パラコードでつくるストラップ、キャンプギアの編み方を解説!
パラコードは、命を守るために使用するものなので頑丈さが魅力です。最近はアクセサリーやキャンプギアといったさまざまな用途に使用されています。今回は、パラコードを使った小物のアレンジ術を紹介!初心者でも作りやすいように写真や動画を交えながら解説していますので、気軽に挑戦してみましょう!
パラコードはキャンプに使うロープ
パラコード(パラシュートコード)は軽くて丈夫なナイロンの紐のことで、7本の糸をよりあわせて作られています。本来は重いものを吊るすために開発されたもので、タープやテントを支える張り綱、靴紐、バックパックの補強や荷物の固定などに使うことも可能です。最近は、アウトドア小物やアクセサリーとして活用されます。
好みの長さでカットして端を火であぶっておけば、ほつれ止めができるほか、2本の両方を繋ぎ合わせることもできるなど、簡単に加工できる点も魅力です。
おすすめパラコード
ストラップや、キャンプギアを編むためのおすすめパラコードを紹介します!柄や色、機能などをチェックして、お気に入りのパラコードでオリジナルグッズを作りましょう。
用意するもの
パラコードを編むときに用意するものは基本的に3つだけ。
- 好きな色のパラコード
- はさみ
- ライターやチャッカマン
必要な長さ分に切り取るはさみはもちろん、熱して末端を処理するライターも必要です。多くを準備しなくてもできるパラコードの手軽さと無骨さに、多くの人が魅了されています。
パラコードを使って小物をアレンジ
パラコードを使った小物アレンジ術を紹介!ロープを編みこむと、普段使っている小物がさらに使いやすくなります!自分だけのオリジナルデザインを作ってみましょう。
キーホルダー(ジッパー編み)
カラフルなロープを使って、好みの色を組み合わせれば、自分らしくカスタマイズ可能。カラビナとナスカンを使うのでホールド性が高く、カギなど大切なものを取り付けても紛失しにくいです。
▼作り方の手順はこちら!
1.必要なものはパラコード、ナスカン、カラビナです。パラコードは1mで切った物を2色用意し、ライターで溶かして繋げた物です。
2.カラビナの穴にパラコードの真ん中を通します。
3.2で通してできた輪にパラコードの先端を通します。
4.引き締めるとカラビナとパラコードが固定されます。
5.先端からナスカンを通します。ナスカンとカラビナの間がキーホルダーの長さになるのでこの段階で長さを決めます。そして写真のようにナスカンから左右に紐を分けて置いておきます。
6.緑の紐を右に持ってきます。黒の紐の上から右の紐を置きます。
7.黒の紐をずらさないように緑の紐を折り返し、真ん中の2本の間を通ります。
8.そのまま進み緑の紐の下を通ります。
9.ていねいに上に引き締めます。これで1つ目のジッパー編みが完成です。
10.今度は先ほどの結び方の逆で結びます。黒の紐を左に持っていき、その上から緑の紐を置きます。
11.緑の紐をずらさないように黒の紐を折り返し、真ん中の2本の間を通ります。
12.そのまま進み黒の紐の下を通ります。
13.ていねいに上に引き締めます。これで2つ目のジッパー編みが完成です。
14.6〜13の工程を繰り返します。
15.下まで編み終えたら余計な紐を切ります。
16.ライターで切った部分を処理し、固定します。
17.ライターで処理した部分が冷めたら完成です!今回は約10cmのキーホルダーができました!
【上手く結ぶポイント】
パラコードの長さは初めから短くしてしまうと、最後の方で足りないということもあると思うので長めに準備しておきましょう!
▼動画で確認したい方はこちら!
ストラップ(スネークノット編み)
カメラやスマホ、マルチツールなどに付ければ、誤って落とす心配がありません。また、一般的な紐よりも丈夫なので、強く引っ張たり、木に引っ掛けてしまったりしても切れる問題も軽減できます。好みのカラーを組み合わせておしゃれなストラップを作ってみましょう。
▼作り方の手順はこちら!
1.紐を真ん中で折り曲げ、中央が部分が上になるように置きます。
2.左の紐を右の紐に重ねます。
3.左右の紐が重なっている部分を押さえながら、輪の部分の下を通し「ゆ」の形にします。
4.左側に出ている2本の紐を交差します。この時、手前の紐が下を通るように移動します。
5.交差させて上になった紐を、矢印のように右の輪の中へ通します。
6.編んだ紐が抜けてしまわないように押さえながら通します。
7.持ち上げて引き締めていきます。この時、結びたい位置に結べるように位置を調整します。
8.しっかり引き締めて一つ目が完成です!
