飯盒おすすめ24選!キャンプや登山に大活躍!種類や選び方も徹底解説
アウトドアやキャンプに大活躍の飯盒の種類や選び方を詳しく解説します。ソロキャンプに人気の戦闘飯盒2型や、お弁当箱としても使いやすいメスティン型など、種類ごとのおすすめ商品も紹介しているので参考にどうぞ。炊飯だけでなく、多くの料理に使えます。
「飯盒」はキャンプ料理に重宝するアイテム!
「飯盒」は、アウトドア調理をするためにつくられた鍋です。軽量なアルミ製のものが多く、19世紀後半にヨーロッパでアルミニウムが量産可能になったことをきっかけに「飯盒」は生まれ、鉄製の野外調理器具にとって代わり、各国の軍の装備として広がりました。
携帯性に優れた飯盒は、キャンプや登山などのアウトドアシーンで大活躍!ほかほかのご飯を炊くのはもちろん、さまざまな料理をつくることが可能です。
飯盒炊爨と飯盒炊飯の違いは?
飯盒炊爨(はんごうすいさん)、飯盒炊飯(はんごうすいはん)と2通りの呼び方があります。どんな違いがあるのか気になる方も多いですよね。結論からいうと、呼び方の違いだけで両方ともほぼ同じ意味で使われています。
「爨」には「かまど」という意味があり、元々は飯盒で炊事をすることを「飯盒炊爨」と呼んでいました。現在も多くの辞書で「飯盒炊爨」と記載していますが、お米を炊く=炊飯のイメージから、「飯盒炊飯」と呼ばれることが多くなったようです。
飯盒のメリット・デメリット
飯盒は内ふたと外ふたが付いており、この二重構造のおかげでご飯をふっくら炊飯できます。二重のふたは気密性を高める効果もあるので、カレーやスープなどの煮込み料理にも大活躍!また、本体とふたを別々に使うこともできるので料理の幅が広がります。中に小物を収納できるので、持ち運びに便利な点もメリットといえます。
飯盒は直火にかけることが多いため、炭のすすが付きやすい、中が焦げ付きやすい点はデメリット。汚れたときのお手入れは少々面倒です。また、飯盒は縦長の形状となっているため、バランスが安定しにくいことも。地面が平らな場所なら問題ありませんが、傾斜がある場所で安定させるのに苦労するかもしれません。
飯盒の種類
ひとことで飯盒といっても、その種類はさまざま。いろいろな形のものがあり、どれを選んだらいいか迷ってしまいます。ここでは、飯盒の種類を4つに分け、特徴を紹介!
兵式飯盒
もともと、ドイツやフランスの軍隊の装備として用いられていた飯盒ですが、旧日本軍時代に日本の事情に合わせて形状や機能が変化していきました。そうしてできたのが、「兵式飯盒」です。現在も定番の形で、飯盒ときくと、このソラマメ型の兵式飯盒を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
リュックにフィットしやすく、調理の場所も取らない合理的な形が使いやすく、ワイルドなキャンプを楽しみたい方にうってつけ!4~5合の炊飯ができる大型のものや、2合炊きの「戦闘飯盒2型」などサイズも豊富です。
丸形飯盒
丸形の飯盒は熱が均等に伝わりやすいので、ムラなくおいしいご飯が炊けるのが特徴。安定感が高い、洗いやすいといったメリットもあります。鍋と似た形状なのでさまざまな調理に使いやすく、キャンプ初心者におすすめです。
パッキングの際にデッドスペースができやすい点がデメリットですが、中にほかの調理器具を収納しやすいので持ち運びは便利です。
メスティン型
メスティンは、平たい四角型のアウトドア用調理器具。ハンドルが側面に付いているので持ちやすく、炊飯以外にも煮る・焼く・揚げる・蒸すなどさまざまな調理が可能です。
お皿やお弁当箱としても使えるので、荷物を減らしたい登山やツーリングキャンプにもぴったり。ハンドルを折りたたむとさらにコンパクトに持ち運べます。
ライスクッカー型
