簡単でおいしいポップコーンの作り方!自宅やキャンプで挑戦してみよう
鍋やフライパンを使って簡単に作れるポップコーン。味付けも塩だけでなくキャラメルやバターしょうゆなどいろいろと楽しめるため、キャンプシーンでとても万能です。基本レシピからアレンジ方法、電子レンジを使った面白レシピを紹介します。
ポップコーンの基本の作り方
使う道具はふたつきの鍋
ポップコーンを作る際に一番大切なのはふたつきの鍋を準備すること。もしくはそれに準ずるものを使えば作れます。なぜふたが必要かというと、粒が破裂したときに鍋の外に飛び出してしまうからです。もちろんフライパンでもふたがついていれば大丈夫!
キャンプでおすすめなのがメスティンです。直火にかけられるメスティンは、一つ持っていると少量の料理の時に便利ですし、ご飯も炊けます。万能なメスティンがあれば、ポップコーンも手軽に作れます。
レシピはこちら
今回は「マッシュルーム型」のポップコーンが作れる粒を使った、基本的なレシピを紹介します。
【材料】
【レシピ】
- フライパンや鍋にコーンとオリーブオイル、食塩を入れます。コーンに油がしっかりと絡むようにヘラなどで混ぜる。
- ふたをして、やや強めの火にかける。
- コーンのはじける音が聞こえ始めたら、火からフライパンを少し浮かせて加熱をしながらゆする。
- はじける音が終わったら完成。
ポイントは火加減です。はじめはやや強めの火から始めますが、はじける音が減ってきたら段々と火から離していくこと。
作る前に知っておきたいポップコーン知識
ポップコーンになるかどうかはコーンの品種による
とうもろこしは全部で6種類あります。その中でポップコーンになる種類は1種類のみ。一般的にスーパーで売られているとうもろこしはスイートコーンという名称で、ポップコーンにはなりません。
とうもろこしの種類は、家畜の飼料として利用されるもの、メキシコ料理のトルティーヤに使われるものなど、それぞれの特徴を生かして加工されています。
6種類の中に「ポップコーン」という名前のとうもろこしがあります。これが、ポップコーンに使われる品種です。ポップコーンは爆裂種といわれる種類で、粒の皮が非常に硬いのが特徴。乾燥させると硬くなるのですが、他の種類のとうもろこしの粒は乾燥させても、ポップコーンほど硬くなりません。そのため、他のとうもろこしではお菓子のポップコーンにはなりません。
硬い粒を加熱することで、粒の中の水分が水蒸気となり膨張。皮が圧力に耐え切れず、ほど良い具合に皮が破れることで、ポップコーンができあがります。
ポップコーンは2種類ある!
ポップコーンの形状は、2種類あります。まだまだ塩味が主流だったころによく見かけていたのは「
バタフライ型」といわれるタイプ。チョウチョが羽を開いたように大きく広がるフォルムから名づけられました。
最近では塩味以外に、いろいろな味付けがされいるものが出てきました。いろいろな味のコーティングに適しているのが「
マッシュルーム型」と呼ばれているタイプ。
全体に丸みがあるキノコのような形状が特徴。ここ数年でたくさん見かけるようになった形です。
実はこの2種類、ポップコーンになる前の粒の時からすでに形に違いがあります。「バタフライ型」は少し縦長の
ほっそりとした形状をしているのに対して、「マッシュルーム型」は
下の方が丸みを帯びていてぽっちゃりした形状です。すでに粒のころから形状が違うため、購入する際には気にかけて見てみてください。
また、調理時の音も「バタフライ型」はポンポンと軽快にはじける音がなりますが、「マッシュルーム型」ポンポンの間にモコモコと粒が膨らむ音も聞こえます!2種類のポップコーン作りに挑戦して、音の違いを聞いて楽しむのも良いです。
主に乾物店などで市販されている爆裂種は大半が「バタフライ型」です。「マッシュルーム型」の購入はネット通販が中心となります。現在は家庭用に小分けされた商品もあるため「マッシュルーム型」も手軽に楽しめます。
【ポップコーンの種類】
おつまみぴったり!塩系アレンジポップコーン
普通のポップコーンだと物足りない方のために、塩系と甘味系に分けてアレンジポップコーンを紹介します。まずは塩系アレンジポップコーンから!
