パラコードのアレンジ術5選!キャンプギアをカスタマイズできる簡単な方法を紹介します
パラコードは、命を守るために使用するものなので頑丈さが魅力です。最近はアクセサリーやキャンプギアといったさまざまな用途に使用されています。今回は、パラコードを使った小物のアレンジ術を紹介!初心者でもつくりやすいように写真や動画を交えながら解説していますので、気軽に挑戦してみましょう!
パラコードはキャンプに使うロープ
パラコード(パラシュートコード)は軽くて丈夫なナイロンの紐のことで、7本の糸をよりあわせてつくられています。本来は重いものをつるすために開発されたもので、タープやテントを支える張り綱、靴紐、バックパックの補強や荷物の固定などに使うことも可能です。最近は、アウトドア小物やアクセサリーとして活用されます。
好みの長さでカットして端を火であぶっておけば、ほつれ止めができるほか、2本の両方を繋ぎ合わせることもできるなど、簡単に加工できる点も魅力です。
おすすめパラコード
ストラップや、キャンプギアを編むためのおすすめパラコードを紹介します!柄や色、機能などをチェックして、お気に入りのパラコードでオリジナルグッズを作りましょう。
用意するもの
パラコードを編むときに用意するものは基本的に3つだけ。
- 好きな色のパラコード
- はさみ
- ライターやチャッカマン
必要な長さ分に切り取るはさみはもちろん、熱して末端を処理するライターも必要です。準備するものが少なく、手軽に始められるのもパラコードアクセサリーの魅力です。
パラコードを使って小物をアレンジ5選
パラコードを使った小物アレンジ術を紹介します。普段使っている小物がさらに使いやすくなり、自分だけのオリジナルデザインにアレンジできますよ。
【その1】キーホルダー(ジッパー編み)
カラフルなロープを使って、好みの色を組み合わせれば、自分らしくカスタマイズ可能。カラビナとナスカンを使うのでホールド性が高く、カギなど大切なものを取り付けても紛失しにくいです。
▼つくり方の手順はこちら!
1.必要なものはパラコード、ナスカン、カラビナです。パラコードは1mで切ったものを2色用意し、ライターで溶かして繋げます。
2.カラビナの穴にパラコードの真ん中を通します。
3.2で通してできた輪にパラコードの先端を通します。
4.引き締めるとカラビナとパラコードが固定されます。
5.先端からナスカンを通します。ナスカンとカラビナの間がキーホルダーの長さになるのでこの段階で長さを決めます。そして写真のようにナスカンから左右にパラコードを分けて置いておきます。
6.緑のパラコードを右に持ってきます。黒のパラコードの上から右の紐を置きます。
7.黒のパラコードをずらさないように緑の紐を折り返し、真ん中の2本の間を通ります。
8.そのまま進み緑のパラコードの下を通ります。
9.ていねいに上に引き締めます。これで1つ目のジッパー編みが完成です。
10.今度は先ほどの結び方の逆で結びます。黒のパラコードを左に持っていき、その上から緑のパラコードを置きます。
11.緑のパラコードをずらさないように黒のパラコードを折り返し、真ん中の2本の間を通ります。
12.そのまま進み黒のパラコードの下を通ります。
13.ていねいに上に引き締めます。これで2つ目のジッパー編みが完成です。
14.6〜13の工程を繰り返します。
15.下まで編み終えたら余計なパラコードを切ります。
16.ライターで切った部分を処理し、固定します。
17.ライターで処理した部分が冷めたら完成です。
【上手く結ぶポイント】
パラコードを短く切ってしてしまうと、編み込んでいるうちに長さが足りなくなることも。パラコードは長め(1mほど)に準備しておきましょう
▼動画でもチェック!
【その2】ストラップ(スネークノット編み)
カメラやスマートフォン、マルチツールなどのストラップとして活躍します。また、一般的な紐よりも丈夫なので、強く引っ張たり、木に引っ掛けてしまったりしても切れる問題も少なくて済みます。好みのカラーを組み合わせておしゃれなストラップをつくってみましょう。
▼作り方の手順はこちら!
1.パラコードを真ん中で折り曲げ、中央が部分が上になるように置きます。
2.左のパラコードを右の紐に重ねます。
3.左右のパラコードが重なっている部分を押さえながら、輪の部分の下を通し「ゆ」の形にします。
4.左側に出ている2本のパラコードを交差します。この時、手前のパラコードが下を通るように移動します。
5.交差させて上になったパラコードを、矢印のように右の輪の中へ通します。
6.編んだパラコードが抜けてしまわないように押さえながら通します。
7.持ち上げて引き締めていきます。この時、結びたい位置に結べるように位置を調整します。
8.しっかり引き締めて一つ目の結び目が完成です。
9.同様の結び方を繰り返すとかわいらしいデザインになります。このとき、隙間がないように詰めて結ぶのがポイント。必要な長さまで編んで、いらない部分のパラコードはカットしてライターなどで処理をして完成です。
【上手く結ぶポイント】
1〜6のパラコードの動きが少し複雑なので、しっかり紐を押さえながらずれないように編んでいきましょう
▼動画でもチェック!
