【2025年】ストーブファン最強おすすめ11選!キャンプで暖房効果を高める仕組みも解説 「ストーブファン」は、ストーブの上に置いて空気を循環させることで暖房効率を高めてくれるアイテム。この記事では、アウトドアライフアドバイザーの寒川 一さんに、ストーブファンの仕組みや効果のほか、おすすめの製品を教えてもらいました。回らないときの対処法も解説します。
薪ストーブや石油ストーブを使用している人
暖房効率を高めて光熱費を抑えたい人
エコな暖房器具を求めている人
ストーブファンの仕組み ストーブファンは薪ストーブや石油ストーブの上に置いて使用するもので、空気を循環させることで暖房効率を高めてくれる アイテムです。
扇風機のような2〜6枚の羽根を回転させることで、空間の上部に溜まった暖かい空気を全体に広げてくれます。これがあることで、「ストーブを使っているのに足元が寒い」というような、場所による暖かさのムラを防いでくれるというわけです。
電力不要!「ゼーベック効果」で動くエコな仕組み ストーブファンを動かすのに、電源やコンセントなどの外部電力は必要ありません。ストーブファンの動力には「ゼーベック効果」という電気エネルギー が使われていて、これは2種類の異なる金属間に温度差が生まれると電圧に変換される現象が応用されたもの。
ファンをストーブの上にのせると、ストーブに直接触れて熱されるファンの下部と、ファンの上部に温度差が発生。それによりファンが回転しはじめるのです。
ストーブファンの効果とメリット アウトドアライフアドバイザーの寒川一さんによると、「ストーブファンは実はアウトドアで使いやすいアイテム」だそう。冬キャンプにおすすめな3つの理由を教えてもらいました。
1
すばやくまんべんなく暖まる
2
外部電源が不要でどこでも使える
3
おしゃれな雰囲気を楽しめる
【その1】すばやくまんべんなく暖まる 安全性が高く、充電不要で気軽に使えるうえ、空間を効率的に暖めてくれる のがストーブファンの魅力。2ルームテントのリビングは広さがあるため、ストーブで暖めるのにはどうしても時間がかかりますが、ストーブファンがあれば滞留しがちな空気をかき混ぜてくれます。
【その2】外部電源が不要でどこでも使える アウトドアで大変なのが電源の確保。電源付きサイトは数が限られるうえ、ポータブルバッテリーを持っていくにも容量に限りがあります。そんな中、ストーブファンはストーブから発せられる熱を動力にして動く ので、その心配が不要。まさにアウトドアにもってこいのアイテムです。
【その3】おしゃれな雰囲気を楽しめる スタイリッシュなデザインが多いストーブファンは、あるだけで冬のキャンプサイトをおしゃれに演出 してくれます。
安全に使える!温度計付きのストーブファンおすすめ3選 ストーブファンには耐熱温度が設定されているため、安全に使うためにも温度計が必要 。アイテムによっては温度計が標準付属するものもあるので、これから購入を検討するなら、温度計付きのモデルがおすすめです。
コンパクトなつくりで持ち運びやすく、アルミニウム合金が使われているため軽めの設計。羽根は小ぶりですが性能は十分あります。
静音性も自慢です 。
【基本情報】
使用サイズ:幅14×奥行き7.5×高さ21.5cm
稼働温度:60℃
最高温度:345℃
素材:アルミニウム
6ブレードで
風力が強く 、
安定した回転速度 で空間を満遍なく暖めてくれます。安全装置付きで300℃を超えると前部が持ち上がり、モーターなどを保護してくれて安心です。
【基本情報】
サイズ:幅10.5×奥行き7.5×高さ18.3cm
稼働温度:60℃
最高温度:250℃
素材:アルミナ
送風効率の高い6枚ファンの一台 。最高350°の温度でも使用でき耐久性にも優れているため、幅広いストーブに使えるほか、長時間の使用も可能です。
【基本情報】
サイズ:幅10.5×奥行き7.5×高さ19.5cm
稼働温度:80℃
最高温度:350℃
素材:アルミニウム合金
最強のストーブファンおすすめ8選 せっかくならば自宅でもキャンプサイトでも映える、おしゃれな1台を選びたいもの。機能だけでなくビジュアルも満足できるストーブファンを、厳選してお届けします。
最大風速3m/sの心地良い風を起こせるストーブファンです。アルミニウム製で530gと軽量な点もポイント。
