【ベテランキャンパーに聞く】冬キャンプデビューの防寒にはコレ〜暖房器具の選び方〜
最終更新日:2020/02/18
キャンプ用品
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冬キャンプデビューするために必須の暖房器具。さまざまなメーカーから多様なタイプが販売されていますが、冬のキャンプで一番快適に過ごすためには、どれを選べば良いのでしょうか。キャンプ歴20年以上、冬キャンプを快適に楽しむベテランキャンパーに、選び方のコツを伝授してもらいました!
冬キャンプデビューするには?
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夏に行ってみて、想像以上に楽しかったキャンプ。最近は冬に行く人も多いと聞き、今年は編集部も全員で冬キャンプをすることになりました!そこで初心者の筆者が何より気になったのは、寒さ。極寒の中で過ごすとなると、楽しいはずのキャンプも辛いものになってしまいそう。そこでhinataの中でも屈指のベテランキャンパー・akimottiに相談してみました。
ベテランキャンパー
akimotti
キャンプ歴約20年。気の回る営業。フォロワー1500人を誇るちょっとしたインスタグラマー。
hinata編集部
こがちゃん
キャンプ歴10ヶ月。おしゃれキャンプを勉強中。外で飲むお酒のおいしさに目覚める。
暖房器具が必須の冬キャンプ
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今回は、「一番簡単な冬キャンプデビューの方法は?」という疑問ですが、ズバリ答えは、暖房器具を導入することです。
やはり暖房器具は必須なのでしょうか?オールシーズンのテントを使ったり、ダウンジャケットを着たりと、今あるものでなんとかしようと思っていたのですが…。
あったほうが快適です!もちろん、湯たんぽやカイロのような手元にあるもので工夫するのも良いですが、暖房器具があるだけで快適さのレベルが一段アップします。冬キャンプをいい思い出にしたい、と思うなら導入をお勧めします。
今後はオールシーズンキャンプをしようと思っているので、導入したほうがよさそうですね!
では何を選んだら良いのでしょうか?
ガス?灯油?薪?選ぶべき暖房器具の種類って?
種類豊富な暖房器具!
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6人用のティピー型コットンテントで冬のキャンプデビューしようとしているのですが、選ぶべきストーブの種類は、薪ストーブでしょうか?ガスに灯油…、電気ヒーター、色々あるので迷ってます。
大人数での使用なら、電気ヒーターはおすすめできません。6人用の大きめのテントでは暖房性能が心許ないです。キャンプ場が電源付きのサイトがある場所に限られてしまうのもマイナスポイントです。
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キャンプで電気だと、やっぱり汎用性が低いですよね。
ガスストーブも火力が弱いものが多く、足元の範囲しか暖めることができないので、複数人での使用には向きません。しかも、カセットコンロに使うガス缶(CB缶)を使う一般的なストーブなら、2時間程度で1本を消費してしまうので、1日8時間ほど使うと考えても、4缶も必要になってしまいます!サブの暖房器具や、ソロ用といったところでしょうか。
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電源こそ必要なく、持ち運びもできますが、コスパがイマイチ…!こちらも見送りになりそうですね。
宿泊する冬のキャンプでメインにするなら、やっぱり薪ストーブか石油ストーブですね。周りのキャンパーやインスタグラムの投稿を見ていても、この2つが人気です。
薪ストーブ vs 石油ストーブ
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薪ストーブは、燃えている薪を見られるのがいいですよね。焚き火のように、炎を眺めているだけで癒されます。薪ストーブを採用している方は、そこに最大の魅力を感じているのではないでしょうか。あとは、薪ストーブの上で料理をするのも楽しみ方の一つです。
薪ストーブの上にスキレットを置いてちょっとベーコンを焼いたり…憧れです。フォルムがかっこいいので、個人的には薪ストーブ推しです!
ただ難点も結構あって…。まずちょっと値段が張りますよね。5万円台からのものが多いです。煙突も別売りの場合もあるので、イニシャルコストがネックです。
(キャンプ用品に散財しまくっているakimottiさんに言われても、あまり説得力がないけれど…)
あとはやっぱり扱いの難しさやメンテナンスの手間が人を選びます。薪の状態によって不完全燃焼になって、すすが出たり、様子を見ながら薪をつど投入しなければいけなかったり…。
掃除も結構大変そう。外ではもちろん、室内でも使いたいのですが、煙突の穴がないとテント内に入れるのは難しいですか?
