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バタフライノットで縛ったロープの画像

簡単なのに大活躍するロープ術!バタフライノットを習得しよう

2021.01.04ノウハウ

※本記事には一部プロモーションが含まれます

ロープで「輪っか」を作れるバタフライノットは、強度の高い結び方として知られており、輪っか部分にテンションがかかっても緩むことがありません。また、解きたい時には容易に解くことが可能です。実用性の高いバタフライノットについて、結び方と使用法を紹介します。

バタフライノットとは?

バタフライ(蝶)という名の通り、結び目が蝶々のような形状になるバタフライノットは、ロープの中間部に「輪っか」を作る結び方です。キャンプやバーベキューなどのとき、物を干したり、調理器具を掛けておいたりできるため、知っていればとても重宝するロープ術です。

バタフライノットの応用使用方法

1つの縄にバタフライノットの輪っかをいくつも作ることで、梯子の代用としての役割も果たせます。木登りのような、アウトドアでの子供遊びに利用できるでしょう。 また、バタフライノットは雪山登山でも効果的に利用されています。登山者グループがお互いをロープで結ぶとき、先頭と最後尾の人はもやい結びなどで自分の身体にロープを結びつけますが、中間の人はバタフライノットを用いて結びつけます。そのため、「中間者結び」とも呼ばれるようになったようです。

バタフライノットはどんなときに使える?

キャンプなどのアウトドアシーンでもバタフライノットが活躍します。洗ったシェラカップや食器、カトラリー類を引っかけて干すときにとても便利です。また、すぐに出せるようにしておきたいファストエイドキットやハンガーに掛けたジャケットなども掛けておけるため、野外で置きどころや干しどころに困ったときに、バタフライノットが役立ちます 木々の間やランタンハンガーを利用して張ってみたり、テント内などにロープを張って、そのロープの間にバタフライノットを結んでみたりと、使用方法はさまざまです。テント内では小型のランタンを掛けておくにもぴったりです。いくつか輪っかを作ると、便利な小物掛けに早変わりです。

バタフライノットの結び方

バタフライノットで縛ったロープに物を吊るしている画像
1.ロープを手のひらに3回巻きつけます。(画像の場合は左手に巻きつけています)
バタフライノットの結び方の画像
2. 真ん中のロープを引っ張り、左端のロープの下から出します。
バタフライノットの結び方の画像
3. 引っ張ったロープは、長めに引っ張り出します。
バタフライノットの結び方の画像
4. その引っ張ってきたロープを、全てのロープの上を通って、右端のロープのさらに右までもっていきます。
バタフライノットの結び方の画像
5. 引っ張ってきたロープを、今度は全てのロープの下を通し、左に向けており返します。左端まで持ってくると、既に輪っかができかけています。
バタフライノットの結び方の画像
6. 巻きつけていた手を抜き、輪っか部分を引っ張ります。
バタフライノットの結び方の画像
7. 輪っかの大きさなどを調整しながら、ロープの結び目全体を締めていきます。
バタフライノットの結び方の画像
8. 2本の元ひもと結び目を整えながら、さらに締めます。
バタフライノットの結び方の画像
9. 形を整え、輪っかが緩まないかを確認できたら完成です。両端からテンションを掛ければ掛けるほど、結びが固く締まります。
バタフライノットの結び方の画像
10. 裏側はこのような感じになっています。
バタフライノットの結び方の画像
11. ほどく時は、元ひもを緩めると、すぐにほどます。
バタフライノットの結び方の画像

バタフライノットを使うときに心掛けること

冬山登山などの極限の環境で使用されるほどすごく有効なロープワークである割に、結び方が簡単なため、拍子抜けされた方も多いのではないでしょうか。それくらい、バタフライノットは容易に習得できます。 バタフライノットを使うときは、あらかじめ、結び目(輪っか)の数と間隔を考えておいたり、ロープを巻きつける支柱類も慎重に検討しておく必要があります。吊るしたいものや掛けておきたいものの数だけ輪っかが必要となるため、張っているロープの長さと輪っかの間隔を気にかけながら結んでいきましょう。 また、あまり重たいものを掛けてしまうと支柱やポールに負荷がかかって倒れてしまう危険がありますので注意が必要です。

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バタフライノットはアウトドアで便利に使える!

ロープの途中に輪っかを作る独特なロープ術であるバタフライノットは、登山家の間でも常用されるほどの高い信頼性をもちながら、簡単に結び、解ける結び方です。また、アウトドア遊びやキャンプサイトで気軽に活用できるほど便利なロープ術であることもお分かり頂けたかと思います。 テンションを掛け過ぎると解けにくくなったり、吊下げ荷重が重くなり過ぎるとロープをつないだ支柱などが倒れてしまうなど、気を付けるべき点もありますが、この便利なロープ術であるバタフライノットをマスターして、さまざまなシーンで使いこなしましょう。

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