カラー展開はブラックのほかにシルバーもある ので、キャンプサイトを明るい色にしたい人はシルバーがおすすめです。
【基本情報】
サイズ(約):幅11×奥行き10.5×高さ20cm
稼働温度(約):60℃
最高温度(約):340℃
素材:アルミニウム
45°の稼働範囲へ風を送れる首振り機能付きのストーブファン。ファミリーやグループキャンパー向けの
大きなテントでの使用におすすめ です。モーター部分には耐熱板が取り付けられており、ストーブから発せられる熱から守ってくれます。
【基本情報】
サイズ(約):幅12×奥行き11.5×高さ22cm
稼働温度(約):[本体]50℃ [首振り]90°
最高温度(約):345℃
素材:アルミニウム
羽根部分のガードが付いた 、
安全性の高いストーブファン 。モーターのオーバーヒートを防ぐために、本体が熱くなり過ぎた際に下部の加熱保護プレートが下がる仕組みを搭載しています。移動時に便利なハンドル付きです。
【基本情報】
サイズ(約):幅19.5×奥行き11×高さ21cm
稼働温度(約):60℃
最高温度(約):350℃
素材:アルミニウム
ブランドロゴが映えるおしゃれなヒーターファン。
人気のヒーターアタッチメントと組み合わせて使用することも可能 です。稼働音は25dBととても静かなので、静かにキャンプを楽しめます。
【基本情報】
サイズ:幅17.5×高さ19.5cm
稼働温度:50℃
最高温度:300℃
素材:アルミ
静音運転なのでほとんど音がせず、
別売りのモーターは交換可能で 、
長く愛用できます 。ミニマルなデザインが洗練された雰囲気で、ブラック、シルバー、ゴールドの3色展開もうれしいポイント。
【基本情報】
サイズ:幅21×奥行き21×高さ12.5cm
稼働温度:85℃
最高温度:350℃
素材:陽極酸化アルミニウム、ステンレス
ストーブファンの代表的メーカー・カナダのカフラモ社による定番アイテム。2枚羽根ながら空間をしっかり暖めてくれる機能性はもちろん、
高級感ある見た目 で、自宅のギア保管棚に無造作に置いておいてもサマになるのがうれしいポイント。
【基本情報】
サイズ(約):幅16×奥行き9×高さ15cm
稼働温度:75℃
最高温度:200℃
素材:アルミニウム
薄型で自宅のインテリアとしてもなじむシンプルなデザイン。
ファンにもガードが付いている ので、子どもやペットのいる場所でも怪我の心配が少なく済みます。
【基本情報】
サイズ:幅17×奥行き11×高さ17cm
稼働温度:90℃
最高温度:320℃
素材:[本体]アルミニウム製 [ガード]鉄
アラジンの「ブルーフレームヒーター」や「ポータブル ガス ストーブ」に合わせた設計のストーブファン。
熱を遠くまで届ける創風リング は、誤って羽根に触れてしまわないようにする効果もあり安全に使用できます。
【基本情報】
サイズ(約):幅20×奥行き16×高さ24cm
稼働温度:200℃
最高温度:350℃
素材:アルミニウム、ステンレス、鉄
ストーブファンの選び方 ストーブファンは羽根の枚数やデザインなどさまざまな違いがあります。 ここでは6つのポイントに注目して、ストーブファンの選び方を詳しく紹介します。
ストーブの種類と耐熱温度 ストーブファンはストーブの熱を利用して回転する仕組みであるため、天板が熱くなる「薪ストーブ」「石油ストーブ」「ガスストーブ」で使用できます。この3種類に該当するものでも、天板が熱くならないモデルでは使えない ため注意しましょう。
また、ストーブファンには製品ごとに、推奨される稼働温度と最高温度が設定されています 。ストーブの天板が稼働温度に達しなければストーブファンの羽根が回らず、最高温度を超えると故障の原因になることも。そのため、購入前に自分が使用するストーブの天板の温度を確認して、ストーブファンが使えるかどうかをチェックし ておきましょう。
羽根(ブレード)の枚数と大きさ ストーブファンの風量にかかわるのが羽根(ブレード)の枚数と大きさです。枚数が多く 、羽根が大きいほど風量が増す 傾向にありますが、羽根が多く大きいと重さも増えるため、キャンプなどのアウトドアシーンで使いたい人は注意が必要です。
ストーブファンの羽根の枚数は2〜6枚程度の製品が展開されており、4枚のものが主流です。風量重視の人は5〜6枚の羽根が大きいモデルを選び、軽量性にこだわりたい人は2〜3枚のアイテムをチェックしてみましょう。