ライスクッカーは炊飯に特化した鍋で、焦げつきにくく吹きこぼれにくいのが特徴。一般的な飯盒より厚みがあるため、短時間でムラなくご飯を炊くことができます。自宅でも使いやすいので、キャンプの頻度が少ない人、自宅で直火炊飯をしたい人にもおすすめです。
飯盒の選び方のポイント
飯盒を選ぶとき、チェックすべきポイントを紹介します。使用シーンをイメージしながら、自分に合ったものを選びましょう。
【サイズ】ソロなら1~3合ファミリーなら4合程度を目安に
まずは使う人数に合わせたサイズをチェックしましょう。1~2人の少人数なら2~3合ほどの容量がおすすめ。比較的コンパクトなので持ち運びの負担も減らせます。
ファミリーやグループキャンプなら、3~4合の大型のものが便利!炊飯以外にも麺を茹でる、スープをつくる、といった調理もしやすいのでさまざまなシーンで活躍します。
【素材】初心者にはアルミ製が使いやすい
飯盒の素材は、
アルミ・ステンレス・チタン・鉄などの金属が主流。それぞれに特長があるので、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
熱伝導率が高く、時短調理が叶います。低価格で軽量な点も魅力。ただし、強度はやや低めなので衝撃で傷が付いたり凹んだりすることも。無加工なものはシーズニングが必要です。
サビにくく丈夫なため、アウトドアシーンでタフに使えます。アルミと比較すると熱伝導率は低めで、焦げ付きやすい点はデメリットですが、光沢があり、スタイリッシュなデザインが多いのもポイント。
- チタン
チタンの魅力は、なんといってもその軽さ!やや値は張りますが、ツーリングキャンプや登山など、とにかく荷物を軽くしたい方におすすめの素材です。熱伝導率は低く、調理が難しいので中~上級者向けです。
鉄は保温性が高いため、シチューやポトフのような本格的な煮込み料理にも適しています。サビやすいため手入れに手間はかかりますが、使い込むほどに味わいが増します。重さがあるため、持ち運びしにくい点はデメリットといえるでしょう。
初心者には、熱伝導率が高く、扱いやすいアルミがおすすめ!安価な上にラインナップも豊富なので、好みのアイテムを見つけやすいのもポイントです。
【機能】取っ手やフタの使い勝手にも注目
意外と見落としがちなのが、取っ手やふたの機能性。取っ手が上に固定できるものなら調理中熱くなりにくく、使いやすいです。さらに、ふたにも取っ手が付いていれば調理中の開け閉めが簡単にできて便利。ふたをフライパンのように使いたい場合は、ふたにも取っ手が付いているかどうかも確認しましょう。
【加工】手軽さ重視ならアルマイト加工のものを
現在販売されている飯盒はほとんどが加工されているため、シーズニングが不要な製品が多いです。アルミの場合はアルマイト加工されている製品がおすすめ。シーズニング不要なうえに、酸化による黒ずみや、こびり付きも防いでくれるので使いやすさがアップします。
ほかにも、焦げ付きやこびり付きを防ぎ、お手入れをラクにしてくれるフッ素加工が施されているものもあるのでチェックしてみましょう。
【兵式】飯盒おすすめ8選
【丸形】飯盒おすすめ5選
【メスティン型】飯盒おすすめ7選
【ライスクッカー型】飯盒おすすめ4選
飯盒の代用として空き缶でお米が炊ける
実は、飯盒がなくても空き缶を代用してお米が炊けます。もちろん飯盒やライスクッカーなどの調理器具を使った方が簡単においしく炊飯できますが、空き缶での炊飯を覚えておくと非常時にも役立ちます。
炊き方は基本的には飯盒と一緒です。空き缶はやや焦げ付きやすいですが、コツさえ掴めば大丈夫!焦げ付く原因は沸騰する水分不足なので、水分がなくなるタイミングを見計らいこまめに確認するのがポイントです。
飯盒を使ってアウトドアでもおいしいご飯を炊こう
昔からアウトドアで親しまれている飯盒。ちょっと古臭い、と思う人もいるかもしれませんが、一つ持っているといろいろな料理に使えますよ。自分に合った飯盒を見つけてアウトドア料理を楽しみましょう!