【その3】ジッパータブ(スネークノット編み)
スネークノット編みの応用編です。バッグなどのファスナーにつければ、より開閉しやすくなります。
【作り方】
- ファスナーの穴にパラコードを通し左右の長さが均等になるよう長さを調整します。
- スネークノットの編み方で必要な長さになるまで編みこみます。
- 編み終わったら不要な部分を切り、端を焼き固めたら完成。
【上手く結ぶポイント】
パラコードを短かすぎると編むのが難しくなってしまいます。紐は長いまま編み込み、必要な長さまで編めたら切って処理をするのがおすすめです
▼動画でもチェック!
グリップ
ナイフやハンマーの持ち手に巻き付けてグリップにするアレンジもおすすめ。持ちやすくなるという機能面の向上に加え、デザインもワンランクアップします。
▼作り方の手順はこちら!
1.グリップをつくりたい位置の下にパラコードを置きます。このとき、パラコードの中央が柄の下にくるようにします。
2.左のパラコードが上になるように柄の上でクロスします。
3.左のパラコードの先端をクロスした左脇に通します。
4.左右のパラコードを引き締めます。これで一つ目の結び目が完成です。
5.さらに柄をひっくり返し裏側にも編み込みます。先ほどと同じように左のパラコードが上になるようにクロスします。
6..3と同じように左のパラコードの先端をクロスした左脇に通します。
7.左右のパラコードを引き締めます。これで裏側も一つ目完成です。
8.2〜7を繰り返して必要な長さになるまで編みます。
9.必要な長さまで編み終わったらパラコードをカットして、解けないようにライターで処理します。
10.火で処理した部分が冷めたら完成。
【上手く結ぶポイント】
グリップは裏表の2面で編んでいくので、ひっくり返しやすいハンマーやナイフなどがおすすめ!ロープをカットして火で処理するときは、十分に溶かして止めましょう
▼動画でもチェック!
【その4】ブレスレット(コイル編み)
続いてはブレスレットのつくり方を紹介します。普段はアクセサリーとして身に着けながら、もしものときは解いてロープとして活用もできます。おしゃれをしながら万が一に備えられる機能的アクセサリーです。
▼作り方の手順はこちら!
1.まずはブレスレッットの止め具であるストッパーノットをつくります。ロープの端を折り曲げて、中央が奥になるように持ちます。ロープの中央を矢印のように手前に持って左手で押さえます。
2.2つの輪ができます。
3.右側の輪が手前にくるように重ねます。
4.奥の輪を少し細め、手前の輪に通します。
5.奥の輪を通すことでできた輪に、パラコードの先端を通しそのまま引き上げます。
6.ていねいに引き締めながら形を整えるとストッパーノットの完成です。
7.6でつくったストッパーノットから自分の手首のサイズを測ります。少しだけ長めにしておきましょう。
8.手首の長さが測れたら、手首の長さのパラコードが3本になるようにさらに1往復します。
9.ストッパーノットが入るギリギリの幅を開けてパラコードを巻きつけていきます。
10.このとき緩くならないようにきつめに巻きつけていきます。巻きつけるパラコードを回してしまうと捻れてしまうので、本体を回して巻きつけるのがコツです。
11.ギリギリまで巻ききらず、軸となっている部分の輪が少しだけ出ている状態までで止めます。
12.巻きつけていたパラコードを少しだけ余らせてカットします。
13.カットしたパラコードの先端を、巻ききらずに出しておいた輪に通し引っ張ります。
14.形を整えて、ストッパーノットと反対側の輪に通せば完成です。
15.手首につけるとこのような感じになります
【上手く結ぶポイント】
緩くなってしまうことが多いので、きつめに巻きつけましょう。巻きつけている際に隙間ができないように押し上げながら巻くと緩みなくつくれます!
▼動画でもチェック!
パラコード1本あればできる!簡単ブレスレットの編み方
パラシュートコード、略して「パラコード」。もともとはパラシュートと人をつなぐナイロン製ロープとして使われていました。近年、耐久性やデザイン性の高さからブレスレットや靴紐として使う人が増えています。今回は、バラコードの活用術や簡単なブレスレットの編み方、おすすめの商品まで詳しく紹介。オリジナルのパラコードブレスレットを作ってみましょう。
【その5】ペットのリード(ブーツレース編み)
しっかりとした強度があるので愛犬のリードとしても活用可能です。リードを手作りすれば、毎日の愛犬との散歩もさらに楽しくなること間違いなし。
▼作り方の手順はこちら!