9.何個かおなじ結び方をするとより可愛くなります!この時、隙間が開かないように詰めて結びましょう!必要な長さまで編んで、いらない部分の紐はカットしてライターなどで処理をして完成です!
【上手く結ぶポイント】
1〜6の紐の動きが少し複雑なので、しっかり紐を押さえながらズレないように編んでいきましょう!慣れてくると置かなくても作れるようになります!
▼動画で確認したい方はこちら!
ジッパータブ(スネークノット編み)
スネークノット編みの応用編です!大きなジッパータブがあればグローブをしながらでもファスナーが開けられ操作性がアップします。
もともとあったジッパーがほどけてしまった場合にもおすすめです。カラビナにつけてもおしゃれです!
【作り方】
- ジッパーの穴に紐を通し左右の長さが均等になるよう長さを調整します。
- スネークノットの編み方で必要な長さになるまで編みこみます。
- 編み終わったら不要な部分を切り、端を焼き固めたら完成!
【上手く結ぶポイント】
先に短く切り過ぎてしまうと編み難くなってしまいます。紐は長いまま編み込み、必要な長さまで編めたら切って処理をしましょう!
▼動画で確認したい方はこちら!
グリップ
ナイフや工具などに巻き付ければグリップの役割を果たし、手が痛くなりにくく持ちやすいです。キャンプ場で同じものを持っている人がいても、目印になります。
▼作り方の手順はこちら!
1.グリップを作りたい位置の下に紐を置きます。この時、紐の真ん中が柄の下にくるようにします。
2.左の紐が上になるように柄の上でクロスします。
3.左の紐の先端をクロスした左脇に通します。
4.左右の紐を引き締めます。これで一つ目が完成です。
5.さらに柄をひっくり返し裏側にも編み込みます。先ほどと同じように左の紐が上になるようにクロスします。
6..3と同じように左の紐の先端をクロスした左脇に通します。
7.左右の紐を引き締めます。これで裏側も一つ目完成です。
8.2〜7を繰り返して必要な長さになるまで編みます。
9.必要な長さまで編み終わったら紐をカットして、解けないようにライターで処理します。
10.火で処理した部分が冷めたら完成です!
【上手く結ぶポイント】
グリップは裏表の2面で編んでいくので、ひっくり返しやすいハンマーやナイフなどがおすすめ!紐をカットして火で処理するときはしっかり溶かして止めましょう!
▼動画で確認したい方はこちら!
ブレスレット(コイル編み)
簡単にほどけるブレスレットの作り方です。いつも身に着けていられるので、もしもの時のためにロープを持ち歩きたい場合に便利です。作り方もとても簡単!おしゃれをしながら万が一に備えられるアクセサリーです!
▼作り方の手順はこちら!
1.まずはブレスレッットの止め具であるストッパーノットを作ります。まず紐の端の方を折り曲げて、中央が奥になるように持ちます。紐の中央を矢印のように手前に持って左手で押さえます。
2.2つの輪ができます。
3.右側の輪が手前にくるように重ねます。
4.奥の輪を少し細め、手前の輪に通します。
5.奥の輪を通すことでできた輪に、紐の先端を通しそのまま引き上げます。
6.ていねいに引き締めながら形を整えるとストッパーノットの完成です。
7.6で作ったストッパーノットから自分の手首のサイズを測ります。少しだけ長めにしておきましょう!
8.手首の長さが測れたら、手首の長さの紐が3本になるようにさらに1往復します。
9.ストッパーノットが入るギリギリの幅を開けて紐を巻きつけていきます。
10.このとき緩くならないようにきつめに巻きつけていきます。巻きつける紐を回してしまうと捻れてしまうので、本体を回して巻きつけるのがコツです!
11.ギリギリまで巻ききらず、軸となっている部分の輪が少しだけ出ている状態までで止めます。
12.巻きつけていた紐を少しだけ余らせてカットします。
13.カットした紐の先端を、巻ききらずに出しておいた輪に通し引っ張ります。
14.形を整えて、ストッパーノットと反対側の輪に通せば完成です。
15.手首につけるとこんな感じになります!
【上手く結ぶポイント】
すぐに緩くなってしまうので、きつめに巻きつけましょう!巻きつけている際に隙間ができないように押し上げながら巻くと緩みなく作れます!
▼動画で確認したい方はこちら!