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薪ストーブを幕内で使うなら、煙突を外へ通す穴のあるテントが必要です。テントに穴を空ける方法も有りますが、大事なテントに穴を空けるのは勇気が要りますよね。
このような手間を面倒と思うか、楽しいと思うかが選択の分かれ目ですね。薪ストーブは不便さを楽しめる方ならぴったりです!
なるほどですね…。今回はみんなで行くキャンプだから、手間暇のかかるものよりも、もっと楽チンで快適なものがいいですね。
それなら断然、石油ストーブがおすすめです!暖かくて快適、しかも扱いもとても楽なんですよ!
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ほう…!今さらですが、石油ストーブって一般的に家庭で使われているものですよね?
そうですよ(笑)!普段自宅で使っているものをキャンプに持っていくという方も多いのではないでしょうか。灯油を満タンにして、あとは燃やしておくだけなので、薪ストーブのようにこまめに燃料を継ぎ足す必要がないのが楽ですね。僕が使っているものも、一度に4ℓほど入れられ、12時間使えます。
すごい!焚き火台での薪の燃え方を考えると、薪ストーブはひと束でせいぜい数時間というところですよね。しかもこまめに薪をくべないといけないのも…。
石油ストーブは導入とランニングのコストが安いのがうれしいポイントですよね。石油ストーブなら約2万円でかなりいいものが手に入りますし、燃料の灯油も1ℓ100円しないくらい。薪ひと束が500円前後ですが、400円で12時間も暖かいと考えたら、石油ストーブに気持ちが傾きませんか?
初めは薪ストーブが欲しいと思っていましたが、気持ちは石油ストーブに傾いてきました…。灯油はガソリンスタンドで簡単に調達できるのもいいですね!
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薪も大抵のキャンプ場で販売していますが、割高なこともありますからね。灯油はキャンプ場でこそ買えませんが、20ℓあれば1泊でなくなってしまうこともないので、長期の連泊でない限り燃料切れの心配はないでしょう。
ふむふむ。今回は1泊2日の予定なので問題なさそうです。あとは肝心の暖かさですが…?
テントのサイズに合ったもの、本体の横からも熱が出るものを選べば暖かいです。6人用の大きめのテントなら、木造15〜17畳用のものがおすすめです。
今回は6人とそこそこ大人数でキャンプに行くので、その意味でも石油ストーブが良さそうです。他に石油ストーブならではの利点ってありますか?
もう一つ挙げるとしたら、安全性の高さですね。ヴィンテージものなどは注意が必要ですが、現行のストーブの場合、燃やし残しがないよう、2度に渡ってガスが燃焼するよう工夫されているものも有ります。燃費が良い上に不完全燃焼が起こりにくいです。もちろん換気と定期的な点検は必要です。
なるほど、私にも扱えそうです!逆に石油ストーブのデメリットってあるのでしょうか?
強いて挙げるなら重さと大きさですかね。灯油のタンクが付いているので、大きくてかさばるものが多いです。ただでさえ積載に苦労する車の収納スペースを、さらに空けなければなりません。ただ、夏には必要でも冬はいらないものって意外にあると思うので、うまく調整すれば大丈夫。例えばクーラーボックスを小さいものに変えてしまうとか。
なるほど、工夫次第で積み込めそうです。最初にストーブを購入するなら、石油ストーブが良さそうですね!
冬キャンプデビューには石油ストーブが最適!ブランドは…?
さまざまな暖房器具を一挙に比較し、冬キャンプデビューするのに最適なのは石油ストーブという結論になりました!しかし、一口に石油ストーブと言っても、たくさんのブランドが世の中に出回っています。そこで、後編はブランド選びに続きます!あの有名ブランドから知る人ぞ知るブランドまで、石油ストーブを徹底的に調査。他にも、石油ストーブと一緒に使っておしゃれな小物や小技などもご紹介します。
冬キャンプデビューにぴったりな石油ストーブは果たして見つかるのでしょうか?乞うご期待!
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