1.必要なものは、パラコード3本、ナスカンです。パラコードは軸用を2本(黒)、編み込み用を1本(緑)用意します。今回はキーホルダーサイズのものをつくるため、軸用を約2m、編み込み用を約1m用意しました。リーフ度として使用する際はさらに長さが必要となります。
2.ナスカンに軸用のパラコードをくくりつけます。パラコードを左右対象になるように中心で折り、中心部分をナスカンに通します。
3.通した中心部分の輪に先端をれます。
4.さらに引っ張ると写真のようにくくりつけられます。
5.この作業をもう1本のパラコードでも行います。
6.繋がっている4本のパラコードの中2本を中心に寄せ、端の2本は少し開いて置いておきます。
7.右のパラコードを左へ移動させ輪をつくります。その上から左のパラコードを下ろします。
8.下ろした左のパラコードを矢印のように、中2本のパラコードの下を通り7でできた輪に下から上に通します。
9.両パラコードの先端を少しだけ引き締めます。
10.編み込み用のパラコードを通します。右の輪の上、中2本の下、左の輪の上を通ります。この時編み込み用のパラコードの中心が中央にくるようにします。
11.編み込み用のパラコードが通ったら引き締めます。
12.7の左右逆をしていきます。左のパラコードを右へ移動させ輪をつくります。その上から右のパラコードを下ろします。
13.下ろした右のパラコードを矢印のように、中2本の下を通り12でできた輪に下から上に通します。
14.両パラコードの先端を少しだけ引き締めます。
15.左の編み込み用のパラコードを右の輪の中に通します。
16.15と同じように右の編み込み用のパラコードを左の輪の中へ通します。
17.軸のパラコードを引き締めます。
18.引き締めると編み込み用のパラコードでバッテンができています。
19.右のパラコードを左へ移動させ輪っかをつくります。その上から左のパラコードを下ろします。
20.下ろした左のパラコードを矢印のように、中2本のパラコードの下を通り19でできた輪に下から上に通します。
21.両パラコードの先端を少しだけ引き締めます。
22.右の編み込み用のパラコードを矢印のように輪の下から上に通します。
23.反対も同じく、左の編み込み用のパラコードを矢印のように輪の下から上に通します。
24.軸のパラコードを引き締めます。
25.左のパラコードを右へ移動させ輪をつくります。その上から右のパラコードを下ろします。
26.下ろした右のパラコードを矢印のように、中2本の下を通り25でできた輪に下から上に通します。
27.左の編み込み用のパラコードを右の輪の中に通します。
28.右の編み込み用のパラコードを左の輪の中へ通します。
29.軸のパラコードを引き締めます。このあと19に戻り必要な長さまで編み込んでいきます。
30.編み終わったら形を整えて、余分なパラコードを切りライターで処理をしてしっかりくっつけます。
31.ライターで処理をしたところが冷めたら完成です。今回は約13cmの長さのキーホルダーサイズのものができました。
【上手く結ぶポイント】
編み込む際に動かないようにテープなどで固定すると編みやすいです!手順が複雑で難しいですが、一つ一つていねいに編み込んでいきましょう。
▼動画でもチェック!
知っておきたいロープの結び方の基本!便利な結び方6選も!
キャンプに行くと必ず行う作業の一つがロープを結ぶこと。テントやタープのラインを張ったり、寝袋や濡れた物を干すためのロープや車のキャリアに荷物を結び付けたり荷物をまとめたり。ところが、結び目がほどけてしまったり、なかなかしっかりとロープが張れなかったりすることはありませんか?そこでキャンプで必ずと言っていいほど使う、簡単で役に立つロープの結び方やロープの必要量を紹介します。
パラコードをアレンジして、自分の好みのキャンプ小物をつくろう!
今回は、パラコードを使った小物のアレンジ術を紹介しました。アウトドアで使うロープにはさまざまな種類がありますが、パラコードは自分で編んで楽しめるロープのひとつ。編み方を覚えておけば、自分好みのキャンプ小物がつくれます。ぜひ一度、チャレンジしてみましょう。
簡単なのに大活躍するロープ術!バタフライノットを習得しよう
ロープで「輪っか」をつくれるバタフライノットは、強度の高い結び方として知られており、輪っか部分にテンションがかかっても緩むことがありません。また、解きたい時には容易に解くことが可能です。実用性の高いバタフライノットについて、結び方と使用法を紹介します。