パラコード1本あればできる!簡単ブレスレットの編み方
パラシュートコード、略して「パラコード」。もともとはパラシュートと人をつなぐナイロン製ロープとして使われていました。近年、耐久性やデザイン性の高さからブレスレットや靴紐として使う人が増えています。今回は、バラコードの活用術や簡単なブレスレットの編み方、おすすめの商品まで詳しく紹介。オリジナルのパラコードブレスレットを作ってみましょう。
ペットのリード(ブーツレース編み)
パラコードはキャンプでも使用する軽量で強度に優れたロープで、初心者でも簡単にしっかりとしたリードを作れます。首輪とお揃いでリードも手作りすれば、毎日の愛犬との散歩もさらに楽しくなること間違いなし!今回はキーホルダーをつくります!
▼作り方の手順はこちら!
1.必要なものは、パラコード3本、ナスカンです。パラコードは軸用を2本(黒)、編み込み用を1本(緑)用意します。今回は軸用を約2m、編み込み用を約1m用意しました。
2.ナスカンに軸用の紐をくくりつけます。紐を左右対象になるように中心で折り、中心部分をナスカンに通します。
3.通した中心部分の輪に先端をれます。
4.さらに引っ張ると写真のようにくくりつけられます。
5.この作業をもう1本の紐でも行います。
6.繋がっている4本の紐の中2本を中心に寄せ、端の2本は少し開いて置いておきます。
7.右の紐を左へ移動させ輪をつくります。その上から左の紐を下ろします。
8.下ろした左の紐を矢印のように、中2本の紐の下を通り7でできた輪に下から上に通します。
9.両紐の先端を少しだけ引き締めます。
10.編み込み用の紐を通します。右の輪の上、中2本の下、左の輪の上を通ります。この時編み込み用の紐の中心が真ん中にくるようにします。
11.編み込み用の紐が通ったら引き締めます。
12.7の左右逆をしていきます。左の紐を右へ移動させ輪をつくります。その上から右の紐を下ろします。
13.下ろした右の紐を矢印のように、中2本の下を通り12でできた輪に下から上に通します。
14.両紐の先端を少しだけ引き締めます。
15.左の編み込み用の紐を右の輪の中に通します。
16.15と同じように右の編み込み用の紐を左の輪の中へ通します。
17.軸の紐を引き締めます。
18.引き締めると編み込み用の紐でバッテンができています。
19.右の紐を左へ移動させ輪っかをつくります。その上から左の紐を下ろします。
20.下ろした左の紐を矢印のように、中2本の紐の下を通り19でできた輪に下から上に通します。
21.両紐の先端を少しだけ引き締めます。
22.右の編み込み用の紐を矢印のように輪の下から上に通します。
23.反対も同じく、左の編み込み用の紐を矢印のように輪の下から上に通します。
24.軸の紐を引き締めます。
25.左の紐を右へ移動させ輪をつくります。その上から右の紐を下ろします。
26.下ろした右の紐を矢印のように、中2本の下を通り25でできた輪に下から上に通します。
27.左の編み込み用の紐を右の輪の中に通します。
28.右の編み込み用の紐を左の輪の中へ通します。
29.軸の紐を引き締めます。このあと19に戻り必要な長さまで編み込んでいきます。
30.編み終わったら形を整えて、余分な紐を切りライターで処理をしてしっかりくっつけます。
31.ライターで処理をしたところが冷めたら完成です!今回は約13cmの長さのキーホルダーができました!
【上手く結ぶポイント】
編み込む際に動かないようにテープなどで固定すると編みやすいです!手順が複雑で難しいですが、一つ一つていねいに編み込んでいきましょう!
▼動画で確認したい方はこちら!
知っておきたいロープの結び方の基本!便利な結び方6選も!
キャンプに行くと必ず行う作業の一つがロープを結ぶこと。テントやタープのラインを張ったり、寝袋や濡れた物を干すためのロープや車のキャリアに荷物を結び付けたり荷物をまとめたり。ところが、結び目がほどけてしまったり、なかなかしっかりとロープが張れなかったりすることはありませんか?そこでキャンプで必ずと言っていいほど使う、簡単で役に立つロープの結び方やロープの必要量を紹介します。
パラコードをアレンジして、自分の好みのキャンプ小物を作ろう!
今回は、パラコードを使った小物のアレンジ術を紹介しました。アウトドアで使うロープにはさまざまな種類がありますが、パラコードは自分で編んで楽しめるロープのひとつ。編み方を覚えておけば、自分好みのキャンプ小物が作れます。ぜひ一度、チャレンジしてみましょう。
簡単なのに大活躍するロープ術!バタフライノットを習得しよう
ロープで「輪っか」をつくれるバタフライノットは、強度の高い結び方として知られており、輪っか部分にテンションがかかっても緩むことがありません。また、解きたい時には容易に解くことが可能です。実用性の高いバタフライノットについて、結び方と使用法を紹介します。