バターしょうゆポップコーン
バターしょうゆポップコーンは塩味と並んで昔から人気のある味付け。バターの風味としょうゆのこんがりとした味わいが絶妙なポップコーンです。バターやしょうゆはキャンプの時に持っていると何かと便利な調味料なため、急遽ポップコーンを作りたい!と思ったらすぐに挑戦できます。
【材料】
- ポップコーン(種でもOK)40g
- バター40g
- しょうゆ大さじ2
【レシピ】
- 基本のレシピをもとに、種からポップコーンにします。できあがったポップコーンは一度お皿へ移す。
- フライパンを熱して、バターを先に入れます。バターが溶けたらしょうゆを入れてよく混ぜる。
- ポップコーンをフライパンへ戻してよく絡ませませたら完成。
レシピの詳細はこちら:
バターしょうゆポップコーン七味唐辛子味
普通のポップコーンを作るときに七味唐辛子を加えるだけの簡単アレンジレシピです。スパイシーな食べ物が好きな方は、ぜひ挑戦してみてください。
【材料】
【レシピ】
- フライパンでオリーブオイルを熱した後、ポップコーンの種と塩、七味唐辛子を加える。
- 揺すりながら強火で火にかける。
- ポンポンと種が弾けて、音が止まったら完成。
オリーブオイルしょうゆポップコーン
次に紹介するのがしょうゆを使った和風テイストなポップコーン。難しい手順はないため、気軽にアレンジポップコーンを作りたい方に試していただきたい一品です。
【材料】
- ポップコーンの種
- オリーブオイル
- 塩
- しょうゆ
- 青のり
【レシピ】
- オリーブオイルを引いて、中火の状態でポップコーンの種、塩を入れて混ぜ合わせる。
- 揺すってポンポンと音がしたら弱火にし、音がしなくなったら火を止める。
- スプレーボトルに入れたしょうゆを軽くふりかけて、青のりをかけたら完成。
カレーポップコーン
カレー粉があればポップコーンにカレー粉をふりかけるだけで、簡単に作れる一品。ふりかけて味を調整するだけなため、こちらも手間なく作れます。
【材料】
【レシピ】
- オリーブオイルを引いて、中火の状態でポップコーンの種、塩を入れて混ぜ合わせる。
- 揺すってポンポンと音がしたら弱火にし、音がしなくなったら火を止める。
- カレー粉と塩コショウで味を整えたら完成。
チーズポップコーン
ポップコーンにトロトロのチェダーチーズをかけるチーズポップコーンもおすすめです。濃厚なチーズとポップコーンを同時に味わえるため、チーズ好きにはたまりません。
【材料】
- ポップコーンの種
- サラダ油
- 塩コショウ
- チェダーチーズ
- 黒コショウ
【レシピ】
- サラダ油を引いて、中火の状態でポップコーンの種、塩を入れて混ぜ合わせる。
- 揺すってポンポンと音がしたら弱火にし、音がしなくなったら火を止める。
- 完成したポップコーンを皿に盛り付けて、デコペンでチーズソースをかけ、黒こしょうをふりかけたら完成。
コンソメポップコーン
すり潰したコンソメをふりかけるポップコーンも、簡単にできておつまみにぴったりです。さらにチーズをつけてもおいしいため、ぜひお試しください。
【材料】
- ポップコーンの種
- サラダ油
- コンソメ
- ハーブソルト
【レシピ】
- サラダ油を引いて、中火の状態でポップコーンの種、塩を入れて混ぜ合わせる。
- 揺すってポンポンと音がしたら弱火にし、音がしなくなったら火を止める。
- パウダー状にすったコンソメとハーブソルトを加えたら完成。
甘いデザート系アレンジポップコーン
次に甘いアレンジポップコーンを紹介。ポップコーンはお腹にたまらない軽い食べ物なため、満腹になった食後もデザートとして気軽に食べられます。
キャラメルポップコーン
甘い系のポップコーンでは今や定番となっているキャラメルポップコーン。大人も子どもも大好きなキャラメル味はホッと一息つきたい時に食べたくなる濃い甘さが魅力的。ミルクにもコーヒーにもぴったりなため、どんなシーンでも大人気のポップコーンです!