静音性 いくら暖房効率を上げたくても、耳障りになるほど稼働音がうるさくては、薪ストーブや石油ストーブの温かい雰囲気が台無しです。ストーブファンは静音性に優れたモデルが多いですが、静音性は製品によって若干異なります。
薪ストーブや石油ストーブをつけっぱなしで寝ることはないため、多少うるさくても実害はあまり出ませんが、音に敏感な人は25dB前後を目安に選んでみる ことがおすすめです。
【騒音の目安】
首振り機能 ストーブファンは1方向にしか風を送れないことが欠点で、ストーブを設置する場所によっては風が来ず、思ったように暖まらないなんてことも。そんなときに注目したいのが「首振り機能」付きのモデル。
これは扇風機のように45°程度首を振ってくれる機能 で、電源を使わずスイッチをオンオフするだけで、機能が切り替えられるので操作も簡単です。暖かい空気がより早く行き渡るので、広い部屋やテントで使いたい人はチェックしてみましょう。
耐久性 ストーブファンの口コミをチェックしているとチラホラ目に入る故障や破損の報告。アイテム自体がややセンシティブで、度重なる故障で複数台購入している人も少なくありません。特にキャンプなどで外に持ち出す人は取り扱いに注意が必要。ケースなどを使わずに持っていくと、落下時に羽根が曲がって動かなくなったり、動きが悪くなったりすることもあります。
そのため、外で使いたい場合は、必ずケースや箱に入れて持ち運びましょう 。また、故障が心配な人は製品に保証期間が付いているものを選ぶ と安心です。
保護カバー ストーブファンは扇風機のように羽根が回ることで風を発生させる仕組み。そのため、回っている羽根に誤って触れてしまうと非常に危険です。扇風機とは違い非常に高温なため、火傷を負う可能性もあります。そのため、子どもやペットの近くで使う場合は 、羽根に保護カバーが付いているモデルを選びましょう 。
もし保護カバーが付いていないモデルを選ぶ場合は、ストーブ自体を大きなカバーで囲うことも一つの方法です。怪我を負わないよう細心の注意を払うことを心がけましょう。
ストーブファン使用時の注意点 基本的には安全に使うことができるストーブファンですが、使用にはいくつかの注意点があります。事前にしっかり確認しておきましょう。
熱されているので素手で触らない ストーブの上に置いて使うファンは、ファン自体も熱くなっています 。見た目ではなかなかわかりにくいので、使用後すぐに片付けるのではなく、しっかり冷ましてから片付けるようにしましょう 。ストーブと同じタイミングなどで片付けるのが安心です。
耐熱温度以下での使用に限る ストーブファンには耐熱温度 があるので、それがストーブ本体の最高温度 を超えないように注意が必要!特に薪ストーブは600℃前後まで温度が上がることもあるので危険です。
耐熱温度を超えたまま使用するとファンが壊れてしまう こともあるので、購入の際にはそれぞれの耐熱と最高温度をしっかりと確認するようにしましょう。
ストーブファンが回らないときの対処法 ストーブファンを初めて使う人の中には、「ストーブファンが回らない」トラブルが発生することもあります 。もし羽根が回らない場合は、以下の表の原因と対処法を参考にしてみてください。解決しない場合は故障している場合もあるため、製造元に問い合わせましょう。
【ストーブファンが回らない原因と対処法】
ストーブファンで効率良く暖かさをアップしよう ストーブファンは、ストーブの暖房効果を効率良く引き出す便利なアイテム。購入しやすい価格帯のものから、デザイン性に優れたモデルまで、意外と選択肢が多いので、冬の必須ギアとしてぜひ試してみてください!
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ストーブは冬キャンプを快適に過ごすために必須の暖房アイテム。使用する燃料は石油、薪、ガス、電気の4種類で、それぞれにメリット・デメリットがあります。そのため用途に合わせて選ぶのがおすすめです。
ただし、ストーブの使用には一酸化炭素中毒になる危険性があるため、取り扱いには十分に注意する必要があります。
今回は、アウトドアライフスタイルアドバイザーである寒川さん監修の下、各4種類のストーブのメリットから選び方や使い方、ストーブを安全に使うための注意点まで幅広くお届け!寒川さんセレクトおすすめ商品も紹介するので、ぜひ参考にしてください!