。冷やすだけでなく、温めれば一定時間、温かさを保ってくれるという訳です。 温め方は、40度くらいのお湯に浸して2~3分、湯せんします。電子レンジは袋が破けてしまう可能性があるので、避けた方が良いでしょう。 ほんのりした温かさが30分程度持続するので、おやすみ前のアイマスクにぴったりです。

保冷剤は正しく処分しよう!

保冷剤は普段何気なく使っていますが、取り扱いを間違えるとかなり危険です。特に水道に流してしまったり、誤飲してしまった場合は個人で対応しきれないことも。自宅に保冷剤がたまりすぎて困っている方は、お住まいの自治体の処分方法に従い正しく処分してください。 ▼こちらの記事も読まれています。


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