手作りのポイントは、
キャラメルをポップコーンへ絡ませたら、固まるまで放っておくこと。カリカリのキャラメルポップコーンになります。この濃厚キャラメルソースはポップコーンだけでなく、パンケーキの上にかけて食べるのもおすすめです。
【材料】
- ポップコーン用とうもろこし1/2カップ
- サラダ油小さじ1
- (キャラメルソース・作りやすい分量)砂糖200g、水50cc、生クリーム200cc
【レシピ】
①キャラメルソースを作る。
(1)小鍋に材料を入れて中火にかけ、ぐつぐつしたまま煮る。うっすらと茶色になってきたら火からおろす。
(2)生クリームを加えて混ぜ合わせたら、そのまま冷ます。
②ポップコーンを作る。
(1)ダッチオーブンにとうもろこしを入れたらサラダ油を全体にからめる。
(2)ふたをして弱火にかける。ポンポンとはじける音が収まるまで加熱する。
③ ①のキャラメルソースをかけて全体に良くからめる。バットなどに広げてキャラメルを固める。
黒蜜きな粉のポップコーン
ポップコーンに黒蜜きな粉はあまりなじみのない組み合わせですが、和菓子のような味わいになるためおすすめです。和風スイーツが好きな方は試してみない手はありません。でき上がりにアクセントとして塩を少し加えてみるのも良いでしょう。
【材料】
【レシピ】
- サラダ油を引いて、中火の状態でポップコーンの種を入れる。
- 揺すってポンポンと音がしたら弱火にし、音がしなくなったら火を止める。
- ポップコーンをボウルに入れて、黒蜜を全体にかけ、最後にきな粉をまぶしたら完成です。
ハニーポップコーン
子どもが大好きな蜂蜜とポップコーンの組み合わせ。お家で作れたら子どもも喜ぶこと間違いありません。蜂蜜の量で甘さを調節しましょう。
【材料】
【レシピ】
- サラダ油を引いて、中火の状態でポップコーンの種を入れる。
- 揺すってポンポンと音がしたら弱火にし、音がしなくなったら火を止める。
- できあがったポップコーンに蜂蜜をかけたら完成。
モカチョコポップコーン
スイーツの王様チョコレートとポップコーンの組み合わせ。おいしくないはずがありません。インスタントコーヒーを加えるのがポイントで、ほど良い苦味のあるポップコーンに仕上がります。子どもと一緒に作ると楽しいですよ。
【材料】
- ポップコーンの種
- サラダ油
- ホワイトチョコレート
- 牛乳
- インスタントコーヒー
- 砂糖
- バター
【レシピ】
- サラダ油を引いて、中火の状態でポップコーンの種を入れる。
- 揺すってポンポンと音がしたら弱火にし、音がしなくなったら火を止める。
- モカチョコの材料(ホワイトチョコレート、牛乳、インスタントコーヒー、砂糖、バター)を混ぜてたものを加熱して溶かし、ヘラで混ぜ合わせる。
- ふたのある容器にポップコーンとモカチョコを入れ、シャカシャカ混ぜ合わせたら完成。
ホワイトチョコとレモンのポップコーン
【材料】
- ポップコーンの種
- サラダ油
- レモン
- ホワイトチョコレート
【レシピ】
- サラダ油を引いて、中火の状態でポップコーンの種を入れる。
- 揺すってポンポンと音がしたら弱火にし、音がしなくなったら火を止める。
- 事前に溶かしておいたホワイトチョコレートをからめてレモンをふり絞ったら完成。
電子レンジで作って持って行きたいポップコーンのレシピ
電子レンジで作るユニークなポップコーンを紹介します。キャンプ場で電子レンジは使えないため、自宅であらかじめ作ってから持っていきましょう。
紙風船ポップコーン
紙風船にとうもろこしを入れ、電子レンジで加熱して作るポップコーンです。複数のファミリーでキャンプに行くときのお土産として持って行ったら一躍人気者になれるレシピ!紙風船を使って作るなんて斬新ですが、見た目のフォルムがかわいいポップコーンです。空気を入れる銀色の部分がレンジに反応する場合があります。最近はポップコーン専用の紙風船も販売されているようなため、心配な場合は専用の紙風船を使用してください。
【材料】
- 紙風船小さい物
- オリーブオイル小さじ1
- 塩少々 または 小さじ1の1/4をお好みで
- 乾燥コーン大さじ2
【レシピ】
- ポップコーンのもと(乾燥コーン)大さじ2を紙風船の穴から入れる。
- オリーブオイル小さじ1と塩も入れる。
オリーブオイルはストローやスポイト使うと入れやすいです。
- レンジで2分弱位 (1分50秒)加熱する。
レンジによってワット数が違うため、様子を見ながら温めましょう。完成の目安は、紙風船が膨らんで音がなくなった時です。
レシピの詳細はこちら:
紙風船ポップコーン
生とうもろこしでそのままポップコーン!?
見た目のインパクトの強さがとてつもないポップコーン!家で作っておいたものを持って行くのも良いですが、もし電子レンジ付きのキャビンなどに宿泊する機会があれば、その場で作ると面白いです。
できたてのポップコーンは非常に熱いため電子レンジから取り出す際は注意してください。
【材料】
【レシピ】
- コーンにバター、または油を塗ります。
- 袋にコーンを入れ、入り口を折りたたみます。
- 先ほどと同じように、2つ目の袋の中に②を入れます。
- 電子レンジで4分加熱したら完成。
マシュマロポップコーン
ねっちりとした食感が特徴で甘党にはたまらないアレンジレシピ。電子レンジがあれば気軽に作れます。家で作ってデザートとしてキャンプに持っていくのも良いでしょう。
【材料】
【レシピ】
- サラダ油を引いて、中火の状態でポップコーンの種を入れる。
- 揺すってポンポンと音がしたら弱火にし、音がしなくなったら火を止める。
- マシュマロを耐熱ボールに入れて、ラップはかけずに30〜40秒ほど加熱する。
- 溶けたマシュマロにポップコーンを加えて、水で濡れたスプーンで混ぜたら完成。
油なしポップコーンの作り方
ポップコーンを作ったけど、フライパンに付いた油汚れを落とすのが、面倒くさいと感じた方も多いのではないでしょうか?実は油なしでポップコーンを作れます。ここでは、油なしで作るヘルシーポップコーンの作り方を解説します。
【材料】
【レシピ】
- ポップコーン用の豆を、油をひいてないフライパンに入れる。
- ふたをして、焦げ目がつかないように、中火で熱する。
- 5分程度で完成。
【注意点】
- ポップコーンの不発を防ぐために、フライパンを揺らしながら熱する
- 焦げないように、中火と弱火で火加減を調節する
ポップコーンのアレンジレシピで味が馴染まない時の対処法
アレンジレシピを作るとき、ポップコーンとなかなか味が馴染まないこともあります。塩系の場合は油を少し垂らした後に混ぜてみてください。ポップコーンの周りに油のコーティングができて粉末状の調味料が吸い付きやすくなります。この時、粗塩など粒の大きい塩を使用していた場合には、可能な限り細かい形状のものに変えると味のなじみが良くなります。
また、甘い系の味付けをする場合は、砂糖を粉砂糖へ変えてみると良いです。形状が細かくなるだけで、ポップコーンの凹凸に絡みやすくなります。最初からしっかりとした味付けがしたい場合は、基本のポップコーンを作る段階で油やバターをしっかりと入れてはじかせること。他の味を追加したい時に油のコーティングのお陰で味付けしやすくなるためおすすめです!
最近はネットでポップコーン専用のシーズニングも販売されています。たくさんの種類が入っているお試しセットもあるため、毎回違う味を試してみるのもキャンプのワクワク感が増します。
ポップコーンでキャンプを楽しもう!
お好みのポップコーンの作り方やアレンジ方法はありましたか?キャンプシーンでのおやつや、つまみを選ぶのは大人になっても遠足に行く前日のような心が弾む気持ちになります。これからのキャンプおやつのレパートリーに新たに手作りポップコーンを加えてみては?